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更新日:2020年5月12日

令和2年5月5日臨時市長記者会見記録

日時

2020年5月5日(火曜日)16時30分~17時13分

場所 市本庁舎12階1~3号会議室
記者数

20人

市長から下記の話題について発表しました

 

【市長発言の訂正について】

会見中、記者からの質疑に対する市長からの回答の中で、「勤医協中央病院で院内感染が発生した」との発言がありました。
同院においては、入院患者の方で陽性者が確認されておりましたが、入院中に接触した職員および同室の患者様へのPCR検査を行った結果、5月5日現在、陽性者は発生しておらず、院内感染の事実はございません。
お詫びして訂正させていただきます。

 

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 新型コロナウイルス感染症への対応について

 まず、今、保健所のほうから、本日(5月5日)の感染状況についての報告がありました。市内におきまして、新型コロナウイルス感染症の治療中でありましたお二人の方がお亡くなりになられたという報告がありました。謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆さまに心よりお悔やみを申し上げます。

 さて、昨日(5月4日)、国の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針が示されまして、緊急事態措置の期限が5月31日までに延長となりまして、引き続き、全都道府県を対象とするということが発表されました。

 国からは、5月14日をめどに、専門家からあらためて評価・分析をいただき、可能であると判断すれば、期間満了を待たずに、緊急事態(措置)の解除や対象区域の限定を行うという発表もございましたが、札幌の感染状況につきましては大変厳しい状況にございます。

資料1「札幌市における感染者状況(濃厚接触の有無別)(5月4日現在)」(PDF:88KB)

 後ほど保健所のほうから報告をさせていただきますが、本日の新たな感染者数は9人と報告を受けておりますけれども、この1週間ほど、毎日、20人を超える感染者が確認されておりまして、このようにずっと増加をしてきております。

 そして、クラスターと言われる部分もございますけれども、感染経路の分からない患者さんの数も依然として増えている状況にございます。このグレーの部分でありますが、こちらも、毎日の感染者数の中で非常に多くなってきているということでございまして、いわゆる第2波のピークをなかなか見定めることができないという状況でございます。

資料2「札幌市及び東京都の日別感染者数の推移(人口10万人あたり)」(PDF:124KB)

 また、私は、これまでも、東京より2週間ぐらい遅れて感染状況が札幌で現れているというお話をさせていただきましたが、東京とは人口が違いますので、これは、人口10万人当たりで同じ比率に落としたものであります。

 この赤い点線が東京都の1日当たり、日別の感染者数の10万人当たりの推移であります。この青い線は、札幌の感染状況でございます。

 これを見ていただいてお分かりいただけるかと思いますが、東京で感染者が増え始めた時期とちょうど2週間ぐらいずれて、札幌の感染者が増えてきているという状況にありまして、ここ1週間ほどの状況では、東京が少なくなってきている状況に比べて、札幌での感染の状況というのはまだ増え続けているという状況がございます。そういう意味では、今の札幌の感染状況が、4月中旬に東京で非常に感染者が多かったピークの状態と、非常に近い状態にあるということであります。東京のピークの時の状況が、今現れてきていると申し上げても過言ではなく、札幌が今、非常に厳しい状況にあるということを市民の皆さまにぜひご理解をいただきたいと思います。

 そして、この感染の状況というのは、毎日いろいろ変わりますが、1週間単位で一定程度見ていかなければなりません。

資料3「市内感染者数推移」(PDF:51KB)

 これは、4月7日から1週間ごとに新たな陽性者の数を1週間まとめたもの、一方で、陰性が確認されて退院された方の状況を1週間ごとにまとめております。

 ご覧いただきますと、当然、新たな患者さんが確認されて、退院される方を上回っている状態の時は、患者さんが増え続ける状況です。この陰性確認、退院されてきた方との数が逆転すれば、これは患者さんの数が減少に向かうということであります。

 陰性確認の方の数も少し増えてきておりますけれども、現時点で、まだ札幌の患者さんは増え続けている、ピークアウトしている状況にはないということであります。

 4月の上旬には、患者さんの数が50人を切る状況でありましたけれども、昨日の段階ではもう350人ということで、約1カ月間で300人ほどの患者さんの数が増えているということです。それはどういうことを示すかというと、それだけ多くの方の入院が必要であるということです。市内の医療機関のベッド数を、増やしていかなければいけないという状況であります。

 市内の医療機関のご協力をいただいて、先ほどの(第7回札幌市新型コロナウイルス感染症対策)本部会議でもお話をしましたように、何とかこのゴールデンウイーク中には、重症の患者さんが入院できないという状況にならないようにご協力をいただいて、確保してまいりました。おかげさまで、何とかこのゴールデンウイークを乗り切れる状況にはなっておりますけれども、このまま新たな感染者が増えていく、患者さんの数が減らないということになっていくと、市内の医療機関がオーバーフロー(超過)してしまうということになります。まさに、医療崩壊という状況になります。

 加えて、最近では、院内感染がございます。そうしますと、そこで受けていた外来の患者さん、入院の患者さん、救急で運ばれる患者さんを受け入れられないところが出てまいります。そうすると、そういう病院で受けていただいていた救急の患者さんをほかの病院で受けなければいけないということです。札幌には医療機関が集中しており、札幌圏で受けている部分がございます。そういう意味では、この新型コロナウイルスの対応に加えて、日常的ないろいろな疾病の患者さんを受ける2次・3次の救急体制も守っていかなければ、市民の命を守れないということになります。

 大変逼迫(ひっぱく)をした状況になってございます。それぞれの医療機関が新型コロナウイルスの感染対策に加えて、救急の体制などにも大変ご苦労いただいているところであります。そういう意味では、新たな感染が拡大をしないということがさまざまな医療資源を守るということにもなりますので、ぜひ、市民の皆さまにご理解をいただきたいと思います。

 こういう状況にございますので、5月14日時点で、国のほうでは、地方の感染状況などによって、地域ごとでいろいろな緩和というようなことも出てくるかと思いますけれども、札幌においては、大変厳しい状況のため、現状では緩和措置は大変難しいだろうと判断をしているところであります。

 そこで、先の本部会議におきまして、市立幼稚園・小学校・中学校・高校、それから、市有施設の臨時休業・休止を5月31日まで延長するということで、その指示をし、教育委員会にも要請をしたところであります。

 市民の皆さまには、5月6日まで、とにかく家にいてくださいということをお願いしてまいりましたが、感染のピークを乗り越えて収束させていくためには、この6日までの措置では十分ではございません。まさに、この1週間が、先ほど東京の例でもお示しをしましたけれども、東京のように、他の都市のように、減少に向かうかどうかというまさに瀬戸際でございます。市民の皆さまに、これまでの生活様式とはまた違う形で実践をお願いしていきたいと思います。

 まず、市民の皆さんには、5月15日まで、外出の自粛を引き続きお願いいたします。とりわけ、週末、休日の外出については、多くの皆さまのご理解・ご協力をいただいて減少の傾向にございます。しかしながら、平日の人の流れということをなかなか削減・縮小することができません。もちろん仕事があるということは重々承知をしてございますけれども、今、この札幌において、まさにこの緊急事態、ここを頑張っていただくということが次の2週間につながっていくということからしますと、仕事の在り方もぜひ考えて変えていただきたい。事業者の皆さん、それから、働く皆さんに考えていただきたい。そして、政府が挙げております出勤者の7割削減、この目標に向けてさまざまな工夫をお願いしたいと考えております。

 在宅勤務だけではなくて、ローテーションで勤務を組んでいただくとか、時差出勤をしていただくというようなことも含めて、出勤者数の7割削減ということを目標に、この15日までの取り組みをぜひお願いしたい、このように思っております。

 そして、感染防止の3つの基本であります。

 まずは、この感染症は、人と人が接触をすることで感染していきます。ですから、外出自粛も含めて、人と人とが接触しない、できるだけそれを減らすということが一番の感染防止であります。いろいろな薬がまだできておらず、市中感染のような状況にございます。いつ、どこで感染をしているか、するか、本当に自分が感染しているというふうに考えていただきたいと思います。他人事で考えないでください。自分事としてぜひ取り組んでいただきたいと思います。

 人と人との接触を避けるという意味では、人と人との体の距離を、お話をする、何か仕事をするというときも、必ず2メートルの距離を空けていただくことを前提として、例えば、この距離を保てないときは、その接触時間を15分以内にしていただくというようなことが(新型コロナウイルス感染症対策)専門家会議の中でも言われております。

 できるだけ距離を空けていただく、そして、自分が感染している可能性がありますので、必ずマスクを着用して会話をしていただきたいと思います。

 加えて、徹底した手洗い。これは、これまでも皆さまにお願いをしております。石けんを使って30秒以上の手洗いを、あらためて徹底をお願いします。

 そして、先ほど、仕事のやり方でもお願いをしました。仕事の現場でも、極力、接触を減らすということが必要であります。そのために、事業者の皆さまには次の3つをお願いします。

 一つは、広々と。オンライン会議、テレワークなどでオフィス内でのソーシャルディスタンシングを徹底していただきたい。

 そして、ゆったりと。時間的には時差出勤やローテーション、時間の使い方を工夫することで、出勤の分散ということをぜひお願いいたします。

 3つ目は、効率的に。てきぱきと、勤務時間、あるいは会議の時間、効率的な業務によって勤務時間の短縮を検討いただきたいと思います。

 これまでの取り組みのやり方、これを根本的に変えていただく。仕事、働く場であるので外出は仕方ないということではなくて、そこのところもぜひ効率的に進めていただけるようにお願いを申し上げたいと思います。

 市民の皆さんお一人お一人、そして、一つ一つの事業所の皆さんの取り組み、そのことが札幌を救うことになります。ぜひ、皆さんのお力をお貸しいただきたいと思います。

質疑応答

 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

北海道新聞

 市長は、先日の(5月)1日の記者会見で、重症者向けの病床が、その当時の32床から、2日以降は50床に拡大されるとの見通しを明らかにされました。実際、きょう(5月5日)現在でそのとおりになっているかどうか、教えてください。

市長

 昨日現在、重症の方は16人いらっしゃいます。

 病院のほうは、先ほどの32床に加えて、ほぼ50床近く準備はできております。これは、万が一、このゴールデンウイーク中に50人ぐらいの方が来られても受け入れられるという体制を取ってきております。

北海道新聞

 軽症者や無症状の方を入れているホテルなんですけれども、道のほうで3つ目を確保したという報道がありますが、ちなみに、3つ目はどこのホテルかというのをご存じならば、教えていただきたいのですが。

市長

 今、北海道とは、最終的に確定したのかどうかという確認が取れておりませんが、場所の調整、やりとりはさせていただいております。

北海道新聞

 どこになっているかというのは、まだということですね。分かりました。

市長

 発表は道のほうから伺っていただきたいと思います。

北海道新聞

 それと、きょうは、先ほども市長がおっしゃった感染者が9人と。調べたところ、4月20日以来、約2週間ぶりの1桁台なんですが、この数字を市長がどのように見ていらっしゃるか、あらためてお願いします。

市長

 毎日の状況というのは、例えば、帰国者・接触者外来のほうの病院にかかられてPCR検査をするという状況によりますので、例えば、休日などはどこの都市でも少し下がってくるというようなことがあります。そういう意味では、あまり一喜一憂することはなく、先ほど申し上げましたように、だいたい1週間単位で物を考えていかなければいけないんじゃないかなと思います。やはり、9人というふうに減ってきて、このままずっと低くなってくれればいいですけれども、またやはり増減してくるだろうと思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

HTB

 市内の救急医療体制について、現在、2次救急・3次救急が逼迫していると聞いているのですが、それの現状認識と、これまで市長もおっしゃっていましたけれども、市立病院のコロナに特化した病院について、いつごろ始めるお考えがあるのか、お願いいたします。

市長

 まず、今、3次救急については、市立札幌病院と北海道医療センターが新型コロナウイルス患者を多く受け入れる体制を取っておりまして、2次・3次救急を受け入れておりません。3次救急は、札幌圏で5医療機関ございます。このうち2つが今は抜けているということで、3つの医療機関で3次救急を受けていただいているという状況であります。そういう意味では、非常に厳しい状況にあるということです。

 それから、2次救急も、今、市立札幌病院、それから北海道医療センターのほうでは受けておりませんので、ほかの病院に負荷がかかっているという状況であります。特に、この連休中というのは救急当番の形で受けておりますので、もともと体制的には少ないということに加えて、かなりの2次救急を受け入れていただいておりました、勤医協中央病院で陽性患者が確認されましたので、今のところは(5月)17日ぐらいまで救急外来が受けられないという状況でございますので、市内で数多く2次救急を受けていただいていた病院がまた一つ欠けたという状況になります。そういう意味では、2次救急が非常に厳しくなっているという状況です。

 昨日も、私は、市内のいくつかの病院で、医療関係者の方に激励・お礼と同時に現状を見てまいりました。昨日の救急も、特定の病院などに救急車での搬送の依頼が来て、いくつか重なると受け入れられないという状況があって、やむなく受け入れを断ったというようなお話も聞いております。

 そういう意味では、新型コロナウイルスの関係の病床は、先ほどお話がありましたように、今、一定程度空けていただいて、新型コロナウイルスの患者さんが増えたとしても何とか受け入れられる状況は確保されています。ホテルを使った軽症の方に対する所というのも増えておりますので、新型コロナウイルスの患者さんについては、現状、ここ数日のところは何とかなっておりますが、むしろ、2次・3次の体制のところでは非常に厳しい状況になっております。

 新型コロナウイルス患者さんを受け入れていただいている病院で、今のように2次・3次も受けていただいている病院もございます。今、入院で搬送されてきた方がほかの疾病、例えば、脳梗塞とかで運ばれてこられた方で、緊急の手術などに対応したその後で、実は、この方が新型コロナウイルスに感染していたというようなケースもありまして、そういうケースがあると、院内感染が広がってしまうわけですね。

 救急を受けている病院さんは、救急搬送された方が新型コロナウイルスに感染しているかもしれないという前提で、同じような措置を取らなければいけないわけですね。PCR検査をして陰性と明確に判断が付くまでは、陽性患者さんかもしれないということで、普通の患者さんとは別な形で受けなければいけないということで、新型コロナウイルスの患者さん、そうではない患者さんときれいに切り分けれればいいですけれども、現状はそうなりません。医療現場は、全ての患者さんが新型コロナウイルスに感染しているかもしれないという体制で今やられているという意味で、先ほどの空きベッドの状況は少し余裕があったとしても、医療現場は大変逼迫した状態に今はなっています。

 ですから、まずは、医療崩壊させないためにも、やはり、市民の皆さまのご理解をいただいて、感染の拡大を何とか止めていかなければいけないという状況に今はあるということをご理解いただきたいと思います。

HTB

 現在、クラスターが発生しております茨戸アカシアハイツですが、こちらは医療従事者が非常に減っていて、大変厳しい状況にあるということですが、市として何か支援するお考えは。

市長

 今、国立感染症研究所の国のクラスター班、専門家の方に、ここの施設の状況についても調査に入っていただいております。そこでは、一つは、お医者さんですとか看護師さんを含めた医療従事者が足りなくなるという状況があります。もう一つは、ケアサービスをしている従業員の方が感染するということで、介護従事者の数が減っていくということがあります。

 そういう意味では、お医者さんや看護師さんを含めた医療従事者を補強する、介護従事者を補強するという必要が出てまいります。在宅医療のお医者さんや、(札幌市在宅医療)協議会、医師会にご協力をいただいて、そこにまずお医者さんに来ていただくということと、看護師さんを増強していくこと、それと、介護士が足りなくなったときには、ほかの介護士を別途派遣してもらうというような措置をしていかなければならないというふうに思います。基本的には、法人にそういった取り組みをしていただきたいのですが、法人の力だけでは十分に対応できないだろうというふうに思っておりますので、専門家のアドバイスをいただきながら、札幌市として、ここの施設をしっかり運営していける体制になるよう支援をしていきたい、このように思っております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

読売新聞

 本日お示しいただいた東京都の日別の感染者数の推移というものが札幌の状況の危機感を表すのに分かりやすいなと思っております。

 札幌のピークは、昨日、29人ということで、初めて10万人当たり1.4人を超えておりますけれども、もしお手元に数字があるのであれば、札幌のピークの数字が10万人当たり何人かということと、東京都のピークが4月の中旬ということでしたけれども、いつで、何人だったのかということをお示しいただけないでしょうか。

市長

 すいません、今はちょっと手元にないので分かりません。後ほど、また。

 (札幌市における最多感染者29人(5月4日時点)/10万人当たり1.47人)

 (東京都における最多感染者201人(4月17日時点)/10万人当たり1.44人)

読売新聞

 それを踏まえた上で、このグラフを見ると、ピークの10万人当たりで見たときはもう東京を超えているということが言えるのでしょうか。

市長

 細かいところはちょっと分かりませんけれども、同じような状況になっているということですね。

読売新聞

 その点について、やはり、市長として危機感を今感じていらっしゃるという理解でいいですね。

市長

 はい、そうです。

 東京の場合は人口が多いですから、100人とか200人という数字が公表されます。札幌では20人とか30人という数字で、その数字だけを見ると、少ないのではないかというふうに思われている方も結構いらっしゃいます。そうではないのだということ、人口比で考えると、東京で100人、200人という数字が出ていた時と同じ感染者数の状況が今の札幌であります、そういうご理解をいただきたいということです。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(4)

NHK

 宣言の延長を受けての企業とか店舗への休業の要請とかお願いについては、札幌市としてどうお考えなのかということと、この延長によって、経済的にさらに苦しい立場になる企業さんも多いのかなと思うのですけれども、それに対するさらなる支援策とか、そういう検討についてお願いします。

市長

 一つは、企業への休業要請は知事の権限になりますので、昨日、北海道のほうでも緊急事態措置の方針が示されて、国と協議した上で、最終的な知事としての措置を決めるというふうに聞いております。そういった中で、昨日示された方針の中では、(5月)15日までの休業要請、これまでの(5月6日までの期間の)延長ということが示されているようでありますので、そういう認識でおります。

 北海道の場合、休業要請の期間をどうするかというのは、いったん、当面は15日ということで方針が昨日示されておりまして、それがさらに延長されるのかどうかということは現時点では分かりませんけれども、緊急事態措置自体の期間としては5月31日までということになって、何らかのいろいろな行動自粛だったり、地域によってはいろいろと差が出てくるかもしれません。けれども、それは継続するだろうと思っておりますし、先ほど来お話をしておりますように、北海道、とりわけ札幌では、感染者の数が非常に増えているという状況からすると、大変厳しい状況が続くのではないかと。そうすると、経済的な影響というのも非常に大きいというふうに思います。

 企業への支援につきましては、今までも、国あるいは道、市として、上乗せをしたり、いろいろな形でやってきました。私どもも緊急的なつなぎの融資というようなこともやってきましたし、今、国のほうでもさらなる支援、例えば、家賃補助のようなことの議論がされているようでありますので、そういった状況を踏まえつつ対応していかなければいけないだろうというふうに思っております。

 一方で、昨日、(鈴木直道北海道)知事の会見の中で、北海道で独自の休業要請に応じていただいたところへの協力金の考え方については、ほかの都府県よりも(期間が)短い状態であるので、15日までは今までの基本的な考え方、これは損失補償という考え方ではなく、あくまでも感染拡大防止への協力をいただいた企業・事業者の方(への支援)ということで、昨日、記者会見の中でもお話をされておりましたので、基本的にはその考えに従っていきたいというふうに思います。

 加えて、国のいろいろな支援ですとか、さらに、これから31日まで延びていくことでの取り組みということについては、札幌市としても、先日(5月1日)、補正予算を組みましたけれども、医療機関への支援もさらにしていかなければいけないという状況もありますので、それらを含めたさらなる補正予算の対応ということについても検討していきたいというふうに思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(5)

朝日新聞

 学校の休校延長が5月31日までということですが、その間、例えば、分散登校などは考えていらっしゃいますでしょうか。

市長

 それぞれの地域の感染状況等に応じて分散登校など(を検討する)ということであります。

 今月(5月)中旬以降がどういう状況になるかは今の時点では分かりませんが、現時点での札幌の感染状況は全国的にも非常に高い状況にありますので、教育委員会としても分散登校などの緩和措置というのはなかなか難しいのではないかというふうには聞いております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(6)

毎日新聞

 市長は、先ほどから、札幌はまだまだ厳しい状態だと。感染者も増えていて、市民の協力が不可欠かと思います。しかし一方で、他社の報道でもあったように、このゴールデンウイーク中に豊平川でバーベキューをしている若者がいるという報道がありました。それについて、率直にどう思われるか、お考えをお聞かせください。

市長

 非常に残念な状況だというふうに思っております。

 やはり、どうしても外出をしなければいけないという状況を除いて、自宅にいてくださいというお願いをしてきました。それで、豊平川の河川敷でのバーベキューの状況がございましたので、管理をしている北海道開発局と札幌市建設局とで連携して、やめてくださいというお願いに回っておりまして、中には、聞いていただいて、そこでやめていただいた方もいらっしゃったようでありますけれども、残念ながら、ご理解をいただけなかったということもあったと聞いております。

 しかし、連休もまだ続くという状況がございます。そういう意味では、感染リスクが非常に高まっている状況の中で、自分自身が感染しているという前提で皆さんに行動していただきたい。うつらない・かからないということではなくて、自分がかかっているという前提で、人にうつさないという行動を取っていただきたい、このように思っております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(7)

NHK

 先ほど、補正予算を検討されたいということでしたけれども、こちらは医療の支援だけではなくて、事業者への支援なんかについても。

市長

 事業者といいますか、具体的には、先日(4月21日)の協力金(札幌市休業協力・感染リスク低減支援金)に上積みする、しないという意味ではありません。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(8)

北海道新聞

 先ほど、市長は、出勤者の7割削減というのを呼び掛けられました。ただ、なかなか達成できない事業者の方もいらっしゃると思うのですが、その実効性を高めるために、呼び掛け以外にどのようなことを検討されていますか。

市長

 少し具体的な取り組み例というものをお示しして(いきたい)。今までですと、在宅勤務してくださいということもお願いしましたが、やっていただいているところはすでにあるというふうに思います。ただ、在宅勤務ということだけではなかなか実行できないということで、(やむを得ず)今、出勤をされている、仕事をされているところが多いかなというふうに思います。

 人と人との距離を取っていただくという意味では、例えば、2メートル間隔や1.5メートル間隔で配置が可能であれば、そこは接触していないということになりますので、そういう距離を十分取っていただくようなスペースが取れるところはそういうことをしていただきたいとか、あるいは、シフト・ローテーション勤務というようなことで、1週間で3日出ていただくとか、いろいろな工夫をしていただくということです。基本は、人と人の距離2メートル以内における、人と接触する機会を7割減らすという工夫をしていただくために、具体的な事例を挙げてお願いしていくと。

 例えば、今申しましたように、一つのオフィスであっても、会議室に分散して仕事をしていただくというようなこともそういう手だというふうに思いますが、やはり、一つでも、少しでも実効性が上がるような実例を挙げつつお願いをしていければ、このように思っています。

北海道新聞

 市役所の中でもすでに取り組まれているとは思いますが、さらに取り組まれるご予定はありますか。

市長

 在宅・ローテーションなどで指示をしていたのですけれども、今は、保健所ですとか、この新型コロナウイルス対策の関係で、いろいろなセクションの仕事を止めて新型コロナウイルス対策に関わっているという状況になっています。

 そういう意味では、各区役所などの人の対策を取るというようなこともありながら、一方では、在宅勤務をいったんやめて、新型コロナウイルス対策のほうに人を集めざるを得ないというような状況もあります。

 ただ、やはり密にならないように距離を取る、会議室などを使ってオフィスワークをするというような工夫を引き続きしていきたい、このように思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(9)

HBC

 学校の休校がまた延びることになりますけれども、先日の補正予算でも出されましたが、お家でリモートでできる学習の方法ですとか、そういったものを早めていくだとか、準備を進めていくというような部分についてのご予定等がありましたら、お伺いできればと思います。

市長

 先ほどの本部会議の中でも教育委員会に要請をしましたけれども、やはり、(休校が)現時点でも長期間にわたっているという状況で、さらに1カ月という状況になります。そういう意味では、学習の遅れなどがないように、また、どうしても家にいることが多くなりますので、体を動かすことなども含めて、子どもの健康管理・学習の指導ということをうまくサポートできるよう、これはやはり、教育委員会としてのこれまでの取り組みの考え方を変えていかなければいけないのだろうと思いますので、ぜひ、知恵を出して検討してほしいなと思っています。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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