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更新日:2011年2月26日

イコロとキロルを送る会を開催します

画像:イコロとキロル
キロル(左) イコロ(右)

 2008年12月生まれの双子のホッキョクグマ「イコロとキロル」を送る会を以下のとおり開催いたします。
 今年のデナリとララの繁殖を目指すために、おびひろ動物園に預託することとなったイコロとキロル。1歳を過ぎ、どんどんたくましくなってきましたが、おびひろ動物園に移動しても、変わらぬ愛嬌とこどもらしい仕草で地元の方に愛されることでしょう。
【日時】
 2月20日(土曜日)14時~ ※2月20日(土曜日)閉園17時をもって、イコロとキロルの展示は終了いたします。
【場所】 世界のクマ館 ホッキョクグマ獣舎前
【式次第】
(1) 開会
(2) 激励の言葉(園長、飼育担当者、ボランティア代表)
(3) おびひろ動物園職員へ果物の贈呈及びご挨拶
(4) 展示場へ大好きなおもちゃを投入
(5) 閉会
【その他】
(1) 移動日 2月21日(日曜日)8時頃 おびひろ動物園へ向けて出発
※2月22日(月曜日)9時頃 「ピリカ」がおびひろ動物園から円山動物園に向けて出発
(2) 相互預託動物
ホッキョクグマ(愛称イコロ、キロル 共にオス)2008年12月9日当園生まれ 
ホッキョクグマ(愛称ピリカ メス)2005年12月15日当園生まれ、2007年2月2日おびひろ動物園へ移動
(3) 寄せ書きコーナー
ホッキョクグマ展示場前の「イコキロルーム」に、寄せ書きコーナーを設けました。
イコロとキロルが旅立つにあたり、皆様からの激励のメッセージをお願いいたします。
2月21日(日曜日)移動日の注意事項
 7時30分から第一駐車場をご利用いただけます(有料)が、開園前のため、園内には入れません(園内作業もご覧いただけません)。積み込み後、8時頃に正門前ロータリーに向かいますので、その場所でお見送りすることが可能です。
 ロータリー付近での駐車はご遠慮下さい。

画像:イコロとキロル
キロル(左) イコロ(右)

画像:イコロとキロル
キロル(左) イコロ(右)

イコロとキロルの移動について
 ホッキョクグマの「ララ」と「イコロ・キロル」の母子たちに、いつも暖かいご声援をいただきましてありがとうございます。
 「イコロ・キロル」の移動について報道されて以来、皆様から色々なご意見をいただいています。
 その中で特に今、母子を離すのは早すぎるのではないかというご意見があります。「ララ」と「デナリ」の繁殖を最優先させるために、子どもたちを犠牲にしていいのか。子どもたちはまだまだ生きていくために必要なことを母親から吸収するための時間がかかる、というものです。
 子どもたちを犠牲にしていいという考えは全く有りません。親離れの時期については、野生下では子どもが2才から2才半で離れると言われていますが、飼育下では早いものでは生後10ヵ月位から、通常は1年数ヶ月で離す例が多いようです。
 飼育下のほうが発育の良いこと、餌を狩る術を学ぶ必要がないことなど、1年数ヶ月経てば成獣になるために十分に独り立ちできるものと当園では判断しています。
 母親の愛情は子どもの成長に欠かせません。ララはその母親の姿を存分に見せてくれています。ララにとって子育ての時間は至福のときに見えます。
 「ツヨシ」も「ピリカ」も同じ環境から誕生した子どもたちですし、「イコロ・キロル」も同じです。
 早すぎる親離れは、肉体面はともかく精神面ではどうかというご意見もあります。これは(正直に判る範囲で)早すぎるということは無く、母子ともに支障のないタイミングと考えています。
 一時的に与える影響は全くないとはいえないかもしれませんが、今までもララはしっかりと乗り越えてきましたし、「イコロ・キロル」も必ず乗り越えていけるものと考えています。円山動物園のホッキョクグマたち、「デナリ」と「ララ」はそれぞれ生後1年5ヵ月余りで当園に来ています。
 また、「ララ」の子どもたちの「ツヨシ」は1年1ヵ月、「ピリカ」は1年2ヵ月で離れています。だから大丈夫というつもりはありませんが、結果として、みな親との別離を経験し乗り越えたくましく成長してきた個体たちです。
 「イコロ・キロル」は、当分の間は兄弟一緒にいますので心強いはずですし、早く環境に馴れて元気に育って欲しいと思います。
 また、ララには次の子どもたちが授かり再び幸せな時を過して欲しいものと願っています。

円山動物園飼育展示課長 上野 浩

■ 関連サイト
alt=""職員ブログ「双子の白くま赤ちゃん通信(跡地)」更新停止

 

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