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更新日:2020年12月14日

令和2年12月10日臨時市長記者会見記録

日時

2020年12月10日(木曜日)18時15分~19時6分

場所 市本庁舎16階第一特別委員会会議室
記者数

20人

市長から下記の話題について発表しました

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 新型コロナウイルス感染症への対応について

 本日(12月10日)も、新型コロナウイルス感染症への対応について、お話させていただきます。

 初めに、札幌市内におきまして、新型コロナウイルス感染症の治療中でありました3人の方がお亡くなりになられました。謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆さまに心よりお悔やみを申し上げます。

 また、医療機関の皆さま、さらには全国から北海道・札幌へ応援にお越しいただいている医師・看護師・保健師・専門家の皆さまには、入院患者の急増に伴いまして、昼夜を問わず治療に当たっていただいておりますことに、心から感謝を申し上げます。

 さて、札幌市では、北海道とも連携しながら、明日(12月11日)までを、「集中対策期間(11月7日~)」と位置付けて、感染拡大の防止対策に取り組んでいるところでございますけれども、先ほど、北海道の新型コロナウイルス感染症対策本部会議が開催されまして、この集中対策期間を来年(2021年)1月15日まで延長するということ、そして札幌におきましては、引き続き、「警戒ステージ4相当」の強い措置を講じていくことが決定されたという状況でございます。

 これを踏まえまして、札幌市におきましても、先ほど第20回札幌市感染症対策本部会議を開催いたしまして、感染拡大防止に向けた今後の取り組みについて決定をしたところであります。

 これから、クリスマスですとか年末年始を迎えて、友人や職場の仲間の方々との飲食の機会が多くなるという時期でもあります。本日も、市内の感染状況をあらためてお伝えさせていただいて、市民の皆さまに注意喚起、そして、行動変容をお願い申し上げたいと思います。

資料「市内新規感染者数と重症患者数の推移」(PDF:291KB)

 まず、市内の感染状況でございますけれども、11月後半から少し減少に転じている状況でございますが、11月初めと比較いたしましても、依然として高い状況でございます。また、重症の患者数ですが、新規感染者の方の数が少し減っている状況ではありますけれども、重症の方はそれ(新規感染者の発生)から少し遅れて増加をしていくという傾向がございます。そういう意味では、11月初めに比べると、今、全体の新規感染者数が減少しておりますけれども、重症の方の数は徐々に増えているという状況でございます。

 この状況が続きますと、通常の病気の診療、あるいは事故や災害時など緊急時における医療提供の体制に、支障を来す恐れもございます。

資料「市内年齢別感染者数の割合」(PDF:287KB)

 年齢別の感染者数におきましては、最近は、60代以上の方の割合が30%を超えている状況でございます。特に、70代、80代といった、重症化リスクの高い年齢の方々の増加が見られる傾向にございます。

 一方で、10代以下の方の感染も増えているという状況がございまして、保育園児でありますとか、幼児の感染も確認されているところであります。これは、保護者の方、あるいは保育園の職員の方から感染が広まったということも考えられる状況でございます。子どもたちを感染から守るためにも、まずは大人が感染をしないように、感染症対策の徹底をお願いしたいと思います。

資料「市内集団感染事例(10月~)」(PDF:333KB)

 集団感染の事例の状況でございますけれども、10月中につきましては、いわゆる接待を伴う飲食店、ここでの感染事例や集団感染事例が多かったわけでありますけれども、11月以降はその割合と件数も落ちてきている状況でございます。一方で、福祉施設ですとか、病院、それから会社、学校、こういったところでの感染、集団感染が確認をされている状況でございます。とりわけ、病院でありますとか福祉施設で集団感染が発生いたしますと、介護が必要な高齢者の方、こういった方々への対応に多くの人手を要するという状況がございまして、こういったことから、受け入れ病床が確保されていても、人手が足りなくなるという状況がございまして、新規の入院患者さんの受け入れ病床を抑制せざるを得ない、こういう状況が発生しております。

資料「営業時間短縮等要請施設の感染状況」(PDF:303KB)

 一方、すすきの地区におきましては、これまで感染拡大を抑えるということで、営業時間の短縮要請など、事業者の皆さまにもご協力をいただいてきたところでありまして、(感染の)発生店舗数、それから人数におきましても、接待を伴う飲食店、酒類提供の店については、全体としては減少している状況でございます。11月中旬をピークに減少してきているということで、これまで対策にご協力をお願いしてきた効果というものが一定程度見られるのかなと、このように思っているところであります。

 しかしながら、先ほどお話させていただきましたように、札幌市内全体の感染者数につきましては、依然として高い水準にあるという状況が続いております。そのことから、医療体制の逼迫(ひっぱく)度合いは、厳しい状況が続いておりまして、これ以上の医療体制の負荷を抑えるためにも、人の動きが増加いたします年末年始、これを前に、何としても、再び感染者が増加に転じるということは避けなければならない、という状況でございます。

 これらを踏まえまして、12月25日までの期間、事業者の皆さまには、次のことをお願い申し上げます。

資料「事業者の皆さまへの協力要請」(PDF:287KB)

 まず、市内全域の接待を伴う飲食店につきましては、引き続き、休業をお願いいたします。また、狸小路1丁目から7丁目までを含めた、すすきの地区にあります酒類提供を行う飲食店や、カラオケ店、料理店などにつきましては、引き続き、営業時間や酒類提供の時間を午前5時から午後10時までの間としていただくことをお願い申し上げます。

資料「支援金と問い合わせ先」(PDF:281KB)

 今回の要請に伴いまして、ご協力をいただきました事業者の皆さまには、追加で支援金((仮称)すすきの地区等第三次対策協力支援金)の支給をいたします。支援金額につきましては、これまでと同じく、接待を伴う飲食店につきましては1店舗当たり60万円、酒類提供を行う飲食店やカラオケ店、料理店などには1店舗当たり30万円の支援をいたします。

 なお、この支援金の財源につきましては、北海道にも協力をいただきたく、本日依頼をさせていただいたところであります。

 すすきの地区などの事業者の皆さまには、引き続き、大変ご負担をお掛けする状況ではございますけれども、市内の医療提供体制、この負荷を抑え込んでいくためにも、何としても、ここで徹底的に感染の拡大を抑えていく必要がございますので、ぜひご協力のほどお願いを申し上げたいと思います。

資料「すすきの地区における新たな取り組み」(PDF:279KB)

 また、この休業要請が解除された後につきましても、すすきの地区などで新たな感染者を発生させないということが重要でございます。そういう意味では、継続的な対策といたしまして、感染リスクを低減させながら、その水準というものを維持するために、新たな取り組みを行うことといたします。

 具体的には、感染リスク低減のために正しい知識を共有していかなければいけない、地域全体で各店舗、そしてエリアの中で、感染拡大を防止していくということを、皆さんと共有をしていきたいということで、経営者の方々などとの意見交換会、あるいは店長クラスへの勉強会、こういったものを実施することに加えまして、接客のルールなどの感染防止対策、あるいは定期的なPCR検査の受検ということ、仮に感染者が発生した場合の対処方法、こういったものを記載した手引書を新たに作成いたします。

 そして、安心して利用者の方に訪問していただける環境づくりのために、接待を伴う飲食店の従業員の方の定期的なPCR検査の受検に対する支援でありますとか、感染者が発生した場合の消毒費用等の支援ということも行ってまいりたいと考えております。加えまして、手引書に沿った感染防止対策への支援ということについても検討を進めていきたい、このように思っているところであります。

 市民の皆さまには、これまでお願いをしておりました大声を出さない・マスクの着用・換気・手指消毒といった基本的な感染対策を、いま一度徹底していただくということと同時に、12月25日までは、感染リスクを回避できない場合の不要不急の外出を控えていただく、市外との不要不急の往来を控えていただくということについて、引き続き、お願いを申し上げたいと思います。

 加えまして、市内の接待を伴う飲食店の利用、それから、すすきの地区で午後10時以降も酒類提供している施設の利用についても、お控えをいただきたいと、このように思います。

 これから来月(1月)にかけまして、人が集まる行事が続きます。1月15日までの集中対策期間におきましては、忘年会や新年会、これも感染リスクを抑える、そういう行動を取っていただきたいということでありますけれども、具体的には、同居の家族以外の5人以上の集まり、そして2時間を越える長時間の飲食、このことについてお控えをいただきたいと思います。

 年越し、初詣などこれから迎える行事についてでありますけれども、感染対策が徹底をされていない、感染リスクを回避できないという場合につきましては、この冬は、参加をお控えいただきたいというふうに思います。

 年末年始につきましては、帰省あるいは旅行される方も多いかというふうに思いますけれども、この冬は、大切な家族、そしてご友人を守るということから、帰省や旅行についても、いま一度慎重にご検討いただいて、例えば、テレビ会議や、オンラインの活用といった新しい帰省の在り方ということについても、検討をいただきたいというふうに思います。

 繰り返しになりますけれども、この冬は、感染リスクの高い行動ということをできるだけ避けていただく、集まりを控えていただく、そういうことについて慎重にご判断をいただきたいと、このように思います。

 事業者の皆さまにおかれましても、「新北海道スタイル」に示す感染拡大防止対策、これを再確認していただきまして、テレワーク・時差出勤などにも取り組んでいただきたいと思いますし、また、年末年始にあいさつ回りを予定されている方や企業も多いと思いますけれども、人と人との接触を避けるということから、この年末年始のあいさつ回りにつきましてはお控えをいただくなど、感染拡大防止の徹底にご協力をお願い申し上げたいと思います。

 最後になりますけれども、発熱等の症状がある場合については、ご自身のかかりつけ医、もしくは「#7119」に、事前にお電話をいただきまして、早めに医療機関を受診されるようお願いを申し上げます。

 引き続き、市民の皆さまが安心して生活ができるように、医療機関と連携をしながら、全庁一丸となって感染予防対策に取り組んでまいりたいと思っているところでございます。1月15日までの期間ということで、この年末年始は、普段の年末年始とは違う形での行動を皆さま方にお願いしなければならない、大変心苦しい状況でございますけれども、いま一度今の感染状況、それから市内の医療提供体制を、これ以上逼迫させることのないように、お一人お一人の行動、皆さま方のご協力を、重ねてお願いを申し上げる次第でございます。

質疑応答

 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

北海道新聞

 先ほど、(鈴木直道北海道)知事の会見で、人口当たりの感染者数が政令市では札幌市が全国で一番多く、都道府県別では道が2番目に多いという発表がありました。

 集中対策期間は、11月7日からもう1カ月以上続けられているわけですが、まず、これをさらに延長することの意義と、効果があるのかどうか、市長の考えをお聞かせください。

市長

 先ほど、11月からの新規感染者数の、1日ごとの、1週間の累計についてご説明させていただきましたけれども、この時は(警戒ステージを)「ステージ3」に引き上げて、(新規感染者数が)非常に急増していた時期になります。

 その後、この対策が功を奏して、少しなだらかになっていて、現状では減少傾向に入ってきていますが、依然として、(新規感染者の)数はまだ高く、先ほど申しましたように、人口10万人当たりで見ても、新規感染者数は、全国的にもまだ高い状況にございます。

 これまで取ってきた対策、市民の皆さん、それから事業者の皆さんのご協力をいただいたことで、何とかこの(新規感染者数が)急増する状況から減少傾向にまで持ってこられたというふうに思っておりますが、まだ減少幅が十分落ちていませんので、いま一度この対策期間を延長させていただいて、これをもっと減少させていかなければいけないというふうに思っております。

 新規感染者数が少し落ち着いて、減少してきましても、重症の方は少し遅れて出てまいります。まだその重症の患者さんの数が落ちてきていませんので、これまでご協力いただいてきた効果というのは、出つつあるというふうに思っておりますけれども、これをさらに低く抑えていくということが、今後の医療体制の維持にもつながってまいりますので、いま一度この年末年始に向けてということでありますが、皆さま方のご協力をお願いしたいと思っております。

北海道新聞

 集中的な対策を行っているすすきの地区では継続していたクラスターが(12月)6日付で全て終息しました。

 まず、すすきの地区での対策の効果があったと市長が見ていらっしゃるかどうか、さらに加えてですけど、経営が厳しく閉店している店も出てきておりますが、市として先ほど発表があった協力金の他に、新たな支援策は検討されているのかどうか、教えてください。

市長

 すすきの地区におきまして、営業時間の短縮等の要請をさせていただいてきました。

 その結果、11月の中旬ぐらいから発生店舗数、それから新規陽性者数が落ちてきています。

 12月に入りましてからの集団感染というのは、接待を伴う飲食店等では出ていませんので、これまでご協力いただいた効果が出てきているというふうに思います。

 ただ、クラスターは今のところ出てきておりませんけど、完全に(すすきの地区での陽性者が)なくなっているという状況でありませんので、まずはこの対策期間を、延長させていただいて、これをゼロに近い状態まで持っていく。

 そして今後ずっと自粛要請という形では、経営的に持たないという状況になりますので、今しばらくここでご協力をいただきますけれども、その後の対策として、やはり新規の感染者を出さないために、接待を伴う飲食店のガイドラインというようなもの、感染対策を徹底する方策を、経営者の皆さんと共に作っていきたいと、そしてすすきの全体で新規感染者を出さないという体制、そのための予防的な検査、重点検査も併せて行っていきたいというふうに思っています。

 そして、営業的な支援のことですけれども、休業についての支援金のほかに、これから本来であれば、年末というのが、だいたい1年間の3分の1近くの売り上げがある時期で、やはりそこに大きな影響が出てまいります。

 そういうことで春先に行ったように、経営者の皆さんへの経営相談の窓口をあらためて設置いたします。

 そして、資金が足りなくなって事業を継続できないというような形にならないように、すでに用意をしている融資枠も、ほぼ使い切った状況でありますので、こういった融資枠の拡大なども、市としても行ってまいりますし、北海道が行っている資金の供給、こういったことについても要請をしていきたいというふうに思います。

 そういう意味では、経営相談、あるいは資金のご相談を含めて、経営の維持と雇用の維持が、継続できるような支援を進めていきたいと思います。

北海道新聞

 先日ソフトバンク関係の会社が、民間によるPCR検査センターを、北海道医療大札幌キャンパスにスタートさせましたが、年末年始に向けて移動される方が、自分の陰性確認のためにPCR検査を受けたいという方もいらっしゃると思うんですけども、市として、さらにPCR検査センターの設置ですとか、そういう陽性の疑いがない方でも検査を受けられるような態勢が、今後札幌市でできるのかどうか、現段階の考えを教えてください。

市長

 まずは、陽性者が発生したときの濃厚接触者の定義はかなり幅広に取って、いわゆる行政検査、これを積極的に行っています。ですから施設、あるいは職場で感染者が出た場合には、幅広に行政検査を行う。この態勢を、引き続き行っていきたいと思います。

 加えまして、先ほど申しましたように、例えばすすきの地区の接待を伴うお店(の従業員には)、今は臨時PCR検査センターで、何らかの症状等がある方の検査をしておりますけれども、今は症状がなくても感染をして、それを広げているという可能性がありますので、今後定期的に検査を行っていく、予防的な検査をするために、先ほどご質問にありましたように、民間の検査センターのご協力もいただきながら、すすきの地区での検査、そして医療機関ですとか福祉施設でも、従業員が感染して、院内感染が起きているというケースがございますので、こういったところについても、いわゆる行政検査以外の検査ができるように支援、補助をするなどの仕組みを作っていきたいというふうに思っています。

 さっぽろ雪まつりの開催について(1)

NHK

 さっぽろ雪まつりの今後の開催の見込みについて、大雪像は取り止めということでしたけども、来月末から始まるので、その開催見込みについて、あらためて現状を教えてください。

市長

 (2020年)6月の段階で、大雪像の制作をせずに、規模を縮小して中雪像・小雪像などのみでの開催ということをいったん決めておりますけれども、やはり現下の感染状況、それから今後の冬場に向けての感染の状況を考えますと、今決定をしている規模を縮小しての会場を設置して開催をするということは、厳しいのではないかなというふうに思っております。

 そこで、札幌市としては、例えば、オンライン開催なども含めた会場設置をしないような開催、こういったようなことも含めて、あらためて検討をする必要があるのではないかということを、さっぽろ雪まつり実行委員会のほうに伝えております。

 実行委員会としては、あらためて関係者の皆さんと協議をした上で、最終的に判断をして、そのことについて公表をする考えだというふうに聞いております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

NHK

 あとは補正予算の件なんですけども、15億4000万円、今回、1店舗当たりの休業要請も含めて使うってことですけれども、これは合計幾らほどになりまして、議会日程としては今後スケジュール的にどういうふうな形になっているんでしょうか。

市長

 今回追加の対策につきましては、臨時議会の開催をさせていただいてそこで審議をいただきたいと思っています。

 前回(11月26日)期間を延長した際の金額とほぼ同様という状況になりまして、そこにプラス8億円ほどございます。トータルの金額は、今手元に数字がありませんけれども。

NHK

 本来なら書き入れ時ということで、この(12月)11日までというので、踏ん張ってきた事業者が多い中で、また同額ということになるかと思うんですけども、市としてどのような姿勢で事業者に対して期間の延長ということについて理解を求めたいというふうに思っておりますでしょうか。

市長

 先ほどご説明させていただきましたように、これまでご協力をいただいてきたことで、すすきの地区における新たな感染者数はかなり少なくなってきている状況にございます。

 一方で、市全体の感染状況については、市中に感染が広がっており、全体としては高止まりの状況になっております。

 今ここで、新たな感染者を、この飲食を伴う行動からできるだけなくしていくことが必要になってまいります。とりわけ、営業的には非常に書き入れ時でありますけれども、飲食の機会が増える状況になりますので、ここで対策を緩めてしまいますと、1週間、2週間後に、また感染者が増大をしていくことが懸念されます。

 そうすると、年末年始は、休日の当番体制を取る状況にもなりますので、医療提供体制が手薄になるということもございます。

 新型コロナウイルス感染症関連の患者さんを受け入れていただいている医療機関は、新型コロナウイルス感染症の患者さんだけではなくて、救急ですとか、そういった一般の診療にも、現状かなり支障が出かねない状況でございますので、全体の新規感染者数を抑えていくために、いま一度、ここで強い対策を取っていかなければいけないということであります。そういう意味では、このことに対して、ご理解をいただきたいと思っております。

 いつまでも休業要請等を続けてはいられない状況にありますので、そのためにも今後、予防的なPCR検査を定期的に行う、ここに対しても、市としても支援をさせていただきたいと思っておりますので、まずは関係者の皆さんの協力をいただく、みんなでこのすすきの地区を守っていこうという体制を作っていきたい、そのための勉強会・意見交換会も併せて行っていきたいと思っております。そういう場で、皆さん方のご理解を求めていきたいと思っています。

 さっぽろ雪まつりの開催について(2)

朝日新聞

 市長がご存知の範囲で結構なんですけれども、いつごろ、たぶん年内ぐらいには少なくとも準備の関係もあるので、方向性が出ないと厳しいのではないかなと思うのですが、だいたいいつごろにはめどとか、どういう形にするかというのはありますか。

市長

 来週にはというふうに聞いております。

朝日新聞

 来週にはどういう形にするかというのは・・・

市長

 最終決定を実行委員会としてするというふうに聞いております。

朝日新聞

 来週のどのぐらいでしょうか。

市長

 来週にはということは聞いております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

朝日新聞

 追加の支援金の財源についてなんですが、道にも協力をお願いされたということなんですけれども、これはまた、折半という形なのか、その辺がもし分かりましたら。

市長

 営業時間短縮の要請をした場合については、地方創生臨時交付金が活用できるということについて、国でも方針を出されております。

 そういう意味では、今、営業時間短縮をしている分については、限度はございますけど、8割まで国の支援(を受けられる)という方針が出ておりますので、その財源をまず活用をしたいというふうに思います。

 残りの分については、どういうところまでが対象になるのか明確には示されておりませんので、例えば休業要請が入るのかとか、お酒の提供時間短縮要請など、営業時間の短縮ではないところについては、現時点では対象として示されていない部分がございますので、この部分については札幌市と北海道で、応分の負担でとお願いをしている状況です。

朝日新聞

 年末年始の検査、それから診療の体制なんですが、これは、例えば具体的に、どのぐらいの病院に声を掛けて今募っているとか、年末年始の体制について、もし分かれば。

市長

 検査体制については、今行っておりますPCR検査センター、検体の検査を行っている札幌市衛生研究所、それから民間の検査機関にもお願いをしておりますけれども、今の通常行っていただいている体制を維持するように協力をいただける状況になっています。

 医療提供のほう、新型コロナウイルス感染症患者さんの入院を受け入れていただいている医療機関については、現状の通常の体制を維持していただくよう、お願いをしている状況であります。

 それから一般のクリニックのほうは、休日と同じように当番制になってございます。

 一部、発熱外来を担っている診療機関もございますけれども、それだけでは足りないと考えておりますので、それ以外に発熱外来をお引き受けいただいている医療機関に、当番制で発熱外来として検査をしていただくことについて、今、医師会を通じてお願いをしている状況です。

朝日新聞

 PCR検査については、これは大みそかも三が日も変わらずに検査を続ける。

市長

 年末年始も今の体制を維持する前提で、民間の検査機関にもお願いをしております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(4)

読売新聞

 今回、集中対策期間の延長を示されたと思うんですが、Go To Travel(キャンペーン)の札幌の停止のほうも、とりあえず12月15日までというのは、期間が設定されてると思うんですね。

 今後どうするか決定するのは、道知事になると思うんですけど、市にもいろんな相談があると思うのですが、市長としては12月15日以降はどのように対応すべきだと考えていますでしょうか。

市長

 Go To Travelは、国の事業でありますので、国の判断がどのようになるかという状況だというふうに思います。

 今週末などに、例えば、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が、全体的な感染状況に対してどういうご提言をされるのか、そういう状況になろうかというふうに思います。

 札幌市としては、できるだけ早い時期にというふうに思っておりますが、感染状況で国、分科会などがどういうご提言をされるのか、そういう状況を確認していきたいというふうに思います。

読売新聞

 昨日(12月9日)、鈴木知事のほうが、道の予算特別委員会で、11月下旬に札幌市の医療機関の看護師が不足しているというので、自衛隊の派遣を検討するように指示したというふうに答弁をされていて、実際に札幌市や道庁、ほかの関係機関を含めて、その当時そういう検討が行われたのかというのと、今後例えば状況が、また札幌市がまた悪化した場合、同様の検討とか、旭川のように実際に自衛隊の派遣を要請する可能性はあるかどうかと伺うことはできますでしょうか。

市長

 11月の下旬に医療機関での集団感染がいくつか発生をしました。

 そのことで、陽性になった看護師さん、あるいは濃厚接触という形で、いったん職場に出られない、従事できない方がいらっしゃいまして、かなりの数、40人ほどの看護師の応援をお願いしたいということで、北海道と協議をいたしました。

 まずは、そういった看護師等の応援を求める形としては、北海道内の事業としての支援の枠組みがございます。加えて、全国知事会を通じて、他の都府県からの応援をいただくということがあります。

 ですから、まずは北海道内での応援、それから全国知事会を通じての他県からの応援態勢がどうなるのか、それで足りない場合について、例えば、自衛隊からの派遣、応援が可能なのかどうか、この3つ含めて、道には、不足する看護師さんの数をお伝えして、検討をしていただいた状況にあります。

 ですから、その中の一つの選択肢として、先ほど言いましたように、順番的には道内、他県、そして自衛隊という形で、検討をいただいたというふうに思います。

 その中で他県からの応援ということも、12月の頭に知事会から応援の人数を示されたという状況もあったことと、それと1週間ほど時間がたったことによって、12月の頭には医療機関のほうでも、従業員の方が寛解をして戻ってきたという状況もあって、自衛隊の派遣を具体的に検討するというところまでには至らなかったというふうに認識をしております。

 ただ今後、例えば先ほど言いましたように、他県からの応援で賄い切れない状態が出てくるというようなことになってくれば、自衛隊からの派遣(要請)ということも選択肢としてはあり得るのかなというふうに思いますが、先日(12月8日)、岸信夫防衛大臣もおっしゃられたように、自衛隊のほうにも、無尽蔵に人的支援があるわけではないということですから、今後については、その状況によって、判断をしていくということになろうかなと思います。

 さっぽろ雪まつりの開催について(3)

HBC

 さっぽろ雪まつりについては、オンラインで開催できないかを検討しているということですが、秋元市長の中で中止は考えていないということでしょうか。

市長

 今年(2020年)6月の状況では、規模を縮小して開催しましょうということまでは決まっていました。ただ、現下の感染状況からすると、会場を作って開催するという今の計画は、難しいのではないか、例えば、開催するにしても、オンラインでの開催というようなことも含めて再検討する必要があるのではないかという考え方を実行委員会にお示しをしているということです。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(5)

uhb

 先ほど、本部会議の中で、290人の入院患者に対して、すぐに受け入れられる病床が320床ほどと、実質の病床使用率が90%を超えていることが分かったのですが、この数字、今が最大なのか、それとも少し落ち着いてきているのか、そして市長として、この数字どう捉えられているのかお伺いしたいです。

市長

 各医療機関にお願いをして、最大確保できる病床数としては440床ほどあるのですが、本部会議の中でも報告がありましたように、高齢者の方が多くなってきているということで、介護が必要な方がいて、1人の患者さんに多くのスタッフが関わるという状況ですとか、病院での集団感染がありまして、看護師さんなどのスタッフが不足しているという状況などの複数の要因があって、現実的に、今、直ちに受け入れられる病床というのは、440床ということにはなっていなくて、300床ほどという状況です。見掛け上の数字は、440床に対し290床ということですけれども、余裕があるという状況では全くないということをご理解いただきたいということであります。

 医療体制としては、事故があったりですとか、緊急の手術が必要ですとか、救急搬送ですとかというようなことも、全くゼロではないわけでありますので、そういった医療体制、他の治療との関係も考えると、ギリギリの状況にあり、本当に綱渡り状態になってるということをご理解いただきたい。まずは、入院をされる方を減らすためには、感染をしない、させないということが最も重要になってまいります。この新型コロナウイルスの厄介なところは、症状がない状況で陽性になるということがございますので、これまでも注意をしていただいてると思いますけれども、お一人お一人が、もしかすると自分もかかってるかもしれないということを前提に行動していただくようお願いしたい。

 とりわけ、今は非常に厳しい状況でございますので、これから年末年始、普通であれば忘年会とか新年会といった形で飲食の機会が増えるわけでありますけども、今年の冬は、何とかここは我慢していただいて、感染が拡大しないように、ご協力をお願いしたいという状況であります。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(6)

STV

 先ほどのすすきの地区における新たな感染防止対策の取り組みについて、接待を伴う飲食店を対象に限定されてると思うんですが、PCR検査の受検の支援、また、感染者が出た場合の消毒への支援というのは、接待を伴う店だけに限定されている支援になるんでしょうか。

市長

 感染対策については、すでに、すすきの観光協会を通じて、いろいろな感染対策の対策を取った場合の支援が出されています。このすすきの観光協会の方で作成しているガイドライン(新型コロナウイルス感染防止対策マニュアル)は、接待を止めてくださいという内容になっております。つまり、接待を伴う飲食店は、そこの段階で対象から外れてしまっています。そこで今まで対象になっていなかった部分を新たに対象に付け加えるという状況です。

 臨時のPCR検査センターというのは、最初は接待を伴う飲食店の従業員の方を対象に行っていましたけども、居酒屋を含めた、すすきの地区の従業員の方に拡大して行っております。ですから、定期的に検査をしているという状況を、まずは接待を伴う飲食店から作っていくということであります。

STV

 まずはということは、今後拡大していく予定はあるんでしょうか。

市長

 検査体制といいますか、先ほどお話がありましたように、民間で安価に検査を行っていただくという体制もできてきました。検査数が増えてくれば、検査の拡大をしていくことができるだろうと思います。ですから、その体制との見合いの中で、まずはリスクの高い接待を伴う飲食店の方から定期的に行っていくということを進めたい。

STV

 それは早急に拡大していく予定という認識でよろしかったでしょうか。

市長

 早急というよりは、まずは、感染リスクの高いところで、皆さんに定期的な検査をしていただくことを、まず徹底していきたいと思います。

 さっぽろ雪まつりの開催について(4)

北海道新聞

 会場を設置しない形での開催などを再検討する必要があるのではないかというお話でしたけれども、もしそれが実現すれば、雪まつりが始まって以来、初めてのことになろうかと思うんですけれども、そうした思いに至るまでの、市長の気持ちを教えていただけますでしょうか。

市長

 先ほど申しましたように、現下の感染状況、それから、これからの1月、2月は、より気温が低くなるという状況であり、規模を縮小したとしても、会場を作り、人を誘客するという形での開催は、難しいのではないかということが1点であります。

 一方で、70回以上続いてきたこのさっぽろ雪まつりは、やはり、札幌の冬の風物詩であるということがあります。ですから、単純に中止ということもあり得ると思いますけれども、来年度(2021年度)以降の誘客を考えたときに、例えば、過去の大雪像やプロジェクションマッピングの映像をオンラインで流していくですとか、何らかの形でPRし、雪まつりの灯を消さないということも必要なのではないかと思っております。両方に対応できるような開催方法についての再検討というのはできないだろうかという考え方を、お示しさせていただいているということです。

北海道新聞

 今年の雪まつりについて、国の専門家の方たちが、この雪まつりがきっかけで感染が拡大したのではないかという見方を示されていましたけれども、それについて、例えば、今回雪まつりを開催すれば、またそうした指摘があるのではないかということはお考えになりましたでしょうか。

市長

 そのことではなく、やはり現下の感染状況を踏まえ、集客をする形で開催するのは難しいのではないかと思っております。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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