ホーム > くらし・手続き > 環境・みどり > 環境保全 > 新エネルギー・省エネルギー > 新エネルギー・省エネルギーの紹介 > 雪氷熱利用
ここから本文です。
雪氷熱利用は、冬期に降り積もった雪や、冷たい外気により凍結した氷などを、冷熱を必要とする季節まで保管し、冷熱源としてその冷気や溶けた冷水をビルの冷房や、農作物の冷蔵などに利用するものです。
季節をまたいで冷熱を確保するため、断熱性の優れた大きな容量の雪氷貯蔵施設が必要となります。そのため初期投資に多大な施設費のほか、毎年雪を運び込む費用が必要となりますが、CO2排出量を削減することができます。
モエレ沼公園の中にある「ガラスのピラミッド」では、敷地内の雪を貯雪庫(雪を貯めておくための倉庫)内に蓄え、6月~9月の間、雪から得られる冷水を使ってガラス張りのアトリウム部分を「熱交換冷水循環方式」により冷房しています。
貯雪量 |
3,160m3(約1,580t) |
ガラスのピラミッド
貯雪庫
冬期に貯雪庫に入れた雪が、融けて出来た冷水は、熱交換機により館内を循環する媒体から熱を奪い、館内の空気を冷やします。
ガラスのピラミッドでは、概ね6~9月の館内冷房を賄っています。
ガラスのピラミッド雪冷熱の仕組み
敷地内駐車場の雪を貯雪庫内に搬入し、斎場施設全体の冷房負荷の約4割を「熱交換冷水循環方式」にて冷房を行っています。融解水の一部は潅水用水槽に貯留して屋上庭園や敷地内の植栽への潅水源に活用しています。建物内に貯雪庫を抱えた施設としては国内でも最大級の規模となります。
貯雪量 |
5,000m3(約2,500t) |
山口斎場
雪運搬路
ヒマラヤに生息する、暑さに弱いレッサーパンダのために、簡易型貯雪プールに断熱材と遮熱シートによる雪保存)の雪冷熱システムを使って、6月下旬から8月上旬までの館内冷房の一助としています。
遮熱シートによる簡易型貯蔵プール
高山館雪冷熱の仕組み
都心北融雪槽は、都心部の除排雪の効率化を図るために整備された札幌駅北口広場にある融雪槽です。
この融雪槽を活用して、シーズン最後に投入された雪約2,000m3を貯蔵し、「熱交換冷水循環方式」にて、JR札幌駅北口周辺地区の冷房を行う熱供給事業※に利用しています。※熱供給事業者:(株)札幌エネルギー供給公社
貯雪量 |
2,000m3(約1,000t) |
投雪口
融雪槽
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.