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ある生きものが絶滅の危機にさらされている場合、その生きものを守るためには、生存を脅かす原因を取り除き、生息環境を改善し、生息地で数が増えるようにする生息域内保全の活動を行う必要があります。しかし、生存を脅かす原因は様々で、原因を取り除き、環境の改善を図るには長い時間がかかるため、安全な施設などに生きものを保護し、育て増やすことにより絶滅を回避します。これを生息域外保全といいます。
生息域外保全では野外の生息地では調査しにくい科学的データを収集することもできるため、動物の生態や生理を解明し、得られたデータを生息域内保全に活用することが重要です。動物園・水族館は、生息域外保全の拠点として重要な役割を担っています。
開発や外来種の影響などで生息数が減少している二ホンザリガニの保全のため、繁殖技術を確立し、円山地区の生息地への野生復帰、定着を目指します。
北海道に生息する絶滅危惧種であるオオワシの保全のため、大学や研究機関その他保全関連機関との連携の下、将来の生息状況の悪化に備えて、飼育下繁殖個体を用いた野生復帰技術の確立を目指します。
野生動物の展示、様々な情報発信、教育活動を通じて、生きものの魅力を楽しみながら学ぶ機会を提供するとともに、人間活動による生息地への影響を伝え、どうすれば野生動物を守れるのか、生物多様性の保全のために何ができるのかを考える機会を提供します。
野生動物の保全を目的とした基金等への寄附や、希少な野生動物を守りながら生産された特産品の購入など、保全活動を応援することができます。
また、周りの身近な自然に目を向ける、旬なものや地域で生産された商品を選ぶ、ゴミになるものを減らすなど、できることから行動に移すことが大切です。
生息地であるカナダ・マニトバ州の保全活動に携わる機関との連携を通じて、ホッキョクグマの生息地での取組や環境保全の必要性を伝えるなど、生息域内保全に貢献します。
密輸の摘発などで保護の多いアジア産カメ類について、繁殖技術の確立や生理・生態を解明するとともに、絶滅の危機となっている要因の一つが人間による乱獲であることを伝え、生息地のカメ類の保全に貢献します。
環境保全を将来的に担う人材を育成するきっかけづくりとして、教育プログラムやイベントを通して、生物多様性の重要性や再生可能エネルギーの利用等を市民に伝えます。
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