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更新日:2015年3月4日

平成26年度第16回定例市長記者会見記録

日時

2015年2月10日(火曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 13人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 「JA全農 世界女子カーリング選手権札幌大会 2015」について

 3月14日から、札幌では初めてとなりますカーリングの世界選手権であります「JA全農世界女子カーリング選手権札幌大会 2015」が月寒体育館を主会場として開催されます。大会まであとひと月余りとなりましたことから、あらためて私からPRさせていただきたいと存じます。

 この大会の参加国は、日本を含めて12の国と地域でございまして、日本代表は、現在、北見市常呂町で開催中であります日本選手権の優勝チームということになります。日本の代表を決める決勝戦ですが、2月15日にございまして、どうぎんカーリングスタジアムをホームといたします「北海道銀行フォルティウス」に勝ち上がってもらいたい、そして、世界選手権を盛り上げてほしいというふうに私は思っているところでございます。

 また、ボランティアにつきましても、約650人の方に登録をいただいておりまして、大会運営スタッフとしてご協力をいただけることになりました。ご登録されました皆さま方には、本当に心から感謝を申し上げたい、どうかよろしくお願いしますというふうに申し上げたいと存じます。

 今回のこの大会は、多くの市民に世界トップレベルのプレーを観戦していただけるまたとない機会でございます。1月31日から観戦チケットの一般販売を開始しておりますので、多くの方にぜひ会場に足を運んでいただいて、そして、直接ご覧いただきたい、選手と一体となった感覚といったものを味わいながら、日本代表チームの応援をしていただければありがたいなと、こんなふうに思っているところでございます。

 特に、たくさんの子どもたちに大会を見ていただきまして、この大会をきっかけにカーリングというものに興味を持ち、将来、札幌からオリンピックを目指す選手が育つということを期待しているところでございます。

 報道機関の皆さまには、多くの市民に観戦をいただき、大会を盛り上げていただきますよう、引き続き、周知についてご協力をお願い申し上げたい、このようにお願い申し上げます。

 「札幌市道産酒類販路拡大支援事業」の実施について

 2月25日から27日までの3日間、「札幌市道産酒類販路拡大支援事業」を開催することになりました。平成25年に和食が「世界無形文化遺産」に登録されて以来、世界的に日本食の認知度というものが高まっておりまして、特に、日本食との取り合わせで、日本酒などの酒類の輸出が大変増加しているようでございます。この取り組みというのは、この機を捉えまして、近年評価が高まっております道産酒、ワイン、地ビール等の海外展開を後押ししようというものでございます。

 具体的には、世界の9つの国と地域から、道産酒類に関心がある16人のバイヤー、あるいは、情報発信力のある方々をお迎えいたしまして、道内酒造メーカーと輸出取引に向けた個別商談会を開催するというものでございます。併せて、この時期は、新酒の仕込みの真っ盛りでありますことから、道内の5つの酒蔵の酒造りの現場で品質等のこだわりや杜氏の思いといったものを肌で感じていただくための道内酒蔵視察ツアーを実施しようとするものでございます。

 この事業によりまして、北海道・札幌が重点的に産業振興を進めております食分野の新しい切り口として、お酒の輸出拡大を目指すとともに、海外での北海道ブランドというものの認知度を向上していきたい、こんなふうに考えているところでございます。

 さらに、この取り組みは、道内の酒蔵を抱える自治体と連携いたしまして、札幌市が道内における流通あるいは情報発信の拠点としての役割を担うものでありまして、経済分野における道内連携の取り組みの1つというふうに位置付けているところであります。

 札幌市では、「北海道の発展なくして札幌の発展はない」という考えの下に、今後も道内各地と連携をしながら、食関連産業の販路拡大というものを進めていく考えでございます。

 報道機関の皆さま方にも、ぜひ、引き続きご注目をいただきたいと存じます。

 除雪費の補正について

 1月26日の記者会見で除雪費の補正についてお話をいたしましたけれども、金額等の精査を終えまして、明後日の12日、平成27年第1回定例市議会本会議において補正予算を提出させていただくことになりました。

 札幌市では、「札幌市冬のみちづくりプラン」に定める水準に従って、道路種別に応じた除排雪を計画的に行っているところでございます。さらに、この冬は、12月中旬から続いた降雪、あるいは気温の寒暖差によりまして、道路状況の悪化などに対応いたしまして、例年に比べて排雪作業を前倒しして実施をしているほか、路面を整正いたします作業につきましても出動回数を増やすなど、必要な措置をちゅうちょなく実施してきたところでございます。

 そして、今後も除排雪作業を滞りなく進めていくため、記録的な大雪となりました平成24年度並みの作業量が見込まれるということもございまして、62億円の補正が必要だと判断したものでございます。

 私が市政運営を行ってきた中で、予算を節約しながら除雪を行っているといった声も一部流布されているようでありますが、札幌市では、これまでも、降雪状況等により、当初予算に不足が見込まれた場合には、速やかに補正予算を組むなどいたしまして、しっかりやるべきことは行ってきたというふうに考えておりまして、財政規律を理由に除排雪費を倹約しているというような話は全く事実に反するというふうにご理解をいただきたい。賢明な市民の皆さま方は、当然、ご理解をいただいているとは思いますけれども、念のためにその点を皆さま方にもお知らせさせていただきたいというふうに思います。

 本日は、除雪費についてのグラフが配布されておりますけれども、これをご覧いただきましてもですね、除雪レベルを定期的に下げているというようなことは全くありませんので、その点も事実としてしっかりと市民の皆さま方にご理解をいただきたいというふうに考えておりますので、このこともメディアの皆さまにもぜひご理解を賜りたい、こんなふうに考えているところでございます。

 これからも、市民の皆さま方の安全・安心、そして、そういう暮らしを確保するために、十分な除排雪に努めていく所存でありますので、ご理解とご協力をお願いしたい、このように思います。

質疑応答

 ビールによるまちづくりを推進する条例について

読売新聞

 先日、ビール大手4社からビールによるまちづくり条例を実現してほしいという要望がございましたけれども、まず、その進捗(しんちょく)状況と、市内には清酒のメーカーもありますし、焼酎を造っている会社もあると思いますが、そういったところとの兼ね合いはどうお考えなのか、お聞かせください。

市長

 ビールでまちづくりという運動をこの数年、私どもも進めておりまして、これを条例化したらどうかというふうなご提案が各ビールメーカー、大手4社から私どものほうにも提案がございました。理事者ばかりではなくて、議会議長、そして、各会派にもそのような要望があったというふうに承知をしておりますので、ぜひ前向きに検討していきたいというふうに考えておりますけれども、今おっしゃっておりますように、日本酒だとか、焼酎、他の酒類の業界もございますので、その辺の調整も必要なことは当然だというふうに思います。

 先ほど申し上げました発表項目の中にもございましたように、酒類の販路を確保するための活動といったものも積極的に札幌市は産業として位置付けて、それを振興するために道内連携も含めてやりましょうという立場で行っておりますので、ビールだけを飲みましょうというような趣旨ではなくて、まさに、ビール文化というのは札幌から始まっているのだというですね、そのことをまちづくりの中にしっかり位置付けて、多くの皆さま方に、札幌は、北海道開拓使が、官業として、村橋久成さんをはじめ、多くの先人の皆さん方が頑張って、ここからビール造りの産業というものが始まったということは歴史の事実でありますし、これを大事にしていきたいというような思いが多分込められたものだというふうに思いますので、文化としてのビールというものをこの条例でうたい上げて、みんなが大事にしていこうというふうに思う条例であれば、多くの方にご理解いただけるのではないか、そんなふうに思っているところでございます。

 そういうことも含めて、他の酒類を製造、販売されている皆さま方にもご理解をいただいた上で進めていきたいなというふうに私も思いますが、ほかのまちでも日本酒で乾杯とかいろいろな条例がございますが、多くの場合、議員提案ということで行われているようであります。札幌もそのほうがいいのではないかなというような思いもございまして、調整をさせていただければうれしいなと。

 それが今回の1定(平成27年第1回定例市議会)に間に合うかどうかについては、時間があまりありませんので、微妙なところでありますけれども、いずれにしても、前向きに考えていきたいというふうに考えております。

 除排雪について

北海道新聞

 除雪について1点伺いたいのですけれども、毎年のことですけれども、雪が多い年には、市民から注文とか要望が、毎年、かなり多く来るのですけれども、そういう状況を市長はどういうふうにご覧になっているのかということと、その上で、市民に対して、こういうことを理解してほしいという呼び掛けがありましたらお願いします。

市長

 ありがとうございます。

 毎年のことで、新しい市民も毎年増えているということもありまして、いろいろ苦情と言いますか、電話等で受ける件数も年間を通して3万件ほどあるというのが傾向として続いているわけでありますが、その内容もいろいろありまして、全てが苦情というわけではなくて、いろいろな工夫を喚起するというふうなこともあるわけでありますので、件数の全てが不満だということではないというふうに思っております。

 そんな中で、私たちはいろいろな事業をやってまいりましたけれども、「雪に負けないサッポロづくり本部」だとか、札幌市冬のみちづくりプランだとか、いろいろなものをつくって、市民、そして除雪事業者、さらには札幌市の3者が協議していくということで、この12年の間に1,800ほどの生活道路を持っているほぼ全ての単位町内会と3者協議をしていくというようなことで、満足度の高い除排雪をしていこうということで努力をしてまいりました。

 今年で全ての単位町内会との話し合いが終わるということになっておりますけれども、そういう中で、公園を仮置き場にしようとか、下水熱を使って溶かそうとか、いろいろな工夫が出ておりますし、重点的にこの場所をこういうふうにやってほしいというようなご要望に従った、できることをやっていこうというようなことも、具体的に、町内会、町内会でそれぞれの工夫が除雪に現れてきているというふうに思っております。

 ただ、その中で、本当に守っていただきたいことというのは、まさに、路上駐車はやめていただきたいということだとか、自宅の敷地内にある雪を道路に出さないでほしいというようなこと、これはしっかりと守っていただかなければ、除雪作業もままならないということもございまして、市民の皆さん方が冬の道をつくるのに参加していただくおつもりで、ぜひ、その2点と、自宅の前の除雪だけはぜひご自分でやっていただきたいという3点をお願いしながら、この間、来ているわけであります。

 そのような意味で、完璧な除雪が望ましいことではあるのですけれども、それは、降り方の問題だとか気温の問題だとか、いろいろな要素が重なって、われわれが想定している完璧なものというのはなかなか難しい状況にありますけれども、そこのところは、冬の雪国で生活をする市民としてのご理解をぜひいただきたいというふうに思っているところでございます。

 自衛隊が制作するさっぽろ雪まつり大雪像が1基減った影響について

北海道新聞

 もう1点、今、雪まつりが開催中ですけれども、今年は、自衛隊がつくる大雪像が3基から2基に減ったということなのです。オペラとか、新しい試みをしているようですけれども、自衛隊の大雪像が減った影響というのは市長はどういうふうにお考えになっていますか。

市長

 自衛隊がつくってこられた各大雪像は、非常に精緻で、大雪像にふさわしい迫力のある魅力的な雪像であることは間違いないわけでありますので、それが減るということは大変残念だとみんなお思いになるというふうに思います。ただ、それにかわるものとして、商工会議所等のご協力をいただきながら大雪像をつくっていくということと、プロジェクションマッピングなり、今年の人形オペラといったステージ上の催しも盛んに行うなどいたしまして、大雪像にかわる魅力というものを発信していくというようなことが多くの市民の皆さん方に支持をされてきているというふうに思います。

 そんな意味で、観客数も、自衛隊の雪像が減ることによって打撃を受けるというようなことが今はほとんど感じられない状況で推移をしているということでございまして、これにかわり得る雪まつりの進化といったものを果たしていく努力を今後も重ねていきたい、そんなふうに思っているところでございます。

 凍結した路面への対策について

STV

 除雪に関してなのですけれども、路面の凍結によって、歩道がツルツル路面となって、転倒者も続出していて、件数的には過去最悪ということもあると思うのですけれども、市としては、凍結した路面に関しての対策として何かお考えの対策はありますか。

市長

 車道と歩道がありますけれども、車道につきましては、朝の通勤、夕方のラッシュ、こういったところは重点的に回数を増やして融雪剤をまくということに力を入れるということだと思います。

 歩道につきましては、われわれはどこでも通りますので、どこが転びやすいとかというわけではなくて、転びやすい、あるいは、危ないと思うところには砂まきをするという協力体制を、みんなで気を付け合うというようなことでやるしかないのではないかなというふうに思います。

 歩道へ砂まきをするための砂箱は、1,000カ所ほど置いております。それから、ペットボトルなんかに入れて、コンビニエンスストアあるいは金融機関などにご協力いただきまして、これも1,000店舗ほど、よく人が集まる場所に置かせていただいて、気が付いたときに、危ないと思うところはまくということを市民自身がそういうものを使って予防対策を取ると。自分およびほかの方も転倒しないようにというサービスをしていくということをやっております。砂置き場にご協力をいただいている店舗の皆さん方には、本当に心から感謝をいたしますし、それを使いこなしている市民の皆さん方にも敬意を表したいというふうに思います。

 まずは、やはりですね、どさんこは、大体、滑ることに慣れておりますので、ペンギン歩きみたいにべた足で、両手に荷物は持たないで、なるべくリュックとか、そういうものにして、転倒しても大けがにならないような歩き方を習得していると思いますが、旅行者などについては、そういうことが分からない、足元が滑るということに対する恐怖で体が硬直して大事故になるというようなこともありますので、広報とかですね、というものはしっかりしなければならないというふうに思っているところでございます。

 外国人観光客の受け入れ体制について

STV

 もう1点、雪まつりシーズンということで、観光についてなのですけれども、外国人観光客の数も年々増えていると思いますが、受け入れ体制として、今、不十分とお考えのところがあるのであれば、その対策は何かありますでしょうか。

市長

 やはり、大変ありがたいことで、外国人観光客の皆さん方は大勢おいでになっております。今、皆さんはスマホなどの端末機を持っていらっしゃいますので、Wi-Fiのサービスが一番の課題だというふうに思います。

 雪まつり会場にも、2カ所Wi-Fiが使用できるように設置しておりますので、時々、見掛ける人も、それを頼りに観光されている方が見受けられますけれども、そういうことが全市で展開できるようになるべくやっていきたいというふうに思います。まだまだ不十分だと思います。

 夏についても、今度の補正予算におきまして、大通公園は全部でWi-Fiが使えるような措置をしようというふうな計画を立てているところでありますが、地下鉄周辺とか、そういうところで使いこなしができるような、まちを楽しんでいただけるようなシステムをいち早く整えていくことは、今、観光産業を振興するという意味合いにおきましてもとても大事なことだと思いますので、対応してまいりたい、こんなふうに考えております。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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