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「まこ×まち活」とは、真駒内地域で市民を中心に行われているまちづくり活動を指します。
地域で活動されている方が、誰を幸せにしようとして始めたのか、そのためにどんな活動をしているのかを紹介します。
「まちづくりは人づくり」
───活動の目的はなんですか?
わたしたちの活動の目的は、まちの「過去」「現在」「未来」をテーマに、南区で活躍されている方々に講座で話をしてもらうことで、南区やまちづくりなどに関する知識を共有するとともに、参加者間でまちづくりネットワークをつくってまちづくり活動につなげていくことです。
───活動を始めるきっかけはなんだったのでしょうか?
札幌市立大学が主催する「まちの先生運営会議」で班に分かれて、講座を企画することになり、その中の一つ「まち・環境・ボランティア班」として企画を行ったことが活動の始まりでした。
今は札幌市立大学(COC)が取り組む「まちの先生」の制度を活用して、連続講座を企画しています。平成28年3月26日には石山で軟石を加工した商品などの販売をしている「軟石や」代表の小原恵さんの講座を企画しています。
───現在の活動メンバーを教えてください。
メンバーは真駒内に住んでいる人はもちろんですが、南区に住んでいる人や、真駒内で働く人など現在は13人ほどで活動しています。働いている人が多いので19時くらいから1時間半程度、月に1回ほどの頻度でまこまるに集まって会議をしています。
───これから取り組んでいきたいことはなんですか?
講座を開くだけでなく、そこから一歩踏み出した形になるような活動をしていきたいです。例えば空きマンションを利用して子供たちが自分の家の模型をつくれるような体験型の設計事務所や、空き家をリノベーションして学生さんが安く借りられるシェアハウスなど真駒内をもっと魅力あるまちにするためのアイデアを実現させていきたいです。
そのようにもっと活動を広げていくためには、これからも継続的に活動を続け、実績を残していくことが大切だと思っています。それを報告書や冊子などにまとめることで、それらが他の地域にとってもお手本や手引書になっていけたらいいですね。
───最後に真駒内地域への思いや地域の方へのメッセージをお願いします。
地域の方も真駒内に対する意識はありつつも、実際に動き出すきっかけが欲しいのだと思います。これにはやはり回数を重ねて活動を広げ、友達づくりの小さい核を広げていく他ないです。
「まちづくりは人づくり」だと思っています。まち班はできたばかりのものですから、「去年と同じでいい」という前例がなく、常に新しい取り組みを行っています。まち班として、新しい切り口のまちづくりをスタートさせ、真駒内だけでなく南区全体を変えていけるようなまちづくりをしていきたいです。
まち班ミーティングの様子
◆「まち班」
2014年、COCでの「まちの先生」運営会議をきっかけに集まった、南区の住民や、元住民からなる『まちづくりグループ』南区や真駒内をもっと魅力的な場所にしていくために、自主的な活動を開始。
◆活動概要
2015年11月7日SCUまちの先生南区・真駒内のまちづくりを考える講座1「リノベーションやセルフビルドによる居場所づくり」実施
2016年3月26日SCUまちの先生南区・真駒内のまちづくりを考える講座2「札幌軟石のある暮らし-南区の地域資産を活かしたまちづくり-」実施
「何かが始まるキッカケをまこまるで作っていきタイ」
───具体的に「ハジメタイproject」とはどのような活動を行っているのでしょうか?
僕たちは「何かが始まるキッカケと出会う場所・瞬間をまこまるで作っていきタイ」という思いのもと活動しています。
「まちの談話室」の空間のデザインということで、僕たちはここを「アイデア発想が円滑な場づくり」という視点で活動を進めていきました。最初の取組である「ちいさなこくばんづくりワークショップ」も「こくばんのいえワークショップ」も、今後「まちの談話室」でいろいろなモノづくりのワークショップを行っていこうと思っていてそのためのアイデア出しのためにみんなで使えるツールとして制作しました。「何かをつくってみたい」「何かを始めてみたい」という好奇心を外から刺激されて交流が生まれるような空間づくりをしています。
───活動のきっかけはなんだったのでしょうか?
僕は昨年度から「まちの談話室」の活動に関わっていて、札幌市立大学COCの先生である藪谷先生から「ここで何かやってみないか」と誘われたことがきっかけでした。「まちの談話室」の空間デザインという観点からなにか楽しいことや面白いことをやりたいと思ったことがはじまりでした。
今は札幌市立大学の学生7名ほどで活動しているのですが、そのときどきで参加できる人たちでやっているのでメンバーは流動的です。僕も春から4年になるのでそろそろ世代交代を考えています。
───今までの活動を通して印象的だった場面はありますか?
子供たちがつくったものを実際に使ってくれるところを見るのはもちろん嬉しいですが、大人が制作した「こくばんのいえ」にやりたいことや思いついたアイデアを楽しそうに書いてくださっていたのがとても嬉しかったです。
───これから取り組んでいきたいことはなんですか?
ここでものづくりを通したコミュニティがつくれたらと思っています。最終的に僕たちがワークショップを企画しなくても、まちの人が自主的に集まってくれたり動いてくれるようになったらうれしいです。
来月(平成28年4月)にも企画をしていて、談話室は図書室を兼ねているのでまちの人のおすすめの本を目立たせるような照明の制作をする予定です。
───最後に真駒内地域への思いや地域の方へのメッセージをお願いします。
真駒内には僕たちがワークショップを企画すると多くの方がいらしてくださって、「面白そうだ」と興味をもってくださる方がいっぱいいるので、そういう好奇心や新しいことに対する興味をなくさずにこれからもさまざまな活動に取り組んでいって欲しいと思います。
2015年11月に行われた「ちいさなこくばんづくりワークショップ」の様子
◆「ハジメタイproject」
札幌市立大学のCOCキャンパスを利用して「何かが始まるキッカケづくり」をテーマにまこまるの「まちの談話室」にて「ちいさなこくばんづくりワークショップ」や「こくばんのいえワークショップ」を主催。ものづくりを通してアイデアが生まれる空間づくりに取り組んでいる。
◆活動概要
2015年11月「ちいさなこくばんづくりワークショップ」「こくばんのいえワークショップ」
2015年12月作業用テーブルの制作
2016年3月まちの談話室の照明の制作
「まちづくりにつながる魅力ある公園づくりを目指して」
───活動を始めるきっかけはなんだったのでしょうか?
エドウィン記念公園で南区土木部維持管理課公園緑化係の方から声をかけられたのが始まりでした。当会は2012年秋、「秋の真駒内の景観を楽しみませんか?」を3回開催し、さっぽろガーデナー(5期生)を中心に地域の人たちと共に2013年1月に発足しました。
───活動の目的はなんですか?
「人と人とが集まり、絆づくり」を目的に緑町公園の花壇づくりをしております。メンバーには土づくり、樹木の見守り、草刈りや「花壇づくり」を手掛ける公園デザインのプロがいるので、みんなで公園の魅力向上に取り組んでいます。花だけでなく周辺の街路樹などのバランスを見て全体的なデザインにこだわっています。
昨年、公園の中に一本、元気のないハルニレの木があり、南区土木の方からはもう切らなくてはいけないと言われていました。しかし、堆肥を撒いたり手をかけると、次の年から青々とした葉をつけるようになり、今では公園のシンボルとなっています。また、ベンチも会のメンバーで全て塗りなおしました。何度も重ね塗りをして、ペーパーも丁寧にかけたので1ヶ月くらいかかりました。そうして最近ようやく公園として整ってきたように思います。始めは緑町公園にはほとんど
人が来ない状況でしたが、本や新聞を読んでいたり、地域の集会などが行われていたりなど公園に親しんでくれる人が少しずつ増えてきたように感じます。
───これから取り組んでいきたいことはなんですか?
この4年間は、当会の組織づくり、公園内の花壇づくり、土づくり等に関わってきました。28年度は、公園内の樹木や花のネームプレートづくりをしたいと思っています。今度はそれを見ながら、メンバーが樹木の特徴や性格などを学びたいと思っています。また、3年越しの「真駒内・ふれあい散歩マップ」づくりがあります。真駒内地区界隈を6区画にわけ、手書きの地図とスーパーや専門店、医院等の紹介など持ち歩けるサイズでつくります。本町地区で建設中の建物が完成したときに、併せて発行したいと思っています。
───最後に真駒内地域への思いや地域の方へのメッセージをお願いします。
まちづくりへの思いを公園に関わる活動の中で養っていければと思っています。たとえば会が発足して一番初めに花を提供してくれたのは真駒内駅前にある「ミュークリスタル」の中の花屋さんでした。それからは毎年、真駒内地区連合会や色々な企業、団体の方が花や球根をたくさん提供してくれています。そんな風にたくさんの人のまちづくりへの想いが緑町公園の花壇には込められています。ですので、もっとたくさんの人に公園を通してまちづくりに関わってほしいです。特別な知識や経験がなくても大丈夫ですので、花が好きだという方、緑町公園にぜひ来てください。一緒に活動しましょう!
緑町公園での草刈りの様子
◆「緑町公園花とアジサイの会」
「花のなかった公園に花壇を作りたい」とメンバーを募り、2013年1月30日、会を発足。真駒内地区の住民を中心として、緑町公園前の樹木や花壇の手入れ、草刈りなど公園のメンテナンス(ガーデニング)等に取り組み、緑町公園を地域住民が集い絆が出来るような魅力ある場所にしようと活動している。
◆活動概要
場所緑町公園、真駒内地区連合会花壇、エドウィン記念公園等
日時第2、4金曜日10時から12時まで(自由活動は、毎日10時から12時まで〈事務局に連絡が必要〉)
「人と人がつながる場を真駒内に」
───活動を始めるきっかけはなんだったのでしょうか?
「人が集まる場所をつくりたい」という思いから、勤めていた養護学校の退職を機にお店をはじめました。地域の交流の場としてはもちろん、障がいがある方も気軽に利用していただきたいとの思いから「ユニバーサルカフェ」という名称で運営しています。
誰でも集まれる場づくりが、まちづくりにつながっていけばいいなと考えています。人と人とがつながり、互いに気遣うことができる関係を築くきっかけとして、この場所が使われていくと良いと思っています。
───どんな活動をしていますか?
カフェとしての営業のほかに、朗読会や歌の会、落語などさまざまなイベントを開催しています。イベントは定期的に開催しているものが増えてきています。特にお客さまが持ち込んでくれた企画が定期的なイベントになってきていてうれしいことです。
───真駒内地区でお店を始めていかがでしたか?
真駒内地区を選んだ理由として、もともと南区でお店を開きたいという思いがあり、通勤の面等から自分たちが動きやすいこの場所を選びましたが、商店街の人たちが快く受け入れてくれたことがとても大きかったと思います。一緒に地域を元気にしたいという想いがあり、この商店街だからこそ今までの取組が出来ているように感じます。お客さんの中には、カフェに来て音楽を弾いてくれる方や地域にチラシを配ってくれる方がいたり、支えてくれる人が地域にたくさんいます。
──これから取り組んでいきたいことはなんですか?
現在行っているお弁当の配達を拡大したり、テイクアウト専門のお店をはじめて障がいのある方も一緒に働ける場所をつくったりと、地域の中で何か役に立つことをしていきたいという想いはあります。ですが、今の状態ですべてを実現していくことは難しいと感じており、まずは今行っている取組を継続していくことが一番大切だと思っています。でも、それが一番大変なことだなといつも感じていますが(笑)
いずれはカフェを引き継いでくれる若い方が運営側に入って、想いがつながっていけばいいなと思っています。
───最後に真駒内地域への思いや地域の方へのメッセージをお願いします。
緑が豊かな真駒内の雰囲気の良さを大切にしながら、いろんな人たちが住みやすいと思えるような「まち」になっていけばいいなと思います。住みやすいというのは、環境はもちろんですが、やはり互いに思いやりのある「人」が一番大切だと思います。
カフェに一人でランチを食べに来た方同士が、大きなテーブルを囲んで自然に話をして仲良くなっていることがよくあります。このように人と人がつながったり、人の温かさを感じたりすることができる場所がここだけではなく、もっと真駒内に増えていくといいなと思います。
クリスマスコンサートの様子
◆「ユニバーサルカフェ minna」
養護学校を退職した堀内さんの職場仲間や保護者の方が中心となり、2013年に開店した「ユニバーサルカフェ minna」は、現在、スタッフ・ボランティアを含めて15名程が交代でお店を切り盛りしている。安心・安全なメニューを低価格で提供しているほか、店内にあるグランドピアノを活用した音楽系のイベントや料理教室、壁面をギャラリーとして貸し出している等、さまざまなイベントが行われている。
営業時間10時30分から17時00分
定休日日曜日・月曜日
◆開催予定のイベント
・第10回記念ユニバーサルコンサート4月24日(日曜日)13時30分から
・5月5日こどもの日企画ぎすはーコンサート
その他にもウクレレ教室や折り紙教室など定期的なイベントも開催している。
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