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更新日:2019年11月8日

令和元年度第12回定例市長記者会見記録

日時

2019年11月7日(木曜日)15時00分~15時33分

場所 記者会見室
記者数

31人

市長から下記の話題について発表しました。

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「第39回さっぽろホワイトイルミネーション」「第18回ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」について 

 今月(11月)22日から開催をいたします「第39回さっぽろホワイトイルミネーション」「第18回ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」についてお知らせをさせていただきます。

 昨年(2018年)は、「平成30年北海道胆振東部地震」による観光客数の減少が不安視される中での開催ということになりましたが、観光PRや報道機関の皆さまのご協力もあり、多くの観光客に来場いただくことができました。

 特に、西2丁目会場のミュンヘン・クリスマス市には138万人の方々にご来場いただいたところであります。

 白い雪とイルミネーションがロマンチックに彩る札幌の魅力的な冬を大勢の方々に体験していただきたいと考えておりますので、今回の開催におきましても、報道機関の皆さま方に、周知方、ご協力をお願い申し上げます。

市営地下鉄における保護者が同伴する幼児の無料人数拡大について 

 現在、市営地下鉄では、乗車料金について、保護者1人につき、同伴する小学校入学前の幼児1人分の料金を無料としておりますけれども、来年(2020年)4月から無料の対象を大人1人につき幼児4人まで拡大することといたしましたので、お知らせいたします。

 この無料人数の拡大につきましては、今月28日に招集予定の令和元年第4回定例市議会に条例改正案を提出し、ご審議いただきたいと考えております。

 これによって子育て世帯の方々がお子様と一緒に外出する機会を増やしていただくきっかけとしていただきたいと考えており、ひいては、地下鉄の利用者の増加にもつながるものと期待をしております。

 引き続き、安心して子どもを生み育てられる街の実現に向けて、子育てしやすい環境づくりに取り組んでまいりますので、報道機関の皆さまには取り組みにご注目をいただきたいと思います。

質疑応答

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(1) 

読売新聞

 先ほど(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の)森喜朗会長と会談をされました。

 あらためて、マラソンと競歩競技の札幌開催について要請を受けていたところだと思いますけれども、森会長とお話しされた内容を踏まえて、現在の気持ち、意気込みについて伺わせてください。

市長

 今回のマラソン・競歩の会場変更について、先日(11月5日)、ジョン・コーツIOC(国際オリンピック委員会)調整委員会委員長と森会長の連名で、文書で札幌に協力要請がございました。あらためて、きょう(11月7日)は、森会長自ら札幌にお越しいただいて協力要請をいただいたところであります。

 今回の会場変更は、会期まで9カ月を切っての本当に異例の決定であろうかと思います。そういう意味では、これまで準備に取り掛かっていただいた東京都をはじめとするマラソン・競歩の関係者の皆さま、そして、沿道での観戦を楽しみにしていた東京都民、あるいは、選手の皆さんにも驚きと戸惑いがあったものと思います。そういうことからしますと、本当に異例中の異例の決定ということでありますが、大変重い決定だと受け止めているところであります。

 札幌市といたしましては、会場変更ということになりましたので、しっかり関係者の皆さんと共に連携をしながら、組織委員会に協力していきたいと思っております。

 これまでも、(東京2020オリンピック競技大会の)サッカーの会場(の一つ)として、東京2020大会の成功に向けた協力を進めてきたところであります。マラソン・競歩というものも加わりますけれども、引き続き、この大会の成功に向けて、北海道をはじめとする関係機関の皆さんと連携をしながら、全力を挙げていきたい、このように思っているところであります。

読売新聞

 森会長とのお話の中で、経費負担について市民から不安・懸念が寄せられているということをお伝えになられました。それをお伝えになられた意図と、あらためて、経費負担に関する秋元市長の考え方について伺わせてください。

市長

 今回、市民の中には、歓迎の声と、一方で、会期が近い中での準備が間に合うのか、経費負担ということ、それから、既存のイベントがどうなるのだろうかというような不安・懸念の声が寄せられているということをお伝えさせていただきました。

 明日(11月8日)の実務者の協議(マラソン・競歩の実施に向けた実務者連絡会議)でこれから具体的なものを決めていくわけでありますけれども、まず、日程とコースを早期に決めることでさまざまな調整が出てくると思います。

 その中で、市民生活への影響をできるだけ最小限にしていただくような日程ですとか、会場・コースを検討していただきたいということを申し上げたわけであります。

 経費負担につきましては、例えば札幌はサッカーの会場になっておりますので、そういう東京都以外の会場を持つ自治体と組織委員会との間での基本的な合意事項がございます。

 これは、恒久的な施設については地元の自治体、それ以外のものは組織委員会の運営経費の中で(負担する)というルールになっておりますので、それを前提としたお話をさせていただきたい、このように考えているところであります。

読売新聞

 本日(11月7日)、森会長から、北海道と札幌市、組織委員会で合同機関を設置することについて提案があったと思います。もともと、道庁と札幌市では一体的な体制の構築に向けて進めていくことで合意していたと思いますけれども、このような森会長の提案を受けられて、今後どのように進めていかれますでしょうか。

市長

 おそらく、今まで、東京で、組織委員会の中で、マラソン・競歩の陸上関係の部隊があったというふうに思いますけれども、今度、札幌が会場ということになりますので、札幌において、こちらの現地の方に組織委員会のメンバー、そして、地元である私たち札幌市、あるいは、北海道、競技団体の関係の方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった関係者が一堂に集まって成功に向けていく体制をつくっていかなければ、時間がないというふうに思っておりますので、私どもも組織委員会の方とそういう体制をつくっていきたいというふうに思っておりましたので、考え方は一致しているかと思います。

 そういう意味では、明日以降の事務方の協議の中で具体的にどのぐらいの人数で、どういったメンバーでというお話が出てきて、調整をさせていただくことになるだろうと思います。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(2) 

北海道新聞

 市長がおっしゃった今現在での課題というのは、まず、マラソンの開催期間とコースだというお話でしたが、市として、できればこの時期にやってほしいといいますか、今、国際陸連から示されているのが(2020年)7月下旬案の3日間というものと、(2020年)8月上旬の3日間という2つの案が提示されているようですけれども、まず、市として、できればこちらにしてほしいというお気持ちがあれば、それを教えていただきたいのが1点です。

 あと、コースについて、具体的に、札幌市としてはこのコースをやってほしいというようなもし希望があれば伺いたいです。

市長

 日程・コースについては競技連盟等の協議の中で決められていく、最終決定がそこにあると思いますので、私どもとのいろいろな調整の中で意見を聞かれることはあるかもしれませんけれども、私どもとしては、この期間に、あるいは、こういう場所にしてほしいと言うことはなかなか難しいのではないかというふうに思っています。

北海道新聞

 今、北海道マラソンのコースで、たくさんテレビ報道がありますけれども、新川通というのは、直線で、平たんなのですけれども、一方では、単調で、ランナーにとってはつらい区間だというような一部の偏った報道があるのですが、札幌市としては、既存の北海道マラソンのコースについてはどのように見ていらっしゃいますか。

市長

 北海道マラソンというのは、市民ランナーの方も含めて、1万8000人ぐらいの方が、参加する大会です。そういう意味では、これまでもいろいろなルートを経ながら、4時間とか、最終的な交通規制(の時間)との関係もあって、新川通で定着をしてきたという歴史的な経緯があると思います。

 ですから、景観とか走りやすいとかということだけではなくて、そういう交通規制の問題とか、大会の時間、こういったものに関わってつくられてきたものだというふうに認識をしております。

 そういう意味では、オリンピックの競技ということを前提としたコースではありませんので、これを同列に比べるということがそもそも無理なのではないかなというふうに思っております。

 従って、オリンピックのコースということになれば、選手はスピードがありますので、交通規制にかかる時間というのははるかに少ないということにもなると思いますので、オリンピックの運営上、必要なコース選定というものがなされてくるのではないかというふうに思っております。

北海道新聞

 最後ですが、おそらくは札幌市外からの声が多いのかもしれないですけども、札幌に決まったということに対しての批判ですとか、東京からマラソンを奪うのかですとか、インターネットなども含めて、いろいろな誹謗(ひぼう)中傷、あとはクレームの電話なども入っているというふうに聞いてますが、そのことについての受け止めと、都民に対して市長からメッセージがあればお願いします。

市長

 やはり、これまで準備をされてきた方、それから、マラソンというのは陸上の花形であると同時に、オリンピックの花の競技だというふうに思います。そういう意味では、最終日に開閉会式の会場に入る(コース)ということについて、選手の皆さんにとってもそれを楽しみにしていたわけでありますし、これまで、2年、3年かけてコースを作ってきて、沿道の商店街の皆さんも非常に楽しみにして準備をしてきたということからしますと、唐突なIOCの決定にはなかなか納得できない、悩ましいということがあったのだろうというふうに思います。そういうことから、残念な思いというものがネット上等で流れているというふうに思います。

 一方で、逆に、札幌市民からしますと、確かに、そういう思いはありながら、中には誹謗中傷のような内容など、とても残念な内容というものもあります。ただ、会場が変更になったということでありますので、札幌・北海道民がみんなでこれを盛り上げていこうと。もともと、東京大会への協力ということでありますので、私たちは、東京都関係者を含めての残念な思いというものを受け止めながら、成功に結び付けていくのが私たちの使命かなと思っています。

 また、これから組織委員会のほうにもお願いをしていきたいと思うのですが、こういう両方の地域の住民の方々の思いが分断した状態のまま、この後、成功に向けてということはなかなか難しいので、何とか、東京都も含めて、みんなでやっていこうと。まさに小池百合子東京都知事が「ワンチーム」とおっしゃっていますので、過去の経緯は過去の経緯としながら、これから先は前向きに、一緒にやっていきましょうということをぜひつくっていただきたい。

 きょう、鈴木直道知事のほうからも、森会長にそのようにお話をさせていただいたというふうに伺っておりますので、私どもも同じ気持ちであります。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(3) 

産経新聞

 2点ございます。

 先ほど森会長が北海道知事と会談された時に経費の話題になりまして、道にご迷惑は掛けないというようなことを森会長がおっしゃっていたのですが、市のほうにはそういったお話があったかどうか。ということが一つと、あと、2030年に向けて冬季五輪の招致活動を市としてはされているわけでなのですが、市に対してもし経費負担の要請があった場合になかなか断りにくいのではないかと思うのですが、そのあたりの市長のお考えをお聞かせください。

市長

 きょう、例えば、市民からこういった不安・懸念の声が寄せられていますとお伝えさせていただいて、森会長のほうからも、経費についてもしっかり考えていくということでお話をいただきました。明日からの事務協議の中でそれらは具体的に話していくことになろうと思いますが、先ほども申し上げましたけれども、(経費の)負担・分担の考え方は、すでに開催の会場を持っている自治体、あるいは、組織委員会、東京都と大枠の基本合意ができておりますので、仮にマラソン・競歩が追加ということになっても、その基本合意が変わるということにはならないというふうに思っております。それを前提として協議をさせていただくということを考えております。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(4) 

朝日新聞

 きょう、森会長と会談されたと思うのですけれども、われわれが見せていただいた公開の会談のほかに、非公式でお話になったことがあれば、ぜひお聞かせいただけないでしょうか。

市長

 きょうはございません。

 あの場でお会いして、あの場でお話ししただけです。

朝日新聞

 会談の中で森会長にぜひ札幌市民の生活に影響が出ないようにできるだけ配慮してほしいというお話があったと思うのですけれども、具体的に言うと、できるだけ早く時期とかコースを決めてほしいというのがあると思うのですけれども、そのほかにどう配慮してほしいというのがもしあれば、お聞かせいただけますか。

市長

 例えば、夏場にもいろいろなイベントがあります。準備期間なども含めてどのぐらいの期間が必要なのかというようなこと、例えば、大通公園を使用するということであれば、これによって、YOSAKOIソーラン祭りやビアガーデンなど、夏場に行っているイベントに影響も出てきますので、まず、それらのお話をしていただいた上でいろいろな調整をさせていただかなければならないと思います。

 本当に1年を切っての話ですので、そういうイベントの準備をされている関係者もいらっしゃいますので、できるだけ影響が少ないように、日程なり会場、コース、こういったものについてもご配慮いただきたいということを、あらためてきょう要請させていただいたところであります。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(5) 

HTB

 オリンピックのボランティアについてお聞きしたいのですが、大会組織委員会が募集する「大会ボランティア」は、今のところ、追加募集というのは、今回の移転に伴ってはなさそうな状況なのですが、札幌市が募集する「都市ボランティア」というものもあると思います。これについてはすでに募集が終わって、12月に研修という運びになっていると思うのですが、今回の移転を受けて追加募集の可能性はありますでしょうか。

市長

 これも組織委員会のほうと具体的に(検討してまいりたい)。例えば、大会ボランティアと都市ボランティアの役割の違いといいますか、ほかの競技だと、比較的整理が付いているのですけれども、マラソンの場合、沿道の人員整理ですとか、地下鉄駅の出入り口への調整ですとか、そういったものはどちらのボランティアとして扱うのかという検討も必要になるのかもしれません。

 ですから、その辺を詰めた上で、例えば、今私どもが考えているのは、サッカーの会場としての都市ボランティアで十分なのかどうかということによって、追加(募集)ということもあり得るかもしれません。

HTB

 市民の間で、ボランティアで助けたいという思いをお持ちの方もいらっしゃると思うのですけれども。

市長

 非常にいろいろな方からぜひ協力しますよというたくさんの声をいただいております。関係団体、医療機関からも医療スタッフとして協力しますよというお話もいただいていますし、全道の市町村長からもボランティアなどが足りなければ応援しますよというありがたいお言葉をいただいています。

 現状としてどのぐらいの体制が必要なのかということが、まだはっきりしておりませんので、早急に整理をした上で、お願いをしていくものはお願いしていきたい、このように思っています。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(6) 

朝日新聞

 先ほど、組織委員会の方たちが来て、そこに市の方が入るというような組織のお話が出たのですが、例えば、これと別に、市として、市のスポーツ局の中にこのマラソンを担当する部署、あるいは担当者を設けるというようなことはありますでしょうか。

市長

 時間もありませんので、ある意味では、一体となった連絡体制といいますか、協議体制、検討体制というのが重要だと思っています。例えば、それに付随して、例えば機運醸成をどうするのかとか、大会そのものの運営とダイレクトに関わらないものについては、組織委員会の支部的な組織の外につくるということになるでしょうし、スポーツ局ということだけでなく、これは全庁を挙げて取り組む、やっていくことになると思います。

 いずれにしても、まず、どういう体制でこの具体的な検討をしていくのかというところをまず決めた上で、そこから必要なものを付け足していくということにならざるを得ないかなと思います。

 基本的には、マラソンの大会を運営していく、これから検討していく部隊を、先ほど言いました組織委員会と一体となった中にスタッフを置いてつくっていくことになるだろうと思います。

朝日新聞

 例えば、そういった中で、市のほうから新たに人事を出して担当者を・・・

市長

 出てくる人が何人ぐらいいるのかまだ分かりませんけれども、そういったことは当然あり得るかなと思います。

朝日新聞

 ちなみに、明日の実務者会議は、市のほうからはどういう方が出席されるのですか。

市長

 スポーツの担当局長以下であります。

朝日新聞

 局長と部長ということですか。

市長

 そうです。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(7) 

STV

 先ほど、コースとか日程を早急に決めてほしいというようなお話があった中で、イベントでYOSAKOIとかビアガーデン、そういうようなお話があったと思うのですけれども、今、札幌市としては、そういう意味では影響にご配慮いただきたいという話を森会長にもしたということだったので、極力、大通は避けたいという考えなのか、それとも、やはり大通で早めに調整をしてという考え方なのか、その辺はいかがでしょうか。

市長

 組織委員会の考えが分かりませんので、何とも申し上げられませんけれども、今、大通会場ということが報道でずいぶん出されておりますので、仮に、大通会場というふうに考えたときには、いろいろなイベントの調整というのはありますよというお話をさせていただいたということです。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(8) 

HBC

 少し先の話になるのですが、先ほど森会長のお話の中で、札幌を選ぶに当たって、IOCが五輪をかつてやったことがあるというところが非常に親しみを感じていたというようなお話がありました。

 そのお話の続きで、将来のことも彼らはいろいろと考えているようでというようなお話を少しされました。この言葉というのは、市長としてはどのようにお受け止めになりますでしょうか。

 私たちとしては、2030年の冬季大会招致に向けてというところに何かつながっていくお話なのではないかなというふうに思う部分もあるのですが、その受け止めというのを伺いたいです。

市長

 そこまでの話ではないというふうに思います。少なくとも、会場を変更するに当たって、東京以外の所でと考えた時に、東京以北で、一定程度の都市規模があって、そしてオリンピックなどもやった、そして、これまでも申し上げておりますけれども、2026年に向けた招致活動の中で、私どもも札幌の情報というのはIOCに全て出しております。ホテルの数ですとか、航空機便の情報は渡しておりますので、そういった中で、IOCとしては検討をされたのだろうと思います。

 そういう意味では、2020年の大会を、やはり目の前の大会をしっかり成功させていくということが重要かと思っております。その先につながっていくかどうかは、その大会運営の結果がどうだったのかということが大きな意味を持ってくると考えていきたいと思います。

HBC

 2030年の冬季大会招致を見据えたときに、今回のIOCの少し突然と思われる会場の変更というところに疑問を持ったり、不安や懸念がある都民あるいは市民というのもいるかと思います。

 一方で、札幌にとっては、これが成功すれば2030年に向けてまた弾みがつくのではないかなという部分もあると思います。市長は、この一連の流れを見て、2030年に向けてというのはどのようにお感じになりますでしょうか。

市長

 基本的には、やはり別物と考えていったほうがいいのだろうと思います。

 やはり、IOCとしても、選手の健康という観点から、さまざまな、これまで準備してきたということも十分承知の上で判断をしたことでありますので、まずはそこをしっかり受け止めていくということが重要なのではないかと思います。

 そして、2030年の(冬季オリンピック・パラリンピック競技大会の招致)プロセスは、またそれから別途出てきますので、われわれとしては、両方をにらむということはありますけれども、先ほど申しましたように、まずは来年の大会、これは札幌だけのことではなくて、東京で準備されてこられた方々の思いをわれわれは受け止めることも含めて、しっかりやり遂げなければいけないだろうと思います。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(9) 

NHK

 札幌移転の開催が決定したことで、インターネット上では批判の声が加速度的に高まっている。これに関して、思ったよりも大きくなっているのかなとか、大きな話題になったなということについて、市長としての思いみたいなものはあります。

市長

 内容的には残念なことだなと思っていますが、先ほど言いましたように、あまりにも唐突なことで、それを受け止めるには、われわれですら、情報があまりない中ですから、一般の方からすると、情報がない中で、報道がいろいろ出ております。例えば、先ほど出た新川通というような所。そこが検討の対象になっているかどうか、それもはっきりしていない中で報道が過熱したのではないかとも思っておりますけれども。

NHK

 その一方で、北海道の中から、ハッシュタグで、ツイッター上で、「#北海道discover」という、北海道の良さを発見しようという好意的な受け止めも、ある種、対抗するような動きも出ていますが、それについてはいかがですか。

市長

 対抗というよりは、非常に冷静に、批判されたことに対して、何かそれをやり返すということではなくて、きちんと自分たちのいいところを発信していこうということが道民の中から出てきていることは、素晴らしいことだなと思いますし、私たちもやはりそういう思いで、いろいろな悔しい思いとか無念な思いをされている方はたくさんいらっしゃると思いますけれども、それでも、やはり北海道で、札幌でやって良かったねという大会にしたいと。それを東京の方々にも分かっていただけるような、これからワンチームでやっていくということが重要なのではないかと思います。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(10) 

北海道新聞

 市民生活に影響が出るということが分かった際に、市長からどのように市民に理解ですとか協力を求める形になるのでしょうか。

市長

 具体的にどういう内容になってくるかによると思いますけれども、例えば交通規制なども出てきますので、100パーセント日常の生活とは違う状況が出てきますけれども、やはり、北海道・札幌のみんなで盛り上げていこうという気持ちを訴えかけて、協力を求めていきたいなと思います。

 どのような手段で、どのタイミングでというのは、今の段階では全体の状況がまだあまり分かりませんので、そういうものが明らかになってきた段階で皆さんに協力を求めていくと。今の段階でも、先ほど来申し上げておりますように、いろいろな不安・懸念をお持ちの方もいらっしゃいますけれども、北海道に会場が変更になったので、みんなで盛り上げてやっていきましょうという声をずいぶんいただいておりますので、そういう声にしっかり応えていきたいなと思います。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(11) 

朝日新聞

 経費の問題で、先ほど、もともとのその枠組みに基づいて考えていかれるということだったのですが、念のための確認なのですが、何度もすいません、もしそれ以外、その枠組みを外れたものをもし求められた場合は、それは市としては断るというような解釈でよろしいでしょうか。

市長

 その枠組みでやっていただく前提でお話をさせていただきたいと思います。

朝日新聞

 もしそういうのがあった場合は。

市長

 たらればということで、お答えのしようがないと思います。

朝日新聞

 ただ、そこをやはり市民の方たちが一番不安に思っておられることではないかと・・・

市長

 ないように調整をさせていただきたいとしか申し上げられません。

東京2020オリンピック競技大会におけるマラソン・競歩競技の札幌開催について(12) 

朝日新聞

 明日、あらためてIOCの方がこちらに来られる・・・

市長

 IOCの方はいらっしゃいません。

朝日新聞

 すみません。組織委員会の方が来られるということですが、それ以外に、このマラソンの関係で何か今後聞かれている動きはありますか。

市長

 いえ、あくまでも組織委員会としてこの大会の運営を行っていく、そこに会場を持つ自治体として協力をさせていただくということでありますので、私どもが聞いていないものというのはずいぶんあります。組織委員会の中で検討されているもの。ですから、私どもの協力させていただく範囲でしか現状分かりません。

朝日新聞

 とりあえず、明日来られるということまでしかご存じない。

市長

 はい。

朝日新聞

 そこで、明日、もし組織委員会の方に提案したいこととか、ぜひ議題に上げたいと思われていることを具体的にもしお持ちだったらお伺いできますか。

市長

 まず、組織委員会のほうからのご説明をいただいた上で、先ほど来お話をしているような既存のイベントなどについても、こちらからもお話をさせていただくということになるのだろうと思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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