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更新日:2019年8月24日

円山動物園はホッキョクグマの繁殖基地を目指します

2009年7月22日

 円山動物園では、夏休み特別企画「ホッキョクグマの不思議展」を今月25日から開催しますが、それに伴い昨年12月生まれのホッキョクグマの双子の愛称募集を行います。
 これまで、すくすくと順調に育っている双子ですが、移動先等、今後のホッキョクグマの飼育に関わる事柄について、円山動物園から宣言を行います。
 野生下でのホッキョクグマは、生息数が約22,000頭と推定されていますが、地球温暖化の影響を受け、今後益々その数が減少していくことが予測されています。
 札幌市円山動物園では、昭和38年からホッキョクグマを飼育しており、これまで、4回の繁殖に成功しています。国内では、2000年以降繁殖に成功している唯一の動物園です。
 一方、国内の飼育状況に目を移すと、現在、25園館で50頭を飼育していますが、繁殖成果に乏しいことから、その数は減少傾向にあります。
 また、年齢構成等を考えると、近い将来、新たな繁殖ペアを形成する必要があります。そこで、当園では、国内の繁殖基地を目指すべく、以下の行動を積極的に推し進めてまいります。
1 国内での繁殖計画に沿い、飼育・繁殖情報を共有するために、(社)日本動物園水族館協会、ホッキョクグマの種別調整園である旭山動物園及び国内のホッキョクグマの飼育園館との更なる連携を深めて、繁殖計画に貢献してまいります。
2 将来的に新たなペアを飼育し、複数ペアの繁殖を目指すために、第二ホッキョクグマ館の建設等、ハード面でも施設整備を進めてまいります。
3 国内外に多くの個体を供給するために、更なる繁殖技術の向上に努めてまいります。
4 将来にわたり、遺伝的多様性を維持するためには、現在、国内で飼育する個体だけでは限界があります。よって、国外のホッキョクグマ飼育園館とも積極的に動物交換を行います。今回、ホッキョクグマの双子については、1頭若しくは2頭について、国外との交換を目指すこととします。

 画像:眠る双子のこぐま

<2019年8月24日リンク修正>


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