都心部中通りにおける道路空間利活用と荷捌き整序化に向けた実証実験

社会実験①

（道路空間利活用により賑わい空間を創出する社会実験）

社会実験②

（荷捌き整序化により賑わい空間を創出する社会実験）

さっぽろシャワー通（札幌市中央区南1条西3丁目～南2条西3丁目）

• 南1西2中通り（札幌市中央区大通西2丁目～南1条西2丁目）
• 南1西3中通り（札幌市中央区大通西3丁目～南1条西3丁目）

札幌都心交通研究会　中通り活用・荷捌き効率化部会

　事務局：札幌大通まちづくり株式会社

　構成員：沿道商業施設及び各種関係団体

　オブザーバー：北海道開発局、北海道運輸局、北海道警察、札幌市

• 道路空間にテーブルや椅子を設置するとともに、キッチンカーやワゴンによる販売を行うことにより賑わい空間を創出
• 日数、時間帯を指定した占用などの弾力的な道路占用の運用について検証

• 道路空間の一部を歩行者中心の時間帯と荷捌き中心の時間帯で運用を変更するとともに、歩行空間を確保し、一般車両の駐停車を抑制
• 沿道施設と連携し物流拠点の活用や建物内の物流体制の強化などにより、荷捌き車両1台ごとの駐停車時間を短縮
• 車道の幅員を狭めることやスラロームを設置することなどにより、走行車両の速度を抑制

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社会実験①

（道路空間利活用により賑わい空間を創出する社会実験）

社会実験②

（荷捌き整序化により賑わい空間を創出する社会実験）

• 既存ベンチを再配置するとともに、新たにオーニングや芝生、プランター、小型ベンチ（移動可能）を設置し、日常的に滞在しやすい空間を創出したことで、多くの利用者が滞在
• 新たな滞在空間における総滞在者数は1.7倍、平均滞在時間は1.3倍に増加
• 沿道商業施設の店舗等が道路上に出店し、軽食、飲料品を販売したところ、来街者は新たな滞在空間を活用して飲食しており、賑わいが創出された
• さっぽろシャワー通り利用者へのアンケート調査の結果、滞在空間の居心地の良さや歩行のしやすさに対して高い評価が得られるとともに、「今後も行ってほしい」との声が98％とニーズが高かった

• 荷さばき中心時間帯は、一般車の駐停車が著しく減少し、貨物車主体の荷さばき空間へと変化
• 歩行環境の改善により、西２・３ともに歩行者交通量が増加したとともに、歩行者の約８割が「通行しやすくなった」と回答
• 沿道商業施設の館内配送事業者との連携などにより、中通りの貨物車１台当たりの駐停車時間が約11分短縮
• 車道の幅員を狭めることやスラロームを設置した結果、車両の速度が低下（乗用車2.2km/h減、貨物車4.7km/h減）
• 貨物ドライバーの約７割が本実験による新たな荷さばき空間の運用方法を「支障なし」と回答するとともに、中通りを利用する歩行者の約９割が本取組を「継続してほしい」と回答

• オーニングの設置・撤去等、日々の運用の負担軽減
• 占用料が発生した場合に利益を見込みづらいため、収益確保に向けた周知・広報等の改善

• タイムシェアリングのポール移動やプランターの水やり等、日々の運用・管理体制の構築
• スラローム部では外側線を守らずに速度を落とさない車両が一部存在しており、対策の検討が必要
• 周辺道路への一般車両の駐停車が増加しており、ルールの周知・徹底、駐車場誘導が必要

• 今後は、効果的な道路空間活用に向けて、沿道商業施設等が主体となった仕組みに移行し、地域のルール等を検討した上で、本取組の本格運用を目指す

• 今後は、荷さばき空間と歩行空間のタイムシェアリングの実施に向けて、沿道商業施設等や関係機関と路面標示、占用物件、運用・管理体制などの協議・調整を行い、本格運用を目指す