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地区計画の決定(琴似中央西地区)
【理由】
・当地区は、琴似屯田兵と家族が明治8年に入植した歴史ある街であり、今後も、自然に恵まれた発寒川や手稲連峰を望む風景遺産を継承し、開拓魂を受け継ぎ守り伝え、地域力を失うことがないよう住環境を維持したい。
・建築物の高さを定めることにより、街並みの喪失を防ぎ、日照、圧迫感、風雪害等の被害から住民を保護することで、住民が地域への愛着を持ちながら住み続けることができるまちづくりを目指したい。
【計画内容】
建築物の高さの最高限度を15mとする。
本提案は、以下の事由を総合的に勘案し、地区計画の決定は、必要のないものと判断しました。
(理由)
札幌市都市計画マスタープランにおいて、琴似中央西地区は、地域中心核とその周辺の区域などに位置づけている「高度利用住宅地」として、集合型の居住機能と居住者の利便を支える機能が複合化した高密度な住宅市街地の形成を図ることとしており、さらに、二十四軒・手稲通に面する部分については、幹線道路沿道の土地利用として、商業・業務機能や集合型の居住機能などの立地に対応することとしています。また、上記のような各地域の土地利用の方向性を踏まえ、今後の都市づくりを住民や権利者などとの協働によって推進していくこととしており、地域のまちづくりの動きは都市計画に積極的に取り込むべきものでありますが、都市計画は、土地利用制限を課するものであるため、その決定にあたっては、地域の理解と合意を得ることが、非常に重要であります。
このため、地域の取組が断続的で長期間に渡っていることもあり、今回、制度等について説明を行い、提案内容について意向調査を行いました。
その結果、面積で賛成6割、反対3割、どちらでもないが1割であり、賛否の分布状況としては、反対が提案区域内に点在しており、また、低層の建築物を望む意見がある一方で、土地の高度利用を望む意見や15mの高さ制限をしても問題は変わらないといった様々な意見があることなどから、地域合意が十分図られているとは言えない状況です。
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