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更新日:2020年6月10日

助産師教育

 市立札幌病院は、「総合周産期母子医療センターの助産師として、高度な周産期医療に対応できる力を身につけ、対象となる母子への医療・看護を提供する」ことのできる人材の育成を目指しています。新人助産師が安全・安楽な助産ケアが提供できる知識・技術・態度を習得し、倫理的感応力を高め、対象の意思決定支援ができるよう育成計画をたてています。

1. 市立札幌病院助産師クリニカルラダーに基づいた助産師教育計画

 社会が求める助産師を育成するため、助産師教育委員会を設置し、新採用助産師研修、助産師クリニカルラダーに基づくキャリア開発支援、「アドバンス助産師」申請の支援など計画的な助産師育成に取り組んでいます。

1) 配属から助産師クリニカルラダービギナー取得まで

 1年目は「指導のもと、看護手順、マニュアルに沿って安全に助産ケアが実践できる」を到達目標にしています。主に、ローリスク妊産褥婦の担当を1~2か月でローテーションし、年度末には助産師クリニカルラダービギナーを習得できるよう取り組んでいます。その一環である新採用助産師研修は全7回あり、実践に活用できるようグループワークやシミュレーションを取り入れた参加型研修となっています。また、地域の助産師育成に貢献するため、すべて公開しています。

2) 助産師:クリニカルラダービギナー取得以降

 ビギナー取得後は「ローリスクの分娩介助を自立して実践できる」「ハイリスク妊産褥婦へ個別性のある助産過程を展開できる」「妊産褥婦・家族の価値を尊重する重要性を理解し行動できる」を到達目標としています。新たに外来保健指導や早産分娩介助、母体搬送の受け入れ、プライマリーナースなどハイリスク妊産褥婦への支援を実践できるよう取り組み、助産師クリニカルラダーⅠの取得を目指します。

3) 助産師クリニカルラダーⅠ取得以降

 年間パートナーとのプライマリーナースの役割発揮や係り活動を通し、自律的に助産ケアを実践できるクリニカルラダーレベルⅡを目指します。 そして、助産師クリニカルラダーレベルⅡ取得後、NICUへ異動します。(異動時期は話し合います)
 NICU異動後は「ハイリスク新生児の基本的な助産ケアが実践できる」を到達目標とし、ハイリスク新生児とその家族への支援を実践できるよう取り組みます。

2. 新採用助産師研修

1)令和2年度新採用助産師研修

日程

研修内容

研修目標

1 6月24日 胎児心拍数モニタリングの判読
  • ガイドライン(産婦人科診療ガイドライン)に基づいた胎児心拍数モニタリングの判読
  • 実際のモニタリング所見を用いてのグループワーク        
胎児心拍数モニタリングの基本的な知識を理解できる
2 10月2日 分娩期の助産ケア
  • 分娩第1期~4期の助産診断
  • 正常分娩時の直接介助・間接介助(早期母子接触を含む)のシミュレーション  
正常分娩を安全に実践するための知識、技術を理解できる
3 1月29日 妊婦健康診査と妊娠期の保健指導
  • 妊娠各期(初期・中期・後期)の妊婦健康診査とケア
  • 妊娠各期(初期・中期・後期)に必要な保健指導の内容
妊婦健康診査、保健指導を実践するための知識を理解できる

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、今年度は院外施設からの研修参加は受け付けておりません

2)令和元年度新採用助産師研修

令和元年度 研修内容

第1回

6月5日(水曜日)

胎児心拍数モニタリング

第2回

7月24日(木曜日)

切迫早産妊婦のケア

第3回

8月30日(金曜日)

産後の母子のケア

第4回

10月18日(金曜日)

母乳育児支援

第5回

11月29日(金曜日)

分娩期の助産ケア

第6回

12月20日(金曜日)

新生児の蘇生

第7回

1月17日(金曜日)

妊婦健康診査と妊娠期の保健指導

・令和元年度 第1回 胎児心拍数モニタリングの判読研修の学び

 「胎児心拍数モニタリングの判読」研修は全90分、内容は医師からの講義と実際の分娩期モニター波形を用いて、グループワークを実施しました。

<研修の学び>

  • 演習時間が十分にあり自達の考えをまとめることができた
  • モニターの判読だけではなく患者の背景も大切であるとわかった
  • グループワークを行ったことで、いろいろな意見が聞け自分では気づけなかったことにも気づくことができた また、より具体的に考えることもでき実践に活かすことができると感じた

・令和元年度 第2回 切迫早産妊婦のケア研修の学び

 「切迫早産妊婦のケア」研修は全60分、内容は医師からの講義と、切迫早産妊婦への日常生活支援に必要な情報とアセスメントについてグループワークを実施しました。

<研修の学び>

  • 切迫早産への助産ケア、病態、治療に関する今後の動向についても知ることができました
  • 切迫早産の病態生理、検査、治療、看護ケアなどわかりやすく、臨床の場で今回の研修内容を活かしていきたいと思った
  • グループワークを通して、病態を捉え必要なケアを考えることができた
  • 病理的な部分と実際の臨床の場面をグループワークを通して学ぶことができ、臨床に活かしていきたいと思った

・令和元年度 第5回 分娩期の助産ケア

 「分娩第の助産ケア」研修は全240分、内容は分娩時の助産診断の講義と事例を用いて分娩第1期の助産診断についてグループワークを行い、その後分娩介助のシミュレーションを実施しました。

<研修の学び>

  • 助産診断から演習まで1つ1つ段階を踏んで行っていくことで、より学びを深められ実践につなげていける研修になりました
  • 助産診断について改めて学び、日々の助産ケアを振り返ることができた。しっかりとした根拠の上でケアする事が 安全に繋がると思いました
  • 分娩期のアセスメントの視点を振り返り、改めて分娩3要素の各項目をアセスメントすることの大切さを学びました
  • 分娩の基礎を振り返ることができ、これからの業務でも今回のことを思い出しながら行っていきたい

令和元年度の新採用助産師研修を受けて

 


助産師1年目

 研修は、新しい知識の獲得やこれまでの実践の振り返り、これまで学習してきた事をどのように実践に活かしていくかを学ぶことが出来る有意義な機会となりました。
 また、研修には他の病院で働いている新卒の方とも関われるので、病院ごとのケアの違いやそれぞれの経験を共有することができ、あらたな課題の発見やモチベーションの維持にも繋がりました。
 次年度は2年目となるので、1年目で培った技術や知識を基に、複雑な事例にも挑戦していくことでスキルアップしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 慣れない環境で緊張の毎日だと思いますが前向きに頑張る姿を見て頼もしく感じます。これからの成長が楽しみです。

 

 


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