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更新日:2012年10月31日

平成24年度第11回定例市長記者会見記録

日時

2012年10月15日(月曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 19人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 北海道日本ハムファイターズのパ・リーグ優勝に伴うパレードについて

 今月2日、われらが日本ハムファイターズがパ・リーグ優勝を達成いたしまして、北海道、札幌のファンを喜びの渦に巻き込んだということでございまして、大変喜ばしいことでございました。

 平成16年に札幌に本拠地を移してから9年間で4回ですね、リーグ優勝を成し遂げたということは、本当に素晴らしいことでございまして、札幌市民を代表いたしまして、心からファイターズの皆さん方にお祝いを申し上げるとともに、本当に市民とともに喜びを分かち合いたいと、こんなふうに思っております。

 そこで、リーグ優勝のお祝いと、144試合、本当に頑張っていただいた、感動をいただいたことへの感謝の思いを込めまして、11月24日に優勝パレードを開催したいというふうに考えているところでございます。今後、関係する方々と協議を進めていくことになりますけれども、10月19日に第1回の実行委員会を開く予定とさせていただいております。実行委員会の詳細につきまして、あらためてお知らせをさせていただきたいと思っております。

 あさってからは、いよいよクライマックスシリーズが始まりますけれども、これは必ず勝ち上がって、ことしこそは6年ぶりの日本一奪還を果たしてくれるものと信じておりまして、最高の盛り上がりの中で、できれば「日本一」のパレードになればと、こんなふうに期待をしているところでありまして、各方面の皆さま方とともに、いろいろなご協力を仰ぎながら、盛大にパレードを実施するための準備をしていきたいと、こんなふうに考えております。

 なお、開催に当たりましては、企業や個人など、応援いただける皆さま方に広く協賛金をお願いしていくことになろうかと思います。準備が整い次第、またお知らせ、呼び掛けをさせていただきたいと、このように考えておりますので、報道各社の皆さま方には、周知のほどご協力をお願い申し上げたい、このように思っております。

 「消防団員入団促進キャンペーン」の実施について

 消防局では、本日15日から12月13日まで、消防団員の入団促進キャンペーンを実施いたしております。

消防団員は、普段はそれぞれの職業を持った方々でございまして、その仕事を持ちながら、「自分たちのまちは自分たちで守る」というまさに市民自治の精神の下に、火災あるいは水害等の災害が起これば、率先して即時に結集して、消火活動あるいは救助活動を行っているところでございまして、日ごろ、こうした非常時に備えて訓練を重ねているところでございます。また、高齢者世帯などを訪問して防火のアドバイスを行ったり、地域の防災訓練や応急手当等の講習に協力したりするなど、防災を通じて地域コミュニティーといったものを支える大きな役割を果たしておられる方々でございます。

 しかしながら、近年、高齢化や、なり手不足という傾向にございまして、これまで以上に市民の皆さん方に、消防団の活動を知っていただくとともに、入団を促す必要性が増してまいりました。

 平成20年から、例年、この時期にキャンペーンを実施してきたところでありますが、学生を含め、体力のある若い方々はもちろんのこと、子どもだとか高齢者などへの細やかでソフトな対応をしていただける女性の方々の入団等についても心から歓迎をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。また、従業員の入団や、消防活動への支援にご協力いただける地元企業や団体との連携といったことにも力を入れているところでございます。

 ことしは、石ノ森章太郎さん原作の映画「009(ゼロゼロナイン)」とタイアップいたしまして、団員募集ポスターを作成いたしました。市内の公共施設、高校や大学、企業などに掲示をさせていただくほか、消防団員の概要をまとめたリーフレットの配布や各広報媒体を活用してPRを実施しているところでございます。

 また、火災予防行事など、地域住民が参加します機会を捉えまして、消防団員が直接やりがいや思いといったものをこの地域の方々に伝えるなどいたしまして、効果的に入団を呼び掛けているところでございます。

 東日本大震災以降、地域防災の重要性ということにつきまして再認識をされております今日、地域に密着して、安全・安心を守る活動、活躍をしていただける消防団員というものは、その要として欠くことのできない存在だというふうにわれわれは考えております。

一人でも多くの方々にその活動をご理解いただきまして入団していただけますように、報道機関の皆さま方には、周知方、ご協力のほどをお願い申し上げたいということでございます。

 韓国・釜山広域市からの帰国報告について

 10月7日から9日まで、韓国・釜山広域市に出張してまいりましたので、その概要につきまして、この場で少しお話をさせていただきます。

 釜山市で開催されました「アジアン・フィルム・マーケット」のプログラムの一つに位置付けていただきました「札幌セミナー」というものを開催させていただきました。この札幌セミナーでは、各国の映像関係者約100人の方々に、コンテンツ特区の指定を受けた札幌市の取り組みについて、プレゼンテーションを私が行ってまいりました。

 具体的には、アジア各国をパートナーにし、競争ではなく、「市場の共有とリスクのシェア」ということを目指しているのだということをまず第1点に掲げさせていただきました。2点目は、「共同制作」「共同流通」「共同人材育成」ということを事業の柱としているということ、それから、3点目でございますが、来年2月に札幌で、海外の映画のフィルムのバイヤーを招いて、道内、国内の映像コンテンツを売り込む「コンテンツ・セールス・マーケット」を開催し、併せて、映像制作の人材育成ということを目的に、国内外から参加していただきます「映像制作ワークショップ」を開催するということを説明させていただいたところであります。

 とりわけ、このワークショップは、来月フィリピンで開催されますワークショップで映像制作の技術を学んだ生徒さんたちを対象とするものでありまして、同じメンバーが集まって、フィリピン、そして札幌というふうにおいでになって、このセミナーに参加をしていただくことになるわけでありまして、札幌では、映像をビジネスにする手法というものを学んでもらおうというものでございます。これら二つのワークショップを経て、フィリピン、札幌ということで学んでいただいた上で、国際共同制作されました映画、フィルムというものを、来年10月に釜山で開催されます「アジアン・プロジェクト・マーケット」に出品することを目指しているものであります。フィリピンからスタートいたしまして、札幌がそのバトンを受け継ぎ、釜山に渡していくという人材育成の国際サイクルというものをつくって、アジア全体で人材を育てていきたいという願いをお伝えしたところでございます。

 その後、限られた時間ではありますが、ビールを片手に、プレゼンテーションに参加をいただいた方々と交流を行い、札幌をPRさせていただいたということでございます。

 また、このマーケットの会場内では、台北のフィルムコミッションをはじめ、タイやフィリピンなどの、アジアの映像産業の振興を目的とした機関を訪問させていただきまして、札幌、北海道の映像作品を買っていただけるバイヤーや、国際共同制作のパートナーを紹介していただけるようにご依頼をしてきたところでございます。映像というのは、お互いの文化への共感というものを支え、あるいは広げるために大変効果的なものでありますことから、共同制作を進めて、それぞれの国で市民にアピールをしていきたいと、こんなふうに思いをお伝えしてきたところでございます。

 さらに、関連イベントとして開催されました、アジア地域における撮影環境の改善について検討を行います「アジア映像政策フォーラム」の開幕式では、祝辞を述べさせていただく機会を頂戴いたしましたので、アジアはもちろん、ハリウッドの関係者など約250人の前で、札幌市がアジア全体の映像文化発展のためにコンテンツ特区の取り組みを行っているということなどをPRさせていただいたところでございます。

 このほかに、釜山広域市のホ・ナムシク市長を、市役所に訪問させていただきまして、今後、札幌市と釜山市が、アジア各国を巻き込む形で映像産業分野の取り組みを行っていくということを話し合うとともに、より一層、連携を深めていきたいということでお話をさせていただいたところであります。今度はぜひ札幌にお越しくださいというふうなお招きもさせていただいたところでございます。

 また、釜山広域市では、庁舎の1階に、3Dの映像を活用して、2020年の釜山市の姿を市民に説明する体験型の施設を設置しておりました。映像コンテンツという釜山市が推進している産業施策を活用して、市民との情報共有を非常に効果的に行っていることに感心したところでございまして、私ども札幌市も、コンテンツ特区の指定を受けている、映像拠点になろうとしているまちでございますので、これらの先進的な取り組みといったことも学ばせていただき、実現できればと、こんなふうに考えたところでございます。

 今年度は、札幌コンテンツ特区が本格的に動き始めた最初の年でもございまして、海外を含め多くの人にこの取り組みをPRしていく必要があるわけでございます。今回、市長である私が自らこうした場に参加したということで、札幌の映像産業に懸ける意気込みというものをさまざまなところでご評価いただいたところでもございます。あらためて、トップセールスということの重要性といったことを実感させていただいたところでもございます。

 このたびの出張は、海外に向けた札幌コンテンツ特区の取り組みの第1弾でございまして、ここで得られた各国とのつながりを生かしまして、今後もアジアを中心に積極的にプロモーションを展開していく所存でございます。「創造都市さっぽろ」のさらなる推進にもつながると考えておりますので、これからも特区の取り組みに特段の力を注いでまいりたい、こんなふうに考えているところでありますので、どうぞご注目をいただきたい、あるいは、アドバイスを頂戴できれば大変ありがたい、こんなふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 過日の出張につきまして、ご報告とさせていただきます。

質疑応答

 政府の電力需給検証委員会で公表された道内の今冬の電力見通しについて

毎日新聞

 政府の電力需給検証委員会ですか、先週にそれが行われまして、道内に冬の節電要請を検討するということを決めました。予備率が5.8%の確保が予想されて、安定供給に必要とされる3%を上回る見通しの中で、そういったような数値目標付きの節電要請が検討されていることについて、市長はどのようにお考えになっていらっしゃるかお聞かせください。

市長

 予備率というのは、いろいろなところから違う情報がありまして、私どもが計算できるものではないものですから、非常に困惑をするという状況にございました。当初、9月14日、節電期間が終わった直後には、確か1.7%ということで、到底、予備率3%が確保できないので、という非常に厳しいことを社長が言われたのでなかったかな、ということで、われわれは何なのだろうというふうに思ったのですが、近時、5.8%というふうに言われまして、数字というものが、何を根拠にどういうふうに計算されてということで、われわれに、しかも検証不可能ということもございまして、非常に不安な情報を出されるのは、もう少しお考えいただきたいなという感想を持ちながら、5.8%を、国で、電力会社の情報も検証しながら、こういう数字を出されたのだろうというふうに思います。

 しかし、これには、私ども市民が、あるいは、札幌、北海道で活動する企業、事業所、いろいろな人が常に節電をするという意識なしには達成できない予備率ではなかろうかなというふうに私は思います。そんな意味で、夏に努力をしたことをしっかり実践するということ、さらに努力できるところはないかということを、もっと厳しい、もちろん夏よりも冬のほうが北海道の場合は厳しい状況になるということは誰もが分かるわけでありますので、需給検証委員会で、3%を上回るという予想ではあるけれども、でも、節電への協力というような目標を出していただくことについては、私は結構なことであろうというふうに思いますし、札幌市としても、気を緩めずに、しっかり夏にやったことは実践し、冬にもまだやれることはないかということをしっかり検討していきたい、そういうふうに考えております。

 大間原子力発電所の建設工事再開について

毎日新聞

 あと、話が若干関連しますけれども、大間原発の建設再開の関係なのですけれども、函館市のほうが、建設差し止めの訴訟の準備をしているということなのですけれども、そもそも建設再開の是非についてと、あと、差し止め訴訟の是非について、市長はどのようにお考えになっていらっしゃるか、お聞かせください。

市長

 政府の方針として、大間は既に認可をしているのでというお話でありますが、2030年代には原発をゼロにしようということを目標にされているということからいって、政策の整合性が全くないということで、これは新規発電を可能とする設備を造るべきではない、経済的ロスだけが生まれるというふうに考えます。

 函館市が、23キロ先に大間原発の姿を眺めて、たくさんの不安を抱えておられる、海底の断層の問題も新たに指摘をされ、そういう新たな知識といったものもNRC(米国原子力規制委員会)では検討するというふうに言われておりますけれども、それはやはり、今ある危険因子といいますか、指摘をされることはしっかりやった上でやらないと、誰も納得できないのではないかというふうに私は思いますので、函館市の皆さん方のお考えは、私は非常によく分かりますというふうに申し上げたいと思います。

 北海道日本ハムファイターズのパ・リーグ優勝に伴うパレードについて(1)

北海道新聞

 何点かあるのですけれども、一つは、日ハムのパレードなのですけれども、これはルートは決まっているのでしょうか、それもこれからですか。

市長

 これは実行委員会で決めることなのですが、私の希望としては、9年前に、日ハムが沖縄キャンプから札幌駅に初めて着いた時に、本拠地を移すぞというふうに、駅前で3千人ぐらいの人が集まって、寒い中、大歓迎をしました。その時に私は、今、ここは、駅前通は工事中で木がないと、だからここでいつでもやれるぞと、5年以内に優勝してくれというふうに申し上げた経過がございまして、今、工事が終わり、並木が真ん中に出来上がってしまいましたけれども、夢としては、駅前通でやりたいというふうに思っておりますが、これは実行委員会のほうに希望を申し上げたいなというふうに思っております。

 莫言氏のノーベル文学賞受賞について

北海道新聞

 すみません、続いて、ノーベル文学賞なのですけれども、中国の莫言さんがお取りになったのですけれども、この方は、札幌にも相当ゆかりがある方なのですが、市長はご面識とかがあるのかですね、あとは受賞の感想もいただければと思います。

市長

 私は、3回ほどお目にかかって、直接お話をさせていただいたり、食事を一緒にしたりしておりまして、札幌においでいただいたのは、北海道、そして札幌の魅力を体験していただいて、そして本を書いてほしいという、そして中国の皆さん方から大変人気がある作家でありますので、莫言さんの北海道に関する題名の本の背表紙が本棚に並ぶということで、北海道観光に興味を持っていただく中国の方々を多くしようということでお願いをして、ご案内をさせていただいたわけであります。

 本当に素晴らしい文章を書いていただきまして、特に雪について、本当に柔らかくあったかい雪だというふうな表現をされた文章を書いていただいて、私どもは本当にうれしく思ったところでありまして、北海道を、そういう意味では大好きというふうに言っていただいた、そういう方が、ノーベル文学賞という世界最高の評価を受けられたことに、心からお喜びを申し上げたいというふうに思いますし、少しでも私どもの喜びが伝わるようにということで、既に莫言さん宛てに私からお祝いの文書を送らせていただきました。併せて、日本酒を1本贈らせていただきまして、「飲んでください、こちらでも乾杯していますから」というふうに添えまして、北海道への思いをぜひ思い出していただきまして、これからもよろしくというふうなメッセージを送らせていただくところであります。

 児童心療センターの医師の退職について

北海道新聞

 すみません、最後にもう1点、別件なのですけれども、児童心療センターの問題なのですけれども、来春、5人の医者のうち4人が退職したいと申し出ているということです。われわれも取材したら、個人的に開業したいとか、ほとんど個人的な事情とはいえ、やはり5人のうち4人が一気に抜けられると、体制的にも相当問題が出るであろうと。ここにですね、例えば、市はちょっと対話不足だったのではないかとかですね、何か反省する点があるのかどうかというのが1点、それから、医者が辞めてしまうので、今やっていらっしゃるみたいですけれども、医師の確保の見通しですね。この2点をお願いします。

市長

 確かにですね、市立病院という病院局の中であったものを行政部門のほうに移すということで、児童心療センターの計画実施をしてまいりました。物事が変わる時には、制度を変える時にはですね、それなりの従前の病院のあり方と、変えていこうという一つの理念があるわけでありますので、これを実現していただくためには、現場の皆さん方の本当にご苦労を頂戴しなければならないことになります。

 私どもは、子どもたちの発達障がいだとか自閉症だとかいうことで悩んでおられるご家族、そして子どもたちみんなが、本当に早く診療から福祉、そして社会的に参加ができるというふうな状況を目指していくという大きな目標の中で、この児童心療センターというものに変えていこうということで努力してまいりました。少ないスタッフで、いろいろ、夜勤だとか、入院施設がございますので、ご苦労が多いとか、さまざまな施策の中でご苦労をいただいていたお医者さんたちが、さまざまな理由、あるいは、運営の仕方についてもご意見があろうかというふうに思いますけれども、お辞めになるということについては非常に残念に思いますけれども、この理念自体には、ご利用いただいた皆さん方、そして、多くの皆さん方からご支持をいただいておりますので、児童心療センターが目指す施策、方向にご賛同いただけるお医者さんにぜひ担っていただきたいということで、今、北海道大学を中心にご相談をさせていただいているところであります。

 それを、今の段階では、しっかり機能を維持し、あるいは、充実させていくための努力をさせていただく途上であるというふうに申し上げたいと思います。

 北海道日本ハムファイターズのパ・リーグ優勝に伴うパレードについて(2)

HBC

 すみません、先ほどのファイターズのパレードの件とかぶるのですけれども、きょう、CS(クライマックスシリーズ)の相手、ファイナルステージの相手が決まって、こういうタイミングでパレードでございますが、あらためて、こんなパレードにという個人としてのイメージでも結構ですので、あらためて、こんなパレードが見てみたいという市長のご希望がありましたらお聞かせ願いたいと思います。

市長

 それは、日本一のを見てみたいです。

 あの時は、異常な盛り上がりといいますか、というふうに私は思いましたけれども、やっぱり、市民が一丸となってですね、待ちに待ったという…。しかし、本当に4回もというのは本当に恵まれていると私ども思います。うれしさをみんなで爆発し合って、そして、紙吹雪を終わった後にみんなで拾い合うという市民の素晴らしい行動ですね、まちをきれいにするという後始末まで自分たちでやるぞという、そういう市民の姿をもう一回見てみたいと思うし、私も一緒にその中に入れていただければと、こんなふうに思っております。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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