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更新日:2021年8月28日

北海道の野生動物復元プロジェクトの開始について

 円山動物園は、円山原始林、円山川、円山公園などの周辺環境も含めた円山エリア全体の環境保護・生物多様性の確保を行い、市内全域・北海道全体の自然環境についてのメッセージを世界に発信することを目的に「北海道の野生動物復元プロジェクト」に挑戦することとしました。手始めに「オオムラサキ・プログラム」と「オオワシ・プログラム」に着手します。
 「オオムラサキ・プログラム」では、札幌の原風景にあったオオムラサキやオニヤンマ、ニホンザリガニなどを復元。親子でこれらを観察する体験イベントなどを企画し、動物園を世代間のきずなづくりの場としてもさらに活用していきます。
 「オオワシ・プログラム」は、北海道に生息する希少動物であるオオワシやシマフクロウを、他の研究・活動機関と連携しながら円山動物園の繁殖技術で復元し、鷹匠(たかじょう)技術により飛行訓練を行い、自然界に放鳥、野生復帰させることに挑戦するものです。
 これらの取り組みを通して、市民や産官学などが連携した新しい環境ムーブメントにもつなげていきたいと願っています。
1 「オオムラサキ・プログラム」の開始
  生息調査を進め、来年度には一部の昆虫について園内で楽しめるようにするほか、札幌に生息する昆虫を中心とした昆虫展も計画しています。これについては、同様の活動に取り組む市民、学校、企業などとの1回目の打合せを9月中に開催する予定です。
2 「オオワシ・プログラム」の開始
  5年間程度のスパンで挑戦することとし、繁殖・野生復帰技術の調査研究と他の研究・活動機関との情報交換からスタートします。
この手始めに、今年11月には鷹匠の資格を持つ飼育員を、先進事例を持つアメリカに派遣。野生復帰研究の盛んなミネソタ大学猛禽(もうきん)センターや、カリフォルニアコンドルの野生復帰事業に取り組むサンディエゴ動物園で調査を行う予定です。
3 今後の展開
  今後は、関連イベントやセミナーなどの企画を展開するとともに、「円山動物園リスタート委員会」での議論を踏まえながら、園内のビオトープや訓練用バードケージなどの整備を検討していきます。
 資料 表紙 PDF32KB
 資料 中面 PDF1.5MB
 資料 裏面 PDF576KB
 鷹匠技術で訓練したチゴハヤブサの放鳥(2008年9月)

画像:オオムラサキ
オオムラサキ
オオムラサキの飛来を確認他(平成18年7月28日)

画像:オオワシ
オオワシ
オオワシの解説

●オオワシ国際シンポジウム in SAPPORO/International Symposium on Steller's Sea Eagles in Sapporo
 2008年6月23日(月)、札幌コンベンションセンターにて、「オオワシ国際シンポジウム in SAPPORO」を開催しました。
 今回のシンポジウムでは、オオワシの生息域に存在している動物園、研究機関が集まり、オオワシの生息環境や各々の果たすべき役割について情報交換を行うとともに、生物多様性の保全と持続可能な社会の発展のあり方について話し合いました。
パンフレットダウンロード/Pamphlet download
日本語 1(PDF353KB) 2(PDF1.1MB)
English 1(PDF468KB)  2(PDF1.4MB)
Russian 1(PDF557KB)  2(PDF1.8MKB)

画像:オオワシ国際シンポジウム
オオワシ国際シンポジウム


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このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ケ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428