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*ネコ目 *ネコ科 |
分布 | ロシア極東の沿海地方およびハバロフスク地方の、アムール川およびウスリー川流域でのみ生息して いますが、かつては中国、朝鮮半島、満州、モンゴル、シベリアに広く分布しており、その生息範囲は中央アジアや西アジアにまで伸びていました。 |
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特徴 |
シベリアトラとも呼ばれており、現存するトラの亜種でも大型の体を持ち、ネコ科の中で最大です。 雄の個体では全長3m、350kgを超えた例も報告されています。 極めて寒冷な地域を主な生息地としていることから、ほかの亜種と比べて深く長い体毛をもち、夏毛では背側の長さが1.5cm程ですが、冬毛は4~5cm程の長さになり、首周りは夏冬共にこれよりも長くなります。 繁殖期以外は単独で、広い縄張りをもって生活をしており、落葉樹や針葉樹の混在した低木の森林や、海抜1,000m辺りまでに多く見られます。 主に夜行性ですが、時に昼間も活動します。 ほかのネコ科と異なり、水を好むため、暑い日は水に入り、川や湖を泳いで渡ることもあります。 妊娠期間は100日程度で一度に2~3頭を産み、子どもは2~3歳ごろまで母親と生活します。 性成熟は雌で3歳、雄で4~5歳です。 |
食性 | イノシシやシカや肉食動物等 |
寿命 | 野生下:約10~15年 飼育下:約20~25年 |
減少の理由 |
アムールトラ1頭あたり1,000㎢の森林が必要だとされていますが、沿海地方では森林伐採が進み生息地 また、トラの骨等が高級酒の原料や漢方薬として高値で取引されているため、密猟も多く、近年アムールトラの個体数は500頭程度まで落ち込んでいると推測されています。 しかし、今度は逆にアムールトラの生息拡大がアムールヒョウの生息を脅かすという事態も起きており、新たな課題となっています。 |
その他 | レッドリスト:EN(IUCN2015) CITES:付属書1. |
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