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更新日:2020年7月31日

十区十色(じゅっく・といろ)南区編

札幌市は10区に分かれていて、
それぞれの区にはそれぞれの特徴的な自然や独自の歴史があります。

このコーナーでは、それぞれの区の特徴を、自然史の視点から眺めてみようと思います。

今回は南区編です

「砥山(とやま)」「海の時代の堆積層」
南区の山間から海の生き物の化石が見つかるのはなぜ?

820万年前の札幌
復元画:820万年前の札幌(画:古沢仁)

札幌にはかつて深い海の時代がありました。

その海の底に周囲の陸地から流れ込んだ砂や泥が堆積してできた地層が
「小樽内川層(おたるないがわそう)」と呼ばれる厚さ1000mを超える厚い地層です。

地層断面図

図:豊平川に沿った地層断面図(岡、2004)
青い部分が「小樽内川層(おたるないがわそう)」一部が地表に露出する。

地層の間には当時の海に生息していた生物が閉じ込められ、化石として見ることができます。
多くは貝の化石ですが、時折「カイギュウ」や「クジラ」などの脊椎動物化石が発見されます。

南区の一部にその時代の地層が顔を出していて、その上を流れた豊平川が地層の一部を削って地表に露出させてくれています。

砥山の砂岩泥岩互層
写真:砥山の砂岩泥岩互層

おおよそ十五島公園から砥山ダムまでの河床でその地層を見ることができます。
一度河床をじっくり観察してみてください。

観察地点の位置が書かれている図書としては『札幌の地形と地質』前田寿嗣著(北海道新聞社)、『札幌の自然を歩く(第3版)』宮坂ほか編著、(北海道大学出版会)があります。

豊平川はパワフルで流れが急な川です。必ず大人と一緒に!一人では行かないこと!をお願いします。
河床に入るまでにコースによっては個人のお宅の土地を通る場合があります。事前にお断りしてから入ってください。

「サッポロカイギュウ」や「小金湯のクジラ化石」に次ぐ、大発見を期待しています。
化石と思われるものを発見した際はぜひご一報ください。

サッポロカイギュウ化石
写真:サッポロカイギュウ化石実物標本

サッポロカイギュウ復元骨格標本
写真:サッポロカイギュウ復元骨格標本

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