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2008年12月9日に生まれた赤ちゃんが母乳を飲むシーンが撮れました。
赤ちゃんの元気な様子がうかがえる貴重な映像です。ぜひご覧ください。
●授乳時の映像
・2009年1月27日・午前2時40分頃
一般回線用(32k/秒)
高速回線用(257k/秒)
※札幌トヨペット株式会社様から寄贈されたサーモグラフィーカメラの映像です。
動画キャプチャ
2009年1月27日2時38分32秒、画像下部、カメラの方を向いて鳴き声をあげる赤ちゃん。
ララは床に腰を下ろしています。
赤ちゃんが鳴くとこうして授乳の体勢をとるようです。
2時38分59秒、ララが赤ちゃんをくわえあげました。
赤ちゃんの頭はララの口の中。
授乳しやすいよう赤ちゃんを誘導しています。
2時39分、乳首を探す赤ちゃん。
ララは前足を広げています。
少々気性の荒いララですが、こんなときは限りなく優しい表情をしているように見えます。
これまでに国内の施設で産まれた150頭以上の赤ちゃんのうち、無事に成育したのはたったの19頭(6施設)のみ。
そして、21世紀を迎えてから、無事に子を産み育てることができたのはララだけです。
2時40分、母乳を飲み始める赤ちゃん。
双子の可能性もありますが、まだカメラに赤ちゃんが2頭同時にはっきりと映ったことがありません。
確認でき次第お知らせします。
また、たとえ双子でも一方が亡くなってしまう例は数多くあるので、気を抜くことはできません。
2時45分、ごくごくと母乳を飲み続ける赤ちゃん。
元気な子のようです。
ララもとても落ち着いていて、手馴れた様子がうかがえます。
野生のホッキョクグマのお母さんも、こうして真っ暗な巣穴の中で約3ヶ月間、食事もせずに大事に子供を育てます。それから彼女たちは海へむかい、アザラシ探しの旅に出ます。
ララが子供を連れて外に出るまで、あと約一ヶ月半。
もうしばらくお待ち下さい。
参考画像
2004年3月 ララとツヨシ
2006年3月 ララとピリカ
■ホッキョクグマ繁殖計画の検討について
2009年1月26日(月曜日)、円山動物園で繁殖し、釧路市動物園及びおびひろ動物園へ移動したツヨシ(5才)、ピリカ(3才)の性別誤判定に伴い、両動物園の繁殖計画に支障が生じたため、ホッキョクグマの国内繁殖を前提に種別調整者(旭山動物園)も含め、道内の旭山・おびひろ・釧路市・円山の4動物園で会議を行いました。
結果、本来ツヨシとペアリングを試みるはずだった釧路市動物園のクルミ(12才)が繁殖適齢期に到達していることから、当園のデナリ(15才)を貸し出すこととなりました。
相性の良いデナリとララの繁殖を優先的に考えておりますので、ララの子育て期間中を利用することとなります。デナリの出張の期間等は釧路市動物園と協議いたします。
【検討の前提】
デナリ
1 現在実績ある円山動物園における繁殖継続
↓ ↓
2 繁殖機会の拡大(道内4園)
↓
3 繁殖機会の拡大(国内に拡大)
↓
4 国際社会での認知(日本の繁殖実績)
↓
5 海外との血の交換(個体交換)
↓
6 海外での野生復帰
考
国内でのホッキョクグマの飼育頭数は現在48頭。(現在ララが育てている子は含まず)うち、繁殖可能な21才以下の個体は、オスが16頭、メスが20頭。将来繁殖の担い手となるはずの10才以下の個体は、オスが6頭、メスが5頭。
(2009年1月31日・記)
<2019年8月23日リンク修正>
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