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更新日:2021年3月30日

ワークショップ(大人対象)「動物園の役割について考えてみよう!」を開催しました

高校生以上を対象とする動物園の役割について考えるワークショップを開催しました。
対象動物の展示場を見学したり、飼育員に質問するなどして、動物園が行っている取組を調べ、動物園が野生動物を展示している目的は何なのか、動物園とはどういった施設なのかについて、考える機会としました。

日時

令和2年10月25日(日曜日) 13時00分~16時00分
場所 円山動物園 動物科学館内ホール
参加者数 22名
内容

座学(ワークシートの調べ方やまとめ方を講義)

展示場見学(動物園の行っている取組に関するワークシート)

発表(各グループごとに意見をまとめて発表)

まとめ

座学

 座学の様子(大人)

 

 

動物園が希少な野生動物を飼育、展示しているのはなぜか?オランウータンを例に動物園の取組を伝える座学の様子です。

オランウータンの野生下の暮らしと動物園の暮らしを比較して、動物園ではどんな工夫をしているのか。野生のオランウータンの生息数が減少している原因は何か。絶滅から救うために、動物園はどんなことを行っているか。など、解説を聞いてこの後行うワークのやり方を理解しました。

展示場見学

ワークシート(大人)

見学の様子(大人)ゾウ

見学の様子(大人)エゾリス

各自に配られたワークシートにメモをとりながら、グループ毎に対象動物を見学する様子です。ワークシートは、動物を飼育展示する上での動物園の工夫や生息地での状況など項目ごとに調べたことをまとめられるようになっています。

発表

発表用シート(大人)

発表の様子(大人)ヒグマ

 

調べてきたことをグループ毎に発表シートにとりまとめて発表する様子です。発表シートは、「様々な工夫により、野生動物の本来の姿や暮らしを知ってもらう」「生息地の状況(ヒトとの関わり)を知ってもらう」「繁殖・調査研究など種の保存の取組み」「それ以外の動物園の取組み」という内容になっています。

以下、発表シートからの抜粋。
エゾヒグマ「展示の工夫:森林に近い環境を提供するため、木を植えたり丸太を置いたりなどの工夫をしている。道内には4000~17000頭生息している。生息地の状況:1960年代、春グマ駆除で激減しているが、その後正しい付き合い方を見直し狩猟頭数を決めたところ、現在は数が増えている状況。」
アジアゾウ「展示の工夫:床に砂をしき、餌は上からぶら下げて首や肩の筋肉を使うよう、野生を意識した環境を工夫している。」
ユキヒョウ「生息地の状況:標高の高い所に生息しているが、冬に降りてきて家畜を襲い、人間に駆除されたり、漢方薬などを目的とした密猟によって数が減少。」
アジア産カメ類「展示の工夫:温度や気候など季節性を再現。植物が生息で生きる環境を作る。生息地の状況:ペット目的で密輸、日本人はカメ、ヨーロッパやアメリカではトカゲ、ヘビが人気。主に中国で食用とされる。生息地の破壊などにより絶滅ランクが高い。」
エゾリス「展示の工夫:自然木、土など自然環境に近い展示。展示場に植えた植物や花も餌として食べている。」
ホッキョクグマ「地球温暖化の影響を受けている(北極圏の氷がとけ、生息できる陸地が減り、餌にありつけない、子どもを産めない)。プラスチックゴミも生態に影響を与えている。」

まとめ

最初に問いかけた「動物園が動物を展示する目的は何なのか?」の答えは、発表シート1つ目と2つ目の取組み「野生動物の本来の姿や暮らしを知ってもらうこと」「生息地の状況や人とのかかわりによって生息環境が脅かされていることを知ってもらうこと」であり、動物園は、そうした取組みを通じて、『どうすれば野生動物を守れるのか、私たち人間ができることは何か、を考えていこう』という保全のためのメッセージを来園者に送っているのだということが参加者に伝えられました。

円山動物園では、こうしたワークショップや野生動物の保全活動を通じて、保全のメッセージを伝える役割を果たし、市民とともに野生動物の保全活動を推進していきたいと思います。

参加者アンケート(関係項目抜粋)

※ワークショップ参加前と参加後に2回のアンケートを実施

ワークショップ参加者の年代

アンケート0年齢層

参加前のみの設問

【問】ワークショップへ参加された理由はなんですか?

アンケート(大人)1

【問】札幌市円山動物園基本方針「ビジョン2050」について知っていますか?

アンケート(大人)1-2ビジョン

【問】円山動物園が行っている生物多様性の保全活動には以下のような取組がありますが、あなたが知っているものはありますか?あてはまるものにいくつでも〇をつけてください。

アンケート(大人)1-3保全の取組

参加前と参加後の設問

【問】
(参加前)円山動物園にはどんな社会的役割があると思いますか?それぞれの項目について、該当する回答に1つずつ〇をつけてください。
(参加後)ワークショップを終えて、円山動物園はどんな社会的役割があると思いましたか?それぞれの項目について、該当する回答に1つずつ〇をつけてください。

ワークショップ参加後、5人以上「大いにある」が増えた項目は、「動物を通じて命の大切さを学ぶ機会の提供」「自然環境の大切さを学ぶ機会の提供」「国外に生息する動物の飼育・展示・解説」となりました。

アンケート(大人)2

【問】
(参加前)あなたは円山動物園がどのような動物園であってほしいですか?優先順位が高いと思うものに3つまで〇をつけてください。
(参加後)ワークショップを終えて、あなたは円山動物園がどのような動物園であってほしいと思いますか?以下の選択肢から、優先順位が高い順に番号を記入してください。

ワークショップ参加後、特に「生きものや環境について学べる動物園」の項目で増加しました。

 

アンケート3-1動物園像

アンケート3-2動物園像

 

【問】(参加前)あなたは円山動物園が行う生物多様性の保全活動について、どのような方法であれば参加または支援したいと思いますか?当てはまるものにいくつでも〇をつけてください。
(参加後)ワークショップを終えて、あなたは円山動物園が行う生物多様性の保全活動について、どのような方法であれば参加または支援してみたいと思いましたか?当てはまるものにいくつでも〇をつけてください。

ワークショップ参加後、特に「動物園で環境について学ぶ」の項目で増加しました。

アンケート4支援

参加後のみの設問

【問】このワークショップで施設見学した動物について、その動物の生態やその動物を取り巻く環境(環境問題や人間の諸活動による影響等)について知ることができましたか?

アンケート(大人)理解度

【問】このワークショップで、動物園が将来に渡って野生動物を受け継いでいけるよう、野生動物の保全に必要な調査研究や繁殖等に取り組んでいることを知ることができましたか?

アンケート(大人)6-2理解度

【問】円山動物園が、野生動物のことを来園者に知ってもらい、生息地の環境保全や生物多様性が重要であることを考える場所であるためには、今後どのような取組があると良いと思いますか?

  • 大人になるとこういった学べる機会は少なくなるので、今後も大人向けのWSなどを開催して欲しい。
  • 今日のようなワークショップ型のイベント。自分達で実際に考えてもらう、どう思ったか、どう感じたかなど。
  • このようなワークショップの開催、メディア・書籍などでの告知・拡散。
  • 今回のようなワークショップをより多く開き、参加者をふやすとよいと思う。
  • 北海道の動物を中心に展示する。北海道の動物・魚の保全(ヒグマ、キタキツネ、エゾシカ、イトウ等)
  • 飼育員などが直接市民と話せる場を作る。
  • 出来る限り生息地に近い状態を提供し、動物へのストレスが少ないようにしてあげたい。
  • 各動物が独自の生活をしていること、人間とはちがうことを知る、見る、夜の姿、夏、冬の姿、なにが(人間の何が)きょういになるのかを知る。
  • 子供への教育(の場づくり)
  • 説明の書いてあるのをもっと展示する。
  • 小学校や高校、或いは会社など出張講演会等を行う。ポスターやCMなどを作製し、掲示や放送をする。
  • 情報発信、見せ方の工夫、エンターテイメント性、イベント開催、オリジナルグッズなど
  • 動物園の話題を数多く北海道の番組で放送する。

【問】動物園条例で何を定めようとしているかわかりましたか?

アンケート(大人)7条例

【問】動物園条例について、ご意見・ご提案をご自由にお書きください。

  • より周知に力を入れて欲しい。
  • 個人的にも今後学ばさせていただきます。
  • 良い取組であると思う。「ふるさと納税」的な要素もあってよいと思う。
  • 自分もはじめてきいたが、この条例を知っている人は少ないと思うので、もっといろいろな人に知ってほしいと思った。
  • 動物福祉!重点に。
  • 基本条例又は宣言があっての動物園条例と思います。例えばSDGsがって生物多様性と思います。北海道の自然との共生があってのすみわけの対策と思う。
  • 期待しています!
  • 必要だと思います。
  • 動物福祉をよく知ることで動物園条例を考えるよい機会となりました。ありがとうございました。
  • 定ってくれればいいなと思いました。
  • 今回条例のことを初めて知りました。まずは家族に伝えようと思います。
  • 営利目的にならないためにも必要。

【問】今日のワークショップを体験して感じたことなど、ご意見・ご提案をご自由にお書きください。

  • 大変よかった参加して。
  • 貴重な経験をさせていただきありがとうございました。年代問わず学べる機会をどうか作っていただけたらと思います。企業WSなどどうでしょうか?
  • 非常に興味深い体験ができ、感動しました。裏側を見ることができ、面白かったです。普段もよく動物園にくるので裏側をもっと知りたいと思いました。また参加したいです。
  • 大人が動物園で学ぶなんて面白いですよね。また参加したいです。
  • 楽しかった!はじめて参加したけど、円山動物園が取り組んでいる活動を知るいい機会にもなったし、自分も野生動物に関する知識がふえた。
  • 動物園には子供の時から来ていなかったし、興味があったという訳ではありませんでしたが、参加させていただき考え方が変わりました。勉強になりました。さっそく来月末、動物園に来ます。ありがとうございました。
  • しばらく動物園に来ていなかった。年間パスを利用して通っていた事を思い出し、足を運び、参加できる事もあると改めて思いました。
  • 複数の動物がかかえる問題を知ることができ有意義であったと思います。
  • 益獣、害獣で区別されること(書く場所がなかったので)、人間の生活と人間とのかかわり合い。条例については通常の入園の時にも知らせることだと思う。
  • この様な場を多くの市民に広げていただきたい。
  • 直接飼育員の方から話を聞けるきちょうな体験だった。
  • 古いプラスチックが粉々になった物をそうじ時にはき取ります。これが海に流れて食物連鎖として我々の体内に入ると思うとぞっとします。白クマの話題でプラスチック汚染の話が出ていましたので思い出しました。
  • 市民と意見交流が出来て良かったです。
  • 元々ヒグマについて興味があったところに、丁度ヒグマグループに入れて良かった。益々、正しく共生することに!
  • とても楽しかった。飼育員さんがきちんとしていて、お話が分かりやすかった。担当した動物に興味がわきました。コロナでご苦労が多い中、ワークショップを開催されたことに感謝いたします。
  • 生き物についての活動を知ることから、環境や世界について視野が広がると思いました。貴重な体験をありがとうございました。

 

 

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このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428