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更新日:2017年1月25日

平成28年度第17回定例市長記者会見記録

日時

2017年1月24日(火曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 23人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「2017冬季アジア札幌大会」におけるICTを活用した新たな観戦体験の提供について

 来月の19日から開催されます「2017冬季アジア札幌大会」におきまして、ICT(Information and Communications Technology)先端技術を活用した新たな観戦体験に関する実証実験を実施いたしますので、お知らせをしたいと思います。

 これは、「さっぽろまちづくりパートナー協定」を締結していただいておりますNTT(日本電信電話株式会社)さんとの連携によって実施するものでありまして、スマートフォンなどに専用アプリをインストールしますと、実験を行う競技場に設置をされた複数のカメラからの映像を、世界で初めてということになりますが、自由に視点を変えられる競技映像の提供でありますとか、競技中にリアルタイムでルールの解説を視聴できるというものでありまして、観戦に訪れる方にスポーツ観戦の新しい楽しみ方を提案したいというふうに考えております。このほか、札幌市カーリング場では、実証実験のブースを設けまして、バーチャルリアリティー技術を利用して、選手の視点を疑似体験していただくことができます。

 国内外から多くの方が訪れます、冬季アジア札幌大会は、札幌の魅力を発信して、ウインタースポーツの拠点都市としてブランド価値を高める絶好の機会というふうに捉えております。この大会では、バーチャルリアリティーなどの新たな観戦体験ということを提供することによって、ICTのさらなる活用の可能性ということも探りながら、スポーツイベントの魅力向上を図ってまいりたいと考えておりますので、報道機関の皆さま方には、引き続き、周知方をお願い申し上げたいというふうに思います。

 「札幌オリンピックミュージアム」のオープンについて

 昨年10月からリニューアルのため休館しておりました「札幌ウィンタースポーツミュージアム」が新たに「札幌オリンピックミュージアム」として2月21日にオープンすることになりました。

 今回のリニューアルでは、オリンピック開催都市としてはもちろん、昨年10月に加盟いたしました、オリンピックミュージアムネットワークの一員として、オリンピックそのもののレガシーを次世代に継承していくために、2階部分の展示を、これまで1972年の冬季オリンピック札幌大会を中心とした展示になっておりましたけれども、オリンピック全体の歴史や理念などについて展示する3つのゾーンに再構築いたしました。さらには、オリンピックと並ぶ国際大会であります、パラリンピックにつきましても、新たに展示エリアを設けることといたしました。

 まず、古代オリンピックから近代オリンピックの歴史、あるいは、理念について展示をする「オリンピックスピリッツゾーン」。次に、冬季オリンピックの歴史と実際に使用された用具を展示する「オリンピックゲームスゾーン」。こちらのゾーンには、新たに加盟しましたネットワークを活用いたしまして、スイスのオリンピックミュージアムからレプリカを含めておりますけれども、過去の冬季オリンピックの金メダルをお借りして展示しております。さらに、札幌オリンピックと札幌市の街の発展について展示する「札幌オリンピックレガシーゾーン」。そして、パラリンピックの歴史や理念について展示する「パラリンピックワールド」というゾーンを設けて展示することにしております。

 このリニューアルに伴いまして、リレハンメルオリンピックノルディック複合団体の金メダリストであります、阿部雅司さんにミュージアムの名誉館長に就任いただくこととなりました。来館された方にオリンピック・パラリンピックの感動や素晴らしさを伝えていただきたいと考えております。

 2月7日に名誉館長の着任式を行いますほか、18日に内覧会、20日にオープニングセレモニーを開催する予定であります。また、24・25日の両日は、ミュージアムがあります大倉山ジャンプ競技場で、冬季アジア札幌大会のジャンプ競技が開催されます。2月中はミュージアムを無料開放いたしますので、この機会にぜひ多くの方にご来場いただいて、オリンピック・パラリンピックの理念でもあります「目標に向かって全力で取り組む尊さ」、あるいは、「スポーツを通しての友情や尊敬」、「共生社会の大切さ」ということについて感じていただきたいと考えておりますので、報道機関の皆さまには、周知方、よろしくお願い申し上げます。

 「第68回さっぽろ雪まつり」の開催について

 「第68回さっぽろ雪まつり」の開催についてでありますが、昨年から会期を延長してまいりました雪まつりは、今年は、つどーむ会場の会期を前倒ししまして、2月1日に開幕いたします。おなじみの滑り台やスノーラフトなどのほか、楽しく雪と触れ合えるアトラクションが新設されるつどーむ会場で、冬を代表するイベントを一足早く楽しんでいただきたいと考えております。また、大通・すすきの会場は、6日からの開催となります。8月に開幕いたします「札幌国際芸術祭2017」の公式プログラムとして制作される5丁目の大雪像「トット商店街」では、雪像に影絵やアニメーションを投影する新たな試みも行う予定であります。

 なお、チ・カ・ホでも、4日から、ウインタースポーツ体験でありますとか、過去の雪まつり大雪像の模型展示など、冬の札幌、北海道の魅力が満載の催しが行われますので、こちらも併せてお楽しみいただきたいと思います。

 そのほか、雪まつりの協賛行事といたしまして、円山動物園では、6日から12日まで、「スノーフェスティバル」を開催いたします。人気の氷の滑り台を設置しますほか、雪だるま作り体験など、さまざまな催しを行います。また、11日・12日には、冬の夜の動物園として、午後8時まで開園いたしますので、この機会に、夏とは一味違う、「冬に元気な動物たち」の生き生きした様子をご覧いただきたいと思います。

 報道機関の皆さま方には、併せて、周知方をお願い申し上げたいというふうに思います。

質疑応答

 2017冬季アジア札幌大会について(1)

NHK

 アジア大会の選手村として指定されているホテルの関係でお聞きします。

 このホテルでは、一部の国から批判が出ている書籍が置かれておりますが、これについて今後どう対応していくのか、市長としてのお考えをお聞かせください。

市長

 基本的な考え方といたしまして、冬季アジア大会は、スポーツの国際大会ということでありまして、スポーツの祭典であります。そういう意味では、参加する選手が最大のパフォーマンスを発揮できるような環境を提供するということが私ども組織委員会としての役割、責務だというふうに考えています。

 このために、競技会場はもとよりでありますけれども、輸送手段あるいは宿泊等において、参加する選手の皆さんが快適に過ごせるといいますか、パフォーマンスを発揮するための環境を整えることが重要だというふうに思っております。

 2017冬季アジア札幌大会について(2)

STV

 2点ほどお願いしたいのですが、冬季アジア札幌大会の関係で、一部、市民の盛り上がり、認知度が低いのかなという印象を受けるのですけれども、今後、1カ月を切っていますので、盛り上げていくためにやっていくこととかがあれば教えてください。

市長

 今、テレビ各局でもいろいろなCMを流していただいておりますし、新聞各紙においても、見どころであるとか、これからも取り上げていただけるのだろうというふうに思います。そういう意味では、街なかのいろいろなPRのフラグといいますか、掲示物というものを徐々に増やして、チ・カ・ホなどでも、ずいぶん、アジア大会の掲出をさせていただいております。

 私も、1月に入ってから、さまざまな新年会等で、このアジア大会というのは、1972年の札幌のオリンピックを超える選手・役員数、2,000人を超える多くの方がいらっしゃる、ぜひ会場に足を運んでいただきたいということをお話しさせていただいております。そういう意味では、どうしても、冬の過去の大会ですと、選手・役員数というものもそう多くないということがありましたけれども、アジアでのウインタースポーツの裾野が広がっているということなどをお話ししますと、皆さん方は関心を持っていただいております。

 組み合わせですとか、そういったものもはっきりしてまいりましたので、そういう意味では、これからも、最後までしっかりとPRをして周知を図っていきたいというふうに思っています。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(1)

STV

 もう1点、別件なのですけれども、ファイターズの新球場構想の関係で、北広島さんのほうは、JRさんと話をしたり、ファイターズさんとも2月1日から本格的に協議を開始すると。何か、1歩先を行っているのではないかなという印象を受けるのですが、札幌市側として、今、候補地の選定を進められていると思うのですけれども、現状を教えてください。

市長

 新年の記者会見の時にもお話を申し上げましたが、12月にファイターズさんとして新球場の構想、検討を正式に発表されましたので、私どもとしても、新球場を建設するという前提で、札幌市としてどういうことができるのかということの検討に入っているところであります。

 交通アクセスが良くて、ある程度まとまった土地ということになると、私ども札幌市が持っている土地だけではなかなか難しいということもありますので、ほかの機関あるいは民間でお持ちの土地も含めて、どういうところが可能性があるのかということを検討したいと思います。もちろん、土地をお持ちの方との交渉などもしていかなければいけませんので、現時点でどこをというところまでお話しできる状況にはありませんけれども、鋭意、作業を進めていきたいというふうに思っています。

 2017冬季アジア札幌大会について(3)

北海道新聞

 先ほどの書籍の関連で確認なのですけれども、組織委員会のほうでは、選手村に選んだ去年の2月の段階で、そうした書籍も含めた全ての情報物は撤去してほしいということを口頭でアパグループさんのほうに申し入れているということがあるのですけれども、基本的にはその対応で市長は臨みたいということでよろしいのでしょうか。

市長

 書籍だけの問題ではなくて、先ほども申しましたように、選手が最大のパフォーマンスを発揮できる環境ということで、例えば、イスラム教徒の方への食事のことであるとか、礼拝の場所だとか、そういったようなことも、これからも具体的に、各NOC(国内オリンピック委員会)からもお話があると思います。ある程度、我々が想定できるもの、例えば、文化とか宗教だとか、そういったことで差が生じないような取り扱いをしていただきたいという、情報誌だけの問題ではなく、一般的な取り組みをホテルのほうにもお願いしている、そういうお願いになっているというふうに認識をしております。

 これからいろいろな、例えば部屋の暑い、寒いといったことだとか、音だとかも含めて、いろいろな要望というか、そういったものも出てくるのかもしれませんが、それは、ホテルとして対応していただけること、あるいは組織委員会として対応すること、これらは、いろいろと調整していかなければいけないことが多々あるだろうというふうに思っています。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(2)

TVh

 ファイターズに関連してなのですけれども、多少、遅れをとっていると言ったら変ですけれども、時間軸を巻き返すための秘策みたいなものがあればと思うのですが、どのように時間軸を巻き返していこうと思われていますか。

市長

 基本的に、これまではやっぱり、札幌ドームを使っていただく前提でいろいろなお話をしてきたという部分がありますので、そういう意味では、新球場前提のお話というのは、先ほど来、お話があるように、北広島さんにはすでに候補地があって、そこからの話ですから、我々としては、今、札幌が持っているいろいろな条件、そして、札幌ができることを早急に詰めていきたいというふうに思っています。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(3)

HTB

 今、皆さんがお聞きしたファイターズの件で追加なのですけれども、4月から専門の係長を配置する方針であるというような話を聞いているのですが、これは市長にとってどういう意味合いを持ってそういう配置をしたいと考えているのか、考えがあれば伺いたいなと思います。

市長

 今もすでに、都市計画の職員であるとか、さまざまな職員、複数でこの問題というものを検討させています。そういう意味では、先ほど来、お話をしておりますように、例えば、私どもが持っている土地だけではなくて、いろいろな可能性を探っていかなければいけないとすれば、人的にも、今は兼務といいますか、ほかの仕事を持ちながら仕事をしておりますので、そういう意味では、専任職員のようなものも考えていかなければいけないかもしれないというふうに思っています。

HTB

 それは、やはり、人事的なもので、4月からということなのですか。それとも、ファンが結構心配しているのですけれども、もっと早くできないのかなと。

市長

 先ほど言いましたように、今、既にチームとしてやっています。その上で、増員が必要であればというようなことです。

 総合ナショナルトレーニングセンターについて

北海道新聞

 昨日、ナショナルトレーニングセンターの件で基本的な構想についての考えを示されたところかと思いますけれども、去年11月にも、五輪招致の関連の要望としてスポーツ庁に要望を出している経緯があると思うのですけれども、現時点として、国側の総合型のナショナルトレーニングセンターを札幌に整備するということへの理解だとか、実現性ですとか、札幌市としての具体的な立地の考え方、その辺りはいかがでしょうか。

市長

 現時点で、ナショナルトレーニングセンターを具体的に国として検討するというようなところのお返事まではいただいていません。昨年要望させていただきました。

 そして、今、冬季オリパラの招致の関連で、(冬季オリンピック・パラリンピック競技団体連絡会議)アスリート部会ということで、これまでにオリンピックに出場した選手を中心として、いわゆるアスリートの視点でオリパラの招致に関していろいろと議論していただくための部会をつくっています。

 そこで、これは、ウインタースポーツそのものをどう振興させていくのかということになりますので、アスリート部会として議論していただくための材料を昨日提案させていただいたということで、これは、札幌市がこのことを進めていくとか、行政的に内部でオーソライズ(公認)したとか、国と調整をしたというものではありません。アスリート部会で今後議論していただいて、アスリートとして国あるいはスポーツ庁にも要望したいというお話を伺っておりますので、そういったことへの材料提供ということで、これから議論いただくことになるのだろうと思います。

 2017冬季アジア札幌大会について(4)

北海道新聞

 別件で、アジア大会の関係で重ねてお聞きをしたいのですけれども、この期間中、国外の競技団体の関係あるいはIOC(国際オリンピック委員会)の方も来られるのかもしれませんが、そういった方と市長は具体的にどういった形で面会なりお話をされる機会があるのかどうなのか、そして、その場で札幌市としてどのようなアピールをしていきたいか、その辺りのお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

市長

 具体的に、どういう方がいらっしゃって、どういう方とお会いできるのかというところまでのスケジュールというのは、私のところまでまだ来ておりませんので、どんな方にお会いできるのかというのはちょっと分かりませんけれども、いずれにしても、今回、大会を行うことで、実際に札幌に来ていただきますので、札幌の持っているポテンシャルといいますか、宿泊あるいは街自体の魅力、こういったようなものをお話しさせていただく機会、あるいは、今回はアジア大会として開催しておりますけれども、そういう国際大会、スポーツ大会を開催するに値するといいますか、十分な能力を持っているというようなことをアピールする機会があればいいなというふうに思っています。

 除排雪について(1)

朝日新聞

 雪の関係ですが、4日の年明けの会見でもお話がありましたが、前倒し、前倒しで作業をずっとやっていって、それが、ここ下旬になってきて、現状はどうなっているか、市長のところに届いている範囲のことと、それを踏まえて市長としてはどう現状を評価されているか、雪まつりとかアジア大会など大きなイベントの前になりますけれども、検討事項など、こうしていきたいなというのがあれば教えてください。

市長

 除雪、特に排雪の関係でありますが、運搬排雪を12月から前倒しで進めておりまして、年間、排雪を予定している道路、大体バス路線ですとか幹線道路ですとか、ここの排雪はほぼ終わりました。1回は終わったという状況であります。ですから、今後、降り方にもよりますけれども、さらにそういう場面が出てくる可能性がないわけではないと。

 これから、いわゆる生活道路のパートナーシップ排雪ということがあって、既に、要望があった清田区などでは20日から作業に入っておりまして、順次、そこは入ってくるということになります。ですから、比較的、今回、清田区あるいは南区、札幌の南部の地域で雪が多いということで、生活道路のパートナーシップ排雪も早目にスタートしているという状況になるかなというふうに思います。

 雪まつりですとかの関係、幹線道路は、先ほど言いましたように、1回は終わっておりますので、これから、アジア大会に向けてまだ1カ月ありますので、降り方によって交通に支障がないように、大会運営に支障がないように除排雪作業を進めていかなければいけないだろうというふうに思っています。

 そうしたことを考えますと、平成24年度、4年前に3度ほど補正をしたことがあるのですけれども、そのときの降り方に非常に似ておりまして、年明けは、比較的、札幌市内、降雪量が収まってはいるのですけれども、今後、平年並みに降ったとしても、既にたい積場などはかなり量が入っていたりしていますので、おそらく、既存の当初の予算では足りなくなるのではないかという見込みでおりまして、補正予算、増額について、状況を検討させて、指示を出したところであります。

 規模については、今、それぞれ作業をしているという状況であります。

朝日新聞

 幹線というのは、(計画排雪の)1,300キロメートルのことですか。

市長

 はい。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(4)

STV

 もう1点、聞きたいことがありまして、先ほどのファイターズの話なのですけれども、民間の土地やほかの機関の土地も含めてさまざまな可能性を探るということですけれども、例えば、いい土地があるなと思ったところに何らかの使っている建物があるような土地も含めて検討するのか、それとも、空き地とか、使っていない建物があるような場所のみなのか、その辺りはどうなのでしょうか。

市長

 基本的には、何か建物があるところというのは難しいのではないかなというふうに思います。

 除排雪について(2)

北海道新聞

 先ほどの除排雪の補正予算の関係なのですけれども、2月21日開会予定の1定(平成29年第1回定例市議会)でというお考えなのか、雪の降り方にもよると思うのですけれども、臨時会等を開いて、その前にやるというようなお考えなのか、その辺りはいかがでしょうか。

市長

 今、おっしゃられたとおり、降り方にもよると思いますけれども、年明けは比較的収まっていますので、今の執行状況からすれば、臨時会を開いてまでということにはならないで済むかなとは思っておりますが、今後の降り方次第だと。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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