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受賞した飼育課の本田職員
当動物園では,平成13年7月に国内で初めて(世界で3ケ国目)ヨウスコウワニの繁殖に成功しました。他の2例(アメリカと中国)は,屋外での繁殖でしたが,屋内施設において,それも冬眠をさせないで繁殖に成功したのは世界で初めてです。これにより,(社)日本動物園水族館協会の平成13年度の繁殖賞も受賞しております。昨年,飼育担当者(本田直也)が,この繁殖にいたるまでの「屋内施設での環境づくり」について,(財)東京動物園協会の機関紙「どうぶつと動物園」6月号に投稿し,このたび,その記事の優れた内容(授賞理由:飼育環境に変化を与えて繁殖に結びつけた発想が独創的で面白かった。)が認められ,第38回(2002年度)「高碕賞」を受賞することになりました。受賞式は3月15日(土曜日)に上野動物園で行われました。当動物園からの受賞は初めてのことです。
1.第38回(2002年度)高碕賞受賞者一覧 | ||
表題 | 氏名 | |
1等 | とうとう海藻が茂った ―大型海藻の育成と展示 |
荒井寛(東京都葛西臨海水族園) |
2等 | 鳥類繁殖の新しい試み ―次世代の繁殖のために |
杉田平三,小島善則,坂下涼子, 宮本昇,高橋幸裕(東京都多摩動物公園) |
2等 | ヨウスコウワニの繁殖 ―屋内施設での環境づくり |
本田直也(札幌市円山動物園) |
2.「高碕賞」と高碕達之助氏について
高碕達之助氏は,(財)東京動物園協会第2代会長在任中に死亡し,協会が退職金を用意したところ,ご遺族の要望で,なにか動物園発展のために使っていただきたいという申し出がありました。そこで,故高碕達之助氏の功績を永く顕彰するため,1965年高碕氏の名前を冠した「高碕賞」を創設し,1年間に「どうぶつと動物園」に掲載された記事の中から,優秀な記事に対し与えられています。
3.ヨウスコウワニの繁殖―屋内施設での環境づくり 記事全文(どうぶつと動物園2002年6月号)
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