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令和6年11月21日(木曜日)、北区に所在する札幌市立光陽中学校生徒の皆さんが、インターンシップ(職場体験)のため西消防署に来署しました。
来署したのは、消防に興味を持つ中学2年生の生徒5名で、午前10時00分から約2時間にわたり、消防のしごとを体験しました。
この職業体験では、まず、庁舎見学を行った後、実際に火災現場で消火活動を行う「水槽隊」の指導の下、消火訓練が行われました。
この訓練では、まず「着装訓練」を行います。消防隊員が火災現場で使用する「防火衣」を身にまとい、ヘルメット、手袋を順番に身に着けます。そして、最後に火災現場で実際に使用されている「空気呼吸器」を背負い、着装完了となります。この空気呼吸器は、消防隊員が燃え盛る建物の中に進入する際、有毒ガスから身を守るため、空気ボンベから新鮮な空気を吸うために着装するものです。すべての装備を着装すると、20kgを超える重さとなり、この装備の重さに参加された生徒の皆さんは大変驚いていました。
次に行われたのは「ホース延長訓練」です。着装した20kg超える装備のまま、消防車に積載された1本20mのホースを肩に担ぎ、火元を目指し、延長します。この作業を「担ぎ出し」と呼びますが、重たい装備を着装した上での担ぎ出しは、初めての体験では上手に行うことはできず、水槽隊員が手伝い、ゆっくりではありますが、無事ホースを延長することができました。
最後に「放水訓練」です。ホースの延長が完了された後、「放水始め!」の大きな声の合図を受け、消防車のポンプを操作する機関員が「放水始め」を復唱し、放水レバーを開放、ホースの中に水が満たされます。そして、ホースの先に接続されている「管槍(かんそう)」のノズルを開放、先端から勢いよく放水されました。消火訓練は、参加した生徒の皆さん5名が順番に体験し、全員が無事放水し、訓練を終えることが出来ました。
消火訓練後には、火災現場からホースを撤収する「ホース巻き」やロープの結び方を学ぶ「結索訓練」が行われ、参加した生徒の皆さんは、終始、真剣に取り組んでいました。
訓練の途中では、実際に中央区で火災発生の119番通報を受け、西消防署のはしご隊に出動が指令されました。全館一斉放送の指令を受け、はしご隊員は素早く装備を着装してはしご車に乗車、赤色灯点灯、サイレン吹鳴の後、出動していく姿を目の前で見ることができました。
参加した生徒の皆さんは、普段体験できない、とても充実した2時間を過ごすことができたようです。
今後、来署した生徒の皆さんのような中学生に少しでも消防のしごとに興味をもってもらい、将来、消防士を目指してもらえたらと思います。
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