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更新日:2018年4月11日

平成30年度第1回定例市長記者会見記録

日時

2018年4月10日(火曜日)14時00分~14時34分

場所 記者会見室
記者数 18人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「新国立劇場と札幌文化芸術劇場との連携・協力に関する協定」の締結等について

 10月7日にオープン予定であります札幌文化芸術劇場(愛称:hitaru(ヒタル))でありますが、これを運営いたします札幌市芸術文化財団と、新国立劇場を運営いたします新国立劇場運営財団とで連携協定を締結することとなりましたので、お知らせをさせていただきます。

 4月17日でありますが、新国立劇場で協定の締結式を行います。この協定締結によりまして、両劇場での公演や人材交流・人材育成などの面で連携を図り、札幌における舞踊や演劇などの普及のほか、教育や文化の振興につなげてまいりたいと考えております。

 具体的には、今後、hitaruで開催いたします地元団体の公演に係る衣装のサポートでありますとか、今年(2018年)7月に本郷新記念札幌彫刻美術館で開催を予定しております「アイーダ展」での舞台装置や衣装の貸与などをいただく予定をしてますほか、11月23日と24日には、新国立劇場のバレエ団がhitaruで「白鳥の湖」の上演を行うこととしております。

 「白鳥の湖」の公演チケットにつきましては、10月7日と8日に、こけら落とし公演として上演いたしますオペラ「アイーダ」とともに、「札幌市民交流プラザメンバーズ」の会員登録をしていただいた方を対象として4月21日から先行販売いたしますので、ぜひお買い求めいただきたいと考えております。

 より質の高い公演を鑑賞する機会を多くの方に提供していけるよう、今後もhitaruのオープンに向けて鋭意準備を進めてまいりますので、報道機関の皆さま方には、引き続き周知方をお願い申し上げます。

 「さっぽろラグビーフェスティバル with スポカルSP2018」の開催等について

 来年(2019年)の9月20日から開催いたします「ラグビーワールドカップ2019TM日本大会」に関連いたしまして話題提供をさせていただきます。

 初めに、ラグビーワールドカップのテストイベントとして今月(4月)30日に開催いたします「さっぽろラグビーフェスティバル」についてお知らせをいたします。

 このイベントでは、札幌ドームで初めて行われますラグビーの公式試合として、大学ラグビー界の強豪校、「明治大学」対「帝京大学」の迫力ある戦いを無料でご覧いただけるものであります。また、ラグビー体験などのコーナーを設けまして、各種スポーツやカルチャーというものを体験できる「スポカルSP2018」というイベントも同時開催する予定であります。多くの皆さまにご来場いただきたいと考えております。

 次に、ラグビーの大会公式ボランティア「TEAM NO-SIDE」の募集についてであります。

 全国12開催都市で合計10,000人のボランティアの募集を行います。このうち、約800人のボランティアの皆さんには、2019年9月21日と22日に札幌ドームで開催する試合でお手伝いをいただく予定となっております。

 募集期間は、今月23日から7月18日までとなっておりますので、大会公式サイトで詳細をご確認の上、多くの皆さまにご参加いただきたいと考えております。

 今後も、報道機関の皆さまのお力添えをいただきながら、ラグビーワールドカップ2019TM日本大会に向けた気運の醸成を図ってまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

質疑応答

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(1)

NHK

 先日(4月3日)すでにコメントも出されていると思うのですが、対話ステージの締め切りがあって、日本を含めて7カ国の都市が対話ステージ参加ということで、これについての市長の受け止めと所感をあらためていただいてよろしいでしょうか。

市長

 先月(3月)末で2026年大会の招致プロセスの中に札幌を含めて7カ国の都市が対話ステージにエントリーをしたということであります。いずれも、冬季の国際競技大会の開催実績のある有力な都市、特にヨーロッパの都市が多く出てきたなという感じがいたします。

 以前にもお話をしておりますけれども、(2018年の)平昌(ピョンチャン)、そして2022年の北京と、冬の大会ではアジアが続きます。2020年の東京大会を入れますと3大会がアジアで開催されますので、そういう意味では、ヨーロッパの都市が出てくると、2026年の大会というのは札幌にとっては、大変招致活動をしていく上で難しい状況も出てくるかなという認識を持っております。

 そういう意味では、ヨーロッパの都市がですね、やはり今回はチャンスということで、かなり名乗りを上げてきたということかなというふうに思っています。

NHK

 関連してなのですけれども、その中で、判断されるのは秋までにというふうにすでにこれまで公の場でおっしゃっていらっしゃると思うのですが、コメントの中でも、要は判断の時期の最終的なリミットが迫っているというふうに表現をされていると思うのですが、時期的なもの、いつまでに判断したいというところのお考えというのは、今のところあらためてよろしいですか。

市長

 今年の10月に正式な立候補の締め切りということになります。ですから、正式な立候補をするためには、当然、開催について国のサポートということがありますので、そういう閣議決定が必要であったりしてまいりますし、開催計画をまとめる時間、それと、正式な立候補をする際には住民の意向調査をしたいというふうに申し上げておりましたので、そういった意向調査をするための期間ということを考えると、10月の直前に判断をしてということにはならないので、早い時期に判断をしていかなければいけない、そういう時間を考えていくと。ということになるだろうと思います。

NHK

 具体的な・・・

市長

 今、申し上げられる状況にございません。これは、JOC(日本オリンピック委員会)ですとか関係の自治体ともご相談をして決めていかなければいけないというふうに思っております。

NHK

 その上で、今後これまで世界各国の動向というのは、やはりもう収集をされていらっしゃったと、今もされていると思うのですけれども、今後、特に立候補するかどうかの判断について一番重要になってくるポイントというのはどういう点だと思いますか。

市長

 一つは、開催時期が、例えば札幌のまちづくりとの関係でベストな時期はどうなのかということ。加えて、国の状況、いろいろな招致活動をしていく上での情勢、それに国際情勢ということになるかなと思います。これらを総合的に判断していくことになるだろうと思います。

 市立札幌病院の経営について

朝日新聞

 平成28年度(2016年度)赤字に陥りました市立札幌病院の経営の件で教えてください。

 平成29年度(2017年度)赤字(見込み)になったと、その後、平成29年度に一般会計から借り入れも27億円されましたけれども、今年度(2018年度)の経営の見通し、もしくは課題ですね、そのあたりを市長はどのように思われているか、教えてください。

市長

 札幌というのは、非常に医療機関が多い状況にあります。そういった中での公立病院としての役割をしっかりと考えていくというのが一つ、そういった役割を踏まえた上で病院の経営を考えていくということが必要だろうというふうに思っています。

 今年、外部の専門家、病院経営に詳しい方の力もお借りしながら、病院の経営計画(市立札幌病院新ステージアッププラン)を見直していく作業に入っていきます。そこには、幾つかの課題等も出てくるのだろうというふうに思います。ですから、経営計画の見直しをしていく作業、今年度内に作業を進めていくということになりますが、その期間に資金不足にならないようにという手だてで今回融資をしたという状況であります。

 「新国立劇場と札幌文化芸術劇場との連携・協力に関する協定」の締結等について

TVh

 新国立劇場と札幌文化芸術劇場の連携・協力について、細かい質問になってしまうのですけれども、人材交流だったり人材育成を連携して行うということなのですけれども、今想定されていることでいくと、どんなことを想定されているのでしょうか。

市長

 具体的にこういうこと、ということはこれからになりますけれども、札幌でオペラなりバレエといった本格的な舞台というのは初めてになります。そのためには、やはり、裾野を広げていく、当然、演じる方々もそうでありますし、舞台の照明ですと、そういった舞台技術ということでも人材を育てていかなければいけないというふうに思っています。

 そういう意味での人材育成、人材の交流を、演目あるいは舞台技術などに関してさまざまな協力をいただきながら、札幌の中にこういう新たな文化を根付かせていければなというふうに思っています。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(2)

HBC

 オリンピックの招致に関連することでお伺いしたいのですけれども、先ほど、2026年大会の招致につきまして、難しい状況かもしれないという認識もあるというふうにお伺いいたしましたが、その中で、札幌市として勝算はどのようなところにあるかというのをお伺いしたいのですけれども。

市長

 今回(2月9日~12日)、平昌で、いろいろな情報収集なり、札幌・北海道のプレゼンテーションをさせていただきました。去年(2017年2月19日~26日)の「2017冬季アジア札幌大会」もそうですけれども、実際に札幌に来ていただいた方、あるいはアジア大会を経験された方の話を聞いている方、そういう意味で、IOC(国際オリンピック委員会)の委員ですとか、国際競技連盟の役員の方々にとっては、札幌という街、これだけの大きな街で雪があって競技場がすぐ近くにあるという都市は、ほかに世界的にはございません。そういう意味では、オリンピック・パラリンピックのような大きな大会を開催するだけの社会的なインフラ、交通機関ですとかホテルですとかがすでに整っている街だという印象はしっかりと持っていただいたというふうに思っています。

 今回(「2026北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会開催提案書」の中で)、スキースポーツをやるニセコ、これは、ご案内のとおり、世界からも注目をされている所でありますので、そういう意味では、札幌・ニセコという、とりわけ、この両地域の認知度は高かったというふうに思っています。札幌を知ってもらうとか北海道を知ってもらうということについては、かなり浸透しているなというふうに思います。

 あとは、先ほどのように、大会の大陸間バランスであるとか、そういう時期の問題なのではないかというふうに思っています。

HBC

 経済界の中には、札幌のまちづくりの観点ですとか新幹線の(札幌延伸の)観点から、2026年大会ではなく2030年大会を推す声もありますが、そのあたりはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

市長

 そういうご意見なども踏まえて、最終的に各自治体あるいは国のほうとも協議をしていく必要があるだろうというふうに思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(1)

HTB

 前回(3月28日)の定例市長記者会見で、市長は、北広島市側から要望があれば交通面などで協力したいというお話がありましたけれども、先月末、球団が北広島市に候補地を決定して以降、北広島市の上野正三市長とお話をする機会はありましたでしょうか。もしありましたら、どのようなお話をされたのか、もし要望などが向こうからありましたら教えてください。

市長

 先週末、たまたま電話でお話しする機会がありました。そこでは、具体的なお話というのは特にあったわけではありません。札幌からのアクセスということが課題なので、今後いろいろな形で教えてほしいとか協力してほしいということでした。

 ですから、私のほうからは、具体的なお話があれば、札幌のできることは協力させていただきますと、そういうお話をさせていただきました。

HTB

 北広島市側から電話があったということですか。

市長

 はい。

  札幌ドームについて

STV

 札幌ドームの話なのですが、前回の定例市長記者会見でも聞いてはいたのですけれども、今後の札幌ドームの活用で、新たに何らかの、例えば、その後指示を出したとか、何かをしているということを始めたとか、そういうことがあるかということと、あと、昨日(4月9日)、清田区(・豊平区)の住民の方への説明会(株式会社北海道日本ハムファイターズ新球場建設構想に係る報告会)をされましたけれども、あらためて、あの周辺の今後のまちづくりをどのようにやっていきたいかをちょっとお願いします。

市長

 札幌ドームの利活用については、いろいろなことを考えていかなければいけない。具体的な行動、活動というのはこれからということになります。できるだけいろいろなスポーツイベントをはじめとして、札幌ドームを活用していく道をしっかり考えていきたいというふうに思います。

 加えて、昨日の清田区での報告会でもお話をさせていただきましたが、ドーム周辺の土地利用ということ、これは、オリンピック・パラリンピックの招致計画(2026北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会開催提案書)に合わせていろいろな計画をしておりますけれども、そのこと自体は今回のファイターズのドームからの転出と直接関係なくといいますか、これは、オリンピック・パラリンピックの招致に関して検討を進めていくというふうに思っています。

 ドーム周辺でいいますと、私どもが今回の新球場の候補地の一つとして提案した北海道立産業共進会場の跡地、ここは、北海道さんのほうと、共進会場を取り壊す、売却をするという前提がありましたので、この跡地については、もともと、オリンピック・パラリンピックのメディアセンターなどとして使って、将来活用というようなことで、買い取りの意向を示させていただいて、それをもとにファイターズさんの球場の提案をいたしましたので、それがなくなったということになりますけれども、この土地の利用が一つあります。

 それから、もう一つは、ドームの周辺の土地利用、こういったことについても、現状のオリンピック・パラリンピックの招致計画、これの見直しを今かけています。IOCのいろいろな指針が変わったことによって既存施設の活用ということがかなり強く出されましたので、オリンピック・パラリンピックの招致計画そのものの今見直し作業に入っておりますので、そういった作業の中で、例えば、競技施設を今後札幌市としてどうしていくのか、これは、中長期にわたって持ち続ける競技施設をどう考えていくのか、それらをどこに造っていくのかということになりますし、併せて、先ほども話しましたメディアセンターのようなものをどうするかということを検討していくということになるというふうに思います。

 ですから、まだ具体的に開催概要計画をこうしますということの見直しの途中でありますので、そういったことを踏まえながら、札幌ドーム周辺の土地の利活用ということについても併せて引き続き検討していきたいと思っています。

 「さっぽろラグビーフェスティバル with スポカルSP2018」の開催等について

毎日新聞

 このイベントは、来年の大会に向けたステップアップというか、気運醸成の場だと思いますけれども、現在の札幌市民・北海道民のラグビーのワールドカップの浸透度、認知度の進み具合というのは、市長としてどのようにお考えですか。

市長

 ラグビーの試合そのものがなかなか札幌で今まで行われていませんでしたので、ラグビーそのものの認知度というのはそう高くないだろうというふうに思っています。

 月寒のラグビー場(月寒屋外競技場)でトップリーグの試合を行っても、そんなに多くの方が現状ではいらっしゃっている状況ではありません。ですから、ラグビーのワールドカップに向けてということになりますと、ラグビーそのものをまずはやはり札幌市民に理解をしていただく、知っていただく機会をつくっていく必要があるだろうというふうに思います。

 北海道は、特に網走ですとか北見などのオホーツク方面では、夏にラグビーの合宿をやっていますから、非常に、そういうエリアでは、ラグビーも盛んといいますか、認知度も高いのかなというふうに思いますが、札幌ではまだまだラグビーそのものに対する認知度が高くないと、そう思っています。ですから、まずラグビーを知っていただく、見る機会をつくっていく、今回も子どもたちにラグビーを気楽に楽しんでいただくようなイベントなども組み込みながら、テストイベントそのものは、来年のラグビーのワールドカップを開催するために、フィールドの状態ですとか照明の状態ですとか運営の状態を確かめるためのイベントでありますけれども、これを機会に多くの子どもたちなり札幌市民に見ていただきたいというふうに思っています。

 ですから、この試合自体は、有料ではなくて、無料で多くの方にご覧をいただきたいというふうに思っています。

毎日新聞

 今後、これ以外に、来年に向けて取り組んでいくべきこととか今構想していることというのがあればお伺いしたいのですが。

市長

 今申し上げましたように、ラグビーのワールドカップに向けて、ラグビーを知っていただくという機会、例えば、15人制だけではなくて、セブンズ(7人制ラグビー)の試合、それから、女子のセブンズの合宿も札幌の定山渓で行われていますので、そういった試合、練習なども含めて、多くの方にラグビーそのものに親しんでいただく環境というのはこれからどんどんつくっていかなければいけないのではないかというふうに思っています。

毎日新聞

 市としても、そういったイベントを随時用意していくということですか。

市長

 そうですね。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(2)

北海道新聞

 先ほどおっしゃった、たまたま先週末、上野市長と話す機会があったというのは、細かいのですが、何曜日かということと、話題はボールパークの話だけだったのでしょうか。

市長

 先週の金曜日(4月6日)ですね、先週末の夕方。なかなか時間がお互いに合いませんでしたので、夕方にお電話をいただいて、札幌からのアクセスというのが大きな課題なので、今後連携をさせてもらいたい、いろいろなことを教えてほしい、協力してほしいというお話がありまして、繰り返しになりますが、具体的なお話があれば、私どもにできることは協力させていただきますということでお話をさせていただきました。

北海道新聞

 実際に上野市長と会う予定というのはあるのですか。

市長

 札幌広域圏の会合にはいろいろなものがありますので、いろいろな場面で上野市長とはお会いする機会というのは非常に多くあります。

北海道新聞

 ボールパークの関係で会談すると言うと変ですが、その予定は今のところないのですか。

市長

 いいえ、それは特にはないです。

北海道新聞

 それと、昨日は清田区役所で、先週(4月3日)は真駒内で市長が直接説明する機会がボールパークに関してありました。それで、厳しい意見もあったかと思うのですけれども、終わって、とりあえず一区切りなのかと思っているのですけれども、これから、市長が直接出向くという意味では、直近ではこの2回やったということだと思うのですが、感想はありますか。

市長

 特に、南区と清田区・豊平区については、南区の場合は、北海道立真駒内公園案が急浮上してきたというようなことで、地域に非常に、情報の不足も含めて混乱を与えてしまったということがありましたので、そのことを直接おわびし、説明しなければいけないだろうというふうに思いました。

 それから、清田区・豊平区については、現状、札幌ドームというものがあるのになぜというのが、基本、皆さん、ファイターズさんが北海道・札幌に移転をしてきて、地域の方々にとっても、おらがチームということで応援をされてきたわけであります。今回、そういう意味では、これまでも、札幌ドームの残留ですとか、新球場もドーム周辺の近隣の土地にという要望書をいただいておりましたので、それが結果、かなうことができませんでしたので、そのことに対してもおわびを申し上げながら、経緯・経過をご説明する。これは、この2地域には少なくとも私が直接伺う必要があるだろうというふうに思って伺いました。

 そういう意味では、それぞれの状況はちょっと違うかなというふうに思いますが、昨日の清田区の報告会では、これまで一緒にまちづくりの中でチームを応援してきたという思いが皆さんやはり強くて、なぜ新球場なのかということも含めてなかなか納得できないという気持ちが強かったのではないかと、そのことはよく私も理解できます。

北海道新聞

 それと、清田での説明会の後の、われわれとの囲み取材の中で、一般の市民の方との話す機会はつくらないのかという質問に対して、そうした機会を札幌ドームの利活用を含めてつくらなければいけないのではないかということをおっしゃっていましたけれども、それはどのような形でやりたいのかとか、いつごろやりたいのか、市長のお考えがあれば教えてください。

市長

 具体的な時期、やり方についてイメージを持っているということではなくて、そういう場を検討してほしいという指示をすでに出しました。というのは、やはり、今の豊平区・清田区でのお話もそうですけれども、札幌ドームで15年間ずっと応援をされてきた市民の方からすると、なぜ札幌ドームではだめなのだろうかとか、新球場構想に至ったお話、球団からのお話も本当に限られた場面でありますし、われわれも球団とお話している内容をこれまでなかなか情報提供できませんでしたので、やはりそういうことをご説明する機会は必要なのではないかということと、今後、札幌ドームというのは、そもそも多目的の施設でありますので、そういったことも含めて今後どう活用していくのかというようなことを多くの市民と一緒に考えていく必要があるのではないか、そういう思いの中で、何かフォーラムのような形で情報提供しながら、ディスカッションできるような場というのはできないのかなということで指示をしているということです。

 清田区における断水事故について

北海道新聞

 あと、清田区の大規模断水から1カ月余りがたったのですけれども、ボルトの腐食云々とか、原因については推定されていますけれども、土壌がどうだったのかとか、市の取るべき対応というのがあるのかなと思うのですけれども、現時点でどのようなことを1カ月たって考えていらっしゃるかというのを教えてください。

市長

 現状で分かっているのは、管をつないでいるボルトが腐食をして管が抜けたというところだけです。ですから、この腐食の状況がどういう状況であったのか、土壌の影響というのがあるのかどうか、それから、ボルトの腐食に、プラスアルファ、水圧ですとか、振動ですとか、そういった外部要因のようなものも併せて考えていく必要があるのではないかということで、水道局のほうでは、腐食の状況というのは、専門的な機関を含めて、外部の機関に調査を委託するということであります。

 市電「ポラリス」について

HBC

 市電に関してお伺いしたいのですけれども、現在、床が低いタイプの車両(ポラリス)が導入されていますけれども、HBCの調査で、市民の中から使いづらいという声が半数以上を占めたアンケート結果がございました。座席の間が狭いというのが理由だったのですけれども、市として、この車両の導入について、良かったと思っていらっしゃるか、また、それとも改善が必要だという認識があるのかどうか、お伺いできますでしょうか。

市長

 新型車両は、低床車両を導入しました。ですから、従来のように段差なく上がれる、高齢者の方、あるいは、障がいを持った方、車椅子からでも停留所からスムーズに移動(できる)、いわゆるバリアフリーを目指した導入であります。

 従前は電車の台車(床)下に車輪があって、この幅が全部通路幅になるのですけれども、床を下げたということで、車輪のところがどうしても出てきます。そうすると、車輪の内径が通路幅ということになってしまいますので、札幌の市電は狭い軌道であります。もともと1メートルちょっと(1.067メートル)しかないのです。台車が今までは車輪の上にあったのが下がったということになりますので、どうしても車輪の部分だけ飛び出してくることで通路が狭くなってきたということで、多くの方が通路が狭くなったというふうな印象なのだろうというふうに思います。

 これは、そういうご意見もありましたけれども、私どもが目指している社会というのは、やはりユニバーサルデザインの街ということであります。ですから、これからも高齢化が進んでいく街でありますし、当然、障がいのある方々にとっても自由に移動できる、そういった街を目指すということからすると、低床車両の導入、これは高齢者の方々からは乗りやすくなったという評価もいただいています。ですから、若干狭くなる分、ご不便があるかとは思いますけれども、私どもとしては低床車両の導入ということは間違いではなかったというふうに思いますし、その辺はご理解をいただいていくことになろうかなと思います。

HBC

 何か、現段階で改善策のようなものはお考えでしょうか。

市長

 通路幅そのものは、構造的に、床を下げた以上は解決がなかなかできないということであります。そのほかに、例えば、対面シートになっているので、なかなか座りづらいとか、そういうお話もございましたので、こういったものは次の新車両の導入の際にそういったご意見も入れることになるのだろうと思いますし、あとは、つり革のような持つところがないというようなお話もありましたので、そういった構造のところはさまざまなご意見を伺いながら改善していくことができるのかなというふうに思いますが、通路幅の問題については、線路を改良しない限り解決していかないということになりますので、現状は難しい状況かなと思います。

 (以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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