ここから本文です。
円山動物園は、動物の飼育と展示を通して環境教育を行います。野生動物の保護活動や環境保全活動を進め、「人と動物と環境の絆をつくる動物園」を目指します。空気、水、土、生物が網目のように複雑に絡み合って、それぞれの国・地域で環境を形成しています。私たち人間も、ゾウ、ライオン、キリン、クジラなどと同じ動物で、鳥、魚、昆虫類とともに生物です。そしてこの地球上で“尊いいのち”を共に持ち共存しており、互いに尊重しあうべきものです。
私たちは、この星の環境を通して過去・現在・未来の世代ともつながっています。子どもや子どもの子どもが、子孫が祖先と同じように、一つしかない地球を守り同じ環境の中で生き、生活できるように、地球規模で持続可能な社会をつくりたい。そのために市民、団体、事業者、行政等が、確実に自ら進んで行う環境保全活動が大切です。
人間がよりよい生活を求めた結果、空気、水、土、気象なの自然環境に重大な影響を与え、公害、環境汚染、害虫、病気などの問題を発生させました。狩猟・採集・農耕生活から、効率性・生産性の高い社会を実現し、文化的な生活実現しました。反面、自然環境に大きな変化をもたらし、多くの種を絶滅に追い込み、私たち自身の生活をも脅かす結果を招いたのです。人間も多くの生物の一種で、絶滅の可能性もあるのです。これからは、いままでの行動を反省して、自然環境について学び、環境を保全する活動を、できることから確実に実践する必要があります。
種の保存と環境
動物たちを身近に感じて、彼らを取り巻く環境に目を向けて欲しい
円山動物園園長 金澤信治
(平成20年3月18日・更新)
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.