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更新日:2021年11月1日

令和2年度第8回定例市長記者会見記録

日時

2020年8月20日(木曜日)14時00分~14時50分

場所 市本庁舎12階1~3号会議室
記者数

21人

市長から下記の話題について発表しました

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 新型コロナウイルス感染症への対応について

 8月も20日になりまして、今年(2020年)は例年とは違った夏休み・お盆を過ごされた方も多いのではないかと思います。市内の小学校では昨日(8月19日)から新学期が始まり、中学校も8月24日から新学期が始まります。子どもたちにとっても、短い夏休みという異例の状況でございます。その原因である新型コロナウイルスの感染状況ですが、全国的にも7月中旬から増えてきているという状況にございます。

 本日(8月20日)現在の市内の感染状況についてご報告をさせていただきますとともに、あらためて市民の皆さまにご注意をいただきたい点を、私から呼び掛けをさせていただきたいと思います。

資料「新規感染者数の状況(濃厚接触者の有無別)」(PDF:261KB)

 まず、市内の感染状況でありますけれども、昨日現在で、患者さんが77人という状況であります。うち重症の患者さんは2人ということであります。

 これは6月からのグラフでありますけれども、7月中旬から少しずつ感染が拡大してきて、8月に入りますと、2桁を超える日も多くなってきているという状況ではありますけれども、急速に7月中旬から感染が拡大をしているという、ほかの大都市と比べますと、一定数に収まっている、なんとか踏みとどまっているという状況にあろうかなというふうに思っております。

 これは、市民の皆さん、それから事業者の皆さんが感染拡大防止について日々心掛けていただいている結果、なんとか低い数字で収まっている状況であるというふうに思っているところであります。

 医療機関の皆さんには、非常に長期間にわたりまして、北海道は、早い時期から感染が確認されておりますので、この夏休み・お盆の状況についても、休日・お盆休みにもかかわらず、医療機関の皆さまにはご対応をいただいている状況であります。あらためて、感謝を申し上げたいと思います。

資料「すすきの臨時PCR検査センター・出前型PCR検査の状況」(PDF:228KB)

 7月以降、すすきの地区における接待を伴う飲食店に(関連する)感染者が多く確認をされたという状況を受けまして、7月23日から同地区内に臨時PCR検査センターを開設いたしました。

 また、7月30日からは、お店単位での検査、いわゆる出前型のPCR検査も行って、検査態勢を強化してまいりました。

 これまで、このすすきの地区の臨時PCR検査センターと店舗単位での検査、合わせまして、7月23日から8月18日まででありますけれども、検査数は1,431件、そのうち陽性の確認をされた方が25人いらっしゃいます。これはあくまでも、この臨時PCR検査センターとお店単位での出前型の検査の状況でありますが、陽性率は1.7%という状況でございます。臨時のPCR検査センター以外でも、何か症状があってお電話をいただいて検査をしているという方もいらっしゃいますので、すすきののいわゆる接待を伴うお店の方が全てここだけで(検査を受検している)ということではありませんので、単純にこれがすすきの地区の陽性率ということにはなりませんけれども、これまでの臨時のPCR検査センターと出前のPCR検査状況ということでお知らせをしたいと思います。

資料「すすきの地区これまでの感染防止対策」(PDF:236KB)

 すすきの地区におきましては、これまでも5月にすすきの観光協会がガイドライン(新型コロナウイルス感染防止対策マニュアル)を策定いたしまして、感染対策を取ってまいりました。

 そして、すすきのの感染防止対策を取ったお店に対する助成金(すすきの地区感染防止対策助成金)の交付も行ってきたところであります。

 7月に入りまして、いわゆる夜の街関連の感染者が多く確認をされているという状況の中で、札幌市・北海道合同感染症対策チームを設置して、対策を強化してきましたし、先ほど申し上げました、臨時PCR検査センターの設置にも取り組んできたところであります。これらの臨時のPCR検査センターで検査を受けられた方の中には、無症状で検査を受けられたという方もいらっしゃいました。これらの取り組みを早く行ったことによって、感染者の早期発見・早期対応につながっていると。

 先ほどの陽性率の数字は、単純に、すすきの地区全体における陽性率ではありませんけれども、一定程度の数字に抑えられているという状況にもあろうかというふうに思います。

 事業者の皆さまには、引き続き、すすきの観光協会が作成したガイドラインに掲げた感染防止対策の徹底をお願いしたいと思いますし、また利用される方も、マスク着用などの対策をしっかり取っていただいて、楽しんでいただきたいと思います。

 他都市の例を見ますと、繁華街、いわゆる夜の街関連で若い人の感染が拡大をして、そこから友人であるとか家族、職場というところに、感染が拡大をして、いわゆる市中感染が広がっていって、全体の感染拡大につながっていく。そして、医療機関ですとか福祉施設など、高齢者の方々がいらっしゃる場所に飛び火をしていって、高齢者の方の感染が拡大をしていくという傾向が、これまでも出てきております。

 そういう意味では、まずは繁華街の感染、そこから感染が拡大をしていく、いわゆる震源地にならないようにしていくということが、重要かと考えておりまして、引き続き、各店舗に対しまして、今、北海道と共に各店舗を回って(感染防止対策を呼び掛ける)ローラー作戦を行っております。こういったところで感染防止をしっかりしていただく、あるいは早期にPCR検査を受けていただく、こういったことを引き続き呼び掛けていきたいと思います。

資料「すすきの地区今後の感染防止対策」(PDF:145KB)

 加えて、これまでの活動に加えて、より感染防止対策を進めるために、次のような対応を進めていきたいと思います。

 北海道医療大学と、すすきの観光協会が共同で抗体検査を行うこととしておりますので、ここへの支援をしていきたいと思います。今の私ども保健所が行っている臨時のPCR検査センターは、いわゆる接待を伴う飲食店で従事されている方、あるいはそこを利用されている方(が検査対象)ということで、お店の業態を限定しておりますけれども、この抗体検査につきましては、接待を伴う飲食店以外のお店、居酒屋さんですとか、そういったところも含めて大学と観光協会が抗体検査を行うという予定ですので、それに対して、市としても支援をしていきたいと思います。

 それから、やはり飲食の際、一次会の時は、マスクをして、比較的注意しているようですけど、だんだんお酒が入ってくると、マスクを外して歩く若者も散見をされるということがございます。そういう意味では、あらためてマスク着用についての啓発をすすきの地区等でも行っていきたいと思います。

 それから、すすきの観光協会を通じて行っておりました感染防止対策助成でありますけれども、これまで観光協会の会員さんから始めておりましたけれども、これを会員以外の店舗へも拡充をしていきたいと思っております。

 そして、感染防止対策を取ったお店について、今もステッカーを貼っていただいておりますけれども、店舗マップを新たに作成したり、ウェブサイトなどで感染拡大防止の実践をされているお店が、より分かりやすくお知らせできるような、そういう対応も取っていきたいと思います。

 繁華街であるすすきのが、今後の感染拡大の震源地とならないように、安全に安心して楽しめるそういう地域であるということを観光協会の活動などを支援しながら、札幌市としても対策を取っていきたいと、このように思っているところであります。

資料「感染者の発生動向」(PDF:245KB)

 続きまして、最近の感染者の発生動向を分析したところでありますが、これらは7月1日から8月中旬までのデータに基づくものでありますけれども、すすきののいわゆる夜の街関連以外の方にも、(感染の)広がりが見えてきてございます。

 家庭内での感染、それから病院内、高齢者施設、会社・職場、こういったさまざまな場での発生も増えているという状況であります。

 そして、リンクを追えない、感染経路の分からない方の割合も、少しずつ増えてきておりまして、この7月から8月の中旬までのデータの中では、4割近い方の感染経路が特定できないということが出てきておりますので、より今後注意が必要かなと思っているところであります。

 比較的まだ若い世代の方の感染が、多く確認をされているわけでありますけれども、そういった感染者の行動の中には、このような共通する項目がございました。

 一つは、友達数人で、仲間同士でカラオケに行っていたとか、ライブに一緒に参加をしていたとか、ドライブ、車で旅行に一緒に行っていた。そして飲み会を一緒に行ったということであります。これはお店に行っただけではなくて、いわゆる宅飲み、自宅に数人で集まっての飲み会というようなところで感染したのではないかと疑いが出るような、そういう行動をされていたという方もいらっしゃいました。

 こういった場においては、どうしてもお酒を飲むと声が大きくなりがちになります。近所迷惑にならないように、窓を閉めてしまうという状況もありますし、親しい仲間内ですから、どうしても家族と同じように、マスクを外してということが多くなるのかというふうに思います。それと長時間になりがちだったり、料理を一緒に取ったりというようなことで、これは先ほど申しましたように、必ずしも、飲食店でということだけではなく、自宅での飲み会などにも共通します。やはり近い距離である程度の人数、複数人が、会食をして大声を出して話をする、マスクを取るということで感染リスクが高まるということについて、あらためて注意をしていただきたいと思います。

 そして、屋外であれば、「3密」ではないので大丈夫だろうと思われる方もいらっしゃると思いますけれども、屋外でのバーベキューとか、そういった場でも感染が広がったと思われるケースも出ております。これは他都市でも確認をされておりますので、やはり近い距離でマスクを外した状態で、長時間だと、感染の拡大のリスクがあるということをご理解いただきたいと思います。

 特に若い方については、症状がなかったり、症状が軽いという状況がありますし、どうしても行動範囲が広くなるということもありますので、友人同士でこういった行動で感染をして、家族ももちろんそうでありますけど、それを職場の中で広げる、学校の中で広げるというような、ほかのグループに対して、感染が拡大するリスクもございます。

 実際に、これまでに陽性を確認した人の中で、医療機関にお勤めの方とか、福祉施設など高齢者がいらっしゃる場所で働いている方、こういった方もいらっしゃいましたので、そういう職場でお勤めの方は、より注意をしていただきたいというふうに思います。

 まずは、やはり一人一人が、家庭や職場にウイルスを持ち込まない。これまでも何度か申し上げておりますけれども、いつ、どこで、誰もが感染をするリスクがありますので、それを広げない、他人にうつさない行動を、ぜひお願いを申し上げたいと思います。

 そして今、一定程度、札幌市内の感染は収まっている状況ではありますけれども、例年よりは人が少ないとはいえ、夏休み・お盆で、人の移動があった状況がありますので、この10日、2週間は、やはり注意をしていかなければいけないと思っておりますが、今後、感染を拡大させないために、先ほども申し上げましたが、一つはすすきの地区における、いわゆる繁華街での感染防止対策を継続、そしていわゆる接待を伴うお店以外の検査なども含めて、感染対策を徹底していきたいと思います。

 加えて、医療機関、それから福祉施設等で感染者が出ますと、そこから感染が拡大をしていって、高齢者の方が重症化するというリスクがございます。そういう意味では、そういう場所にお勤めの方や、出入りする方には、特に注意をしていただくということ。

 それから、入所されている方、入院されている方などから、1人でも、仮に発熱といった症状などが出た場合には、早く保健所のほうにご連絡をいただいて、その施設に入所されている方、入院されている方、あるいは従業員の方のPCR検査を早期に行うことが重要だと思っておりますので、あらためて、そういったことについて、福祉施設や医療機関に対して周知徹底をしていきたいと思います。

 それから、道外でも大学の合宿所や寮などで感染が拡大をしている状況がございますので、あらためて、市内の各大学への協力要請について、鈴木直道北海道知事と連名で通知を出していきたいと思っており、若い世代に向けた注意喚起についても取り組んでいきたいと思います。

 最後に、市民の皆さまへのお願いでございます。

 先ほども申し上げましたように、感染経路の分からない、リンクを追えない方の感染者が増えてきております。夏休みやお盆時期で、道内外との交流、人の動きがありましたので、今後2週間程度は注意をしていかなければいけないと思っておりますので、市内の感染状況を逐次確認いただきまして、引き続き、「新北海道スタイル」の実践、手洗いやマスクの着用という基本中の基本の取り組みを、重ねてお願いを申し上げたいと思います。

 そして、万が一に備えまして、接触確認アプリ「COCOA」でありますとか、「北海道コロナ通知システム」、これは行ったお店などでの登録ということでお願いをしてございますが、やはり多くの方に登録いただきご利用いただくということがこの効果を生み出すということになります。もし、陽性者と接触をしたという通知があった場合には、無症状であっても、PCR検査をお受けいただくという態勢にしていきたいというふうに思っておりますので、まずはこういったシステムの登録をお願いいたします。万が一、「接触した可能性がありますよ」という通知が届きましたら、症状の有無に関わらず、札幌市の相談窓口のほうにご連絡をいただきたいと思います。

 今、こういう接触通知があってもPCR検査を受けられなかったということが全国的に問題になっておりますけれども、札幌市としては、無症状であってもこういった方々からの通知を受けて検査を受けていただくということにしていきたいというふうに考えております。

 ご自身の行動がご家族あるいは大切な方を守るということにつながってまいりますので、皆さまのご協力を、重ねてお願いを申し上げます。

質疑応答

 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

北海道新聞

 感染者が発生するなどしたすすきの地区の飲食店の実名が書かれたリストが流出いたしました。作成した保健所がコメントを出して陳謝しておりますけれども、この件についての市長の受け止めと、市役所からのその後の飲食店に対する陳謝であるとか、あるいは説明であるとか、その事実関係の調査の状況についてもお聞かせください。

市長

 このたび、流出をした文書自体は、新型コロナウイルス感染症に関して、すすきの地区での接待を伴う飲食店における、濃厚接触の可能性のある方を早期に捕捉するために作成したものであります。

 しかしながら、これはあくまでも電話相談の際の情報としているものでありますので、外部に公表する前提のものではございません。そういう意味では、提供する目的ではないリストが流出したことについては、誠に遺憾であるというふうに思っております。

 現在、弁護士や警察にも相談をさせていただいておりまして、流出経路などの特定に当たっての調査を行っているところであります。

 情報システム上から、どういった形で出て行ったのかというようなことについても、市の内部調査をしているところであります。また、電話相談業務を外注しておりますのでその受託者、それから道の関連部署にも、メールで送信しておりますので、こういった他の外部機関にも調査をお願いしている状況であります。文書の取り扱いについては、メールでの送信を取りやめるなど、セキュリティー対策と文書管理については、より細心の注意をするように、保健所に指示をしているところであります。

 本来、内部に限る文書が(外部に)流れたことに対しては、お詫びしたいと思います。

 高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査への寿都町の応募について(1)

北海道新聞

 核のごみの最終処分場を巡って、寿都町が文献調査への応募を検討していると報じられております。この寿都町の判断について、市長は賛成でしょうか反対でしょうか。また、その理由も併せてお聞かせください。

市長

 北海道で平成12年(2000年)に定めた条例(北海道における特定放射性廃棄物に関する条例)がございます。高レベル放射性廃棄物についての条例でありますが、その条例では最後のほうに「私たちは、健康で文化的な生活を営むため、現在と将来の世代が共有する限りある環境を、将来に引き継ぐ責務を有しており、こうした状況の下では、特定放射性廃棄物の持込みは慎重に対処すべきであり、受け入れ難いことを宣言する」という内容があります。

 自治体にとっては、憲法はもちろんでありますが、法律・条例・規則、こういったものを遵守する責務があるわけであります。当然のことながら、北海道の条例でありますので、道内の自治体であります、私ども(札幌市)を含めた市町村は、この条例を尊重する、遵守するという責務があるわけであります。

 そういう意味で、例えばこの条例との関係で、寿都町がどういうお考えなのかといいますか解釈というものはちょっと承知をしておりませんが、基本的にはこの条例を遵守していくという必要があるだろうと思います。

 国民民主党と立憲民主党の合流について

北海道新聞

 昨年(2019年)の市長選で市長を推薦した国民民主党が、解党して立憲民主党と合流することを決めました。市長は推薦を受けられたわけですが、この状況をどう受け止めていらっしゃいますか。

市長

 一つは、野党ができるだけ一本化して、勢力を拡大していこうということだろうと思います。一方で、国民民主党の中で分党といいますか、一部残るという方もいらっしゃるというようなことで、やはり一本化ということからしますと、国民の皆さんに対してどう映るのかなという懸念もあります。

 現状ではまだ進んでいく過程ということでありますけれども、ぜひきちんとした議論を進めていってほしいと思います。国民の信頼に対して、どういうメッセージを出していくのかということが重要ではないかというふうに思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

読売新聞

 冒頭、新型コロナの状況についてご説明がございましたが、その中で、すすきののPCR検査センター、出前のものも含めたものの状況をお示しいただきましたけれども、陽性率が1.7%という数字は出されていますけれども、これは市全体の同期間の陽性率と比べると、高いのか低いのか、それとも全体と比べると同じなのか、すすきのでの感染が一定値に収まっているというお話がありましたけれども、そういうところも踏まえて、すすきのの今の状況について、ちょっとあらためて教えてください。

市長

 今、すすきのの臨時PCR検査センターでも、先ほど申しましたお店単位での検査でも、無症状の方も含めて検査をしております。そういう意味では、陽性率がそんなに高く出ないという状況になろうかなと思います。

 単純計算でいきますと、全市での1日当たりの陽性率より低い状況にありますけども、これは中身・質が違いますので、一概にそれを単純に比較してどちらが低い高いということではないだろうと思います。

 繰り返しになりますが、症状のない方も含めて検査をしていくという状況で、より早期に感染されている方を捕捉していくという意味では、非常に(効果が)あるのかなと思っておりますので、陽性率が高い低いということにとらわれず、この取り組みをさらに進めていきたいと思います。

 加えて、先ほど申し上げましたように、大学と観光協会の方が抗体検査もするということになっておりますので、それらについても協力をしていきたいと思います。

読売新聞

 まさに今おっしゃられた大学と協会の抗体検査に協力をしていくということですけれども、この協力というのは具体的に市側がどういう対応をされていくんでしょうか。

市長

 今、北海道と各店舗を回って感染対策についての徹底をお願いしております。その際に、この抗体検査に協力をしていただきたい、検査を受けていただきたいということを、一緒に要請をするということ。それから、この抗体検査に必要な抗体キットの購入に対する助成を行っていきたいと思っています。

読売新聞

 札幌市では、今といいますか、これまで夏割(「さぁ!サッポロ夏割」)ですとか、やはり「SAPPOROおみせ応援商品券」など、これまで出された経済対策ですとかが形になってきたところだと思うんですけれども、今後、秋に向けて旅行の閑散期にもなりますけれども、やはり、新たな対策が必要になってくるかと思います。

 9月の3定(令和2年第3回定例市議会)に向けてそういった経済対策、あるいは現状の医療体制の強化に向けて、さらに強化していかなければいけない部分などについて市の考えを、また具体的なものが何かあるのか、それも含めて教えてください。

市長

 現時点で具体的に申し上げるまでには至っておりません。

 ただ、当初、国の「Go To Travel キャンペーン」が8月から予定をされておりましたので、その北海道の「どうみん割」と国のキャンペーンの隙間といいますか、間をつなぐものとして、今回、この夏割を設計したところでありますが、国のほうが少し前倒しをしたという状況になりますので、そことかぶったというところがございます。

 今は、全国的に感染が拡大をしているという状況の中で、なかなかこのGo To Travel キャンペーンも、県をまたいでの移動については、今年の夏場、お盆期間中の飛行機の利用状況などを見ても、あまり伸びていないということがあります。

 そういう意味では、当初想定をしていた、7月・8月ぐらいからは、徐々に需要回復といいますか、消費が拡大してくるだろうという前提は覆ってしまったわけであり、(需要の落ち込みが)少し長期化してきておりますので、今後、秋冬にかけての経済対策、それから、前にも申し上げておりますが、感染対策については、秋冬に向けて、インフルエンザ等の発熱者が増えてくるという状況が想定をされておりますので、それに向けた対策ということを、今後の補正(予算)などで考えていき、対応を取っていく必要があるだろうと思います。

 高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査への寿都町の応募について(2)

毎日新聞

 市長の考えでは条例を遵守する責務があるということでしたが、賛成なのか反対なのかというのが、明確にちょっとこちらに伝わらなかったんですが、市長は・・・

市長

 条例を遵守ということをすべきだというふうに思っています。

毎日新聞

 ということは、市長は反対をされるということでよろしいですか。

市長

 先ほど申しましたように、どういうお考えで整合性を取られているかということが直接分かりませんので、そのことに対して賛成か反対かということだけお答えするという状況にはないというふうに思います。

毎日新聞

 仮に条例がなかったとしたらどうなのでしょうか。

市長

 条例がございますので、それに従うべきだと思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

北海道新聞

 すすきののリストの流出に関して、こちらは実際にリストになった店舗、もしくはそれに類する同業者の飲食店から、弊社を含めてさまざまな報道機関などにも、どういう事態なのかという問い合わせが来ておりまして、これに関して、市保健所は現在直接そういった店舗に説明する機会を設けていないというようなお話でしたが、今後、市として直接店舗に説明する機会なども設ける予定などあるのでしょうか。

市長

 まずは、8月11日付けで今回の事案について文書を(各店舗に)送付してございます。それには、店名が記載されたリストが流出したこと、リストの作成目的・記載内容、加えて、弁護士および警察に相談し調査を行っているということなどを記載しております。

 先ほど言いましたように、今、どういう状況でこのリストが外部に流出したのかというところを調査しております。そこがまだ判明してございませんので、そういったことが明らかになってまいりましたら、いろいろな説明ということにもなろうかと思います。現時点では調査中ということです。

北海道新聞

 これまで、すすきののそういったPCR検査における疫学調査というのは、店名を公表しないという下で、信頼関係を築いた上で行ってきたことと思います。今回のリスト流出はですね、そういった信頼を一気に失うことになったと思うのですが、信頼関係の再構築をどうやってやっていくのか、お考えを聞かせてください。

市長

 一部には、やはりそういった信頼に基づいて協力をしてきたのにという声があることは承知しております。一方で、検査そのもの、検査センターの検査数が少なくなったとか、協力を実際に得られないという状況は現時点では起きておりません。

 この流出の経緯というようなことについては、ただいま調査中でありますけれども、今後こういったことが起こることのないよう対策をしっかり取るということ、それからやはり、最終的にはすすきの地区が、安全に安心して楽しんでいただける、そういう場所・地域であるということを広く伝えていくということが双方にとっていいことだというふうに思いますので、先ほど申し上げましたようなさまざまな対策を取り、しっかりと対策を取っているお店などについては、情報発信も行っていきたいというふうに思います。

北海道新聞

 道警や弁護士への相談をされているということなんですが、実際に被害届などを出されたのでしょうか。

市長

 刑法上の扱いというような問題もあり、一方で、調査をしていく上で、保健所、札幌市だけではやはり限界がございますので、そういった刑法上の扱いになるかどうかというようなことも含めて、警察と相談をさせていただいている状況です。

 「平成30年北海道胆振東部地震」から2年を迎えて

北海道新聞

 まもなく胆振東部地震から2年になります。札幌市内では里塚地区をはじめ、多くの液状化ですとか、地盤沈下被害などたくさんありましたが、現段階でですね、市内の復興状況を市長としてどのように感じていらっしゃるか、考えをお聞かせください。

市長

 市内ということになりますと、里塚地区は被害の大きかった所でありますけれども、宅地の部分は地盤改良が終わっております。そして今、エリア内の道路の本格復旧とそれから(里塚中央ぽぷら)公園の部分の地盤改良復旧を行っております。これも今年度(2020年度)内に終了するということでありますので、順調に進んでいると思います。

 それから、その他の地域につきましても、お示しをした対策、例えば月寒ですとかそういった所の排水の状況というのはまだこれから続きますけれども、おおむね、直接の被害が大きかった所の復旧・復興は順調に進んでいると思います。

 やはり里塚で申しますと、住宅も、大規模に損壊をされた所が多かったわけであります。補修といいますか、そういった所はおおむね終わっていて、建て替えの所も今建築中のもののほか、すでに建築された所も4件ほどというふうに聞いております。今後、新たに建て替える所もあります。そういう意味では、ほぼ順調に復旧・復興が進んでいるというふうに認識をしております。

北海道新聞

 先日(8月18日)鈴木知事がですね、被災した胆振3町を視察されました。秋元市長はそのような札幌市内の被災地を視察する予定があるかどうか教えてください。

市長

 先ほど申しましたように(復旧・復興が)順調に進んできているところでございます。一方で、被害の大きかった里塚地区、すでにお戻りになられた方もいらっしゃいますが、今後、今年度中に工事は終了いたしますので、もし機会があれば、地域の方とそういった状況について、さらにまた何かお困りのことがあるかないか、というようなことをお伺いする機会があればなというふうに思っています。

北海道新聞

 それは、9月6日・・・

市長

 9月に入ってからです。

 高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査への寿都町の応募について(3)

北海道新聞

 先ほど寿都町の意思表明の関係での質問でしたけども、先ほどの条例等の条例がある関係でっていうお答えを聞いていればなんとなく答えが分かるんですけども、札幌市として文献調査ですね、含めて、そういったものに応じる意思なりですね、文献調査の後に概要調査だとか、精密調査を経て最終的に処分場となるかどうかっていう流れがありますけれども、そういったところにその意思表示受け入れるお考えはあるのか・・・

市長

 考えはありません。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(4)

HBC

 今月(8月)5日から販売されましたおみせ応援商品券についてですね、1人1冊購入というルールがあったにもかかわらず、弊社が調べたところ1人で何度も購入している方も実際にいたりなどして、購入できなかった市民から不公平だという声も上がっているんですけれども、市長としてこういった状況をどう見ておりますでしょうか。

市長

 なかなかそのルールを守っていただけなくて残念だなというふうに思います。

 今回のこの商品券については、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた地元のお店を応援しようということで、札幌商工会議所さんと一緒にプレミアムを付けて商品券を発行したということであります。

 そういう意味では非常に多くの方に関心を持っていただいて、お並びいただいたのに購入できなかった方もいらっしゃって、そのことに対してやり方はどうだったのかという(声)もいただいております。

 そういう意味では、関心を持って購入しようと思いながら、手に入らなかった皆さんには申し訳なく思いますけれども、やはり、いち早くお店の手元に、お金が行き渡るようなスピード感を重視して、何かを見てとか、引換券を出すということをせずにやってきたものであります。

 基本的に1人1冊でお願いしますという、ある意味、善意に頼ったということはあろうかというふうに思いますけれども、経済効果としては、やはり50万冊で、市のプレミアム分を含めますと、60億円のお金をいち早く市中のお店のほうにお届けしたいという思いでやってまいりました。

 いろいろな問題点、声については、今後さまざまな経済対策を取る際の反省にしていきたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(5)

NHK

 イベントの開催制限についてなんですけれども、現状ステップ3の人数の収容率で制限をかけていると思うんですが、9月以降については状況を踏まえ決定するとされていたところだと思うんですけども、市としての現状の考えを伺いたいんですけど、お願いします。

市長

 一つは、やはり2週間(前)、3週間(前)の感染状況がどういう状況であるかということで次のステップに行くということを、基本として考えなければいけないというふうに思います。

 そう考えますと、7月の1カ月間の新規感染者数よりも、8月に入ってからの新規感染者数が上回っております。

 先ほど申しましたように一定程度、1桁台から10人前後で推移をしていると、今、急速な拡大とは至っていないという状況にはありますけれども、新規感染者の数からいきますと、7月よりも8月に入ってからのほうが多くなってきています。

 また、経路を追えない方の割合も増えているという状況からすると、解除のステップの方向に行くのは、現時点では難しいのではないかというふうに思っています。

 最終的な判断というのは状況を見ていかなければいけないし、国あるいは北海道のいろいろな専門家や新型コロナウイルス感染症対策分科会の意見も参考にしていかなければいけないと思いますが、単純に数字の状況だけでいくと、他の地域よりは感染者は多くないという状況でありますけれども、増えてきている状況には間違いないので、解除のステップに行くのは、難しいのではないかと現時点では思っております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(6)

日本経済新聞社

 先ほどすすきの地区への今後の対応として、感染防止対策助成の対象を広げるっていうお話がありましたが、これは何店舗ぐらいを想定して、金額の規模は全体としてはどのくらいになる見込みでしょうか。

市長

 実際に、すすきの観光協会のほうで感染のチェックリストを作って、それを確認して、遵守をしているお店に対して、交付をするという状況になります。

 今までは、協会などの会員さんのみを対象とした状況で、それを拡大していきますけれども、先ほど言いましたように、実際に申請が何件あって、それを遵守していただくお店が何店舗かというところは、今のところ見込みを持てておりません。

 できるだけ多くの方にそういう体制を取っていただきたいというふうに思っておりますし、予算的にはそれらが全て対応できるようにしていきたいと思います。

 市電の延伸について

HBC

 きょう(8月20日)、市電の延伸を求める署名活動が始まりましたけれども、市電のループ化などによって街が活性化されたようなこの現状を見てですね、今後の市電の在り方ですとか、活性の仕方をどのように考えているのかお聞かせください。

市長

 札幌の路面電車は、都心および都心周辺の利便性の高い生活空間に資するものという考え方でいます。

 他の都市のように市内の主要な交通機関ということではありませんので、都心あるいは都心周辺のにぎわいづくりに寄与するという、まちづくりとしての基本的な考え方に(立って)路面電車を活用していきたいと思います。

 ループ化などが終わって、今は低床車両を導入していくでありますとか、既存線の電停のバリアフリー化ということを進めてきております。

 ループ化によってより多くの方に、障がいのある方も含めて、使い勝手のいいものにしていくべく、今進めております。

 延伸については、3地域の延伸を計画しております。

 引き続き、このループ化の効果ですとか沿線の道路の混雑状況をどう解消していくのか、特に、雪を擁する札幌の場合、冬期間という課題が一番大きいので、そこに向けての調査というのは引き続き行っていきたいというふうに思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(7)

北海道新聞

 今回のすすきののリストなんですが、警戒レベルがハートで示されておりました。その件につきましては調査の経過などのいかんを問わず、保健所がそのように判断して作られたと思います。

 ハートで示したということについて、面白がっているのではないかなどの指摘もあります。その件について市長としてお考えはどのように思われますか。

市長

 少しふざけているのではないかというようなご指摘があって、やはりそういった指摘については、真摯(しんし)に受け止めなければいけないと思います。私自身も不適切ではないかというふうに思っています。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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