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更新日:2011年2月26日

種の保存と環境

 動物園の歴史はかなり古く、紀元前数世紀には、エジプト、インド、中国等で大掛かりな動物飼育場があったことが知られていますが、王侯貴族達一部特権階級の権力を示すためのものでした。一般に公開されるようになったのは18世紀に入ってからとされており、「教育・研究」を目的とした近代動物園は1828年のロンドン動物園が始まりといわれています。日本では1882年に東京の上野動物園が博物館付属動物園としてはじめてつくられました。

 円山動物園は1951(昭和26)年5月5日に道内初、国内で10番目の動物園として開園しました。その当時の動物はオオワシ1羽、エゾシカ1頭、ヒグマの仔2頭でしたが、現在は昆虫を除き約175種900点の動物を飼育しています。

 動物園は当初家族の娯楽の場として作られ、普段見ることができない珍しい動物を見て楽しむことが主な目的だったので、どの動物園も珍しい動物を数多く展示することを目指していました。近年レクリエーションの多様化、メディアの発達、地球規模の環境破壊による生物の激減などにより、動物園に求められる役割も変化してきており、レクリエーション、教育・環境教育、種の保存、調査・研究の4つが動物園の役割とされています。これらの役割はバラバラなものではなく、動物を見て、感じて、心に安らぎを覚えるとともに、生命の大切さ、人間と動物との関わり、あるいは地球環境について考えるきっかけとなる、など密接につながっているものです。

 環境教育は種の保存の役割の重要な一つの柱ですし、貴重な野生動物を実際に飼育していることから得られるいろいろな情報は、野生動物にかかわる繁殖・生理・病理・行動学等様々な分野の学問の発展に寄与できるものです。

 

札幌市円山動物園 種の保存担当部長 大谷倫子

(平成20年3月18日・記)


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