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更新日:2022年9月27日

平成26年度第7回定例市長記者会見記録

日時

2014年8月29日(金曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 20人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 「札幌国際芸術祭2014」について

 芸術祭も折り返しを迎えたところでございますが、全会場を合わせまして、入場者も、おかげさまで24万人を超えたところでございます。これだけ多くの方に芸術祭を楽しんでいただいておりまして、私も大変うれしく感じているところでございます。周知にご協力をいただいておりますメディアの皆さま方には、あらためて感謝を申し上げたい、このように思います。本当にありがとうございます。

 この芸術祭も残り1カ月。このたび、皆さんにこの芸術祭をさらに楽しんでもらおうということで、芸術祭の中核となります近代美術館、そして芸術の森美術館、さらには500m美術館のそれぞれにつきまして、1つ1つの作品をイラスト入りで分かりやすく解説いたしました子ども向けのジュニアガイドを作成させていただきました。明日30日から各会場でご来場いただいた皆さま方に配布をさせていただきます。皆さんのお手元に配布しておりますのがそれでございますが、大人が見ていただいても十分に楽しんでいただけるものでございまして、作品の背景や意味など、コンパクトに書かれておりまして、これを知っていただいて作品をご覧になりますと、より味わい深く、また、さまざまなインスピレーションを皆さま方が受けられるのではないかというふうに期待をしているところでございます。

 また、9月7日には、芸術の森美術館の展示作品の中で大変好評をいただいております、中谷芙二子さんの「霧の彫刻」を夜間の幻想的な空間で楽しんでいただこうということでございまして、展示時間を夜8時まで延長するということにさせていただきました。

 さらに、先日お伝えをいたしましたが、明日30日には、ボランティアが分かりやすく芸術祭を解説いたしますギャラリーツアーを500m美術館で開催いたします。近代美術館と芸術の森美術館についても、9月13日にギャラリーツアーを開催いたします。

 ご観覧されておられない方はもちろん、もう一度作品をご覧になりたいという方も、ぜひ、何度も足を運んでいただければ、大変うれしく思います。それぞれが見た感想といったものが、違ったものを感想していただき、そして、新しいものを発見しながら楽しんでいただければ大変うれしい、こんなふうに考えているところでございます。

 そのほか、連携事業と同時期開催事業も150件を超えたところでございまして、みんなで芸術祭を盛り上げていこうという機運がまちじゅうにみなぎっているというふうに評価をさせていただいております。これらも、先ほど入場者が24万人というふうに申し上げましたけれども、連携事業あるいは同時期開催事業などはカウントの対象外になっておりますので、非常に多くの方がまちじゅうで楽しんでいただいているということを大変うれしく思い、この芸術祭の大きな成果として、この魅力がまちじゅうに広がっているということを成果の1つと私は考えているところでございます。

 本日、お手元に配布させていただいておりますけれども、この先に開催されるものもまだまだございます。ホームページでも随時お知らせをしておりますので、ぜひアクセスをしていただきまして、多くの皆さま方にご参加いただきたい、このようにお願い申し上げたいと思います。

 9月28日まで残り30日、報道機関の皆さま方には、引き続き周知にご協力いただきますようにお願いを申し上げます。

 札幌・ポートランド姉妹都市提携55周年記念ポートランド市訪問団の来札について

 今年は、ポートランド市と姉妹都市提携を結びまして55周年の年になります。これを記念いたしまして、6月にポートランド市を訪問したところでございますが、今度は、来月4日から、ポートランド市長をはじめとするポートランド市訪問団を札幌にお迎えするということになりました。

 ポートランド市は、「全米で最も環境に優しく、住みたいまち」、「新規事業に適したまち」というふうにアメリカの皆さん方には認識をされておりまして、アメリカ国内でも1、2を争う人気のある都市として発展をされております。そのゆえんが、創造性と市民参加にあるというふうにも言われているところでありまして、札幌市が目指しております「創造都市さっぽろ」推進のために重要なパートナーであると、こんなふうに私どもは認識をいたしているところでございます。

 9月5日には、55周年を記念した式典、レセプションを札幌芸術の森で開催いたします。式典では、創造都市のさらなる推進に向けまして、両市が活発な交流を行っていくということを宣言いたします「創造交流宣言」、これに両市長が署名をする式典を行う予定でございます。

 また、ポートランド市にございます美術大学、PNCA、パシフィック・ノースウエスト・カレッジ・オブ・アートの関係者が札幌市立大学を訪れまして、大学間交流に向けての情報交換も行う予定となっております。

 国際交流は、そこで生まれる人とのつながりというものがやがて札幌市にとっての大きな財産になるものだと考えております。多様な取り組みの中で培われました人とのつながりというものがさまざまな形で化学反応を起こしまして、札幌に多くのものが還元されていくということを期待しているところでございます。

 そのほか、9月6日には、ポートランド関係者による「ポートランドを知るセミナー」というものが道新プラザ1階のDo-Boxで開催される予定となっております。ポートランド市のまちづくりやライフスタイル、観光などに関するパネルディスカッションも予定されておりまして、ぜひ多くの市民の皆さまにもご参加いただきたいと考えておりますので、報道機関の皆さま方には周知のご協力をお願い申し上げたい、このように考えているところでございます。

質疑応答

 本日行われる「上田文雄とみんなでつくる札幌・市民の会」について

北海道新聞

 まず、皆さんが関心を持っているだろうことからお聞きしますが、本日、上田市長の後援会の幹部の方とお話をされるやに聞いています。その場でどのようなご説明をされるお考えなのか、この場でお聞きしたいと思います。

市長

 私を支援していただいた皆さま方のお集まりでございますので、そこでお話をする前にお話しするのはちょっと失礼かなというふうに思いますので、終わった後で、また皆さま方に、お話できる範囲をしっかり見極めてお話しさせていただきたい、このように思います。

 3期目の公約の達成状況について

北海道新聞

 それと、3期目も残り9カ月と少しになりましたが、公約の達成状況や市政運営について、現時点で、市長は、どのような成果があり、感想を持っておられるか、それをもう一度あらためてお伺いしたいのですが。

市長

 3期目の公約事項を91項目ほど挙げさせていただきましたが、はっきり、もうできないというものにつきましては、例えば、ご承知のように、公契約条例が否決をされたというようなこともございます。それから、まちづくりセンターの自主運営というものも、10カ所ほど増やすということも、これもなかなか現実的にできなかったというようなこともございます。さらには、入札等の問題がございまして、市電のループ化についても、執行することはできるのですけれども、工事が遅れているということで、年度内は難しいというようなことに相なっているということもございます。中央体育館についてもしかりでございます。

 来年の3月までにできないというものは比較的少数でありますけれども、はっきりしてまいっておりますけれども、そのようなものについては、今、努力をして、仕上げをしていこうということでございますので、今しばらく、今後の行政執行について見守っていただきたい、こんなふうに考えているところでございます。

 アイヌ民族に関する金子札幌市議会議員のツイッターへの書き込みについて

北海道新聞

 もう1点、札幌市議の金子やすゆき氏のツイッターへの書き込みの問題なのですけれども、「アイヌ民族なんて今はもういないんですよね」などと書き込んだ問題が波紋を広げておりますけれども、この書き込みに対する市長のご感想と、あと、札幌市が行っているアイヌ民族に対する支援事業についても批判されています。この意義と、運用面に何か問題などはないのか、市長のご所見をお伺いします。

市長

 私は、新聞報道でしか書き込みの内容を見ておりませんので、正確には分かりませんけれども、しかし、報道されて、そしてまた、金子市議が対応されているという報道も総合的に拝見させていただきまして、相当社会の認識と違うことを考えておられるのだなと、そんなふうに思っております。

 また、アイヌ民族とどうやら一度もお目にかかってお話をされたことがないのではないかなと、そういうのでなければああいう発言はできないだろうなと、あるいは、考えにはならないのではないかというふうに私は思っているところでありまして、やはり、社会的影響の非常に大きい問題でもございますので、議会の議員としては、公人としては、このような発言は慎重にされなければならない、その配慮に著しく欠ける発言ではないかと、そんなふうに思っております。

 それから、アイヌ民族の皆さん方に対するさまざまな支援だとか、ああいうものをしていることについてどうかということでありますけれども、これは、当然、統計から見ても、この差別をされてきた歴史というのが如実にあるわけでありまして、例えば、生活保護受給率が1.4倍ほど顕著な差があるということで、アイヌ民族の皆さん方が仕事などについて不利益な扱いを受けている結果がそこに現れているのではないかというふうに考えますので、この皆さん方に対してしっかりとした支援をするということは理由のあることでありまして、多くの市民の皆さん方は、それを理解した上で、札幌市の、あるいは、国、北海道の支援策というものを肯定的に捉えられているから、この制度が運用できているというふうに思います。

 一部、なかなか回収ができないというような貸付金等の問題等については、もちろん、ないわけではありませんけれども、それは運用上の問題でありまして、だから民族がないのだという話には全く結び付かないと私は考えておりますので、非常に残念で、かつ、その発言によって傷ついておられるアイヌ民族の皆さんに同情を申し上げたい、こんなふうに思います。

 討論型世論調査について

朝日新聞

 先日、記者発表があったのですけれども、討論型世論調査というのを、今回、札幌市さんは初めてされました。今までのように、単純に1回の賛否で決めるのではなく、情報提供あるいは議論をしながらどう変わっていったのかを調べるという手法で、興味深かったのですが、市長としてはこの討論型世論調査というやり方についてどう評価されておられるのか。

 今回、雪問題という、非常に市に対する不満も大きい問題だったのですが、結果についてどう受け止められておられるのか、そして、今後の雪問題の施策にどう生かされていくおつもりなのか、その点、ご所見をお願いします。

市長

 討論を踏まえて意識を、札幌市民としてのそれぞれの問題点について深い認識を持つようにしていこう、その上で考え方を詰めていこうというのが、市民自治が深化をするための方法として非常に有効な方法であると、そのように考えております。

 これまでも、例えば、駅前地下歩行空間をつくるかどうかというのが第1期の時の最大の問題でありましたが、1,000人討論集会というのを開催させていただきまして、グルーピングをして、何度も何度も情報提供し、そして、意見交換をし合いながら市民の皆さん方と議論してつくり上げたというような経験もございます。

 やはり、フラットにみんなが話し合うことができるというためには、情報がどうしても必要であります。その情報を踏まえて、いろいろな角度から物を考えて賛否論、あるいは、参加の仕方、意見の表明の仕方等も含めてですね、みんなで磨き合っていくということのためには大変有効な方法であると私は考えておりますので、今後も、時間と手間のかかることではありますけれども、ぜひ、札幌市役所の職員の訓練ということにも相なりまして、こういう試みといいますか、討論会については、どんどん、機会を見て実施していくべきであると、このように考えております。

 雪の問題についてということで、全ての札幌市民が毎年遭遇する問題についての討論のことでございまして、市の除雪、排雪、こういったことが市民にとってどう理解されているかというふうなこと、これを、紋切り型の質問だけではなくて、札幌市がどれぐらいのことを考えて、どこまでできるのかという情報をぎりぎりと詰めながらですね、話し合いをしていただいたところでございまして、多くの市民の皆さん方に、結果的に自分の望んでいるレベルにはならなくても、やむを得ない、ここは我慢しなければならないというふうな認識も含めて、満足的な結論が導かれたのではないか、そんなふうに私は考えております。

 これからも、雪の問題、ごみの問題、環境の問題、エネルギーの問題、さまざまな問題で市民が本当にしっかりとした意見を持つということが期待をされてくる、そういう社会だというふうに考えますので、さまざまな論点について、こういう試み、討論形式、そして、世論形成、意見形成といったことに場を提供していく、そんな市政であるべきであろうと、こんなふうに思っているところでございます。

 路面電車のループ化工事について(1)

読売新聞

 先ほど、少し公約の部分でお話が出た市電のループ化なのですが、来年の秋以降の開業ということで、先月、発表があったところですが、今後の工事の進捗(しんちょく)について現時点でどのようになっているかをお聞かせください。

市長

 土木工事のほうは既に着工しておりまして、年内、12月ごろまでに、雪が降る前には完了するという予定で進行しているところでございます。

 問題は、その軌道を敷設する、これを実施できる事業者というのが相当限られた企業、事業体だということ、そして、さまざまな要因から、札幌市のお願いをする期間内に仕事ができる、そういう事業者の皆さん方が、条件が合うか、合わないかということが厳しい選択を、今、迫られているわけでございます。

 積算等についても、さらに精度を上げた積算をしながら、かつ、事業者の皆さん方にできるか、できないかもさまざまな活動でお尋ねしながら、確実に前回申し上げました半年ぐらいの遅れではありますけれども、市民の皆さん方の期待に応えられるような、そんな事業執行に結び付けていきたい、こんなふうに考えております。

読売新聞

 まだ、具体的に軌道敷設がいつごろ取り掛かれるかとか、そのあたりが、今、業者選定の段階でちょっと滞っていると。

市長

 そうですね。そういうことであります。

 路面電車のループ化工事について(2)

NHK

 今の質問に関連してなのですけれども、今、市長のお話の中で、軌道の工事に関してはなかなか条件が合うか、合わないかというところで非常に難しい問題があるということだったのですけれども、その辺、業者の方とお伺いしながらというお話があったのですが、それは随意契約だとかも含めてということなのですか。

市長

 そうですね。基本的には競争入札、指名競争ということになるのですけれども、初めから不可能なところを指名しても意味がないような気もいたします。随意契約になる場合も視野に入れながら検討させていただいているということであります。

 来春の北海道知事選および札幌市長選への出馬の有無について

uhb

 ちょっと最初のほうにお答えにならなかったので、あらためて、次回の知事選、市長選の出馬の意図に関して、もう一度お答えいただけますか。

市長

 きょう、後援会の皆さん方にお話をする内容が含まれておりますので、ここでお話をする考えはございません。

uhb

 では、後援会の中で、出馬に関して何らかのお話をされるということですか。

市長

 それも含めて、いろいろ支援者の皆さん方とお話をさせていただきたいというふうに考えております。

uhb

 先ほど、最初の質問のほうで、3期目の仕上げというふうなことをおっしゃっていましたけれども、ちょっと聞きづらいのですけれども、何か引退とか、3期目の仕上げということは、引退とかそういうことは考えていらっしゃるのでしょうか。

市長

 自動的に、6月7日に、私は任期が切れますので。

 それ以上のことは考えておりません。

 秋元副市長の評価について(1)

uhb

 あと、一応、報道の中で取り沙汰されております秋元副市長の立候補の話が出ていますけれども、市長選とは関係なしに、秋元副市長の評価はどういうふうに上田市長は見ていらっしゃるのか、教えていただけますか。

市長

 優秀な副市長であるというふうに考えております。

 秋元副市長の評価について(2)

日本経済新聞

 今の質問に関する質問ですけれども、秋元副市長の手柄というか、もしいくつか挙げていただければと思います。

市長

 ありません。みんなでやったことですから。

(以上)

 

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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