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札幌市では、「第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン」において、まちづくりの重要概念のひとつとして「ウェルネス」を掲げ、人生100年時代においても誰もが生き生きと活躍できる社会を目指して、健康行動や社会参加の充実、促進を図ることとしています。
しかしながら、現在の札幌市は、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと)が全国平均や他の政令市と比べて短いという課題を抱えているほか、人口減少や少子高齢化といった人口構造のさらなる変化も予想されています。
このまちをより良い形で未来へと繋いでいくことができるよう、「誰もが生涯健康で、学び、自分らしく活躍できる社会」を、市民の皆様とともに創り上げていくため、望ましい未来像について考えるワークショップを開催しました。
今回のワークショップは、コミュニケーションデザインのアプローチを用いて設計し、世代も職業も様々な市民の皆様に参加いただき、約1か月にわたる長丁場となる中、参加者全員が真剣に取り組みました。
各グループには市の若手職員も参加させていただき、未来を見据えたときの課題を広い視野で考え、その課題を乗り越えたさっぽろの「Goodな未来」について自由闊達な議論が繰り広げられ、多様な視点から提案がなされました(各グループの発表内容)。
「健康」を大きなテーマに掲げたワークショップですが、いわゆる「身体的な健康」だけでなく「他者・社会とのつながり」について議論を交わしている姿が目立ったことが印象的であったほか、個々人の自助に留まらず、様々な共助、公助の取り組みが提言されるなど、参加した市民のどの意見からも「人にやさしいまち」を目指したいという強い想いが感じられました。
この議論の過程にこそ、札幌市が市民とともに目指す「健康のまち、さっぽろ」実現のための重要なヒントがあったのではないかと考えます。
今回ご参加いただいた市民の皆様からのご意見やご提言を参考にさせていただき、さっぽろの「Goodな未来」の実現に向け、引き続き検討を進めてまいります。
【ワークショップ1日目】
日時:令和5年9月24日(日曜日)14時00分~17時30分
会場:ACU 中研修室1206(札幌市中央区北4条西5丁目 アスティ45 12階)
【ワークショップ2日目】
日時:令和5年10月22日(日曜日)14時00分~17時30分
会場:ACU 中研修室1206(札幌市中央区北4条西5丁目 アスティ45 12階)
20人
3人に1人が高齢者になることによる若者の負担増加
年代問わず繋がる社会
高齢者による「寺子屋」(大学でサークルを立ち上げ「不動産×寺小屋」的な仕組み。民泊など知恵の継承。)
若者のために行動することは高齢者にとって意義がある(楽しい=生きがい)
働き手の減少
皆が協力しながら助け合って生活している社会
現在活動の場を失っている人と生活需要とのマッチング
誰もが助け合い、活躍できるようになる
デジタル格差
皆がデジタルの良さを理解し使える世の中
札幌のお助け合いアプリでポイントが貯まる
自分のための時間が生まれる
生きがいが不足している
世代を問わず、他者、社会とつながり、生きがいを感じられるよう
札幌らしい、冬でも動ける環境づくり、誰もが参加したいと思えて持続できる交流・イベント
身体的にも、社会的にも活発に動けるようになる
人との支え合い、人との関わりがうすい
“いざ”というときにお互い助け合える関係を持てるまち
公園等での食事の提供(炊き出し等)などを通して、“ゆるく”つながりをもつ機会をつくる
例えば「おとな食堂」の参加のハードルが下がる
外出や社会参加に障壁がある世界
市民みんなが自由に外出や社会参加ができる社会
「コミュニティバスやAIタクシーなどの技術整備」と「人と人とがつながるマッチングの仕組みづくり」
個別のつながりから発展する多世代交流などの”大きな”つながり