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更新日:2016年7月11日

平成28年度第6回定例市長記者会見記録

日時

2016年7月8日(金曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 15人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 ロシア・ノボシビルスク市からの帰国報告について

 先月22日から27日まで姉妹都市でありますノボシビルスク市を訪問させていただきました。

 まず、ノボシビルスク市4番ギムナジウムという学校の小学部を訪問いたしまして、校長先生、学校スタッフから、ロシアの学校制度、あるいは教育方針、こういったようなことについてお話を伺ったほか、今回、山鼻南小学校との姉妹校提携調印式を行うことができました。今後、両校の子どもたちには、手紙や写真の交換など、今回も子どもたちの作品の交換ということもございましたけども、こういう交流を通して国際感覚を養ってほしいものだなというふうに思っています。

 また、相互の文化理解を深めるということを目的にいたしまして、札幌の方が建設に向けて寄付を集めた「シベリア北海道文化センター」というものがあるのですけれども、そこを訪問いたしました。ここでは、日本語をはじめとして、書道や茶道、剣道、こういった日本文化を学ぶ教室が開かれておりまして、その様子を拝見させていただきました。非常に日本文化に対する関心が高くて、ここだけで日本語を学んでいる方が1,000人ぐらいいらっしゃるというようなことも伺いました。そういう意味での、ノボシビルスク市との交流につきましては、これまで、このような市民レベルでの、いわば草の根交流というものに支えられてきているのだなということをあらためて認識いたしましたし、札幌市といたしましても、このような交流を大切にして、引き続き支援していかなければいけないなと、こういう思いを新たに強くしたところであります。

 そして、今回、ノボシビルスク市のいわゆる創立記念日に当たります「まちの日」というものがありまして、そこにも出席をさせていただきました。姉妹都市をはじめとして、札幌だけではなくて、多くの都市からも来ておりましたけれども、とりわけ、ローコチ市長には、昨年、札幌にもお越しをいただいたということもありまして、親密に話し合う時間を割いていただくことができました。そして、滞在中でありますけれども、全天候型サッカー場でありますとか、新しい先端技術の企業集積をしているテクノパーク、地下鉄、動物園といったノボシビルスク市が誇る施設というものを、案内をいただきました。今回の出張で、これからさまざまな分野で、特に文化、芸術の分野などにつきましては非常に進んだ部分もございますので、こういった分野での交流を拡大して深めていきたいなというふうに思っているところであります。

 「第17回世界冬の都市市長会議」の札幌開催について

 前回の市長記者会見でお知らせをさせていただきましたけれども、概要が固まりましたので、お話をさせていただきます。

 札幌開催につきましては34年ぶりということになりまして、初回の会議以来ということになりますけれども、今回は、会員都市7カ国15都市のほかに、オブザーバーといたしまして、世界的な環境先進都市でありますデンマーク・コペンハーゲン市など3カ国16都市を加えた合計8カ国31都市が参加をする予定であります。

 これまで、この冬の都市市長会議、冬の都市の課題を解決するということでお互いの知恵を参考にしましょうということで始まった会議でありますので、これまでは、冬の期間に開催をしてまいりましたけれども、今回は、今月の27日から30日までの4日間ということでありまして、初めて夏の間に開催をするということになりました。

 今回の会議のメーンテーマを「冬の都市のまちづくり~独自性とその魅力~」としまして、これまでの会議でもテーマとしてまいりました環境問題に加えて、冬以外の季節においてのまちづくり、コンベンションでありますとか観光、こういった通年のまちづくりに関してのいろいろな取り組みということにも議論をしたいということで、夏の開催としたところであります。

 また、コペンハーゲン市から先進的な環境エネルギー施策についてのお話をいただくことでありますとか、札幌開成高校の生徒による、ここは国際的な感覚を持った子どもたちを育成しようという教育でありますので、そういった子どもたちによるまちづくり提言ということも行う予定であります。

 そのほか、各都市の皆さんに、札幌トヨタ自動車さんのご協力をいただいて、燃料電池自動車に試乗をしていただこうと思っております。

 そして、市内あるいは近郊で予定しておりますさまざまな視察、これにつきましては、夏の札幌、北海道の魅力ということについても感じていただきたいと思っているところであります。

 今回の市長会議では、この国際会議の経験ということを「国際都市さっぽろ」の市民の皆さんと共有するために、会議は全て公開、傍聴可能とさせていただきたいというふうに思っております。

 また、29日から31日まででありますけれども、チ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)におきまして、5カ国8都市の特産品の展示販売、あるいはステージイベントを行いまして、「2016ウインターシティーズ・ショーケース」というものを開催いたします。そして、30日には、共済ホールにおいて、これまでの活動などを紹介いたします「冬の都市フォーラム」を開催いたしますので、多くの市民の皆さんに足をお運びいただければ幸いでございます。

 それから、これまでウインターシティーズ・ショーケースということで経済的な交流なのですけれども、会員都市企業による技術PR、さまざまな技術や製品を紹介するという形でやってまいりましたけれども、それをさらに一歩踏み込む形として、環境でありますとか、旅行、観光分野、こういったものに関する個別の商談会ということを行う「ビジネス交流会」を初めて実施したいというふうに思っています。

 冬の都市の市長会のネットワークを活用していくことで、札幌市の企業が海外展開していくきっかけにもなっていけるのではないかというふうに期待をしているところであります。

 積雪寒冷地の都市ということでの魅力、あるいは、強みというものを、課題の克服だけではなくて、積極的にその魅力というものを世界に発信する機会としたいというふうに思っているところでございますので、報道機関の皆さまには、周知方のほどをよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。

 「2017冬季アジア札幌大会開催200日前記念イベント」について

 来月の3日で開催200日前を迎えるということになりますので、これを機会に大会の気運をさらに盛り上げていきたいと思っております。今月の16日から公式マスコットでありますエゾモン率いるPRキャラバン隊が、地域のお祭りやイベントなどを回らせていただきます。エゾモンを見掛けましたら、ぜひ市民の皆さんもお声を掛けていただければなというふうに思います。

 そして、このPRキャラバンのゴールとしまして、8月6日に宮の森で、そして7日には大倉山で開催される札幌市長杯のサマージャンプ大会、ここで200日前の記念イベント「親子でサマージャンプを見に行こう!!」を実施いたします。

 真夏の大会でありますけれども、多くの子どもたちに実際に大会の会場となる競技場でジャンプを見たり、いろいろな体験をしてもらおうということでありまして、小中学生とその保護者1人につきまして、この大会、そして、7日の札幌ウィンタースポーツミュージアムについては入場無料ということで楽しんでいただきたいというふうに思っております。

 大会は当日、それぞれの会場で、普段は関係者しか入れないようなエリアであります、例えば、スタート台でありますとか、報道関係者の撮影エリアといったところを見学したり、競技役員による解説を聞いたりする「たんけんツアー」も開催いたします。また、7日のウィンタースポーツミュージアムでは、体験シミュレーターを使って「バーチャルスキージャンプ大会」というものを開催して、冬季アジア大会のグッズなどが当たる抽選会を行うなど、PRアンバサダーの雪ミクにも登場いただいて、会場を盛り上げていきたいと思います。多くの方に、このアジア大会、ウインタースポーツの魅力を伝え、アジア大会を盛り上げていきたいというふうに思っておりますので、報道機関の皆さまに、周知方のほどをよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。

 なお、大会ボランティアについてでありますが、今、期間を延長して募集しておりますけれども、既に登録をいただいた方のほかに、各種学校あるいは団体からご協力のお申し出をいただいて、現時点ではおおよそ3,000人のボランティアの方に登録をいただくめどが立っているところであります。さらに、さまざまな学校あるいは団体にお声掛けをして、協力の輪を広げていきたいというふうに思っておりますので、周知方のほどを、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。

質疑応答

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(1)

読売新聞

 日ハムの本拠地の移転問題なのですけれども、来週にも北広島市が市を含んで期成会を立ち上げて、本拠地招致を本格的に活動を始めるようですが、一方で札幌市は手稲区のほうで地元の住民のほうから要望が上がったりしておりまして、そこら辺の関わり合いをどうやっていくのかという話と、あと、日ハムと市のほうで協議をこれまでにしているような部分があれば、教えていただきたいと思います。

市長

 基本的に、ファイターズさんとの球場の問題につきましては、一義的に札幌市としては、札幌ドームをこれまでと同様、使っていただきたいというふうに思っている、私としてはそう思っているところであります。

 そういった中で、ファイターズさんの新球場検討ということの中で、北広島市さんでありますとか、今、手稲区の一部の方々からもそういう声が上がっているようであります。

 一方で、先日もドーム周辺の豊平、清田にお住まいの方々からは、やっぱりドームを使ってほしいということを、そういうお話もいただきました。今、具体的にファイターズさんとは、候補の一つになっているような幾つかのところを、例えば札幌市内であれば、そこの土地利用の状況、規制の問題がどうなっているのかとか、交通処理の問題がどうなっているのかという、そういうお話は個別にはさせていただいておりますけれども、ファイターズさんのほうから全体としてこういう構想でという全体像ということはまだお示しをいただいておりませんので、具体的に球場の移転どうこうという詰めたお話といいますか、そういった状況にはなっていないところであります。

 繰り返しになりますが、私といたしましては、札幌ドームを使い続けていただくこと、そのときにファイターズさんがいろいろこれから考えていくようなことと、どういうふうにしていけば、それぞれが札幌市民あるいはファンにとっていいような状況になっていくのかということを詰めていきたいというふうに思っておりますが、具体的に何か物事が進んでいるという状況ではありません。

読売新聞

 その中で、市の方針としては分かるのですが、手稲のほうからそういった要望があったり、豊平、清田からもあるのであれば、市民がそういった意味で一枚岩になってドームに残してほしいというふうに向けることが、日ハムがドームに残ってもらう一つの方策だと思うのですね。そういった意味で、手稲からそういった要望があるのであれば、そういった同じテーブルについて市のほうからその理解を求める場とかがあってもいいのかなと思うんですけれども、そういったことに対してのお考えはどうなっておりますか。

市長

 まだ具体的にこういうところまでは考えていません。

 ただ、今、いろんなお話があるという状況の中ですから、私としては、札幌市として、これからのまちづくりにどういうふうにファイターズさんと一緒にやっていけばいいのかということをまずしっかり考えたいというふうに思っています。

 ICT(Information and Communication Technology)の活用に当たっての情報セキュリティー対策について

日本経済新聞

 まちづくりに関して、ITをこれから活用していくということで、この間(7月1日)、「札幌市ICT活用プラットフォーム検討会」が設立されましたが、一方で、先日、市のホームページのサーバーにウイルスが混入して、実際の被害はなかったということなのですけれども、これから市がそういった情報を集約していく中で、情報セキュリティーの面で市としてどういうふうに対処されていくのかということをお伺いしたいと思います。

市長

 情報セキュリティー対策ということは、非常に重要なことでありますので、ビッグデータをいろいろ活用していくということの中には、例えば、個人のいろいろな行動が知らないうちに収集されていくとか、特定をされるというようなことになっては大変なことになりますので、どういうふうにデータを収集あるいは保存して、個人の特定できないような加工をどうしていくのかなど、さまざまな課題があろうかと思います。

 今回の活用検討会の議論の中には、当然、活用していくこと、その前提として、このセキュリティー対策というものを、個人情報の重要性ということをどういうふうにクリアしていくのかということも併せて議論をしていきたいというふうに思っております。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて(1)

北海道新聞

 北海道新幹線の札幌延伸のことでお聞きしたいと思います。

 札幌駅のホームの問題で、鉄道・運輸機構のほうとJR北海道のほうで、折り返しの引き込み線を整備することで、現駅、つまり認可案でやっていくということの協議が進んでいるかと思うのですが、現状の協議の評価と、市長の現時点の評価で、いろいろな話が進んでいる中で、認可案とJRが主張している東側案のメリット、デメリットですとか、つまるところどっちがいいのか、その辺りの認識も併せてお聞きをできればと思います。

市長

 まず、機構さんとJRさんの議論というのは、在来線の影響をできるだけ少なくするという方向の中で、例えば、引き込み線というようなことの議論をされております。詳細、それに対するプラス・マイナスの部分、具体的に両者でどういう状況になったのかということについてはまだ結論なり途中経過というのを聞いておりませんので、今、何とも申し上げられないというふうに思います。

 それと、札幌市としては、認可案の中で、JRさんのほうからも出ました0番ホームの可能性ということについて、JRさんとしては難しいんだというお話がありましたけれども、本当に0番ホームの活用ができないのかどうかということを、今、検証しています。

 0番ホームを造るということになったら、あそこにちょうど車の通路が西5丁目と2丁目にありますので、そういったものが仮につぶれてしまった場合といいますか、廃止をした場合に、周辺の交通への影響がどうあるのか、ないのかというようなことも含めて、0番ホームの可能性があるかどうかということを札幌市として、今、検討を進めようとしています。

 東側案との関係でありますが、今、JRさんのお考えの東側案というのが具体的にお示しをいただいておりませんし、4者の中での議論の中でも出されておりませんので、それについてのいい悪いという部分というのは、今、お答えしようがないというのが事実であります。

 飲酒運転撲滅に向けた取り組みについて

読売新聞

 今朝の北海道新聞で載っていたのですけれども、札幌市も職員の飲酒運転に対する公表の見直しをしたと。それについての市長の思いと、あと、見直した理由についてあらためて教えていただければと思います。

市長

 今年に入りまして、飲酒運転の根絶ということについて、道民、市民を挙げて総ぐるみでやっていきましょうということで取り組んでいるにもかかわらず、残念ながら、飲酒運転での事故あるいは検挙というものを通じて、私どもの職員の中にもそういう状況が出てきたということであります。

 それで、7月1日に、まず、私から全職員に対して、飲酒運転に対して、本当に絶対にやらないのだということ、これは、軽い気持ちでと言ったらちょっと語弊がありますけれども、このぐらいなら大丈夫だろうというような運転をしてしまうことが大変なことになってしまう。事故はもちろんでありますけれども、そのことが本人だけではなくて家族にも大きな影響、まさに人生設計そのものが狂ってしまう、そういう重要な案件なのだということを公務員である我々は市民に先駆けてこれに取り組んでいかなければならない立場として、あらためて認識をしっかり持ってほしいというメッセージを全職員に送りました。

 加えて、組織的には服務管理員という仕組みがありますので、全庁各職場に向けてそういったことを徹底する、あるいは、職務上、運転をするようなところは、必ず運転前には呼気チェックをするとか、そういったことを徹底するとか、そして、今、ご質問にありましたような、飲酒運転だけではないですけれども、例えば、交通違反等の検挙など、そういうことについては速やかに上司に報告をして、それを人事管理当局の総務局のほうに報告をするようにということをあらためて通達いたしました。

 その中で、特に重要事案、飲酒に係るような事故があれば、逮捕というようなことになれば、これは警察のほうからも公表ということになりますけれども、そこまで至らない案件についても重要案件については公表をすることにしたということであります。

 「2017冬季アジア札幌大会」のボランティアの募集について

HBC

 先ほど、アジア大会のボランティアの応募状況について伺っていましたけれども、もともとの締め切りの6月末までに募集の半分に満たなかったということで、それについての市長の所感と、あと1カ月でPRをどのようにしていくかというお考えをお聞かせください。

市長

 途中、私もボランティアの状況の報告を受けて、まだ期間があるということで、市民の方も、少しまだ余裕があるというふうに、本当に、近くに考えてまだいらっしゃらないのかなというふうに思いますので、アジア大会については、いろいろな機会を通じて周知を徹底していかなければいけないということが一つと、例えば、今回の場合は、外国のお客様が来るので、外国語ができる方というふうなことが少し強く出過ぎてしまって、全く外国語でのコミュニケーションが取れなくてもやっていただくボランティアの仕事は、実はいっぱいあるのですけれども、皆さん、外国語がしゃべれないとボランティアに参加できないのではないかと思ったり、今回、4日以上従事できる方というふうな募集の仕方をしているのですけれども、4日間連続というようなイメージで思われている方も結構いらっしゃるのではないかと。例えば、土日ならいいんだけどという方ですね。そういう連続していなくてもいいのだというようなこととかがうまく伝わってない。実は、いろいろな方にお話を聞いたときに、「えっ、そうなの、4日続けてじゃなくてもいいの」とか、そういうふうにお話をされる方がいらっしゃったものですから、私のほうから、実は、そういうふうに、誤解と言ったら変ですけれども、うまく情報が伝わっていないのではないかという話をしまして、例えば、こういう仕事、やっていただく業務があって、これは別に外国語ができない方でも従事できますというように、もう少し分かりやすく募集をしたらどうかということをお話しさせていただいて、期間については、そういうことも含めて1カ月延ばしたということであります。

 先ほど、おおむね、今は確定に近い状態の数字は3,000人ということでありますけれども、まだ確定はしていないのですけれども、いろいろな団体の方と、例えば、企業の方で、土曜、日曜ならボランティアとしても出られるというお話もあって、確定数字ではないのですけれども、いろいろ、今、お話をさせていただいている中では、相当数見込めるものですから、大体1カ月あれば、当初、想定しているボランティアの方の確保は可能なのではないかなというふうに思っていますし、仮に7月過ぎてもお話をいただいた場合にはお受けする、そこで完全に切ってしまうということではなくて、随時、受け付けをさせていただくというようなことで、できるだけ多くの方に参加をいただくと、一緒に参加していただくということが重要かなというふうに思っています。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について

北海道新聞

 冬季五輪・パラリンピックの開催概要計画案の進捗(しんちょく)状況のことでお尋ねをします。

 先日の道市懇(北海道・札幌市行政懇談会)で、道庁サイドから、開会式、閉会式の会場について、真駒内を候補地にしたい旨の発言というか、そういった表明があったようにお聞きをしているのですけれども、札幌市さんとしては札幌ドームでやっていきたいと。札幌市と道庁のその辺の調整が今どうなっているかということと、札幌市さんは、当然、札幌ドームがいいと思っているとは思うのですが、あらためて、両案の長短というか、どっちがいいのかというところの市長のお考えをお聞きできればと思います。

市長

 知事とのお話の中で、開会式を真駒内で道は考えているという趣旨のお話は出ていません。というのは、知事のほうからお話があったのは、これからのいろいろな競技場の整備について、誰が主体となって整備をするのかということを整理していかなければいけませんねと。例えば、これまで、開閉会式が行われるような大きな競技場は国が整備をしてきましたよねと。そして、それ以外の施設で、地元として建設、整備をするものと、例えば仮設のものであれば組織委員会が整備をするということで、整備の主体ということについて、国にお願いしていくもの、あるいは地元として建設を、その時には北海道と札幌市の役割をどうしていくのかとか、組織委員会として整備するものと、こういう役割に応じて整備計画を具体的に詰めていかなければなりませんよね、そのことがそれぞれの負担の問題とかにもつながっていくので、このことは道と市の両方でもう少し、財政の当事者も入って、双方の負担だとかというものについて詰めていきましょうというお話がありました。

 ですから、おそらく、例えば、開閉会式が行われるような競技場は国が整備してきたので、そういうものについては国にお願いしていくとかという話の中で開閉会式というお話が耳に入ってきたのかもしれませんけれども、その場でお話があったのはまさにそういうことで、開閉会式をどこでやりましょうとかという議論がその場で出たわけではありません。当然、この後、いろいろな競技場の整備について、主体をどう考えていくのかということを具体的に話しをしていかなければいけませんので、そういう話も出てくるかもしれませんけれども、今は開閉会式をどこでという議論を道庁さんとしているということではありません。

 しかしながら、私どもは、当然、今、札幌ドームは、4万人以上入る施設でありますので、開閉会式会場として今ある施設を十分使っていったほうがいいのではないかと考えているところであります。

北海道新聞

 重ねるようで恐縮なのですけれども、少なくとも、弊社の道庁担当の記者の取材には、知事の意向としては、先ほど私が申し上げたような意向で、今、真駒内を開会式、閉会式の会場として検討したい旨のお話があったようにお聞きをしているのですけれども、候補としてそういった案があれば、いずれどこかで収れんをしなければならないかと思うのですが、その辺、今後どのように。

市長

 というか、先ほども言いましたように、その場でのお話は直接出ておりませんし、開閉会式をどうしましょうというよりは、例えば、真駒内の競技場をどういう規模で造っていくのかというお話の中で今のようなお話が出てくるのかもしれませんけれども、現時点ではそこまでのお話になっておりません。

 ロシア・ノボシビルスク市からの帰国報告について

NHK

 まず、ノボシビルスクについてなのですが、去年、ローコチ市長がこちらに来られた時には、新しい交流のステージに入りたい、投資だとか経済交流のほうもやりたいというようなお話があったかと思うのですが、札幌市としてそちらのほうに手を広げていくようなお考えは今のところあるのかどうか。

市長

 先ほどもちょっと申しましたけれども、これまで、市民交流、草の根的な交流で進んできて、それがベースになって今のつながりというのはあるのだろうと、これは大事にしていきたいというのは第一義的であります。

 例えば、そういった意味で、ロシア・ノボシビルスクのほうでは、日本語を勉強されている方が1,000人ぐらいいらっしゃるとか、随分、日本に対する関心が高い。翻って、札幌のことを考えると、例えば、ロシアのこと、ノボシビルスクのことをどれだけ我々がきちんと市民にお知らせをしているかとか、あるいは、そのことに関心を持ってもらってロシア語を勉強する人がいるかということになると、札幌、北海道のほうはもっと頑張らなければいけないなというふうに思っていますし、もともと、ノボシビルスクは、日本で言うつくば市のように、学術研究都市として新たに郊外に大規模な学術研究団地をつくっています。そこで、大学ですとか研究機関、かなり集まってきていますが、2011年から、(企業家を支援する)いわゆるインキュベーション施設として新しいテクノパークというものを幾つかつくっていました。かなり、ITの関係の集積だとかバイオを含めて、先端的な企業のインキュベーション施設であったり、それをサポートする体制というのができていまして、かなりの企業が、今、ノボシビルスクに集まってきて、アメリカのシリコンバレーのような状態になっているというのも実際に見てきました。

 そうすると、札幌でも、今、ITの産業ということについて、もっともっと振興していきたいという思いの中では、これから、バイオだとか、そういった分野で、連携、協定といいますか、企業自体が結んでいくようなことができないかなというふうに思いながら帰ってきました。

 ですから、これから具体的にもう少し調査をしていかなければいけませんけれども、かなり、そういう先端的な技術の集積団地というものを意識してつくっていましたので、そういったところと何かうまくタイアップできないかなというふうに思っております。

 「第17回世界冬の都市市長会議」の札幌開催について

NHK

 あと、もう1点なのですが、冬の都市市長会、今回、札幌市で開催される中で、札幌市としてはどのようなメッセージをほかの冬の都市であったり世界に対して発信したいのかというのをお聞かせください。

市長

 これまでは、冒頭申しましたけれども、冬、雪というものをどういうふうに克服して、あるいは、それを克服するための知恵というようなことを学び合ってきたわけです。ですから、市長会議の最初のころといいますか、例えば、スパイクタイヤの規制が西ドイツだとか北欧とかで起きていた、そのことを学んで札幌、日本でもそれを取り込んだというような事例があります。

 大体、冬の課題というようなことでは、一巡といいますか、一わたりしまして、10年ぐらい前からは環境問題ということを強く打ち出して、これは、各都市が自分の街で取り組む環境対策の目標値を作って、次回、2年に1度ですけれども、2年後にはその進捗状況なり成果がどうかということを発表してきました。

 例えば、札幌の場合ですと、太陽光発電というものを増やしますということで、前回(平成26年1月)の韓国・華川(ファチョン)の会議の中で(この目標を設定してから)は1.5倍になったと。今回も、それから2年がたっていますので、この会議の中で、そういった環境の取り組みの成果というものが各都市でどのように行われてきたのか、さらに今後はどういう取り組みをしていくのかという意味で、冬の生活をする都市というのは、エネルギー問題というのは非常に重要なことだというふうに思っておりますので、エネルギー効率あるいは環境に対する負荷をどう低減させるかという取り組みを各都市でどのように取り組んでいくのかという、あらためて、それも、今回、議論をすることになるだろうと思います。

 加えて、今回、参加する街の中で、観光なりコンベンションなりの、いわゆる集客交流ということに力を入れている街が非常に多いわけです。札幌もそうでありますけれども、そういう意味で、新たに集客交流だったり街の魅力をどう発信するかというようなことを話し合って、お互い一緒にやれる道がないかとか、そういったことについて今回は探っていきたいなというふうに思っております。

NHK

 そういうテーマ設定といいますか、コンベンションとか魅力発信について考えようということを札幌市として発信したいということですか。

市長

 考えようということと、やはり、そういう都市のネットワークを生かして、世界的に。今回、最終的には札幌宣言のような、中身はこれから詰めていくといいますか、皆さんと最終合意をしていかなければいけませんけれども、この会議を契機に何を世界に発信していくのかということをまとめたいというふうに思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(2)

朝日新聞

 日ハムの話で、先ほど、冒頭の幹事社さんの質問に対して、ファイターズとの間で、候補地の幾つかについて、土地利用の状況とか規制とか交通処理の問題とか個別に話をされているとおっしゃっていましたけれども、差し支えなければ、候補地の幾つかというのはどこのことを指しているのか、教えていただけませんか。

市長

 申し訳ありませんけれども。

朝日新聞

 言えない。

市長

 はい。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて(2)

朝日新聞

 それと、札幌駅のホームの問題ですけれども、機構さんが、今、JRさんのほうに提案されている折り返し設備の新設案について、市のほうではまだ詳細を聞いていらっしゃらないという話ではあるのですが、JRさんのほうで、もし、この機構案をのめると、これで実現できるという話になったときに、そのときの市のスタンスは、できるのならそれでお願いとしたいという話になるのでしょうか。

市長

 最終的には、4者でこの議論をスタートしておりますので、機構さん、私どもを含めて、北海道さんにも入ってもらっていますけれども、その4者の中で、最終的に総合的に判断をするということになるのだろうと思います。ですから、その一つの材料として引き込み案だったり、0番ホームというのは本当にできないのかどうかというのもやっていますし、JRさんは東側案をお持ちで、それがまた出てくるだろうというふうに思いますけれども、そういうものをトータルの中で、在来線への影響だとか、乗り継ぎの利便性の高さだとか、費用の問題だとか期間の問題だとか、それは総合的に判断をしなければいけないだろうというふうに思います。

 私どもとしては、機構さんもそうですけれども、現時点では、まずは認可案を前提に議論をしてきているというところです。

朝日新聞

 まさに、その認可案を実現するための方策というのを機構さんが今JRさんに提案されているわけですよね。札幌市としては、議会もそうですけれども、認可案の実現ということを求めてこられてきたわけで、現状では、おそらく今の機構案が唯一の認可案を実現するための方法なのかなと思われるのですけれども、それについてはどう考えていらっしゃるのですか。

市長

 ですから、それが今の案で、JRさんとしても、これでオーケーだというふうになるのかどうかというのが非常に大きなことであろうというふうに、そのことについて、今、私は承知をしていないので、お答えのしようがないということです。

朝日新聞

 重ねてお尋ねしますけれども、認可案を実現するのがベストだと、これまでの札幌市のスタンスは変わらないと、変わっていないということでよろしいでしょうか。

市長

 基本的に変わっておりません。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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