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更新日:2022年2月15日

令和4年2月7日臨時市長記者会見記録

日時

2022年2月7日(月曜日)16時15分~16時40分

場所 市本庁舎12階1~3号会議室
記者数

18人

市長から下記の話題について発表しました

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました

動画(内容は下記「発表項目」「質疑応答」で、文字掲載しています。

発表内容

 大雪への対応について

 一昨日(2月5日)から昨日(2月6日)にかけての大雪を受けまして、今後の除排雪の対応についてお話させていただきます。

 まず、大雪の状況でありますけれども、札幌管区気象台では、昨日午後2時までの24時間降雪量が、統計を取り始めてから最多となった、昨年(2021年)12月18日の55センチメートルを上回る、60センチメートルを記録したところであります。

 特に、降雪が多かった東区・白石区では、それを超える約70センチメートルを記録したところでございます。1月の大雪の影響が残る中で今回の災害級の大雪の影響によりまして、累計の降雪量は、10区全てで過去5年間の平均を大きく上回っております。

資料「北区における積雪深の過去5年平均との比較(2月7日現在)」(PDF:301KB)

 また、きょう(2月7日)時点での積雪深は、全区で過去5年間の平均を50センチメートル以上、上回るとともに、110センチメートルを超えている状況でございます。特に、北区では169センチメートルになっております。

資料「道路の状況」(PDF:740KB)

 今回の大雪に伴う除雪によりまして、幹線道路の車道幅が狭くなっているほか、生活道路では路面の圧雪がさらに厚くなって、交通をはじめとするさまざまな面で、市民生活に多大なる影響が及んでいる状況であります。

 こうした状況を踏まえまして、先ほど令和3年度第2回札幌市雪害対策連絡会議を開催いたしまして、市民生活への影響を最小限に抑えるために、担当部局に緊急対策を指示したところであります。

資料「2月5日~6日の大雪による作業への影響」(PDF:264KB)

 今後の除排雪でありますけれども、まずは、主要な幹線とバス路線・通学路の状況改善について、最優先で実施いたします。

 主要な幹線・バス路線につきましては、1月の段階で終了していたところでありますけれども、再びこの大雪でありますので、いったん進めておりました他の幹線道路の除排雪作業を中断して、主要幹線・バス路線・通学路を最優先して作業を行います。

 この作業におおむね10日ほど日数がかかる見込みであります。その間は、生活道路のパートナーシップ排雪を一時中断せざるを得ない状況でございまして、排雪量が増えることで作業日数も増える見込みであります。こうした影響を考慮いたしますと、通常のパートナーシップのやり方では、4月中旬まで作業の完了がずれ込むことが想定されますので、緊急対応を行うことにいたしました。

 まずは、主要な幹線道路・バス路線の除排雪作業を最優先いたします。その間、他の幹線道路の除排雪につきましては中断いたしまして、主要幹線の終了が見込める状況になりましたら再び(他の幹線道路の除排雪作業を)行ってまいります。

 そして、生活道路でありますが、すでに一部でパートナーシップ排雪が入っているところがございますが、非常に雪の量が多く、雪山が高くなっている状況であります。

 先ほど申し上げましたように、通常のパートナーシップ排雪の作業を進めてまいりますと、4月にずれ込んでしまうことが想定されますので、これまでのパートナーシップ排雪と少し違うやり方で、緊急対応をさせていただきたいと思います。

資料「今後の除排雪スケジュール」(PDF:211KB)

 まずは、圧雪路面への対応ですが、非常に路面の雪が厚くなっておりますので、それを削る路面整正と、主要な道路に出る部分の交差点に向かうところも非常に山が高くなっておりますので、そこの排雪を組み合わせた作業を行います。

 そして同時に、今パートナーシップ排雪のスケジュールが組まれておりますが、お申し込みいただいた全ての申請団体、町内会等の団体のところで、排雪する量を7割という形でスピードを優先する作業をさせていただきたいと思います。その分、町内会等の地元の負担を減額させていただきます。

 通常の量の排雪作業をしてまいりますと、3月に終わらないという状況が見込まれますので、まずは、全市の生活道路の緊急排雪を優先し、通常の7割程度の排雪にとどめた状態で作業を進めさせていただきたいと思っております。

 すでにお申し込みをいただきました町内会の皆さまには、予定と違う状況になってしまいご迷惑をお掛けいたしますが、この非常事態で全市的に生活道路の排雪作業のスピードを優先させていただきたいと思っておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 なお、生活道路の全体の5%ほどのところで、新たな除雪方法を導入したモデル事業を進めておりましたけれども、度重なる大雪の影響で試行の効果が十分検証ができない状況になりますので、今年度(2021年度)につきましては、試行を一部見合わせ、新雪除雪を従来と同じ方法に戻すことといたしました。

 市民の皆さまには、しばらくご不便をお掛けいたしますが、引き続き、市民生活への影響を最小限に抑えるよう除排雪作業を鋭意進めてまいりますほか、除排雪作業を担っていただいている事業者の皆さんには、昼夜を問わず作業を進めていただいているところではありますので、ぜひ、市民の皆さまにはご理解とご協力をお願い申し上げます。

 道路の交通状況が改善されるまでは、車での外出は可能な限りお控えいただきますようお願い申し上げます。そして、除排雪作業の実施に支障を及ぼすことがありますので、駐車場・自宅の敷地などから道路への雪出し、そして、夜間の迷惑駐車などにつきましては、慎んでいただきますようご協力をお願い申し上げます。

 引き続き、除雪事業者の皆さまには、大変ご苦労をお掛けいたしますけれども、市民の安全・安心な生活を確保するためにご尽力をお願い申し上げます。

質疑応答

 大雪への対応について(1)

北海道新聞

 先ほどパートナーシップ排雪の減額の話がありましたが、1キロメートル当たりでどのぐらいの減額幅になるのでしょうか。

市長

 1キロメートル当たりの単価をお示しさせていただいておりますが、当初想定していた7割の排雪量にさせていただくことにいたしますので、(負担額についても)7割程度に抑えるよう減額としたいと考えております。

北海道新聞

 今回、想定外の大雪となったわけですけれども、従事者の方やダンプトラックも含めて数が限られている状況は今後も続くと思いますが、こうした想定外の大雪への対応について、今のところどのようにお考えでしょうか。

市長

 今はやはり、ダンプトラックの確保が非常に厳しいというふうに聞いております。今回は、札幌市内全域だけではなく、周辺の他の地域も含めて、全道的に降雪量が多くなっております。通常であれば雪の少ないところから、ダンプトラックに応援に来てもらいますし、通常の降り方ですと、高速道路や国道の排雪作業が順次進められた上で、札幌市内の計画排雪・パートナーシップ排雪に入っていくというように、順序立てて進めることができますので、ダンプトラックを融通しながら順次対応できる状況です。しかし、現在は、国道もそうでありますし、高速道路や周辺地域を含めて一度に除排雪作業を行うため、札幌周辺も含めて、かなりダンプトラックの確保が厳しい状況ですので、作業がなかなか効率的に進まない状況にあろうかと思っております。

 今後は、こういった除雪の人員の確保もそうでありますけれども、ダンプトラックの確保も大変困難になってくるのではないかと思います。工事量全体が落ちておりますので、国あるいは北海道などとも含めて、今後の除雪作業の必要性についてあらためて協議を進めていきたいと思います。

 大雪への対応について(2)

共同通信

 今のところ自衛隊に災害派遣要請をするような状態ではないという理解でよろしいでしょうか。

市長

 現在の状況については、自衛隊あるいは北海道とも情報共有させていただいておりますけれども、人命に関わる状況にまでは、現時点では至っていないところがありますので、引き続き、協議を進めていきたいと思います。

 大雪への対応について(3)

北海道新聞

 除排雪スケジュールについて、まず、幹線道路のほうは、主要な路線を優先するということでしたが、生活道路のほうは、それと並行して進めるという理解でよろしいのでしょうか。

市長

 主要な幹線道路以外の幹線道路では、すでに除排雪作業に入っているところですが、それをいったん中断して主要幹線・バス路線に作業を移しますし、生活道路については、マルチの体制で進めていきますが、それぞれの地域の積雪も非常に多くなっておりますので、少し量を抑えた形で効率的に作業を進めていく状況です。ですから、幹線道路のところと生活道路のほうとは別な形で進めてまいります。

北海道新聞

 先ほどの会議の中で、除排雪に従事する方のコロナ対策のお話がありましたが、病院などでは医療従事者が感染したり、濃厚接触者になって勤務できなかったりする状況にもなっていると思いますが、除排雪では現状そういった話は出ているのでしょうか。

市長

 今のところ、除排雪作業に影響しているという報告はございませんけれども、いつそうなってもおかしくないので、先ほど申しましたように、感染対策、それから日常的な健康維持についても注意していただかなければ、従事する方が抜けてしまうと、もっときつくなりますので、ご注意をしていただきたいと思っています。

 大雪への対応について(4)

STV

 パートナーシップ排雪の(排雪量を)7割に減らしてスピードを出すというところで、全体の排雪が終わるのは3月中、それとも予定通り3月中旬ごろを想定されていますか。

市長

 3月中旬ぐらいまでにとは思っておりますが、先ほど申しましたように、通常の排雪のやり方をしていては、とても3月中に終わらないという状況がありますので、少し量を抑えさせていただくことをお願いしたいと思います。

 大雪への対応について(5)

読売新聞

 先ほどの会議で、雪堆積場の受け入れ量の増加についての指示もありましたが、現在の受け入れ可能量の何割ぐらいですか。

市長

 (雪堆積場に)昨年の倍の雪が入ってきていて、30カ所の堆積場のうち10カ所を今閉鎖せざるを得ない状況になっています。ですから、当初用意していた3分の2(の箇所数)で、今稼動している状況となっており、このままでは雪堆積場が不足することが見込まれますので、他に堆積場所を確保するということであります。

 例えば、平成24年の大雪のときは、一部の公園のサッカー場ですとか大規模なグラウンドにも、雪を堆積させていただいたことがあります。その場合、春先の雪解けが遅くなって、春のグラウンドの貸し出しが遅れてしまったということがありますが、場合によっては、そういうこともお願いしなければならないかもしれません。

 今後、さらなる堆積場の確保に努めますが、場合によってはそういう支障が出るケースも想定されます。その場合は、あらためてお知らせをさせていただきたいと思います。

 大雪への対応について(6)

朝日新聞

 (2022年)1月以降の降雪について、除排雪が追い付いていないということで、インターネット上などでも、札幌市民から、通常の生活や通勤が困難であるという批判の声などもかなり寄せられていたかと思うのですけれども、こういったことについて、市長はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

市長

 大変な大雪ということもあり、除排雪作業が間に合わず、通勤・通学などにも大きな影響が出ております。きょうは、JR北海道も札幌発着便を全て終日運休にして除雪を行うというような状況であり、先ほども申し上げましたが、記録的な大雪となっております。

 そういう意味では、市民生活への影響の解消に向けて、少しでも早く除排雪を進めていきたいと思っておりますが、いましばらくいろいろなご不便をお掛けすることについて、ご理解・ご協力をいただきたいと思います。

 大雪への対応について(7)

北海道新聞

 (2022年)1月の大雪後の会見(2022年1月14日臨時市長記者会見)で、あの時の大雪は災害級だったというような趣旨のご説明がありましたけれども、その時の経験を踏まえ、今回、除雪の体制や方法など、対応を変えたところがありましたら教えていただけますでしょうか。

市長

 対応を変えたというよりは、まず、(2021年)12月18日に、24時間降雪量が55センチメートルという記録的な降雪量を記録し、(2022年)1月の大雪が降った3日間では、24時間で50センチメートル近い降雪量を記録しました。この時は、大変湿った雪が降ったため、除排雪の作業が遅れていたという状況があります。

 その後、気温が低い日が続き、雪が解けない状況の中で、優先順位を付けて鋭意作業を進めて、幹線道路のほうもほぼ作業が終わってきたという時に、また記録的な大雪が降り、振り出しに戻ってしまったというような状況になってしまいました。

 そういう意味では、1月の緊急体制をもう一度発動しなければならないということで、

 札幌市全区災害防止協力会の皆さんなど、日常的に除雪作業に従事していただいていない事業者の方々にも声を掛けさせていただいて、緊急で追加の対応をお願いしている状況であります。小規模な事業者さんが非常に多く、事業者の皆さんからは、体制をもっと増強したいというふうにおっしゃっていただいていますが、人手あるいは機材の確保についてはもう限界に達しており、最大限の努力をしていただいている状況です。

北海道新聞

 業者さんの取材をしていると、市の職員との相談をする中で、雪の削り幅を普段より厚くするですとか、出動の基準を積雪が10センチメートルではなく20センチメートルぐらいまで上げるといったような感じで、柔軟な対応をされているのかなという疑問の声も聞こえてくるのですが、市として、オフィシャルに指示をしているわけではないという認識でよろしいでしょうか。

市長

 先ほど申しましたように、パートナーシップ排雪も今始まったばかりの状況ですが、通常のやり方ではなかなか終わらないという状況にありますので、今回、パートナーシップ排雪については通常の7割程度に排雪量を抑制させていただく形で進めさせていただきたいと思っています。

 大雪への対応について(8)

産経新聞

 堆積場の関係で、今用意しているスペースの約3分の2を使っているということで、今後、堆積場を増やすことになると思うのですが、これまでのキャパシティーが10だとしたら、新たに増やすのはだいたいどのくらいの数字になると考えたらいいでしょうか。

市長

 これからいろいろなところを確保していくということになります。先ほど10カ所がすでに閉鎖しており、3分の2(の箇所数)を開設しているというお話をさせていただきましたが、今回の大雪で、今後さらに排雪量が増えてきますので、できるだけ多くの堆積場を確保していかなければいけないと思っているところであります。

 これから雨水の貯留地ですとか、公園などの公共の空間については、堆積場にすることによって春先の開放に影響が出ますので、そこは可能な限り市民のご協力をいただけるような場所を確保していきたいと思いますが、どのくらい確保できるかについては、これからの話になろうかと思います。

 大雪への対応について(9)

北海道建設新聞

 旭川市では、国が管理している河川敷で排雪する雪をかさ上げすることで容量を増やすというような取り組みをしていますが、札幌市では、国に対して協力を求めていくことについて検討はされているのでしょうか。

市長

 すでに相談させていただいてます。

北海道建設新聞

 今後の状況応じて、国と協議していくということでしょうか。

市長

 もうすでに要請しており、かさ上げできないかということを協議させていただいております。

北海道建設新聞

 今後の流れについてはどのようになっていくのでしょうか。

市長

 どの程度の増量を認めていただけるのかという状況と、新たに確保する堆積場でどのくらいの容量が確保できるかなど、全体を見ていかなければいけないと思います。

北海道建設新聞

 国への協力の要請というのは、いつの時点でされたのでしょうか。

市長

 (2022年)1月の大雪の際に、排雪の量が増えておりますので、容量のかさ上げなどについては協議をさせていただいているという状況です。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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