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更新日:2015年9月25日

第7回定例市長記者会見記録

日時

2015年9月24日(木曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 19人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「Sapporo City Wi-Fi」の運用開始について

 10月1日から、札幌駅、大通駅、すすきの駅をはじめとします地下鉄16駅の構内、そして、札幌コンベンションセンターにおいて、無料でインターネット接続が可能となります「Sapporo City Wi-Fi」のサービス提供を開始いたしますので、お知らせをいたします。

 これは、平成26年度に過去最高であります141万6000人を記録いたしました外国人宿泊者をはじめとして、観光客が随分増えておりますが、その観光客のニーズに応えるために、市内の主要交通拠点や観光スポットの環境整備を進めるものでありまして、日本語のほか、英語、中国語、韓国語、タイ語に対応しております。利用登録をしていただきますと、どなたでも無料でWi-Fiが利用できるということであります。

 また、11月1日からは、大通公園の1丁目から11丁目までの全域で同様のサービス提供を開始いたしますほかに、今年度中でありますけれども、円山動物園、定山渓温泉街のエリア、それから、札幌駅前通の地下歩行空間、北3条広場というふうに、エリアを次々と拡大していこうというふうに予定をしております。

 札幌市では、今後も、札幌を訪れる外国人観光客の皆さんの利便性、そして満足度を高めていくために、さまざまな取り組みを進めていきたいというふうに思っておりますので、報道機関の皆さま方には、ご注目をいただいて、報道方、よろしくお願い申し上げたいというふうに思います。

 「さっぽろっこ読書プラン(案)」に対するパブリックコメントの実施について

 札幌市では、平成17年から「札幌市子どもの読書活動推進計画」を策定いたしまして、2期10年にわたって、子どもが自主的に読書を楽しめる環境づくりということに取り組んでまいりました。

 これまでの計画におきましては、乳幼児健診の際の親子絵本ふれあい事業でありますとか、学校における朝読書などを実施してきたところでありまして、読書時間や読書が好きな割合が増えるという状況がありまして、子どもの読書状況が改善をしてきているというところです。

 このたび、これらの成果を踏まえて、第2次の計画を改訂いたしました新たな計画、「さっぽろっこ読書プラン(案)」を策定して、10月1日からパブリックコメントと、小中学生を対象としたキッズコメントを実施することといたしましたので、お知らせをいたします。

 新たな計画では、「読書の楽しさにふれる」「読書の大切さを知る」「子どもの読書をみんなで支える」という3つの目標を立てて、子どもが自主的に楽しく読書習慣を身に付けられるよう、また、読書を通じて、自ら学び、考え、行動する力を育んでいけるよう、社会全体で子どもの読書活動を支える環境を整備していきたいと考えております。

 具体的な取り組みといたしましては、平成28年11月にオープンする予定であります白石区複合庁舎内に、仮称でありますけれども、絵本図書館を整備して乳幼児期の読書活動を支援するほか、1人で複数校を担当する学校図書館司書を中学校に配置いたしまして、生徒の読書活動や学習活動を支援することとしております。

 子どもたちが読書活動を通じて言語能力や創造力、知的探究心を磨き、自らの力で未来を切り開いていけるよう、市民の皆さんと協力して子どもの読書環境を充実させていきたいと考えております。1人でも多くの方に関心を持っていただき、たくさんのご意見を寄せていただきたいというふうに思っております。

 「第10回札幌国際短編映画祭(SAPPOROショートフェスト2015)」の開催について

 来月の10月7日から、第10回の札幌国際短編映画祭が開催されます。今年で10周年という節目を迎えるこの映画祭には、これまでに、世界147の国と地域から27,961本という大変多くの作品を応募いただいておりまして、来場者数も累計で11万人を超えて、国内では最大級の短編映画祭というふうになりました。

 今年も3,300本を超える作品を応募していただいておりまして、世界の映画関係者からの認知度というものが非常に高くなってきていると感じているところであります。

 既にお知らせもしておりますが、今年は10周年の記念企画として、アニメーション作品や北海道セレクションの特別プログラムを組んでいるほか、小さなお子様連れの方に配慮した取り組みなども行ってまいります。

 また、新たにエンターテインメント性のある企業CMの特集や映画とゲームをテーマとした技術セミナー、今後の映像ビジネスを展望する講演会など、コンテンツ産業の発展につながるプログラムも用意しております。

 昨年は過去最多の16,000人以上の方にご来場いただきましたけれども、今年はさらに多くの方に楽しんでいただきたいと考えてございます。

 現在、前売り券を販売しておりますので、周知方、ご協力をよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。

 スイス・ローザンヌ市への出張について

 現在、札幌市では、オリンピック・パラリンピック冬季大会の招致に向けて、開催概要計画を作成しているところでございます。計画の作成に当たりましては、世界各都市のオリンピック・パラリンピックに係る動向等の情報収集が必要でありますため、今年度から新たにオリンピック開催都市連合というものに加盟をいたしました。

 このオリンピック開催都市連合といいますのは、これまでオリンピックを開催した都市や開催候補都市で構成されておりまして、オリンピックに関する意見交換などを目的とした団体であります。IOC(国際オリンピック委員会)の関係団体の1つとして位置付けられているものであります。

 このたび、このオリンピック開催都市連合の総会に出席するために、10月10日から14日まで、スイスのローザンヌ市に出張することとなりましたので、お知らせをいたします。

 総会では、会の冒頭に、5分間程度になりますが、私から連合加盟について感謝の意を伝えるとともに、プロモーションビデオを放映しながら、札幌が持つウインタースポーツシティとしての高いポテンシャルや優位性ということを、世界各都市の代表者にPRしていきたいと考えております。

 また、ローザンヌ市には、オリンピックミュージアムというものがありますので、ここを視察いたしまして、関係者と情報交換をしながら、札幌における今後のオリンピック教育の推進など、こういったことの参考にしてまいりたいと考えております。

 なお、出張の成果につきましては、帰国後、皆さま方にご報告をさせていただきたいと思います。

 「さっぽろプレミアム商品券」の完売について

 最後になりますけれども、既にお知らせをしてございますが、さっぽろプレミアム商品券が、昨日、9月23日に全ての販売所で完売することができました。お買い求めいただいた市民の皆さま、それから、周知にご協力いただきました報道機関の皆さまにあらためて感謝を申し上げたいというふうに思います。

 使用期限は来年の1月31日までとなっておりますので、ぜひ、お買い求めいただいた商品券につきましては、お使い忘れのないように、地元商店街等にいろいろな企画もございますので、お出掛けをいただければというふうに思います。

質疑応答

 手稲区で発生した児童虐待事件について

朝日新聞

 手稲区で4歳の男児が腹を殴られて死亡しまして、父親が傷害致死容疑で逮捕される事件がありました。

 この事件についてなのですが、今月の1日に病院から児童相談所のほうに被害男児への身体的虐待が疑われるという通報があったと。児相のほうは、明確な虐待があったとは言えないと判断したことが分かっております。

 この間の児童相談所の調査の経緯について、市長さんとしてどう把握されているかということと、この児童相談所の判断に問題はなかったのか、お尋ねします。

市長

 まず、やはり、1人の子どもさんの尊い命というものが失われたということ、こういった事件が発生したということで、本当に残念に思いますし、心からご冥福をお祈りしたいというふうに思います。

 今、ご質問にありましたように、児童相談所のほうに通報があって、児童相談所のほうでは、9月3日と9月8日に、通報があった病院のお医者さん、実母、子どもにも面接をし、8日には養父にも会って、面談をしております。その段階では、いわゆる虐待ということで認定をするまでには至らなかったということでありまして、一時保護の必要があるとするまでの児童虐待があったということは認められなかったということであります。

 ただ、その後の子どもさんの発育状況なんかについてもいろいろ問題を感じていたということで、区の保健福祉部のほうとも、今後、連絡を取りながらといいますか、連携をしながら、その子どもさんについて見守りを続けていくということを決めていたということでありますが、一時保護の必要まではその段階では認定できなかったということであります。

 こういう状況の報告を受けておりますけれども、そういう意味で、その段階で、親の同意を得られない状態で強制的に一時保護するまでの必要性ということを今回判断をしなかったということについては、大きな間違いはなかったのではないかというふうに認識をしております。

 ただ、結果として残念なことになってしまったということでありますので、こういった取り組みについて、どのようにしていけばこういう事件を防いでいけるのかということはしっかり検証していかなければいけないだろうというふうに思います。その段階での判断だけではなく、その後、ケアをしようとしていた矢先の事件であったということだけに、残念であるというふうに思っています。

朝日新聞

 ケアをすることを区の保健福祉部の担当と決めていたということですが、実際にその後の巡回とか面接は行われたのかどうかということと、結果的にその事件が防げなかったわけですけれども、児童相談所の体制の見直しの検討ですとか、そういうことは今後されていくのでしょうか。

市長

 1つは、先ほど申しましたように、3日と8日に家族、お医者さんとも面談をして、9月の14日に区のほうとも今後の見守りの連携体制というものの話をしていた、その矢先の事件ということでありますので、直接、区のほうが事件の発生までに訪問をしたという事実はないだろうというふうに思います。

 今回の判断で、何か体制的に不備があったとか、判断の内容に大きな間違いがあったということではないというふうに思っておりますので、直ちに、今、これらの連絡体制が不備であったとか、全体として子どもさんを守るという観点で、どういったことがあれば、例えば今回のような事件は防げていたのかということは検証していかないといけないと思いますが、直接的に体制を何か今すぐ強化をしなければいけないとか、やり方の見直しをしなければならないというふうには思っておりません。

 円山動物園について

UHB

 円山動物園の件でお伺いしたいと思います。

 これまで、改善勧告書などの、回答に獣医師機能の強化ということを挙げられていまして、10月1日から獣医師が増えるということなのですけれども、現場はそれで十分であるという判断ということでよろしいでしょうか。

市長

 これは、前にも申し上げておりますように、円山動物園については、飼育体制であるとか、今の獣医師のところも含めて、専門性を組織としてきちんと確保していくという意味では十分でなかったのではないかという認識の下にありますので、獣医師の増強というのは本当に第一歩であります。今の獣医師の体制を見直したことは、まず最初にできることということです。

 そのほかに、飼育体制としてこれから強化をしていかなければならない、人員を増強するだとか、いろいろなことがあると思います。すぐにできることとできないことがありますけれども、まずは獣医師ということです。そういう意味では、これで十分というふうには思っておりませんので、今後、アフリカゾーンのオープンだとか、先々でいくと、ゾウを受け入れていくというようなことを考えていったときに、どういう体制がいいのかということはきっちり検討して議論していかなければいけないだろうというふうに思います。

 それと、前の旭山動物園の園長、小菅 正夫園長さんに、今後、アドバイザーとして円山動物園の運営その他についてご意見をいただくことにしていますので、こういった外部の専門家の意見というものをしっかり取り入れながら、円山動物園の体制をしっかりと考えていきたいというふうに思います。

 スイス・ローザンヌ市への出張について(1)

北海道新聞

 ローザンヌへの出張についてお尋ねをしたいと思います。

 冒頭、プロモーションをされるということですけれども、映像の中身を含めて、具体的にどういったところに力点を置いて、五輪の開催経験ということもあると思うのですが、観光地としての魅力ですとか、トータルの魅力の発信ということもあろうかと思いますが、そのあたり、具体的にどんな内容を強調されたいのか、そして、それが今後にどうつながるのか、そのあたりをもう少しご説明いただければと思います。

市長

 実際のプレゼンテーションの中身について、これから詰めていきたいと思っています。1つは、札幌という街がどういう街であるのかということを、1972年に札幌でオリンピックが開かれてからもう43年がたっています。いろいろとヨーロッパの方にお伺いした時に、札幌でオリンピックがされたということ自体ご存じのない方が多くなってきています。日本国内でも、長野でやられたことは印象にあっても、札幌でということは印象にない方も多くおりますので、あらためて、札幌の街が、過去に、オリンピックのみならず、2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会でありますとか、今回、2017年に冬季アジア札幌大会もありますけれども、ウインタースポーツとして国際大会を何度も経験をしてきた街、そういうノウハウを持っている街であるとか、それと、やはり、自然の雪といいますか、そういう中で競技ができる街であるということ、日常的には、受け入れ体制も含めて、あるいは宿泊施設、いろいろな交通手段も含めて、海外からお越しをいただくのに十分な街であるということが、限られた時間ではありますけれども、そういったことがPRできればいいかなというふうに思っています。

 スイス・ローザンヌ市への出張について(2)

HBC

 現地では情報収集を行うというふうに書かれているのですが、もし、現地で滞在中に招致に向けての考えなどを尋ねられた場合、どのように回答するかということについてはどうでしょうか。

市長

 少なくとも、今回は招致活動そのものではありませんので、具体的にいつ招致をするというような、いわゆるロビー活動という時間はないと思っています。

 先ほど申しましたように、このオリンピック開催都市連合ということが、オリンピックを開催した都市あるいは開催をこれから候補として考えている街の情報交換というのが主たる目的でありますので、併せて、IOCの関係機関でもありますので、できればIOCの関係者などと直接お会いする機会もあると思いますので、そういった場面に札幌のオリンピック・パラリンピック招致を、ある意味では、札幌市としてはそういうことを目指してやっていますということを伝えていきたいというふうに思います。

 「Sapporo City Wi-Fi」の運用開始について(1)

北海道新聞

 Wi-Fiのことでお伺いしたいのですけれども、今回の16駅の選定理由を教えていただければと思います。

市長

 これから順次拡大をしていく形になりますけれども、比較的、乗車人員の多い場所ということと、それから、行き先ですね、例えば観光地に近いとか、そういった形で選定をさせていただきました。

北海道新聞

 関連で、将来拡大をするという部分は、地下鉄の駅もいずれは全駅でWi-Fiが利用できるような環境になるというふうな捉え方でいいのでしょうか。

市長

 地下鉄ばかりではないですけども、全市的にエリアを広めていくために、ある程度、優先順位を考えていかなければいけないと思いますので、そういう意味では、地下鉄全駅を急いでやるというよりも、ほかの観光スポットを増やしていくということが次の手として出てくるかなというふうには思っていますが、できればカバーエリアをできるだけ広げていきたいというふうに思います。

 スイス・ローザンヌ市への出張について(3)

北海道新聞

 もう1つ、ローザンヌの出張の部分で、開催都市連合に加盟したのが今年の5月ということで、秋元さんが就任してからだとは思うのですけれども、今まで加盟していなかった理由というのは何かあったのでしょうか。

市長

 1つは、昨年の11月に札幌市として冬のオリンピック・パラリンピック招致ということを表明したということであります。そういう意味で、これから具体的な招致計画を策定したり、招致運動をしていくに当たって、札幌でオリンピックを開催してから随分時間がたっています。直近であれば東京のオリンピック・パラリンピックという部分がありますけれども、札幌市としては、オリンピック・パラリンピックということについて、長年、特段、活動をしていないという状況がありますので、そういった情報交換、あるいは、そういった都市のネットワークを使いながら、今後、広げていく、札幌ということを知っていただく機会になるだろうというふうに思ったわけであります。

 ですから、それまでは、具体的に、オリンピック・パラリンピックの招致ということが具体化をしていなかったということが一番大きな点かなというふうに思います。

 北海道新幹線の市内地下ルートについて(1)

北海道建設新聞

 新幹線関連で1問お聞きします。

 昨年から、札幌市内の建設予定ルートに関して、事業主体の鉄道・運輸機構さんのほうで、現行の高架ルートに加えて地下ルートの検討も進んでいるようなのですが、仮に地下ルートとなりますと、建設費用や残土の受け入れ地の確保などの問題が出てくるかと思われますが、あらためて、地下ルートに関して、市長としてどういった見解をお持ちでしょうか。

市長

 ルートが公表されてといいますか、詳細な公表という形ではないですけれども、このあたりに地上部に出てというふうに公表された時に、地域でのいろいろな説明会というものを鉄道・運輸機構さんと一緒にさせていただきました。

 その際には、地上部分といっても、かなり距離を開削した部分といいますか、塀で分断をされるとか、地域が分断をされるとか、騒音の対策はどうなるのかというようなことの懸念というものも住民の方から出されていました。そういう意味で、札幌市では、地域のまちづくりに大きな影響を与えないようにすることでありますとか、騒音の対策等について、もちろん経費の問題がありますので、そういったことを十分配慮して具体的な計画策定をしてほしいということを申し入れてきました。

 昨年の10月に札幌延伸の前倒しの議論をされた時に、高架の部分を検証する案と地下の部分が出されたということであります。具体的に、事業費ですとか、どういう形で進められるのかというのはこれから情報をいただくことにはなりますけれども、今申し上げましたようなことをいろいろクリアしてきたとき、騒音の問題だとか、街を分断されるとかというようなことと、経費の問題、あるいは残土処理の課題、プラスとマイナスの部分でどれだけ影響があるのかということをしっかりお話をお伺いした上で判断をしていかなければいけないなというふうに思っていますが、そういう意味では、全く寝耳に水という話ではなく思っています。

 「Sapporo City Wi-Fi」の運用開始について(2)

読売新聞

 まず、Wi-Fiの関係から伺いたいのですけれども、今後、Wi-Fiエリアを拡大していくと、民業圧迫になるのかなというふうに思うところがありまして、仕様を見ると一般市民でも使えそうな仕様なので。

 それに関して、市長は、民業圧迫以上に観光客の利便性を高めるという判断なのか、それとも、民業圧迫にならないように、ある程度、どこかで線引きをするのか、どういうふうにお考えでしょうか。

市長

 結論的には、民業圧迫という形にはなっていかないというふうに意識しています。そうなっていかないレベルで広げていかなければいけないなというふうに思っています。

 といいますのは、ある程度、国内の方、日本人の方ですと、いろいろな通信会社さんと契約をされて使っていますので、一番は、やはり、海外の方々が自由に使えないという部分が課題となっていて、その要望も強いということですから、そこのところを何とかクリアをしたいというふうに思います。もちろん一般の方も使えますけれども、そのことで全ての契約をやめていくということにはなっていかないのではないかというふうには思っていますが。

読売新聞

 拡大すると、そういう流れになるのかなと。

市長

 でも、ある程度、拡大をするといっても、どこかで限度があると思います。

 路面電車のループ化について

読売新聞

 それと、もう1点、一部報道で、ループ化が12月ぐらいというのがありましたけれども、具体的な日取りというのは決まりましたか。

市長

 今、工事をしていまして、11月ぐらいには試験運転に入れるかなというふうな状況だと聞いています。そこから、実際、運行の訓練をした上で開業日を決めていかなければいけないというふうになりますので、今の段階で具体的に何月というふうにまで言える状況にはなっていませんけれども、これまでお話ししてまいりましたように、年内にはスタートしたいというふうに思っています。

読売新聞

 ループ化後なのですが、当然、乗降人数が1つの目安になるかと思うのですが、効果測定というのをどのような形で行っていくのかということを教えてください。

市長

 乗車人員はもちろん毎月ベースで出てまいりますけれども、それ以外のいろいろな効果、アンケート調査といいますか、にぎわいにどうプラスになったのかとか、そういった効果測定というのはしっかりやっていきたいというふうに思います。

 マイナンバー制度の施行に伴う札幌市の課題等について

STV

 来月からのマイナンバー制度について、札幌市の進捗状況と、現時点で考えられる課題とか問題点などを教えていただけますでしょうか。

市長

 まず、個人一人一人にお知らせをしなければいけないというふうになります。数が多いですから、札幌にとっては非常に大きな課題だろうというふうに思いますので、個人宛てのお知らせのところをまずはしっかりやっていくことが重要だろうというふうに思います。

 既に住民登録をされているところにいらっしゃらないので、変更といいますか、別のところに送付というような通知も来ていますけれども、かなりの部分で住民登録した場所とお住まいの場所が変わっているケースというのがあるのではないかというふうに思っていますので、事実上、住所が変わられた方にはしっかり届けをしていただく、お知らせをいただくということが遅滞なくお届けできることになるのかなというふうに思っていますので、そのことをしっかり我々もお願いしていかなければいけないなというふうに思います。

 スイス・ローザンヌ市への出張について(4)

NHK

 先ほどの質問に少し戻るのですけれども、ローザンヌの出張の関係で、PRと情報収集ということだったのですけれども、情報収集で言うと、具体的にどんなことを聞いてきたいということがありましたら、まず教えていただきたいと思います。

市長

 1つは、それまで開催してきた都市でその後の施設をどう使われているのかというような状況なんかもお伺いができればなというふうに思っていますし、開催候補として手を挙げるような街ではどういうことをお考えなのかとか、これからオリンピック・パラリンピックを開催するに当たって、今、いろいろな、施設の後をどう使うかということが課題になっていますので、そういったことにどのように都市が工夫しているのか、苦労しているのかということがあるのかないのか、そんなお話を聞ければなというふうに思っています。

 あとは、2022年の冬の大会が北京に決まりましたけど、その後、どういうところが、例えば、同じ国の中でどんなところで考えているところがあるのかないのかというような、今、公表されていないようなことで開催都市の方々が知り得ている情報を聞ければなというふうに思います。

 北海道新幹線の市内地下ルートについて(2)

NHK

 もう1点あるのですけれども、新幹線の地下ルート案のお話が先ほどあったのですけれども、メリット、デメリットのお話があったのですが、そういうようなことについて、鉄道・運輸機構と、意見交換なのか、それとも説明なのか、そういう機会というのは今設けられているのか、設けられていなかったらそういうような機会を求めていくのかというような、そのあたりの対応状況を伺いたいと思います。

市長

 鉄道・運輸機構との関係では、逐次、いろいろな情報をいただいてきています。そういう意味で、これまで以上に、これから本当に本格的な検討を進めていかないといけない状況になりますから、より詳細な情報というものをいただきながら議論していきたいというふうに思いますし、先ごろ札幌駅の問題がございました。ここでは、JR北海道さんと鉄道・運輸機構と北海道という4者で札幌駅の問題についてもきちんと議論していきましょうということにしていますので、そういう場でさらに詳細な駅以外の情報なんかも得られていくのだろうというふうに思います。

 先ほども申しましたように、具体的に、費用的にはどうなっていくのか、残土の問題というのはどういうところをお考えなのか、札幌市としてどういうふうに関わっていくのかというふうなところを、これまでも議論がありますけれども、さらに深めていくということになるだろうと思います。

 全国学力・学習状況調査結果の公表について

北海道新聞

 話題が変わってしまうのですけれども、学力テストの公表の仕方が、先日、教育委員会で、札幌市全体の数値は公表するということで決まりましたが、市長も選挙の時から言っていたと思うのですけれども、この教育委員会の判断についてどう思うかというのが1点と、もう1つ、とはいえ、数字が見えてしまうと、ほかの自治体との比較になったり、さらに公表の流れが進んだりして学校の評価につながってしまうのではという、現場では懸念の声もありますが、そういった懸念に対してどう考えているか、教えてください。

市長

 これまでも何度も申し上げてまいりましたけれども、学力テストそのものの目的は、テスト結果から子どもたちの指導に対してどう生かしていくのかということが一番重要なわけでありますので、結果の公表そのものが何か大きな意味を持っているとは今でも思っていません。

 ただ、全市の中で、やや低いとかやや高いということよりは、もう少し分かりやすい結果のほうがいいのだろうということで私も思っておりましたし、そういうご判断を教育委員会のほうでされたということについては、私の思っていたところと大きな差はないなというふうに思っています。

 今のお話のように、今後のことですけれども、点数が仮に公表されたとしても、平均点ですから、本当に誤差の範囲といいますか、1問も違いがないぐらいに全国の都道府県なり自治体が、恐らくその範囲に入っているのだろうというふうに思うのですね。ですから、ゼロコンマいくら平均点が違うかということで、あまり一喜一憂してどうこうということになってはいけないなというふうに思っています。

 ですから、結果的には、どこが今の子どもたちの弱いところで、それをどういうふうに授業の中で生かしていけるのかということをしっかり議論していきたいというふうに思いますので、それ以上の差がどうだとか、他市町村と比べてどうだというような議論には本当にならないようにしていかなければいけないなというふうに思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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