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保健所や保健センターには、「こんなの食べても大丈夫ですか?」という食品に関する素朴な相談も寄せられます。
このページでは、よくある相談をご紹介します。
・苦みの原因は、メロンやカボチャ、キュウリなどのウリ科植物に含まれる「クルルビタシン」という成分です。大量に食べた場合、おう吐や複数などの症状が出ることがあります。
・メロンの場合、含まれている量は微量ですのでこれらの症状が出たという報告はありませんが、苦みが強い場合は食べない方がよいでしょう。
・メロンは成熟過程で様々な揮発性物質(エチレン・アセトアルデヒドなど)を作り出します。これらの物質の多いメロンを食べすぎると、舌やのどにピリピリした刺激を感じます。
・含まれている量は微量のため、食べても問題ありませんが、刺激が強い場合は食べない方がよいでしょう。
・リンゴは乾燥などから内部を保護するために、表面を自らロウ物質(ワックス)で覆っています。
・一方、リンゴが成熟すると、様々な成分(脂肪酸、炭水化物など)が作られます。これらがリンゴ表面のロウ物質を溶かし、さわるとベトベトしたり、テカテカと光ったりします。
・安全性に問題はありません。
・「ニンニクを漬けたら青くなった」という相談がたまに保健センターに寄せられます。
・ニンニクには鉄分と辛味成分が含まれています。ニンニクを食酢に漬けて酸性条件にすると、この鉄分が辛味成分と反応し、ニンニクや漬けておいた食酢が青色になることがあります。
・はじめて見たときは驚くかもしれませんが、安全性に問題はありません。
・ブロッコリーはしおれやすい野菜で、多くの場合、密閉した容器に入れて流通させ、しおれるのを防いでいます。容器の中が酸欠状態になると、ブロッコリーにもともと含まれていた硫黄成分が密閉容器内に充満し、硫黄臭いブロッコリーになってしまうことがあります。
・安全性に問題はありません。
・白菜の黒い斑点は「ゴマ症」と呼ばれるものです。
・ゴマ症は白菜の葉柄中央部分(白いところです)にたくさんの黒い斑点ができるもので、白菜自身の生理現象によるものです。食べても安全性に問題はありません。
・肥料の成分である窒素が多い土地で育てられたり、高温・低温などの発育環境によるものなど、様々な原因で発生が多くなると言われています。
・カボチャの白いの変色は、「クリスタル症状」と呼ばれるものです。
・天候の影響を受けた結果であり、カボチャが畑で育つ間に、高温や乾燥にさらされると発生することがあります。
・白色の部分は安全性に問題はありませんが、味は良くないため、食べるのに適していません。調理の際に取り除いたほうがいいでしょう。
・これ(右写真)はイカまたはタコの幼生(子ども)です。シラスと一緒に海中を漂っていたところを、一緒に網にかかってしまったものと考えられます。もちろん安全性には問題ありません。
・ちなみに「イカなのかタコなのか、足の本数でわからないの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、イカ・タコは幼生から成体(大人)になるまでに形が様々に変化し、足の本数も変化するため、専門家でも判別は難しいそうです。
・シジミが暮らす海や湖で富栄養化(栄養分が多くなること)が起きると、細菌等が増殖し、カビの臭いがする物質(ジェオスミンなど)を産生します。このカビ臭物質をシジミが取り込んでしまうと、シジミにカビが発生しているわけではないのに、カビ臭さを感じることがあります。
・カビ臭物質は、安全性に問題はないとされていますが、臭いが強い場合は食べるのに適していません。
・この現象は、マグロ以外でもカツオのたたき、しめさば、ハム、ベーコンなどでも見られることがあります。
・原因は光の反射によるものと言われています。安全性に問題はありません。
・魚肉の筋肉繊維を直角に切ったとき、よく切れる包丁で切ったときなどの条件が揃ったときに光りやすくなります。
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