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日時 |
2015年8月25日(火曜日)14時00分~ |
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場所 | 記者会見室 |
記者数 | 15人 |
発表項目に入ります前に、円山動物園に関しましてご報告をさせていただきたいというふうに思います。
円山動物園において、先にマレーグマが死亡した件について、去る8月21日に動物管理センターから改善勧告を行ったところでありますが、そのような中で、23日の日曜日になりますが、その夜に、アフリカゾーンの新しい獣舎にグラントシマウマを輸送する最中に、このシマウマを死亡させてしまうという事故が発生いたしました。結果として、再び市民の皆さんの大切な動物を失うこととなってしまったこと、そして、多くの市民の皆さまに再び悲しい思いをさせてしまったことを、大変申し訳なく思っております。
今回の輸送に関しましては、安全対策等に十分配慮しながら、慎重な輸送作業を行っていたものと思いますけれども、あらためて、動物飼育の難しさということを痛感させられたところであります。
このことから、8月28日までに提出することにしております動物園の改善計画におきましては、早急に対応することはもちろんでありますけれども、さらに中長期的な視点に立った抜本的な改善策についても、外部の専門家の力もお借りしながら検討するよう、関係部署に指示をしたところであります。専門家のご意見を伺いながら、円山動物園にさらに必要なものということをしっかりと洗い出して、しっかりと円山動物園を立て直していきたいというふうに考えておりますので、皆さま方にも今後ともご協力をお願い申し上げたいというふうに思います。
9月11日から10月4日まで、「さっぽろオータムフェスト2015」が大通公園で開催されます。「北海道・札幌の食」をテーマとするこの祭りも、今年で8回目ということになります。
来場者数は年々増加しておりまして、昨年は、初めて200万人を超える多くの方々にお越しをいただいたところであります。期間中の会場は大変にぎわっておりまして、このイベントの認知度の高まりを実感しております。
そこで、今年は、さらに多くの皆さんに、道産のグルメを味わっていただいて、札幌市のみならず、北海道の観光を盛り上げていきたいというふうに考えまして、開催期間を7日間延長して24日間とすることといたしました。
会場につきましては、工事のために使用できませんでした大通4丁目会場が2年ぶりに復活いたしまして、メーンとなる大通公園は全8会場に拡大いたします。
復活する4丁目は、オータムフェストのエントランス会場として、北海道のオーナーシェフ集団「シェフズクラブ北海道」が出店するなど、道内の企業・団体が北海道の食にこだわったフードやドリンクを提供し、お客さまをおもてなしいたします。
そのほか、各会場のコンセプトに沿って、おなじみのものから新しく開発されたものまで、道内各地を代表するご当地グルメというものが並んでまいります。
また、オータムフェストのにぎわいを札幌の街全体に広げていくために、円山、すすきの、創成川東、藻岩山、札幌駅、定山渓という市内の6地区でコラボレーション企画を実施いたします。各地区の店舗で工夫を凝らしたグルメが提供されますほか、市内16のホテルと連携した、「さっぽろ秋のホテルスイーツ」も開催されて、道産食材を生かした期間限定のオリジナルスイーツをお楽しみいただけるということになっております。
雪まつりに並ぶ札幌の一大イベントに成長しましたオータムフェストでありますけれども、これは、北海道内の各市町村の魅力そのものです。道内連携の取り組みの一環としておりますこのイベントで、市民、道民をはじめ、道外、海外から訪れる多くの方々に、道内各地の特産品をお楽しみいただければというふうに思っております。そういう意味で、会場でお気に入りのものを見つけていただいて、ぜひ、産地へも直接足を運んでいただければ幸いだというふうに思っております。
今年も多くの方に訪れていただけますよう、報道機関の皆さまには、周知方、よろしくご協力のほどをお願い申し上げたいというふうに思います。
9月1日から、プレミアム付き旅行券「ようこそさっぽろ!!札幌旅行券」の販売を開始いたします。
この旅行券は、札幌市民を含む北海道にお住まいの全ての方にお買い求めいただけるものであります。割引率は20%となっておりますので、1冊当たり額面10,000円の旅行券が8,000円でお買い求めいただけるという大変お得な旅行券になっております。
使用できる施設でありますけれども、お手元の資料には昨日までの数字を載せておりますが、きょう時点でこの事業にご協力をいただいた市内の宿泊施設が83カ所、そして観光施設が33カ所となっております。
販売数は、インターネットでの先着販売の50,000冊と、はがきによる抽選販売5,000冊となっております。いずれも、お一人さま5冊までお買い求めいただけることとなっております。
ぜひ、たくさんの札幌市民、道民の皆さんに、この旅行券を使って、札幌観光をお楽しみいただければというふうに思っております。
なお、ご案内のとおり、北海道におきましても、札幌を除く道内の登録施設で利用できる旅行券を発行しておりまして、既に7月31日から販売が開始されているところであります。
これらの取り組みは、北海道と札幌が連携しながら、秋から冬にかけてのいわゆる閑散期においての観光需要の喚起を目的としたものであります。
それぞれ、利用できる方、あるいは条件などが違っておりますけれども、これらを上手に組み合わせて利用していただいて、この機会に、道内各地、そして札幌の周遊をお楽しみいただければというふうに思っております。
先日発売されたプレミアム商品券のことですけれども、こちらの売れ行きはどのように把握されておりますでしょうか。
8月10日から9月25日までを第1期の販売として発売させていただいております。昨日、8月24日時点でおよそ50万冊の販売が行われております。全体で80万冊でございますので、販売率は約63%ということになっております。販売から2週間ということでありますので、順調に推移していると考えております。
一部、完売をしている販売所もございますけれども、商店街などにつきましてはまだ十分な在庫があるというふうに聞いておりますので、ぜひ、皆さん方には、残りの商品券をお買い求めいただければ、そしてご利用いただければというふうに思います。
それと、もう1点、円山動物園のことをあらためて伺います。
先ほども、円山動物園を立て直していきたいというようなことでしたが、現状、率直にどのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。
先日のマレーグマの死亡の際に、動物管理センターからの勧告をした中で、例えば、繁殖計画が組織的に、計画的に行われていたのかとか、実際の立ち合いの状況に十分な職員が居たのかとか、そういった問題が指摘をされていました。従って、ある意味では、それぞれの動物の担当飼育員に任された状態といいますか、そういう状況になっておりましたので、組織的に全体としてマネジメントされているというのは少し欠けていたのではないかというふうに考えています。
そういう意味で、獣医職を含めてですね、今の職員体制に問題がないのか、不足な分がないのかとか、組織的な全体の対応がきちんとできるようなマネジメントをしっかりしていかなければいけないというふうに考えておりました。
動物園のことで話が冒頭ありましたけれども、外部の専門家の力を借りて検証をしたいということでしたけれども、これは、実際に、何か、検証委員会というような組織体を立ち上げての検証になるのでしょうか。
まずは、例えば、動物園というのは特殊な場所ですので、単に動物に関しての見識があるということではなくて、動物の飼育あるいは動物園の運営、こういったものにノウハウのある方、例えば、他の動物園に関わっていた方とか、そういった方にアドバイスを受けるなり、場合によっては、検討委員会といいますか、今後の中長期的な取り扱いについては、そういう検討委員会みたいなものを立ち上げなければいけないのかもしれません。
具体的に、どなたかというのは。
まだこれからですね。
関連で恐縮ですが、冒頭、今回のシマウマの件で、申し訳ないという思いを市長はおっしゃったわけですけれども、では、輸送方法については慎重に行っていたという経過の中で、それでも、具体的な手法ですとか、監視員の体制だとか、輸送箱の大きさだとか、ちょっと細かい点になりますけれども、そういったところに問題がなかったのかどうかというのが1点と、今後も、アフリカゾーンへの輸送ということについては、キリンですとかカバですとかが控えているというふうに承知をしますが、そのあたりの影響があるかどうか、そしてアフリカゾーンのオープンの予定に変更はないかどうか、多岐にわたりますが、その辺をお願いいたします。
今回の輸送方法について、ざっと報告を受けている限りでは、職員が居た体制であるとか、それから、輸送箱の設置の問題に、何か完全な大きなミスといいますか、そういったものはなかったように思います。ただ、これから外部の専門の方にお話を伺いながら、細かい点が指摘があるかもしれません。それは、これからの検証ということになるだろうと思います。
アフリカゾーンの動物の輸送については、やはり、今回の場合もかなり慎重な輸送をした結果、それにもかかわらず死亡したということがありますので、これからの特に大型動物の輸送についてはより慎重にならざるを得ないだろうというふうに思います。
ですから、今、アフリカゾーンのオープンというのは、10月中にオープンをしたいというふうに思っておりますけれども、無理をすることなくといいますか、個々の動物の状況によって随分違ってくると思いますので、その状況を踏まえつつ、慎重に輸送するということが必要になってくるのかなというふうに思います。
ですから、場合によっては、10月中のオープンに全部の動物を輸送し切れない場合、一部の動物を輸送した段階でオープンをするというようなことも考えなければいけないかもしれませんが、先週、改善の勧告がありましたので、そういったようなことについてと、あらためて、今回の事故を受けて、これからの特に大型動物の輸送というのは慎重に対応していかなければならないだろうというふうに思っていますので、少し時間がかかったとしてもやむを得ないかなというふうに思います。
学力テストのことでちょっと問い合わせをしたいのですが、きょう、道のほうから、全道の成績の平均のお話が公表されるのですけれども、今後、札幌市のほうでも公表するわけですが、現時点で、秋元市長は、どのような形で公表すべきか、教育委員会で検討しているとは思うのですけれども、そのあたりのお考えをお願いします。
基本的に、教育委員会のほうでこれから検討するということになりますが、学力テストは、子どもたちの学力の進捗(しんちょく)状況、こういったものを現状把握をして、それを次に、指導にどう生かしていくかということがあります。ですから、例えば学校別だとか区別に平均点を発表するということは、いたずらに競争といいますか、そういったことをあおってしまうということにつながってしまうので、それは避けるべきだというふうに思っています。
ただ、これまでの発表の仕方が、全国平均よりやや下回るとか上回るという表現でありました。これでは少し具体的なことが分かりづらいかなというふうに思っております。ですから、もう少し分かりやすい、全市平均などについては、公表の仕方があってもいいのではないかというふうに考えています。
先日の丘珠空港での事故について、市としての受け止め、コメントすることがあれば伺いたいというふうに思っています。
調布飛行場での墜落の事故があった直後の事故でありました。そういう意味では、住宅に近接をしている飛行場という意味では、丘珠でこういう事故があったということは大変遺憾なことだというふうに思っています。
現在、国の運輸安全委員会というところで調査を行っておりますし、国土交通省においても独自の検証をされているというふうに伺っています。まずは、その原因をしっかり究明していただいて、対策等についてはっきりさせていただきたいというふうに思っています。
市のほうとしては、その結果を受けて、どのような形の、例えば何か申し入れをする必要があるのかどうか、こういったことについて判断をしていきたいというふうに思っています。
円山動物園の話に戻ってしまうのですけれども、市長が先ほどおっしゃった中長期的な視点に立つという部分で言うと、今回、28日までに出す計画以外にも中長期的な計画を別立てで作るという考えはあるのですか。
まずは、すぐ取り組まなければならないこと、取り組めることということを、先ほど言いましたように、組織的に対応するとかということはすぐに取り組めることだし、どういう手法でやるかということは別としまして、それらはある程度できるだろうと思います。
例えば、動物の飼育に対して、専門的な知識を持った職員をどう育てていくかとか、今ですと、一般の職場と同じような人事交流をしているようなことになっていますけれども、そういった人事管理のあり方などについてどういうふうにしていけばいいのかということは少し時間のかかることなので、そういったことは28日までに結論を出すということにはならないので、すぐにやれること、そして、少し中長期的に考えていかなければならないことと切り分けて物事を出していくという意味で、別立ての計画というよりは、一連の流れでの時間軸を切ってという意味で申し上げました。
もう1点、今回、担当の職員の処分という部分については、今現在、どういうふうにお考えでしょうか。
例えば、今回のマレーグマの死亡に関して、職員の責任というか、そういったものがあるのかないのかも含めて、今、調査をしていますので、仮に、職員に何らかの不十分な点があったということで処分に該当することがあるとすれば、処分をするということで、今、検討中であります。
当別ダムの建設に参加する根拠となった水需要に関連してお尋ねしたいのですけれども、先日、いわゆる自然保護団体のほうから、札幌市として需要予測を約3割下方修正したことについて、当初の見積もりが過大でダムの建設が無駄だったのではないか、こういう指摘があったわけなのですが、まず、その点について、市長のご所感をお願いしたいのですが。
これまでも、ある時点において需要予測というものをしているわけですけれども、前は平成19年ですかね、前回の推計というのは。その時の人口の伸びだとか、実際の水道で使われている量の伸びみたいなものを見ながら推計をしているわけであります。その時点、その時点で必要な予測をしながら、例えば、一般家庭での水の使用量というのが、今、節水型のいろいろな家電が多く出てくることによって、当初想定したものよりも、実際、水の使われ方が少なくなってきたということが時間の経過において出てくるものもございます。あとは、景気の状況などで、企業が水道水から地下水に変えるとか、そういう企業の水需要というものもその時点、その時点で変わってくるということがあります。
ですから、平成19年の時の推計が正しくなかったということではなくて、その後の状況変化によって水需要が変わった、ですから、それによって将来予測を変えたということで、その時点、その時点の将来予測、実際に使われている量の推移などによって変化があったというふうに見ています。
関連してなのですが、これから、札幌市さんとして、2020年度からになると思うのですけれども、当別ダムに関係する浄水施設あるいは送水管の整備を手掛ける予定ではあるということなのですが、これだけ大幅に水需要が下方修正されたということを踏まえて、今後の整備計画に変更があるかどうか、その点をお聞きしたいのですが。
結論からは、ないというふうにお答えをいたします。
1つは、当別ダムの企業団に参画をした理由というのは2つございました。1つは、将来の水需要に対応するということ、もう1つは、水源の分散化ということであります。今の札幌の水道は豊平川水系だけに頼っておりまして、ここで何か起きた場合には大変なリスクがあるということで、当時、当別町あるいは石狩町さんに水源がないということで当別ダムを建設すると。そういう中で、札幌市も分散をするということも含めて当別ダムの事業団に参画をしたということになります。
ですから、水需要については、総体としては、将来予測というもので当初予定をしていたものとは変わってきていますけれども、水源の分散化ということについては変わらないというふうに思っていますので、当初計画に大幅な変更はないというふうに考えております。
加えて、これから、白川浄水場、これは、豊平川水系の大きな浄水場ですけれども、老朽化しているのでこれを更新していかなければなりません。白川の浄水場というものは、いくつかの池があって、それらを動かしながらリニューアルをしていかなければいけないということになるものですから、分散された当別ダムからの供給の水で一部分を止めながらやっていく。そうすると、当別ダムから供給されている供給量に合わせて、将来、リニューアルをする、ダウンサイジングといいますか、少し規模を小さくすることも可能になってきますので、そういった形で全体の経費というもののバランスをしっかり取っていくことができるだろうというふうに思っています。
また動物園の話に戻ってしまうのですけれども、アフリカゾーンのオープンの時期のお話なのですが、先ほど、移動を慎重にやるべきで、10月中のオープン、一部、動物がいない状態でもオープンする可能性もあるとおっしゃっていたのですけれども、例えば、もう少し慎重になって、10月以降に延ばしてオープンを考えるとか、そういうことまでは今の段階ではどうなのでしょうか。
現時点では、まだそこまでは考えていません。ですから、この後、輸送の状況を見ながら、先ほど言いましたように、一部だけでもオープンできるように、既に輸送をしてしまっている動物もおりますので、そこを閉めたままでいいのかどうかという問題もあります。
(以上)
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)
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