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更新日:2011年6月1日

平成23年度第2回定例市長記者会見記録

日時

2011年5月20日(金曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 17人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 きょうからクールビズということで、ノーネクタイでやらせていただきますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

 例年よりも10日間ずつ前後を延ばさせていただきまして、全国的に省エネの取り組みが始まっておりますので、ぜひ札幌市も、この市役所が率先してやっていこうと、こんなつもりでおりますので、ご理解をいただきたいと、このように思います。

東日本大震災による風評被害対策としての観光振興策等について

 震災や原発の事故に伴います風評被害ということで、道内観光への打撃というのは依然として大変深刻な状況が続いているところであります。札幌市では、国内外さまざまな対象を見据えてその対策を進めていくことを考えているところであります。

 まず、海外に向けての北海道、札幌の安全性のPRといったことについての対策でありますが、きのうは中国から3社の観光会社の方々が34人団体でおいでになりまして、札幌市がセッティングをして、夕食会をさせていただいたところでありますが、震災後、北京から直接新千歳空港に乗り入れる初めての団体客ということでございまして、大変ご理解をいただくための努力をさせていただいております。

 それに引き続きまして、あした、市内の留学生など、札幌市に住んでおられる外国人の方々と、約120人と今は聞いておりますが、その方々と私がランチミーティングをやるということでございます。このランチの内容でありますが、道産食材を使ったランチを食べながら、札幌市における大震災の影響、あるいは、安全性が保たれている、特に放射線の影響などについてご説明しようということでございます。そのことによりまして、留学生はもとより、そのご家族の皆さん方等についてもですね、安心をしていただくということをしっかりお伝えいただくということで、この企画をしているところであります。

 また、このランチミーティングや、25日から大通公園で始まります「ライラックまつり」でありますが、このライラックまつりの「ワインガーデン」、ワインを飲みながら花をめでるということでありますが、そのワインガーデンの様子をYouTubeなどで動画配信いたしまして、安全で元気な「札幌の今」というものを海外に発信をしていく予定でございます。

 さらに、6月1日から4日までは、私も実際に中国を訪問いたしまして、今のところ、交流都市ということで提携をしております杭州市、それと友好都市であります瀋陽市、それから大連市、この3つの都市を私が訪問させていただいて、各市長、あるいは共産党の市の書記らとお目にかかって、札幌市の安全性といったことについてお伝えをし、かつ、観光事業者あるいは報道機関の皆さま方ともお目にかかることを企画いたしておりまして、私が「札幌、北海道は大丈夫ですよ」というふうなお話をさせていただくようにセッティングをしているところであります。

 今月12日に観光庁に訪れまして、溝畑長官に、私、お目にかかって、国としての取り組みについてお話をお伺いし、札幌市の取り組みについてもご報告をしてきたところでありますが、観光庁からも、非常に時機を捉えたいい対策なので、ぜひともPRしてきてほしいと、こういうふうなお話でございました。

 21、22日に日中韓の首脳会議が東京で開かれますし、28日から31日まで、韓国で日中韓の観光大臣会合が開かれます。それに引き継いで、札幌がこういう形で中国の各都市を回っていくということは時機を得ているということでございまして、国からもぜひ札幌市の取り組みに便乗させてほしいということで、長官名義のメッセージを各市に送りたいというので、一緒に持っていってくれないかと、こういうふうなお話がございまして、快く、国の姿勢としても取り組んでいるということを、私がメッセージを持参していくというふうに考えているところでもございます。

 各市の行政機関、そして地元のメディア、あるいは旅行関係者等々としっかりお話をさせていただきまして、札幌の安全性、そして、特に夏の観光等について、札幌がたくさんの観光資源に恵まれた素晴らしいまちであるということをお伝えしていきたい、こんなふうに考えているところでございます。

 実際にきのう、旅行事業者の34人の方々、実際にお客さまを中国でお誘いする役割を負っている方々のお話を聞きましたけれども、札幌市は、本当に観光資源に恵まれて、中国人が憧れているまちであると。そして、実際に来てみて、そのことが、非常に安全であるということがよく分かったというふうなお話をちょうだいいたしました。

 この34人の方も、実際は、この旅行に参加することについて家族から大反対を受けたというふうなお話をお聞きいたしました。危ないのでないか、まだ一般の市民の皆さん方は、北海道も例外ではなく、安全性に問題があるという認識に立っておられるようだという実態をお聞きいたしまして、これは相当しっかりとしたPRをしなければ、誤解を解く活動をしなければならないと、そんな思いを新たにしているところであります。

 海外の風評被害対策と併せまして、国内あるいは道内の、道民向けの観光対策といったこともしっかりやっていかなければならないということで、今、その対策も立てているところであります。

 その一環といたしまして、25日から、道民向けに札幌への旅行喚起というものを図るために、「ようこそさっぽろキャンペーン」を開始いたします。市内の宿泊施設53施設が、円山動物園の入場券だとかグッズ、あるいは、定山渓温泉の「湯めぐりチケット」などがついておりますお得な宿泊プランを作成いたしまして、これを札幌市がさまざまな場面でPRさせていただくということをいたしまして、道内の人々の札幌市への観光といったものを促進していくという取り組みもやっていきたい、このように考えております。

 また、道内の移動には、ぜひとも北海道エアシステム、HACをご利用いただきたいということで、これもPRさせていただきたいというふうに考えております。

 6月1日に、HACの拠点が新千歳から丘珠空港に移転をいたします。函館まで40分、釧路まで45分、女満別まで50分、こういうことでありますけれども、これの利用促進をするということと相まって、札幌観光といったことにしっかり取り組んでいきたい、こんなふうに考えているところでございます。

 北海道全体が元気であるためには、札幌の都市機能といったものを観光というところでもまたしっかりアピールをし、そして経済的な拠点都市であり、その都市機能を全道で活用していただくことによって北海道全体が活性化していくということに札幌市が寄与をしていくということが大事であるという考え方でございます。そのようなことも、「丘珠空港活性化プログラム」というものを、過日、「丘珠空港活性化推進検討会」が定めたところでありまして、まだ具体的に何をどうする、いつから何をやるということは決まっておりませんけれども、これに基づきまして空港の活性化といったことにもしっかり取り組んでいくつもりでございますので、ぜひご注目をいただきたい、このように思います。

 札幌市では、今後も、風評被害対策、観光喚起に対するさまざまな発信を行っていきたい、このように考えておりますので、報道機関の皆さま方におかれましては、さまざまな形で道内、国内、海外へ情報を発信していただきますようご協力をお願いしたい、このように思っております。

「雑がみ」新ルール開始後の状況について

 ことし4月から、「雑がみ」の収集日に「新聞・雑誌・段ボール」を出すことを禁止するという新しいルールを開始したところでございます。きょうは、このルール開始後の状況について報告をさせていただきたいと思います。

 まず、4月の雑がみの収集量でありますが、昨年4月と比較をいたしますと、1,039トンの減量ということになっております。率にいたしますと約33%、昨年の4月とことしの4月の比較をいたしますと、この雑がみが減っているということになります。

 そして、この新ルールの前のことし3月に排出されました雑がみへの古紙3品目の混入率が約3割であったことから推測いたしますと、減量になりました1,039トン、これの大半が古紙として回収されたものと考えております。

 また、ことし4月に、雑がみ収集日に古紙3品目が排出されましたごみステーションの数というのは全体の約4%でありましたけれども、ことしの2月の混入率が約21%ありましたので、非常に大幅に減少していると。ほとんどのごみステーションには、雑がみの中に古紙3品目が入っていない、こういう状況になっているということでございまして、大変、市民の皆さま方にご協力をいただいていることについて、心から感謝を申し上げたいと考えております。

 こういうことから、中沼の雑がみ選別センターにおきましては、古紙3品目の混入が激減したということから作業が非常に省力化されまして、選別の精度というものが向上いたしまして、質の高いリサイクルといったものが可能になるということでございます。

 今後、この雑がみの新ルールというものが定着をすることによりまして、実施を見送っておりました雑がみの仮選別ラインの整備に係ります1億5千万円の経費といったものが不要になるということでございまして、確実に市民負担の軽減につながるというふうに考えております。また、将来必要と考えておりました新たな雑がみの選別施設、これは大体25億円から30億円掛かるというふうに考えておりましたけれども、これも建設が不要になるということになりまして、市民の皆さん方のご協力が経費の節減につながっているということをお知らせしておきたい、このように思います。その意味でも、「市民力の勝利」というふうに言っていいのではないかなと、こんなふうに考えているところでございます。

 今後も、市民の皆さん方には、新聞、雑誌、そして段ボール、この排出におけます集団資源回収と、それから回収拠点のさらなるご活用といったものをお願いいたしまして、力を合わせまして雑がみの新ルールの定着ということをお願い申し上げたい、このように考えているところであります。

「創成川公園ふれあいフェスタ」の開催について

 あした土曜日、21日でありますが、創成川公園のオープン記念イベントといたしまして、「創成川公園ふれあいフェスタ」を開催いたします。雪解け間もない4月1日にオープンをしたわけでありますが、その時には少しまだ肌寒くて、あるいは、芝も青さを取り戻していないという状況でありましたので、少し寂しい印象もございましたけれども、今や、芝生も木々の緑も本当に鮮やかになりまして、色とりどりの花も見せ始めたところでございます。

 あしたは、午前10時からオープニングセレモニーが行われまして、これに引き続き、大道芸だとか音楽会などのステージイベントが行われることになっておりまして、このほかに、園芸市あるいは地域の飲食店の出店コーナーなどが設けられまして、にぎにぎしくオープニングのふれあいフェスタが開かれることになります。

 メーン会場となります狸二条広場でつながれました狸小路と二条市場が共同で開発をいたしました鍋料理「狸二条鍋」もここで発表されることになっております。先着500人に無料で振る舞われるということでありますので、記事を書くには食べなければなりませんので、ぜひ駆け付けていただきたい、このように考えております。

 さらに、職員が公園の見どころだとか遊び場、これを紹介するツアーを開催いたします。それから、公園内のアート作品の作者に直接解説をしていただくというようなツアーも用意しておりますので、ぜひ足を運んでいただきたいと、このように思います。

 公園内に多く植えられておりますライラックは、間もなく開花を迎えるところでございます。また、夏には、公園内を流れる川、ここの水辺で子どもたちが水遊びを楽しむということもできる、いわゆる親水公園ということで、多くの皆さま方に親しんでいただきたい、こんなふうに考えております。

 都心で緑と水とアート、そして歴史に親しむことができて、そしてイベント広場でこのにぎわいの場というものを形成する、そういう新しい公園が、市民の皆さんに憩いの場、集いの場として愛される公園になっていくということを期待しているところでございますので、ぜひ、皆さん方もお楽しみいただくと同時に、市民の皆さん方にご案内方をお願いできればと、このように思っているところでございます。

質疑応答

副市長の人事について

読売新聞

 それでは、幹事社から2点お伺いします。

 1点目は、人事の関係です。

 小澤副市長、中田副市長の任期が7月で満了となりますが、副市長の人事について市長はどうお考えでしょうか。

市長

 ご指摘のように、2人が任期満了ということになりますが、後任につきましては、現在熟慮中ということでございます。平成23年第2回札幌市議会定例会が6月9日から開催されますので、その最終日に提案をさせていただいてご承認をいただくということでございますので、それまで熟慮を重ねたいというふうに考えているところでございます。

2017年アジア冬季競技大会の開催について

読売新聞

 では、2点目の質問です。

 冬季アジア大会の関係で、本日、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田会長がお見えになりましたが、どんなお話をされて、また、あらためて、アジア大会に向けての市長の意気込みというか、どんな大会にしたいか。

市長

 きょう、JOCの竹田会長がおいでになりまして、1月31日でしたでしょうか、正式に冬季アジア大会、2017年開催の開催地として札幌市と帯広市が選ばれたということがあったので、ぜひよろしくお願いしますということでおいでになりました。

 私どもも第1回の冬季アジア大会を札幌市で開催いたしましたけれども、第1回と様相が変わり、参加国も大変多くなりまして、本当に多様な文化がありますアジア地域における冬の競技といったものが盛んになるということを、JOCとしても大変喜んでいるということをおっしゃっていただきまして、それに貢献をしている札幌市に感謝をしたい、こんなごあいさつでございました。

 札幌市は、もちろん、ウインタースポーツシティーを旗頭に、このまちが1972年の冬季オリンピックによってまさに大発展を遂げたまちであること、そして、世界都市、国際都市として一躍、札幌市の名前が世界に知られるようになった大きな契機になったのが、まさにこの冬季オリンピックだったというふうに思いますので、そういう札幌市の持っている歴史からも、この冬季アジア大会をぜひ成功させるために努力をしたいということと、JOCをはじめ、多くのスポーツ関係団体からさまざまなご指導、援助をいただきたいということをお願いしたところでございます。

「丘珠空港活性化プログラム」について

北海道新聞

 丘珠空港活性化プログラムなのですけれども、概要を見ると、相当盛りだくさんなのですけれども、市として、ここに書かれている項目は基本的に実現していくということでいいのかということと、スタート時期が決まっているような事業があれば、例えば、札幌の歴史展示学習スペースの開設なんていうのはすぐにでもできそうなのですけれども、決まっているものがあれば教えてください。

市長

 大変多角的に丘珠空港を活性化させる一番は、もちろん、HACの利用を拡大していくということになりますので、現在はビジネスが8割ということでありますけれども、観光にもぜひ活用したいということで、そのPR、使い勝手のよさといったものも促進していきたいということでございます。そのためには、空港へのアクセスというようなことが非常に大事でありますので、今は栄町からの乗り替えバスについてのバスステーションの整備といったことに取り掛かっているところでもあります。

 そのほか、アクセスについてはさまざまなこれから工夫をしていかなければならない、こんなふうに思っているところでありますし、そのほか、空港ビルの活用ということにつきましては、これはまた2定の肉付け予算において、今、実現できるものは早く実現するということで取り組みをするつもりでございますので、この予算発表を31日にさせていただきますので、それまでちょっとお待ちいただきたい、このように思います。

SAPICAの電子マネー事業の取り組みについて(1)

北海道新聞

 ちょっと違う件ですけれども、SAPICAの電子マネーの関係なのですけれども、4月から一応、電子マネーが使えるようになっているのですが、今のところ、利用できるところがここの1階の元気カフェのみということなのですよね。

 今後、ほかのところでも使えるような見通しが現時点で立っているのか、それとも、事前の見通しがもしかしたら甘くて、今のところは見通しが全然立っていないとかそういう事態なのか、その辺を教えていただけますか。

市長

 当然、これは、今はもちろん元気カフェだけでありますけれども、カードリーダーが必要でありますので、設備投資、イニシャルコストが少し掛かります、利用者のほうにもですね。そういう意味で、少し時間がかかるところもございますけれども、具体的には、相当のところから引きがございまして、今、折衝中ということでございます。かなりご利用いただけるように下準備をさせていただいているつもりであります。

北海道新聞

 相当のところから引きがあるということは、例えば、本年度内に結構なところで使えるようになるような見通しが立っていると。

市長

 十分、可能性はあると思います。

「雑がみ」新ルール開始後の状況について(1)

uhb

 雑がみの今の状況について数字をいただきました。これは、例えば市民の方から、コールセンターになるのでしょうか、こういうルールに変わって何らかの苦情ですとか、提案ですとか、あるいは要望みたいな形で、これからの課題になるようなことというのが寄せられているのかどうか。あるいは、市長ご自身、今、こういうふうに進めてひと月たちまして、何かこうしなければいけないなという、例えば、回収拠点を増やさなければいけないなとか、何かお考えでしたらお聞かせいただけますか。 

市長

 もちろん、雑がみでどんどん出せるというのが一番便利だったのかもわかりませんけれども、それを変更するということでご協力いただいているわけであります。

 今、苦情というようなことはあまりないようにお聞きしておりますが、利便性を高めるための回収拠点、これを広げていくという準備を今はさせていただいているところでありますので、なるべく近くに持っていくことができる、そういう場所を確保するということを市としては取り組んでいきたい、このように思っているところであります。

uhb

 収集拠点に関しては、最終的にどれぐらいのところまでというか、何カ所ぐらいまでを目指すのですか。

市長

 うろ覚えですけれども、今は5百何カ所あるのでしたか。後ほど具体的にお知らせしますけれども、かなり、今、準備をしているところであります。

「雑がみ」新ルール開始後の状況について(2)

北海道新聞

 今の雑がみに関して2点お伺いしたいのですけれども、ごみステーションのほうを調査されたら、主要古紙の3種類が混入している割合が3.9%に減ったということですけれども、私の取材のほうで聞いたら、市民の方は、段ボールを出せる体制が整っていない町内会にお住まいの方などは、燃やせるごみの中に細かくちぎって段ボールを出しているという方もいらっしゃるのですが。そういう状況でいて、リサイクルが進んでいると果たして言えるのかということ。

 それと、市長、以前、有料化に踏み切った時から、それで燃やせるごみの量が4割減った時から、「市民力の勝利」という言葉を先ほどもお使いになられましたけれども、市民から自発的に例えばリサイクルをしようということであれば、それは市民力の勝利ということになるのかもしれまんが、ルールを変更したことに対して、市民はそれに従わざるを得ないわけで、それについて市民力の勝利ということが言えるのかどうかということについてお伺いしたいのですが。 

市長

 もちろん、そういう合意を形成していくということで、ただ言われたことをすぐやっているということだけでは、これだけの実績は私は上がらないというふうに思っております。今おっしゃいましたように、ちぎってわからないようにして混入させるというような方もおられるかもわかりませんが、しかし、今、これだけ実績が上がっておりますので、ベルトの選別をするラインの速度を少し遅くすることができるようになりました。それだけ選別をする精度を高めることができるようになったというのが、現場から見ましてそう言うことができるということは、市民の皆さん方が、それは嫌々やっているということもあるかもわかりません。当初はですね。だけど、そうすることが趣旨に沿うということをご理解なしには、これだけの成果は1カ月の間に出ないと私は考えますので、そういう意味では、ご理解をいただいているのだというふうに私は考えております。

 また、当然のことながら、利便性を高めるという意味合いにおいて、古紙の回収についての回収拠点を増やしていくといったことは、当然、私どもの責任においてやらなければいけないことだということはご指摘のとおりだというふうに思っております。

小樽市長選挙におけるパーティー券を巡る政治資金規正法違反事件について

北海道新聞

 小樽市で市の職員幹部がかかわった選挙違反事件がありましたが、その受け止めと、札幌市でこのような事例がないのかどうか、また、調査をするお考えなどあるかどうか、お願いします。 

市長

 感想としては、やはり、公職選挙法あるいは政治資金規正法は、誰もが、特に公職にある者、あるいはそれを応援しようとする者、これはしっかり勉強しなければいけないことだというふうに思いますので、特に、公務員の場合の地位利用ということを疑われることがないようにすることは当然のことだというふうに思いますので、報道によることしか分かりませんけれども、報道されていることが事実であるとすれば、非常に残念な状態であると、このように思います。

 札幌市において同様なことが行われている可能性はないか、調査することはどうなのかということでありますが、ないというふうに認識をいたしております。そういうことが行われれば、すぐ、大体は耳に入ってくるわけでありますが、私の場合もそれはやっておりません。そういうことは、当然のことながらやりませんし、ほかにもないというふうに考えております。

北海道新聞

 調査をするお考えは。

市長

 特にその必要はないというふうに思います。

職員の不祥事に係る市長の処分について

北海道新聞

 あと、きのうの議会で、汚職事件に関してご自身の処分が足りないというお話でしたけれども、議員のほうからは、やっぱり市長にも何がしかの処分が必要なのではないかという声が出ていました。

 あらためて、ご自身の処分に対する考え方をお伺いします。

市長

 首長がいわゆるペナルティーをどういうふうに負うかという場合には、それは、いろいろなこれまでの事例の集積がございます。その中で、組織的な犯罪、あるいは組織的な不条理な事件を引き起こした、規律違反を起こしたという場合にも、それは首長の責任ということが具体的な形で処断をするという、みずからを律するということはございますけれども、個別の職員の単体の事件という場合については、そういう事例はないように思います。

 そういう意味で、いわゆる懲戒処分相当のものを首長が負うということは今回はせずに、政治的な責任、それから、責任の取り方の問題としては、再発を防止するということが最も責任の所在を明らかにする方法であるということで、今回の措置にさせていただいたということであります。

SAPICAの電子マネー事業の取り組みについて(2)

北海道新聞

 SAPICAの電子マネーの件で、追加でお伺いしたいことがあるのですけれども、先ほど、相当のところの引きがあるというふうにおっしゃっていたのですが、札幌市の地元の企業の商店街の方などから聞くと、やはり、初期投資が非常に大きいのでなかなか導入しづらいという声もあるのですが、かねてSAPICAを市民カードというふうに位置付けていらっしゃると思うのですが、地元企業が電子マネー導入をする方法とか、方策とか、何か考えていらっしゃることがあれば教えてください。

 あと、目標値というか、今は1店舗だけですけれども、いつまでにどれぐらい広げたいという目標値などがありましたら、併せて教えてください。

市長

 やはり、初期投資の額がかさむということが、今の経済事情の中でなかなか踏み切れないということがあることはご指摘のとおりだというふうに思います。ただ、利便性が高まり、利用されることが多くなれば、それを回収することができるということになるわけでありますので、まずはカードをたくさん持っていただける状況をつくることが第一だというふうに思います。これは、バスにも使える、市電とも共通になる、こういうふうな状況をつくっていくということが、まず第一に札幌市として取り組まなければならないことであります。次いで、カードリーダーの設置等についての初期投資を軽減していく、あるいは、そういうスキームをつくっていくということを現在検討しているところであります。具体的にはちょっとまだ申し上げられませんけれども、問題意識は十分共有させていただいていると思いますので、負担を軽減していく方向で、今、検討中ということでございます。

 それから、もう1つは、目標値をどういうふうにするかと、これは、全部で使えれば一番いいのですけれども、まだそれを言う段階ではないということでございます。

札幌市議会議員の発言を受けての対応について

北海道新聞

 たびたびすみません。

 松浦市議に対する刑事告訴なのですけれども、まだされていないと思うのですが、やらないということがあり得るのかどうか、あるいは、やるのであれば大体いつごろやろうと思っていらっしゃるのか、現時点でのお考えを伺えますでしょうか。

市長

 時効完成まで相当な時間がありますので、手元に資料をしっかり確保させていただいているということであります。

 時期を選んで、ただ、この選挙結果を見ますと全く影響がなかったのだろうなというふうに思いますので、いろいろな諸事情を勘案し、また同じようなことがあれば、併せてというようなこともあるかもわかりませんし、いろいろバリエーションはありますので、そのことは私の個人の名誉の問題でありますので、私の処分意思をどうするかということがいま一度高まった時に発射ということになるかもわかりません。

エコスタイル(クールビズ)の期間延長について

朝日新聞

 クールビズなのですけれども、ちょっと早いですね。それは震災の関係ということで、省エネとかそういうような意識でやられているのですか。

市長

 そういうことです。

 全体に皆さん方が、ここも28度設定ということでやっておりますけれども、それがどれだけ具体的に省エネにつながるかというのはまだわからないです。寒いですからね。ただ、暑くなるときもありますので、それは、皆さん、そういうことでやりましょうという運動として取り組むということでありまして、民間の皆さん方も同じようにしていただければという提案でございます。

朝日新聞

 15日早いのですね。

市長

 10日です。6月1日から9月末ということになっておりましたけれども、5月20日から10月10日まで、20日間延ばすということです。前後10日ずつ。

朝日新聞

 ちょっと寒いですね。

市長

 寒いですね。

読売新聞

 ちなみに、市長、多分、12日早いのだと思います。

市長

 そうですね。失礼しました。

読売新聞

 すみません、揚げ足を取るようで。

ウィズユーカードの廃止に伴う各種サービスへの影響について

北方ジャーナル

 さっき、SAPICAの件でやりとりなさったのを聞いていて思い出したのですけれども、恐らく、障がい者の政策提言の方々からも声は出ているのではないかと思うのですが、2年後にウィズユーカードがなくなって、お年寄りの敬老割引とかもそうなのですが、福祉割引というのはこれまでと変わらずできるのかと。それで、この間、たしか、JRが北海道から九州まで同じICカードが使えるようになって、そのICカードとSAPICAが相互利用ということになると、JRの割引制度ともまた市は違うわけですから、その辺はこれまでと違う割引制度を受けられると市民は思っていていいのかどうか、その辺を伺いたいのです。

市長

 ウィズユーカードと全く同様のということにはならないというふうに思います。ウィズユーカードは、今、1万円券には1万1,500円ですか、15%ですね。そういうプレミアが付いておりましたね。そういうものはなくなります、もちろん。だけど、ポイント制だとかに切り替わることになりますので、そのことは1つ、今、ウィズユーカードと比較されましたので、そうなりますけれども、ウィズユーカードを使って受けていた福祉サービス、敬老パス等々のさまざまなサービスがどういうふうになるのかということについては、それはこれからの制度設計の中で皆さん方の合意が得られる方向で検討していくということであります。

北方ジャーナル

 これまでよりサービスが低くなるということはないと考えていいのですね。

市長

 何をどのようにということについては、これはいろいろ議論しなければならないというふうに思います。

北方ジャーナル

 分かりました。

 

(以上)

 

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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