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更新日:2015年10月2日

第8回定例市長記者会見記録

日時

2015年10月1日(木曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 19人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「2017年冬季アジア札幌大会500日前イベント」について

 最初は、「2017年冬季アジア札幌大会」の500日前イベントについてでございます。

 急に気温が低くなってまいりまして、肌寒い日が増えてまいりましたけれども、今年もウインターシーズンが間近に迫ってまいりまして、来週木曜日になりますが、10月8日、2017年の2月に札幌、そして帯広で開催いたします冬季アジア札幌大会まで500日前ということになります。

 第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会では、市民、道民の皆さん方に、大会の成功に向けて、大会の気運を盛り上げていこうということで、この日に、札幌駅南口にカウントダウンモニュメントを設置いたしまして、アジア大会の本番に向けたカウントダウンを進めていきたいというふうに思っております。

 当日は、アジアオリンピック評議会のウェイ終身名誉副会長など多くの皆さまにお越しをいただいて、モニュメントの除幕式を行いたいと思います。

 さらに、スペシャルゲストとして、ソチ五輪のスノーボード銀メダリストの竹内智香選手や、カーリング日本代表の船山弓枝選手、バンクーバー五輪のスピードスケート銀メダリストの長島圭一郎さんをお招きいたしまして、ウインタースポーツの魅力や冬季アジア大会への期待などについてお話をいただくトークイベントも開催する予定であります。

 また、明日10月の2日からでありますけれども、地下街オーロラタウンにおきまして、2017年大会の概要や競技種目、会場、そして冬季アジア大会の歴史などを紹介するパネル展を開催して、気運の醸成を図ってまいりたいと考えてございます。

 今後も、札幌、北海道が一体となって引き続き取り組んでまいりますので、報道機関の皆さま方にもぜひご協力をいただきたいというふうに思っております。

 札幌・ノボシビルスク姉妹都市提携25周年記念ノボシビルスク市訪問団の来札について

 今年がロシアのノボシビルスクと姉妹都市提携を結んでから25年ということになります。このたび、今月13日から17日まで、ノボシビルスクからローコチ市長をはじめとする訪問団をお迎えすることになりましたので、お知らせをいたします。

 これは、私が市長に就任をしましてから、姉妹都市交流事業として私自身が関連してくる初めての交流事業になります。

 ノボシビルスク市は、シベリア鉄道建設に合わせて生まれた開基120年余りの新しい都市でありまして、街の成り立ちや四季の明瞭な気候風土など、札幌市と共通点の多い都市であります。これまで、ノボシビルスク市とは、音楽などの文化・芸術、スポーツなどを通じて、双方の市民が交流実績を重ねてまいりました。

 このたびの訪問では、10月15日に25周年を記念した式典・祝賀会を開催いたします。

 式典には、今年7月にノボシビルスク市を訪問した札幌市の中学生に、今回の交流で経験したこと、感じたことを踏まえて、今後の交流の発展に向けた提言をいただく予定であります。

 また、札幌市内でロシア語を学ぶ学生、そしてノボシビルスクからのロシア人留学生といった未来を担う若い世代にも参加していただく予定でありまして、両市の未来につながる式典にしていきたいというふうに考えてございます。

 今回、ノボシビルスク市のローコチ市長は、初めて札幌にお越しをいただくということになりますけれども、訪問団の皆さんには、札幌の魅力を十分に感じていただけるように、さまざまな施設を中心に視察を行っていただくということも予定してございます。

 ここで生まれた人と人とのつながりということが、これからの子どもたちや若い世代に対しても早期に国際交流の機会を提供することで豊かな国際感覚を育むことになるということ、そして社会に貢献できる人材になっていただけるものと期待をしているところでございますので、皆さま方にも取材方をよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。

 大友良英氏の札幌国際芸術祭2017ゲストディレクター就任について

 「札幌国際芸術祭2017」につきましては、本日午前中に実行委員会を開催いたしまして、ゲストディレクターとして、音楽家の大友良英さんに就任いただくことを決定いたしました。

 選考に当たりましては、より多くの方々にこの芸術祭に関心を持っていただけるように、美術の領域を超えて、幅広い分野から人選を進めてまいりました。

 大友さんは、ギタリストなどとして活躍するほか、作曲家として映画やドラマの音楽、朝の連続ドラマのテーマ音楽でも有名でございますけれども、数多く手掛けておられます。

 また、昨年の芸術祭に続きまして、今年の夏にも、北3条広場におきまして、一般公募のメンバーによります即興オーケストラ、あるいは盆踊りを開催して、多くの市民の方々と共に札幌の夏を大いに盛り上げていただいたということでございます。

 そして、音楽と美術の両方の領域にまたがる作品でも国際的に高く評価されておりますほか、最近は、アジア各国の音楽家や芸術家と交流するなど、国際的な活動も積極的に行っておられます。

 このような音楽の領域にとどまらない幅広い芸術活動や参加型プログラムということに優れた演出力をお持ちで、その手腕に期待して就任をお願いしたところでございます。

 なお、11月20日には、大友さんがライブ公演のために来札をされます。会場のモエレ沼公園で芸術祭に係る取材時間ということも用意をさせていただく予定でございます。詳細は別途お知らせをさせていただきますので、ぜひお集まりをいただければというふうに思います。

 そして、来年2月ごろになろうかと思いますが、テーマ、期間などを含めました札幌国際芸術祭2017の開催概要について発表させていただくことを予定してございます。

 札幌らしい芸術祭をつくり上げていくために、大友さんと共に全力を挙げて取り組んでまいりたいというふうに思いますので、皆さま方には、札幌国際芸術祭2017にもご注目をいただきますとともに、市民の皆さまへの周知方についても重ねてお願い申し上げたいというふうに思います。

質疑応答

 スプレー缶の収集について(1)

読売新聞

 きょうから、清田区の一部でスプレー缶の収集の試行が始まったと思いますが、これまでにちょっと勘違いとかでほかの区でも出している例とか、清田でももう出されている例でごみの収集車が火事になっているようなこととかもあるようですが、その周知徹底についてどうお考えか、教えていただきたいと思います。

市長

 今回の取り扱いの試行なわけでありますけれども、今まではスプレー缶を使い切っていただいて、ご自宅で穴を開けていただいて、それを出していただくということだったのですけれども、昨年と今年で、室内で大量の缶に穴を開けるというようなことで、そのことが原因で死亡事故ということも発生をいたしました。

 そこで、ご自宅で穴を開けないで出していただくことを基本にしていきたいということを考えておりますけれども、この処理方法について、分別をきちんとしていただくだとか、残っているガスの処理をどうするかというようなことで課題もございますので、試行的に清田区の一部でスタートをさせていただいたということであります。

 しかしながら、燃えるごみの日の収集の日に出してくださいということで、燃えるごみと一緒に出される方がいらっしゃるというようなこともありますので、このことについては徹底をしていかなければいけないなというふうに思います。

 1つは、やはり、穴を開ける、開けないにかかわらず、必ず別に袋に入れていただいて、別立てで出していただかなければならない、分別をきっちりしていただくということを徹底していかなければいけないというふうに思いますし、今、清田区で、市内の一部分で試行的に行われておりますので、それ以外の地域、区にとっては従来のように穴を開けていただいて分別して出していただくという取り組みが続きますので、この辺を徹底していきたいというふうに思います。

 町内会等でもいろいろな混乱があろうかと思いますけれども、当面、そういう試行の時間をできるだけ短くしていきたいというふうに思いますけれども、両方の扱いが混在する状況になりますので、まずは、必ず分別をしていただく。今、燃えるごみの日に排出をしていただくという試行をやっていますけれども、それも燃えるごみに一緒に出されては収集車の火災ということにもつながってきますので、そこはやっぱり徹底をさせていただきたいというふうに思います。

読売新聞

 その徹底させるのにですね、ごみステーションに掲示をするとか、広報さっぽろを活用するとか、そういったこと等はどうお考えでしょうか。

市長

 広報でももちろんさせていただきますし、地域ごとに、今、試験実施をしているところ、そして、そうでないところで、回覧というような形になりましょうか、いろいろな形で徹底をさせていただきたいというふうに思います。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて(1)

日経新聞

 7月末でしたか、JR北海道の幹部の方が市の(都市計画担当)局長に会われて、いろいろ協議したと思うのですけれども、その後、JR北のほうでは、年内にも方向性を決めたいと、新幹線のホームの位置の方向性を決めたいとしていますが、その中で、市と一定程度の協議をしながら決めていくとしておりましたが、その後、何らかの協議はしていますでしょうか。あるいは、していなければ、今後のスケジュールがもし分かれば教えてください。

市長

 JRさんを含めて、北海道、そして、建設主体である鉄道・運輸機構、この4者での、これは事務レベルではありますけれども、協議をさせていただいています。

 ただ、駅の具体的な方向性については、今、JR北海道さんが外部のコンサルタント会社にその検討を依頼されているということなので、具体的な結果というのはまだ上がってきていないようであります。

日経新聞

 いつぐらいまでに、市も一緒になった議論というのが始まりそうですか。

市長

 JRさんが、以前、年内にはというふうにおっしゃっていたということからすると、コンサルタントの外部委託の結果が年内には出てくるのだろうと思いますけれども、それを、今、待っているという状況です。

日経新聞

 その外部委託の結果をもって年内に決めるという受け止めでしょうか。

市長

 中身によって、どういうふうになっていきますか…

日経新聞

 方向性ですから、年を越える可能性はありますね。

市長

 ありますね。

 大友良英氏の札幌国際芸術祭2017ゲストディレクター就任について

日経新聞

 2点目は、きょうの発表事項についての質問なのですけれども、大友さん以外の候補というのは、直接名前が難しければ、人数とか、ほかの方がいらしたのかというのを教えてください。

市長

 お名前はちょっと差し控えさせていただきますけれども、何人か、これまで、候補として接触をさせていただいておりました。

日経新聞

 大体何人ぐらいまで。

市長

 複数人ですね。

日経新聞

 じゃ、5人以内、数人というイメージですね。

市長

 そうですね。

 スプレー缶の収集について(2)

北海道新聞

 先ほどの質問の関連なのですけれども、スプレー缶の収集で、今後、清田区の一部で試行的にやっている方法を広げていきたいというお考えで、できるだけ短期間にということなのですが、およそのめどとして、全市に拡大をするというのがどのぐらいの時期になりそうなのかということと、もし段階的にやっていくとしたら、それはそれでダブルスタンダードの状態が続いていて、そのダブルスタンダードの状態も刻々と変わるという難しさもあると思うのですが、その辺りのご見解をお伺いいたします。

市長

 先ほども申し上げましたように、いわゆる2通りの方法が混在をするというのが長く続くということがやっぱり好ましくないというふうに思っていますので、その期間をできるだけ短くしたいというふうに思っています。

 それで、先ほど言いましたように、全体の処理の体制だとか、その辺のところの見込みが、今はまだ、この時期からというふうに明言させていただく状況にはないものですから、できるだけ早い時期にその体制をつくりたいということで、今、お話をさせていただける状態としてはそういう段階でございます。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(1)

北海道新聞

 きょう、この後、五輪招致に関する期成会の設立総会があると思うのですが、経済界とスポーツ団体を中心に、市を後押しするような体制が整うと思うのですが、期成会としてどんなことを期待されるかということと、あと、期成会のほうで、札幌市と一緒に開催概要計画について意見交換の場を設けたいというふうに言っているのですが、そういった経済界やスポーツ団体の声を計画の中にどのように盛り込んでいくお考えか、併せてお願いします。

市長

 きょう、経済界を中心に期成会を立ち上げていただくということになりました。今、私ども札幌市としては、概要計画を策定して、それをもって、これから、国あるいはJOC(日本オリンピック委員会)と協議をしていくことになりますけれども、やはり、地元の気運が盛り上がっていくのかどうか、市民全体でオリンピック・パラリンピック招致に向けて、あるいはお迎えをするということが高まっていくのかということが大きな要因の一つにもなっていくと思います。そういう意味では、これを機会に、市民の皆さんにも、札幌の冬のオリンピック・パラリンピック招致に向けた思いといいますか、その気運が高まっていくということをまずは期待しているところであります。

 概要計画との関係でいいますと、既に競技団体とはいろいろな打ち合わせをさせていただいてきております。ある意味では、期成会のメンバーの中で、競技団体以外の方々ともいろいろな意見交換をこれからもさせていただくということになるのだろうというふうに思いますし、概要計画の中に取り込んでいくべきものはしっかりと取り込んでいきたいというふうに思います。

 全国学力・学習状況調査結果の公表について

STV

 この話は、前回も出て、何回も出ている話で大変申し訳ないのですけれども、学力テストの公表が10月8日に予定されているというふうに聞いているのですが、前回の定例記者会見の中で、市長は、どのように授業の中で生かしていけるかをしっかり議論していただきたいという話をされていましたけれども、あらためて、市長的にはどういうふうに活用していただいたらいいのかなというお考えをちょっとお伺いできないかなと思います。

市長

 前回もお話し申し上げましたように、学力テストの結果の、いわゆる平均点がどうかということについては、1つの目安にはなると思いますけれども、それよりも個別の問題に対しての正答率がどうかということになってくるのだと思うのですね。

 例えば、算数とか、そういったところで、計算的なところが強いのか弱いのか、応用的なところが強いのか弱いのかというところが分野ごとに分かるようになっておりますので、弱いところといいますか、補わなければいけない部分というのをしっかり授業の中で克服していくといいますか、そこの理解度を高めていくと、そういう指導に役立てていただきたいという目的のテストでありますので、そこはしっかりやっていただきたいと思いますし、やっていただけるというふうに思っています。

 円山動物園について

 保育料について

朝日新聞

 2点ありまして、1点目が、昨日発表された円山動物園の職員の方に対する懲戒処分の関係なのですけれども、園長と飼育展示課長が懲戒処分という扱いになって、現場の方は口頭厳重注意ということになりましたけれども、事の事態を重く見たとは思うのですが、そうはいっても、現場の方がこれから萎縮してしまうというか、何か思い切った行動を取れなくなる懸念というのはないでしょうか。そういったことへのお考えと、組織としてどのように現場の声を聞いていくのかというところをお聞きしたいです。

 もう1点は、全然別件なのですけれども、保育料の関係で、この9月から上がることになってしまったというお母さん方の意見が相次いでいて、札幌市のほうでは、ほかの自治体によっては市のほうで補塡(ほてん)するというか、ちょっと助けるというようなところもあるみたいなのですけれども、札幌のほうではそういう心積もりがあるかないか、されないのであればその理由を、議会なんかでも出ていますけれども、あらためてお聞かせください。

市長

 最初に、円山動物園の関係でありますが、動物が死亡したということで職員を処分したというのは今回が初めてのケースであります。そういう意味では、非常に異例なケースかなというふうに思いますけれども、今回は、特に最初の動物のマレーグマの死亡事件について、インターネット上で動物が争う姿が長時間流れていて、円山動物園の飼育体制に対するいろいろなご批判をいただいたという、社会的な影響も大きかった、そこに引き続いてさまざまな事件が起きたということで、昨日もいろいろ、今後の改善方法について発表させていただきましたけれども、1つは、やはり、今までの体制に不備がなかったのかとか、この教訓をしっかり生かしていくために体制全体を改善していかなければならないというふうに思っています。

 ですから、今回の処分も、普通、懲戒処分というと、何か職員の過失なり意図なりがあって起こしたことによる社会的影響ということなのですが、今回は、個々の職員というよりも、動物園全体のマネジメントとしてしっかり執り行われていたかどうかということを、そこに少し欠けていたのではないかということがあります。それは、繁殖計画そのものがどこまで共有されていたのかとか、実施計画みたいなものが作られずに行われていたとか、そういった意味で、動物園全体のマネジメントとして問題があったという部分で、上から重くした処分という形にさせていただきました。

 そういう意味では、現場の職員としては、当然のことながら、みんなは一生懸命やっているわけでありますので、いたずらに職員を萎縮させるということではなくて、いったん事実は事実として受け止めながら、それを次の展開にしっかり生かしていくために、むしろ、これからの改善点について一体として取り組んでほしいという思いであります。

 それから、2点目の保育料の問題は、議会の中でもやりとりがございました。今回の保育料の、これは制度的な見直しがございまして、ご案内のとおり、1つは、所得の把握について、所得税の所得の捕捉の仕方と市民税の所得の捕捉の仕方に制度としては違いが出たということであります。もう1つは、扶養控除といいますか、そちらの廃止に伴ってそれが反映をされてくるということになっています。

 国のほうとしては、平均のモデル的なケースを算定して増減が出ないようにということ、これはあくまでもモデルケースでありましたので、実際、9月の段階で、所得税で今まで捕捉していたものから市民税の所得というふうに変わった時に、どうしても、これは、制度として、軽減された方と変わらない方、上がった方というのが個別に出てきているのは事実で、総体としてご負担をいただく量というのは変わっていないのですけれども、その内訳として増減が出ているという実態です。

 そのときに、実際に、例えば、前年度の所得が上がったことによって上がる方もいらっしゃいます。制度として変わってしまったことによって、というのは、例えば、所得税なんかの場合ですと、サラリーマンの場合で考えると、源泉徴収されている給与所得と、そのほかに、配当所得だとか、いろんな講演とかで所得を持っている方がいらっしゃいます。そうすると、住民税になると、それらが全部合算になってきますので、人によっては、そういう形で、捕捉する所得自体に差が出てくるというケースもございますし、ここ数年、給与所得が上がってきているということで、一昨年の数字よりは昨年の数字のほうが上がられている方も多くなってきています。

 実は、8月までは25年度の所得がベースになって計算されていますので、そうすると、25年度と26年度の所得だけでも差が出ていらっしゃる方もいるわけです。ですから、制度の中で上がっていかれたという部分については、若干上がる方がいらっしゃる部分については、われわれとしては致し方ないというふうに思っています。

 そういう意味で、本来であれば、4月に移行していれば、住民税の捕捉なりで変わっている部分はないわけですけれども、札幌の場合、そこを据え置いたために差が9月に急激に出てしまったということになっています。ですから、本来であれば、4月に上がった方もいらっしゃっていた部分があるのですけれども、そこは抑えられていたということからすると、あらためて、保育料が上がったという方々についての対応というものは考えていないということであります。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(2)

 市内のゲストハウスについて

北海道新聞

 2点お伺いしたいのですけれども、先ほどの期成会の話に関連して、東京五輪の競技場の関係とかエンブレムの部分で、五輪そのものに対する市民の不信感みたいなものがちょっとあるかと思うのですけれども、ただ、一方で、招致予定の北京とかは8割、9割という市民の高い支持率がありまして、札幌も、市民アンケートでは6割だった部分を引き上げていかなければいけないというところで、市長は、あらためて、こういう五輪だったら市民の皆さんの関心を高めることができるという部分はどういう部分なのかというふうにお考えなのかということです。

 あと、全然関係ないのですけれども、観光の分野で、ゲストハウスが札幌でも増えているという部分で、ただ、一方で、お金を取ってお客さんを泊めるということが、旅館業法の部分の関連とちょっと引っ掛かるのではないか、ちょうどグレーの部分があるのですが、札幌で独自の調査をする予定とかはあるかどうかというところをお願いします。

市長

 最初のオリンピック・パラリンピックの関係でありますが、やはり、今回の期成会のところでもお話ししましたように、市民のオリンピック・パラリンピックを招致していこう、という気持ちが高まっていくか、いかないかということがこれからの大きな要因になってくると思います。

 1つは、今回の競技場問題でもありましたように、コストの問題というのが大きいと思います。昨年、オリンピック・パラリンピック招致を札幌市として決めた時の市民アンケートの中でも、将来への財政負担ということが心配だという声も多くございました。そういう意味で、今、これから作る概要計画の中でのコストの試算、それから、これはあくまでも概要ということになってきますので、その後についても、どれだけの施設をつくって、どれだけの負担が出てくるのかということを明らかにしていきながら、市民の皆さんとのやりとりをしていかなければいけないだろうというふうに思います。

 その意味で、できるだけコンパクトな大会をどうつくっていけるかということを提案できればいいなというふうに思います。コンパクトというのは、エリアだけの問題ではなくて、今回の2022年の冬の大会の時に、複数の都市が、最終的には財政問題等で手を下ろすというようなことがありました。そうしてくると、やはり、持続可能なオリンピック・パラリンピックの開催というものに対して、やはり、適切な設備投資というようなことを考えていかないと長続きしていかないということになりますので、以前から申し上げていますように、将来残すもの、臨時的につくる仮設的なもの、そういったことをしっかり考えながら、例えば、座席数1つを取っても、臨時的に増やすものと恒常的に持っていくものと将来的なランニングコストも考えていくという全体の中でのコンパクトな大会をどこまで提案することができるかというのが1つの大きなテーマかなというふうに思います。

 そういう意味では、これからの新しい時代に、もちろん、パラリンピックをやることによって、ユニバーサルなデザインのまちということだとか、エネルギーとかの問題、環境負荷、こういったものに対しても、では札幌開催がどう世界に訴えていけるかというような幾つかの視点ということが大事かなというふうに思っています。

 2点目のゲストハウスの関係は、非常に悩ましい問題だと思います。今、非常に宿泊施設が足りないということで、もちろん、ホテルを含めた宿泊施設を今後どうしていくかということが大きな課題の1つになっていますので、そこをカバーできるゲストハウス的なものというのは、来街者を増やすという意味では非常に大きなところになると思いますが、そこの安全性の問題だとか、最近は、特に、マンションのような集合住宅の一室に、観光客の方々が使う部屋ということで、周辺のお住まいの方々とのトラブルみたいなものも若干出てきているということも聞いておりますので、その辺のところ、周辺の住環境との問題、それから、そもそもの安全性の問題というようなことについて、これはしっかり考えていかなければいけないテーマかなというふうに思っています。

 現時点で、何か、すぐ、そのことについて、こういうことをしましょうというところにまではまだ至っておりません。

 市内で発生した児童虐待事件について(1)

HTB

 先日、手稲の暴行死事件があったばかりなのですけれども、きょう逮捕になったばかりなので、情報が入っていればですけれども、中央区でも、きょう、男女が、当時6歳の女の子に頭蓋骨骨折を負わせる虐待をしたということで逮捕になっていまして、一応、児相(児童相談所)に学校は通告したということで、児相から警察に通報ということになっているのですけも、もし情報が入っていれば、対応に問題等々はなかったのか、ご見解をお願いします。

市長

 詳細のところはまだ聞いていない部分がありますけれども、経過の部分でいくと、2月に児相に通報があって、今、その子どもは別な施設にいるというふうに聞いています。そういう意味で、昨日、きょう、何か虐待があったということではなくて、過去の事件に対して逮捕があったというふうに聞いております。それは、何度か一時保護もして、今、子どもさんは別なところにいらっしゃるというふうに聞いています。

HTB

 まだ詳しくは聞いていないのですか。

市長

 はい、聞いていません。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて(2)

日経新聞

 新幹線のことで、追加で念のために伺いたいのですけれども、先ほどコンサルタント会社から結果が出てから協議ということは、コンサルタント会社から結果が出たというのは、本当のJRとしての結果ではなくて、その後に協議があってJRの方向性という順番でよろしいですね。

市長

 そうですね。

日経新聞

 最終的なものが出てしまって、市としては何もアプローチできない形で、それを追認するか拒否するかという状態ではないということですね。

市長

 はい。ですから、議論する1つの材料としてコンサルタント会社から出てきた材料ということになるのだろうというふうに思います。

 市内で発生した児童虐待事件について(2)

北方ジャーナル

 今もちょっとお話が出たのですけれども、前回の会見の記録を拝見して、手稲の件で、たしか適切な対応であったというふうに市長がおっしゃって、一方で、何とか防げなかったのかみたいな、対応を検討していくというようなニュアンスのことをおっしゃっていたような気がするのですけれども、それは、つまり、児相なり区がどこまでできるかというような限界を示したほうがいいのか、それとも、なるべくできる範囲で、事前に捕捉できるように努めようというのか、ニュアンス的にはどちら側ですか。

市長

 前回も、適切な対応だったというふうにお話をしたわけではないです。というのは、例えば、通報があってから、すぐに児童相談所が対応しなかったとか、そういう形ではなく、通報があってから、すぐ関係者と会ってお話をするというような対応、その段階では、子どもさんを一時保護しなければならないという緊迫性はなかったということで、家庭に戻られたという中でそういった残念な事件が起きたということです。

 ですから、初期動作といいますか、児童相談所の対応が全く遅れたとか、そういう大きな間違いはないと、その段階ではそういう認識でありますというお話をさせていただきました。ただ、結果として、1人の子どもさんの命が失われたということに対して、それを防ぐことができなかったのはなぜなのかとか、どのようにしたらそういった事件を防ぐことができたのかという今回の事案について検証をしっかりしていかなければならないということで、第三者による検討を進めたいというお話を申し上げました。

 ですから、もしかすると、児相の対応で、すぐは対応していったけれども、細かいところでもっと手を打てたことがあったかもしれないという部分はあるかもしれません。全く、その時点で、ミスがないといいますか、いろいろな落ち度がないというところまではその時点で申し上げたつもりはありません。

北方ジャーナル

 その検討の結果、何か変わる可能性があるということはあるのですか。

市長

 あり得ると思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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