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更新日:2024年2月7日

受賞者及び受賞校の功績概要

個人表彰

(1)札幌市立白楊幼稚 園長 松本 美和

長年にわたり幼児教育の充実に尽力し、遊びを通して学ぶ子どもの姿を保護者や地域に分かりやすく伝え、幼児教育の重要性を啓発してきた。管理職となってからは、区幼児教育コーディネーターとして、地域の幼児教育施設と共に進める研究機会の創出や教育活動の連携を進めているほか、幼保小連携モデル事業のモデル園として、区内の小学校と連携し、授業協力や教育実践発表会への職員参加など、様々な取組を推進している。

また、札幌市立幼稚園・こども園長会の事務局長・会長を務め、各園間の連絡調整を担い、コロナ禍において各園の感染症対策を踏まえた教育活動の円滑実施に大きく貢献した。

園運営においては、教職員の同僚性やモチベーションを高め、主体的な園運営への参画に繋げるなど人材育成に努めており、教職員から厚い信頼を得ている。

 

(2)札幌市立山鼻小学校 校長 佐野 浩志

長年にわたり社会科教育の充実に重要な役割を果たしており、北海道社会科教育連盟の要職を務め、実践研究に取り組み、北海道の社会科教育の発展に尽力している。

学校経営においては、令和4年度札幌市研究開発事業「学びの質を高める効果的な端末の活用」に係る研究開発推進校として、全学級担任による端末を活用した授業公開、複数のソフトウェアの試験導入や比較検証などの取組を推進し、札幌市における1人1台端末の活用の推進に貢献している。

また、教職員の働き方改革として、支払方法を見直し教育活動で発生する集金業務を撤廃したほか、学年主任と各校務分掌の部長を兼務させないルールの作成や、専科指導を導入して、校務や授業時数の平準化を図るなどの取組を積極的に推進している。

 

(3)札幌市立真駒内桜山小学校 校長 小田 英人

長年にわたり特別活動の充実に重要な役割を果たしており、北海道特別活動研究会の要職を務め、実践研究などに取り組み、北海道の特別活動の発展に尽力している。また、札幌市教育課程編成の手引きの作成委員を務めたほか、札幌市の特別活動の研修講師を務め、自身の実践を分かりやすく伝達し、後進育成に大きく貢献している。

また、真駒内地区の義務教育学校の創設に向け中心的な役割を担い、家庭や地域と共にある学校づくりを推進しているほか、札幌らしいコミュニティスクールの在り方検討委員を務め、学校が家庭や地域と一体となって、義務教育9年間の子どもたちを支える取組の発信などを進めている。学校経営においては、人権尊重の教育を基盤とし、子どもが主役の学校づくりを推進し、子どもや保護者から厚い信頼を得ている。

 

(4)札幌市立啓明中学校 校長 須藤 勝也

長年にわたり生徒指導に尽力し、札幌市学校教護協会の要職を務め、北海道警察など関係機関との合同巡視や講演会の開催などを進め、札幌市の生徒指導の充実に取り組んできた。平成30年度から3年間、札幌市研究開発事業における研究課題「自殺予防等、生命を尊重する心の育成」に係る実践研究の委員長を務め、教材開発や効果的な指導方法等について調査研究を進め、指導資料の作成や研究成果の公表などに取り組み、札幌市における自殺予防教育の推進に大きく寄与している。

学校経営においては、教職員へ自身の経験に基づいた的確な指導・助言を行い、日々、子どもや保護者の心情に寄り添った取組を進めており、子ども、保護者及び教職員から厚い信頼を得ている。

 

(5)市立札幌豊明高等支援学校 校長 小山 学

長年にわたり知的障がい教育の充実に尽力し、特別支援学校高等部において、職業学科における作業学習の実践研究を進め、授業内容の改善や質の向上に取り組んできた。市立札幌みなみの杜高等支援学校の開校にあたっては、生徒の特性や将来の就労希望などへ柔軟に対応できる教育システム構築にあたり中心的な役割を果たしている。

また、札幌市自立支援協議会就労支援推進部運営委員として、障がいのある方が企業等で働き続けることができる地域を目指し、長年にわたり福祉事業所等と連携した取組を推進し、教職員や福祉関係者から厚い信頼を得ている。

学校経営においては、ウェルビーイングを学校経営の柱に据え、思いやりと社会性のある生徒を育てることを目的とした「豊明版包括的生徒指導」の取組を推進している。

 

(6)札幌市立福住小学校 主幹教諭 竹中 康

札幌市教育研究推進事業における算数教育において、これまで中心的な役割を担い、実践研究に取り組んでおり、札幌市教育課程編成の手引きの作成委員等を務めたほか、令和2年度にはさっぽろっ子学習サポートシステム作成委員を務め、札幌市における課題探究的な学習の推進に尽力している。

現任校では、主幹教諭として、授業改善、研修企画、特別支援コーディネーターや専科指導推進担当など、学校課題に対する様々な業務を担っているほか、小中一貫した教育及び家庭や地域とともにある学校づくりの事務担当者として、精力的に取り組みを進めており、保護者や地域から厚い信頼を得ている。

 

(7)札幌市立丘珠小学校 教諭 猪又 瞳

特別支援学級の教諭として、家庭と連携しながら、子ども一人一人の教育的ニーズに応じた適切な指導の充実に取り組んでいる。令和3年度から2年間、札幌市教科用図書選定審議会委員を務めたほか、令和5年度には札幌市教育センターの専門研修講師を務め、特別支援学級に在籍する子どもへのより良い指導方法や学級経営等について全市に広めるなど、札幌市の特別支援教育の充実に貢献している。

現任校では、教務主任として、特別支援教育の理念や考え方を大切にした全校的な支援や指導の充実に努めており、子ども、保護者及び同僚から厚い信頼を得ている

 

(8)札幌市立山の手小学校 教諭 目黒 麻衣

小学校国語科教育において着実に実践研究を重ねており、平成21年には全国小学校国語教育研究会札幌大会で授業を公開するなど、授業力の向上に尽力してきた。

これまで、札幌市教育課程編成の手引の作成委員、さっぽろっ子学習サポートシステム作成委員、札幌市教育委員会学校図書館活用リーフレット作成委員等を歴任し、子どもの目線に立った授業構成案や、多くの教職員が参考となる具体的な実践事例を紹介するなど、小学校国語科教育の充実に貢献している。

 

(9)札幌市立資生館小学校 教諭 佐々木 歩

北海道小学校理科研究会の研究副部長及び庶務部長を歴任し、実践研究成果を札幌市教育研究推進事業に還元するなど、札幌市における理科教育の充実に尽力している。札幌市教育課程編成の手引作成委員や札幌市教科用図書選定審議会委員の小学校部会理科教員代表を務めたほか、平成30年度には、札幌雪学習の指導事例として、雪かき実習等を取り入れた授業を実施するなど、課題探究的な学習を推進している。

現任校では、令和4年度にICT担当プロジェクト部長として、クロームブックを活用した子どもの創造性を育む学習に取り組んだほか、令和5年度は札幌市人間尊重の教育推進事業実践校の実務担当者として、日本語指導員と連携した取組を進めるなど、多方面で活躍している。

 

(10)札幌市立北野中学校 教諭 古永 武嗣

長年にわたり、特別支援学級の教諭として、特別な教育的支援を必要とする子どもへの指導内容や指導方法の工夫改善に取り組んでおり、子どもの実態に応じた適切な実践を進めている。

札幌市特別支援教育研究連絡協議会において、長年にわたりレインボーフェスティバル等の企画運営等で中心的役割を担い、特別支援教育の充実に寄与している。

現任校では、平成28年度から特別支援教育コーディネーターを務め、特別な教育的支援を必要とする子どもに対して、校内支援体制の充実に尽力しており、子ども、保護者及び同僚から厚い信頼を得ている。

 

(11)札幌市立八軒東中学校 教諭 瀬田 悠平

青少年科学館を活用した理科授業プログラムの作成委員やさっぽろっ子学習サポートシステム作成委員を務めるなど、札幌市の中学校理科教育の充実に尽力している。令和3年度には北海道中学校理科教育研究会のユースネット代表を務めて、後進育成に取り組んだほか、令和5年度全国中学校理科教育研究会東京大会において研究発表を行うなど、札幌市の理科教育を牽引している。

現任校においては、令和2年度から研究担当として、校内の研修活性化に取り組んでおり、令和4年度には、札幌市教育研究推進事業において校内研究推進に係る研修会の講師を担い、実践実例を発表するなど、多方面で活躍している。

 

(12)札幌市立平岡中学校 教諭 佐藤 沙織

学校図書館担当教諭として、学校司書と連携して効果的な学校図書館運営を推進しており、教科指導において学校図書館を活用した実践や、他教科の実践支援などへ積極的に取り組んでいる。

令和3年度から現在にいたるまで、札幌市教育センターの専門研修講師を務め、司書教諭に対して学校図書館の管理運営と利用指導について啓発しているほか、令和4年度には札幌市教育委員会学校図書館活用リーフレット作成委員として、豊富な実践経験に基づく活動を提案するなど、札幌市の学校図書館の利活用推進に大きく貢献している。

 

(13)市立札幌開成中等教育学校 教諭 森 誠一郎

現任校の特色である国際バカロレア教育の推進にあたり、保健体育科の教員としてミドル・イヤーズ・プログラムのワークショップを受講するなど、精力的に国際バカロレア教育プログラムの実践に取り組んでおり、体育の授業を「主体的・対話で深い学び」とする授業づくりを牽引している。令和5年度には、札幌市教育センターの専門研修講師を務め、中学校における課題探究的な学習のポイントについて具体的な実践手法を広めるなど、札幌市における課題探究的な学習の推進に貢献している。

1人1台端末の活用に関して、保健体育科の授業において効果的な活用実践を重ねており、北海道教育大学と企業が共同開発している教育コンテンツの講師を務めるなど、多方面で活躍している。

 

(14)市立札幌大通高等学校 教諭 立花 悠

現任校の保健支援部に所属して、生徒指導の充実に尽力しており、令和4年度には札幌市の生徒指導研究協議会の講演講師を担い、これまでの実践に基づく専門知識を共有するなど、生徒一人一人を大切にする教育の充実・発展に寄与している。

また、通教指導教室担当者として、コミュニケーションの課題など様々な困難さを抱えた生徒の自己肯定感を高めながら自立を支援し、学校生活や卒業後の社会生活を見据えた取り組みを進めている。

生徒個々の可能性を引き出し、社会で活躍できる卒業生を育成するため、校内で中心的な役割を果たしており、同僚職員から厚い信頼を得ている。

 

(15)市立札幌みなみの杜高等支援学校 教諭 中島 涼香

特別支援学校及び特別支援学級において実践を重ね、現任校では、地域や家庭と連携しながら個に応じた指導の充実を図るなど、知的障がいのある子どもへの指導に尽力している。令和4年度には、札幌市教育センターの専門研修講師を務め、特別支援学校に在籍する子どもへのより良い指導方法や教育課程の在り方を全市に広めるなど、札幌市の特別支援教育の推進に寄与している。

現任校においては、教務部長として学校運営の中核的な立場を担い、地域、企業及び家庭と協働して生徒を育成する仕組みづくりに尽力しており、時勢に応じた普通科職業コース制の具現化に向け、企業等の協力が得られる開かれた教育課程の実現に取り組んでいる。

 

(16)札幌市立平岡南小学校 栄養教諭 村端 志津恵

令和2年度から4年度の間、厚別区の栄養教諭・栄養士をまとめるブロック長を務め、ブロック運営の総括を行うとともに、中心となって地域生産者と情報交流を図り、厚別区や江別市の野菜を区内の全小中学校の給食に取り入れ、児童生徒の地産地消の理解や知識の定着に取り組んだ。また、平成31年度に開催された北海道学校給食研究大会において、総合的な学習の時間と関連させた食に関する指導の実践例を同僚教諭と共同発表するなど、札幌市における食に関する指導の充実に尽力している。

その他、北海道学校栄養士協議会の副会長を務め、全道の栄養教諭等を対象とした研修会を開催するなど後進の育成に尽力している。

 

(17)札幌市立円山小学校 事務長 福士 義博

平成29年度から中央区の学校事務職員をまとめるグループ長として、中央区のグループ運営を担うとともに、学校事務職員の共同実施組織の検討メンバーの一人として共同実施の仕組みづくりに携わってきた。

令和4年度に学校運営支援室長(事務長)に就任し、教育委員会の関係各課や各区のグループ長、関係団体との連携を図りながら、共同実施の推進によって学校事務職員が校務運営へ参画しやすい環境を整え、学校事務職員の職域拡大の推進に尽力している。

現任校においては、事務職員個々の持ち味を生かし、チームとしての組織力を高めており、同僚職員一人一人とよくコミュニケーションをとり、確かな知識を基に個別の事務手続きを円滑に進め、職員から厚い信頼を得ている。

学校表彰

(1)札幌市立あいの里西小学校

令和4年度「学校における運動機会の充実を図る環境整備推進事業」研究推進校として、北海道教育大学札幌校が考案した運動プログラム「ヒートアップ運動」を取り入れた取組を実践し、札幌市の体力向上に係る取組の普及啓発に寄与している。令和5年度においても、高機能自動タイム測定装置を活用して短距離走のタイムを計測する「ファストラン・タイムアタック週間」や中休みに全校児童が縄跳び運動に取り組む「なわ(7と8)の日」を設けるなど、子どもが成長を実感し、授業以外においても運動機会の充実を図る取組を積極的に推進している。

令和5年度には、札幌市研究開発事業における研究課題「『学ぶ力』の育成の推進」に係る研究推進校として、子どもの主体性を大切にした多様な学びや個別最適な学びを支えるための手法について実践研究を進めているほか、小中9年間の系統性を意識した子どもの育成を目指し、授業づくりの段階からパートナー校と連携した授業研究の取組を推進している。

そのほか、教職員の指導力向上を図るため、外部講師による校内研修や、各自で20分程度の講師を務める相互研修などを実施し、全教職員がよりよい学校づくりに向けて取り組んでいる。

 

(2)札幌市立宮の森中学校

地域とともにある学校づくりの推進事業の研究推進校として、「小中一貫した教育」及び「家庭や地域とともにある学校づくり」の推進について、精力的に取り組んでおり、本中学校区の「小中一貫した教育」グランドデザインは、推進計画や役割分担の具体が示され各推進校の見本となっているほか、子どもの声を聴く取組を地域へ提案するなど、積極的に取り組んでいる。

人間尊重の教育として、授業において少人数グループ(ユニット)による学び合いを通して、子ども一人一人の自尊感情を育て、支え合い助け合える人間関係の構築をさせる教育活動を推し進めている。

令和5年度は、インクルーシブ教育の推進や教職員向けに人権研修やコーチング研修を開催するなど、指導の改善・工夫に尽力しているほか、校区の小学校6年生と中学校1年生、中学校2年生と3年生をペアにしたコーチング研修を実施するなど、小中連携を深める取組や、互いを認め合い尊重し合う取組を推進している。

また、令和3年度からは、1人1台端末を活用した学ぶ力の育成に取り組んでいるほか、令和元年度から地域からの協力を得て、小学生へ科学の楽しさを教える科学工作ボランティア活動を進めており、令和4年度「SYDボランティア奨励賞文部科学大臣賞」を受賞した。

 

(3)市立札幌開成中等教育学校

平成27年度の開校当初から、国際バカロレアの教育プログラムと1人1台端末の活用を両輪として、6年間を見通した段階的・系統的な学びの過程に取り組み、生徒の主体的な学びを学校全体で推し進めている。

平成29年には、日本の公立学校として初めてミドル・イヤーズ・プログラム認定校、平成30年にはディプロマ・プログラム認定校となり、さらに国際バカロレアとコズモサイエンス科の取組を融合した独自の教育課程を開発するなど、課題探究的な学習を軸にした教育課程を推進している。

6年間の学びの連続性を、2学年単位の「基礎期」「充実期」「発展期」の3段階に分け、課題探究的な学習による学びを繰り返しながら、生徒が自立に向けて段階的・系統的に成長していけるよう取り組んでいる。生徒は得た知識や技能だけではなく、発表や議論を通して、それらを活用しながら自ら課題を発見して探究し、様々なスキルを身に付け、思考力や表現力が向上するなどの成果をあげているほか、実践研究成果を研修会等で公開することより、札幌市の課題探究的な学習の推進に多大な貢献をしている。

 

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