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更新日:2013年8月30日

平成25年度第8回定例市長記者会見記録

日時

2013年8月29日(木曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 15人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

使用済み小型家電のリサイクルについて

 札幌市では、10月から、使用済み小型家電の回収を開始することにいたしましたので、お知らせをさせていただきます。

 携帯電話やゲーム機などの小型家電は、金、銀、レアメタル等の有用な金属を多く含んでおりまして、「都市鉱山」というふうにも呼ばれているにもかかわらず、国内では、その多くが廃棄をされているという状況でございます。札幌市におきましても、「燃やせないごみ」といたしまして、年間で推計3,400トンを埋め立て処分しているという状況でございますことに鑑みまして、小型家電リサイクルの取り組みについて、検討を今までしてきたところでございます。

 このたび、道内の企業では、唯一、国から小型家電のリサイクル事業者に認定されております株式会社マテックとの連携の下で、使用済みの小型家電の拠点回収を行う仕組みをつくりました。

 その詳細につきましては、資料をご覧いただきたいのでありますが、市有施設といたしましては、市内23カ所に回収ボックスを設置いたしまして、投入口に入るサイズのものは無料で回収するということとさせていただきます。また、株式会社マテックの回収拠点でも回収を実施いたします。

 この取り組みは、市民の皆さん、そして認定事業者、札幌市の3者が、それぞれの立場で積極的に参加するということで成り立つものでございます。持続可能な取り組みとするためには、市民の皆さん方のご協力が不可欠でございます。

 小型家電リサイクルは、まさに、「混ぜればごみ、分ければ資源」。循環型社会をより推進していくためにも、小型家電を廃棄する際には、ぜひ回収ボックスにお持ちいただきたい。メディアの皆さま方にも、よろしく告知のほどをお願い申し上げたいと思います。

「札幌型スマートファクトリー化推進支援事業」について

 札幌市では、今年度から、新たな事業といたしまして、「札幌型スマートファクトリー化推進支援事業」を創設いたしました。

 この事業は、ものづくり産業が集積しております工業団地の効率的な電力使用を推進していくことによりまして、団地内企業の経営基盤強化というものを図ろうとするものでございます。さらには、省エネのノウハウを蓄積いたしまして、普及させることで、市全体の電力使用量の削減につなげ、「札幌市まちづくり戦略ビジョン」で掲げております「低炭素社会」の実現を目指すものでございます。

 このたび、モデル団地でございます札幌発寒工業団地協同組合の省エネ等をマネジメントする委託先企業を決定いたしまして、9月から事業を開始することといたしましたので、お知らせをさせていただきます。

 事業の詳細は資料のとおりでございますが、委託先企業がモデル団地に対しましてきめ細かなサポートを行っていく仕組みとなっております。札幌市といたしましては、発寒工業団地のスマートファクトリー化をしっかり実現できるように、委託先の企業や団地内の企業と密に連携をしていく考えでございます。また、この取り組みで蓄積いたしました省エネのノウハウというものを、他の工業団地や企業に広く伝えて共有することで、さらなる省エネの普及あるいは拡大に取り組んでまいりたいと、こんなふうに考えております。

 この取り組みは、工業団地を単位として、電力使用の効率化を図るという全国的にも珍しいものであり、そして、先進的な試みということが言えるというふうに思います。

 報道機関の皆さま方には、多くの団地や企業の省エネ意識が高まるように、この事業にご注目いただきたいということと、そんな意味で、広く報道方お願い申し上げたいというふうに思います。

「さっぽろオータムフェスト2013」の開催について

 9月13日から29日までの17日間、「さっぽろオータムフェスト2013」が大通公園で開催されます。「北海道・札幌の食」というものをテーマとするこの祭りも、ことしで6回目を迎えることになりました。道内各市町村の特産品を味わえるおなじみの「札幌大通ふるさと市場」をはじめ、全道各地の「新・ご当地グルメ」や「さっぽろ大衆グルメ」、「日本酒BAR」など、魅力的な企画が満載でございます。また、ことしも、札幌市が観光・文化交流都市協定を締結しております長野県松本市の観光PRコーナーが大通4丁目会場に登場をいたします。

 ことし新たに設置をいたしました札幌駅南口の特別会場におきましては、「新幹線延伸でつながる北海道と東北」ということをテーマにいたしまして、話題の東北グルメと北海道のグルメが大集合するという企画でございます。

 20日からの4日間は、サッポロファクトリーを会場に、「ビールのまち さっぽろ」のイベントといたしまして、これは2回目となりますけれども、「オータムビヤフェスト2013」が開催されます。初日のオープニングでは、会場の参加者全員で乾杯ソングを歌うことにいたしております。昨年は、ドイツの乾杯の歌をミュンヘン市の市長さんのビデオメッセージの後に全員で歌うというふうにして盛り上がりましたけれども、ことしは、(札幌の乾杯ソングの)「ブラボー札幌」で大いに盛り上がっていきたい、こんなふうに考えているところでございます。

さらに、オータムフェストのにぎわいをまち全体に広げるために、昨年の4地区、円山、すすきの、創成川東、そして藻岩山に加えまして、札幌駅地区にもスタンプラリーを拡張することにいたしまして、回遊、そして滞在ということを促進していきたい、こんなふうに考えております。

 札幌市では、「北海道の発展なくして、札幌の発展はない」という考え方に基づきまして、道内市町村との新たな連携事業を進めているところでございます。

 オータムフェストは、まさに、こうした考え方を具体化していくものでございます。ことしも100を超える、115というふうに聞いておりますが、(北海道)全体の3分の2に達する市町村が札幌市の大通に結集していただけることになっているわけでございます。来場者が150万人を超えるまでに成長してまいりましたこのさっぽろオータムフェスト、ここに訪れた方々が道内各地の魅力を伝えてくださることで、北海道全体の活性化ということにつながるものと考えているわけでございます。ことしも多くの方にご来場いただけますように、報道機関の皆さま方には、周知方、よろしくご協力のほどをお願い申し上げたいというふうに思います。

「第8回札幌国際短編映画祭(SAPPOROショートフェスト2013)」の開催について

 9月11日から16日まで、「第8回札幌国際短編映画祭」が開催されます。この映画祭は、市民が映像を通じて世界のさまざまな文化芸術に触れて、制作関係者などと交流することのできるイベントであり、かつ、「創造都市さっぽろ」を推進する上で非常に重要な役割を担っていると、こんなふうに考えております。

 ことしは、世界の94の国と地域から、昨年より1,000作品以上も多い3,746作品と過去最多の応募をいただきました。各分野の著名な国際審査員の顔ぶれや受賞作品のレベルの高さなどが国際映画祭としてのステータスを高めて、世界の映画関係者に認知されてきたことによる応募数の増加ではないか、こんなふうに考えているところでございます。

また、この映画祭では、教育フォーラムや子ども審査会を実施しておりますほか、民間団体が開催いたします小中学生を対象とした映像制作ワークショップにも協力するなど、映像人材の育成にも力を入れてきているところでございます。ことしは、コンペティション対象の99作品のうち、北海道在住・出身者の作品が例年の倍となります10作品ノミネートされておりまして、こうした人材育成の取り組みの成果も出始めてきているのかなと考えております。そして、この中には、今月東京で行われました「キンダー・フィルム・フェスティバル」でグランプリを受賞いたしました札幌の中学生の作品「僕らの興味期限切れの夏」という作品もノミネートされているところでございます。

 さらに、ことしからは、高校生以下の入場料を無料とする取り組みも始めることになりました。若い世代に映画の魅力というものをもっと知ってもらおうということで、映像制作にも関心を持ってもらう契機とすることが狙いでございます。

 今後は、こうした取り組みで発掘・育成した人材に海外の映像関係者とのワークショップに参加してもらうなど、「札幌コンテンツ特区」の取り組みにもつなげていきたい、こんなふうに考えております。

 札幌国際短編映画祭は、札幌が世界に誇れる映像の都市として発展していくための象徴的なイベントというふうに私どもは位置付けております。より多くの市民や観光客の皆さん方にご来場いただけますように、報道機関の皆さま方には、特段の周知のご協力をお願い申し上げます。

質疑応答

使用済み小型家電のリサイクルについて

朝日新聞

 小型家電リサイクルの件ですが、自治体が無料回収するというのは、全道的あるいは全国的に見ても珍しい取り組みなのかどうかということをまずお伺いします。

市長

 全国的に注目されていることでありますが、私は、ほかの自治体の動向はよく知りませんけれども、こういうことをやりたいと思っているところはたくさんあるだろうというふうに思います。

「札幌型スマートファクトリー化推進支援事業」について(1)

朝日新聞

 次のスマートファクトリーですが、見える化を実際にやるとすると、ある程度の初期投資というか、機器などへのお金が掛かると思うのですが、これはどこが負担することになるのですか。

市長

 (今年度は)札幌市の委託事業として、全額負担します。当該組合にもメリットが十分あるところだと思います。

タイ王国・バンコク都への出張の成果について

朝日新聞

 まず、先日、タイのほうに行かれてPRされましたが、その手応えとか、どんな印象をお持ちで帰ってこられたか、今後どうしたいかということを含めて教えていただけますか。

市長

 14日から18日まで、タイ出張ということで行ってまいりました。大変、タイというのは、昔から親日的な国でもありますし、日本の経済発展、あるいは文化ということに対する敬愛の念を持っていただいている国でございます。今回、私どもは、トップセールスという形で参りましたけれども、非常な歓迎を頂戴いたしまして、多くの皆さま方の関心が札幌・北海道に投げ掛けられていることを肌身で感じてまいりました。そんな意味では、非常に手応えのあるトップセールスができたのではないか、こんなふうに思っております。

 特に、空港からバンコクの中心街に通じる高架鉄道でございますが、これをラッピングするという新しい手法によりまして、しかも、そのラッピングの内容が札幌の「初音ミク」、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の皆さん方に大変ご協力をいただきまして、この初音ミクが世界的スターであることにも鑑みまして、多くの耳目がこの電車に集まって、北海道・札幌の魅力というものに触れていただける、そういう機会になったことを大変うれしく思っているところでございます。

 また、カシコン銀行とバンコク銀行の二つの銀行のトップとも面談をさせていただきまして、タイと札幌・北海道との取引、投資ということについて、ぜひ前向きに検討していただきたい、そして、札幌の企業がタイとの取引等を開始する情報等についてもご提供いただければ大変ありがたいということをお願いしてまいりまして、大変好意的に受け止めていただいたということをご報告申し上げたいと思います。

 今後でありますけれども、11月に、タイの旅行業者にセミナーをさせていただくということと、食品事業者の商談会を現地で行うことが一つと、来年2月には、タイの旅行フェアがございまして、そこにも私どもは出展させていただいてPRさせていただく、こんなふうに考えているところでございます。

ゲリラ豪雨対策について

朝日新聞

 最後にもう一つ、先日もゲリラ豪雨で札幌はかなり雨が降って、一部道路が通行止めになったりしました。幸い、人的被害はありませんでしたけれども、今後も、気象状況とかを考えると、こういった災害は大いに考えられるということで、今まで札幌にはあまりなかったような経験だと思うのですけれども、今後、防災週間が来ることもありますし、対策として、市長の中長期的な、こうしなければならないなという思いがありましたら。

市長

 非常に対策が難しい災害の一つとして、ゲリラ豪雨というものがあると思います。札幌は、昭和56年に大洪水がございまして、その時の降水量が時間29.5ミリだったそうであります。しかも、長い時間降ったものですから、本当に水浸しになってしまったという災害が起きました。

 それに先立ちまして、昭和53年から、アクアレインボー計画と言いまして、下水や貯留池等についての整備をしていくという計画を立てておりました。時間35ミリの降雨に対して対応できる設備をつくっていこうということで、大変時間のかかる、また、お金の掛かる仕事でありますが、既に、今日、87.5%ほど、その計画は達成することができておりますけれども、こういう集中的な、時間50ミリとかですね、が降るというものに対応できるかということになりますと、非常に厳しい事態になるということも段々分かってまいりました。これが、いつ、どこで起こるか分からないということについて、全てレベルアップして治水対策を取るというのは、非常に難しい問題だというふうに思いますが、しかし、一時的にためておくことができる場所を粛々と計画に基づいてつくっていく、あるいは排水ポンプ等の設備も整えていくということで、確実に災害発生を防止することはできないかもわかりませんが、そういう努力を市民の皆さん方の了解の中で進めてまいりたい、こんなふうに思っているところでございます。

「札幌型スマートファクトリー化推進支援事業」について(2)

TVh

 二つ目の話題に出ましたスマートファクトリー化に関してなのですけれども、ちょっと先ほどのお話と重なるのですが、全国でも珍しいこの事業を札幌からできることについて、上田市長が、今、どのようにお考えかということと、あとは、参加する工業団地の企業の方々にどのような形で頑張ってもらいたいかという思いと、これを機に、札幌市の節電をどのように結び付けていきたいかという部分をあらためてお聞かせください。

市長

 事業者の協同組合の皆さん方には、大変ご理解を得て、この事業を進めることができることになったということに、本当に感謝を申し上げたいというふうに思います。全国的にも珍しい取り組みを札幌から発信できるということを大変うれしく思いますし、ここ1カ所で始まって、その成果を、あるいは問題点も出てくるかもしれませんが、いろいろな問題を整理いたしまして、ほかのところにぜひ広げていくという出発点にしていきたい、それで全体のエネルギー消費を効率的にしていく、省エネ型の仕事ができるような環境をつくっていく努力をしていきたい、こんなふうに思います。

市有施設における北電の電気料金値上げの影響について(1)

北海道新聞

 2点あるのですけれども、1点目は、北電の値上げが9月1日から一般家庭も始まり、札幌市も同様に市有施設でも値上げになるということです。一つは、市民生活にもかなり大きな影響があると思うのですが、この値上げに対する市長の受け止めをひとつお願いしたいのと、市有施設だと年間を通すと12億円近い負担増になるということなのですけれども、これをどのように、節電だけではもうとても賄い切れないと思うのですが、どのように工夫して市民に負担が掛からないようなやり方を考えていくのか、その2点をお願いします。

市長

 いろいろな値上げ申請をされた根拠について、経済産業省等でじっくり絞り込んで、この値上げ幅が確定したということでありますが、これは、市政運営上、大変重い意味を持っておりますし、かつ、市民の皆さん方の負担が多くなるという意味合いで憂慮すべきことであるというふうに受け止めざるを得ません。ですから、北電には、さらに、この値上げの合理性ということについては、説明責任というものをしっかり果たしていただくようにしていただきたいと、こんなふうに思っているところでございます。

 そして、その影響をどれだけ他の方法によって吸収していくかということでありますけれども、何せ、この値上げ幅でありますと、先ほどのご指摘のように、札幌市の関連施設、本庁舎も含めて全消費電力量に換算いたしますと半年で6億円、1年通せば12億円相当になるということでありますので、一つは、省エネでしっかり消費電力を抑えていくということは、これまで以上に取り組まなければならない、そのことによって影響額を少しでも少なくしていくということになろうかというふうに思います。しかし、それで到底吸収できるものではないというふうにも思いますので、これは中長期的に太陽光発電なり風力発電といったものが、あるいは、コジェネレーション等によって自給率を高めるというようなことも対策の一つとして考えなければならないことではないか、そんなふうに思います。

 いずれにしても、中長期的な経費を削減していくための努力、それが持続可能な対策を探っていくということは、これからも続けていかなければならない、こんなふうに思います。

さっぽろ雪まつりの大雪像について(1)

北海道新聞

 もう1点なのですが、雪まつりのことで、自衛隊に大雪像を作っていただいていたことがあると思うのですけれども、再来年からは1基減る方向で今協議していると聞いています。これに対する市の対応と、もしいろいろな方面に、スポンサーをはじめ、楽しみに来ている観光客にいろいろな影響が出ると思うのですけれども、その辺りはどのようにお考えになっているでしょうか。

市長

 これは、自衛隊のご協力をいただきまして、もう五十数年たっているわけでありまして、この間、世界の雪まつりに発展させることができた大きな力になっていただいていることに、本当に心から感謝を申し上げたいと思います。

 しかしながら、自衛隊の役割というものが随分多様化してきたということと、全体の師団から旅団に組織替えをし、人員も少なくなってきた、こんな事情もございまして、ことし初めて言われたことではなく、従前から何とか省力化したいというふうなお話があったわけであります。その中でも何とかご協力をいただきたいということでお願いして、今日まで、従前どおりの支援をしていただいたわけでありますが、いよいよ厳しい状況だということでお申し入れがございました。

 私どもは大変苦慮しているところでありますけれども、この結論はなかなか変え難いかなという思いがありながら、月明けには、もう1度、私が最終的なお願いに参りたいというふうに考えております。

 ただ、この間の経過を見ますと、なかなか厳しい状況になるということは現実でございますので、会場設営者のスポンサーの皆さん方の調整、それから、大雪像は本当に雪まつりの華でありますけれども、これに代わる方法はないかということも含めて、大雪像に匹敵する魅力のある表現、造形、ことしの2月にはプロジェクションマッピングなどという新しい表現手段を使って多くの市民の皆さん方にご注目をいただきました。そういったことや、来年は国際芸術祭があります。いろいろな表現手段、芸術的な表現といったものを雪まつりの中に生かすことができないかということも含めて、魅力を持続、発展させていくことを本当に熱心に、真剣に検討を開始させていただきたい、こんなふうに思っているところであります。

市有施設における北電の電気料金値上げの影響について(2)

HTB

 先ほどの質問に付随してなのですけれども、まず1点が電気料金のことなのですが、現時点で、例えば公共施設を利用する市民に対する地下鉄の運賃値上げだとか、そういった目に見える形での市民への負担を増やすということは、現時点では考えていないという認識でよろしいでしょうか。

市長

 そのとおりです。すぐ料金に転嫁するということは、現在のところは考えておりません。

さっぽろ雪まつりの大雪像について(2)

HTB

 もう1点、大雪像の件なのですけれども、市長ご自身の考えとしては、まずは月明けの自衛隊との会合の中で、もう1度、従来どおりの3基をお願いできないかということを申し…。

市長

 もう1度、しっかり私の立場からお願いはしてみたいというふうに思いますが、見通しはそれほど明るくないということは認識しながら、これまで本当にご努力いただいてきたわけでありますので、感謝を込めて適切な方法を考えていきたい、こんなふうに思います。

HTB

 その9月3日の場で、3基から2基にということで、市長が了承するという可能性も、そこはやはり含まれるのでしょうか。

市長

 そこまで言ってしまうと、身もふたもありませんけれども、その可能性は否定できないというふうに申し上げておきたいというふうに思います。

さっぽろ雪まつりの大雪像について(3)

NHK

 今の質問に関連してなのですが、自衛隊のほうに取材をしたところ、札幌市から既に1基減らすことを了承されているというような話もあったのですが、その点はどうなのかなというのが1点目です。

 あと、それに関連してなのですが、もしも、再来年から、自衛隊が作る分が1基減る場合、今までどおりの大雪像5基を維持するために、ほかの政策、ほかの手段を考えるという方法と、先ほど市長がお話しされたように、大雪像以外の表現方法を模索していくという方法といろいろあると思うのですが、その辺りはどうお考えなのかというところをお願いします。

市長

 いずれにいたしましても、来年は従前どおりやっていただけるということでございますので、少し時間がございます。その中で、さまざまな工夫をして、この雪まつりというものが、本当に多くの市民と多くの観光客の皆さまに愛される、そして、1度は行ってみたい、2度も行ってみたい、ことしも行ってみたい、そんなふうに思っていただけるようなですね、そういうような雪まつりになるように、さまざまな方法を考えたいというふうに思います。会場管理者の皆さま方ともいろいろご相談させていただきながら、これから決めていきたいなと、そんなふうに思います。

 最初のご質問については、先ほどお答えした限度できょうはお答えとさせていただきたいと思います。

「はだしのゲン」の閲覧制限について

読売新聞

 ちょっと話題が変わるのですが、島根県の松江市で、原爆をテーマにした「はだしのゲン」ですね、こちらは、結果的には制限はしないということで落ち着いてはいるのですが、あの作品に限らず、いわゆる学校図書ですとか公立の図書館で、そういった作品に閲覧制限をかけるということについて、札幌市は特にそういうことはしていないということなのですが、よそのこととはいえ、そういうことが本来あっていいものかどうか、その辺の是非について、市長のお考えを伺えたらと思います。

市長

 皆さま方がお書きになる新聞もそうなのでありますが、あらゆる表現活動が自由に行われるというのが民主主義社会においてはとても大事なことであります。そして、それは、大人であろうが、子どもであろうが、そのことは子どもも含まれるというのが子どもの権利条約もそうでありますし、私どもが掲げる「札幌市子どもの最善の利益を実現するための権利条例」もそのことは明確にうたっているところであります。子どもの知る自由、表現の自由、参加する自由、こういったものを本当に最大限大事にしていくということでございますので、今回の、自由には見られないという状況をつくるというのは、基本的に避けるべき判断ではないか、そんなふうに思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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