SDGs応援企業・団体紹介 株式会社らむれす(三角山放送 局FM76.2MHz )
会社概要
三角山放送局のスタジオ
●放送局の概要:三角山放送局は、株式会社らむれすが運営する札幌市西区を中心とした地域に根ざすコミュニティFMです。障がいを持つ方、セクシュアルマイノリティの方、外国人、社会的少数者の声を積極的に発信する「いっしょに、ねっ」が局のスローガンです。コミュニティFMは、地域限定の放送局として、地域に密着した情報や話題など、より身近な情報を提供することにより、地域振興に寄与することを目的としたラジオ局です。
三角山放送局とSDGs
三角山放送局の理念「いっしょに、ねっ」と、SDGsの理念「誰一人取り残さない」は、通底する考え方であり、これまで放送局が実施してきた多様な活動と共通しています。2019年からはSDGs推進番組「地域で見つける三角山SDGsトーク」(木曜14時00分~)を放送、持続可能な地域づくりを実践している地域の団体、企業、人と連携することを通じて、身近な地域活動をSDGs的視点で捉え直すことにより、my SDGs推進のきっかけになればと願っています。
1 「いっしょに、ねっ」に根差した多彩なプレイヤーによる発信番組
【取組に関連するSDGs】
◇福祉共同作業所の利用者が出演「飛び出せ地域共同作業所」
◇車いすユーザーがパーソナリティ「飛び出せ!車イス」
◇LGBTQ当事者・田中純さんによる情報発信「にじいろスマイルラジオ」
◇英語・中国語・韓国語だけで放送「サッポロ・ナビゲーション」
◇札幌刑務所受刑者のリクエスト番組「苗穂ラジオステーション」
◇北海道札幌視覚支援学校の元教諭・吉田重子さんによる「音を頼りに音便り」
◇ALSと闘う元ヴァイオリン奏者・大平まゆみさんによる「ALSのたわごと」
◇パラスポーツ応援!パラパワーリフティング戸田雄也選手による「パラスポ三角山」
◇ジェンダーギャップの解消に向けてクオータ制を「大きなQの木の下で」
◇小学生・大学生出演番組「キッズラジオハッチケンズ」「サッポロ・キャンパス・レディオ」
「パラスポ三角山」の戸田雄也選手(左)
2 いっしょにね!文化祭~障がい者も健常者もみんな一緒に楽しむステージ
【取組に関連するSDGs】
「いっしょにね!文化祭」は2014年に第1回を開催。障がい者も健常者も、誰もがみんな一緒に発表しあい、相互理解を深めることで、インクルーシブな共生社会を目指そうというイベントです。
ダンス、歌、バンド演奏などのステージ発表。絵画、工芸品などの作品展示。障がいのある人もない人も、お互いの日頃の研鑽の成果を発表しあう場。あるようで無かった「いっしょに」楽しみ、参加する文化祭です。
開催準備もリハーサルや楽屋でも、いっしょにステージを作り、楽しみ、助け合い、障がいへの理解を深める「いっしょにね!文化祭」。だれもが自分らしく表現できる場として、活動の目標になるような地域イベントの定着を目指しています。2022年までに9回を数え、2023年には10回目の開催を準備中です。
出演者合同でのステージパフォーマンスの様子
3 環境保全、地域美化(スポーツGOMI拾い)
【取組に関連するSDGs】
札幌市西区は2004年5月、区民協議会「地球にやさしいまちづくりを進める西区民会議」を設立。三角山放送局も当初からそのメンバーとして、地域の環境事業に主体的に参加し、下記のような連携番組の放送を通じて、環境への取り組みを呼び掛けてきました。
☆「西区エコびとマップ」(2004~2007年)
☆「地球にやさしいゴミ出し大百科」(2009年)
☆「楽しく!ステキに!カーシェアリング」(2010年)
☆「省エネ!節電!新エネルギーでいこう」(2011年)
☆「ガマンいらずの気持ちイイ節電」(2012年)
☆「西区エコびと図鑑」(2013年)
そして2014年、「西区環境まちづくり協議会」として、新たな一歩を踏み出した際には、設立10年を記念した特別番組「わたしの提言エコトーク~これからの西区の環境まちづくりとは」を放送しました。
「COOL CHOICE事業」の取り組み
2018年度から2020年度にかけては、環境省の「地方と連携した地球温暖化対策活動推進事業」の≪地域コミュニティを活用した地球温暖化対策啓発事業≫採択を受け、10分番組「聴いて実践!COOL CHOICEでエコライフ」を通年で放送したほか、下記の取り組みを行いました。
☆「COOL CHOICEの啓発CM」の放送
☆「地球にやさしいトーク&コンサート」開催(2018年)
☆「地球にやさしいSDGsトーク&コンサート」開催(2019年)
☆「教室からミライを変える!~ガチで伝えるCOOL CHOICEホットライン」放送(2020年)
「地球にやさしいトーク&コンサート」の様子
「教室からミライを変える!~ガチで伝えるCOOL CHOICE」出演高校生
このほか、2020年12月13日、4時間にわたり「ラジオで西区環境広場」を放送、2021年には、海岸漂着物バスツアーが新型コロナウイルス感染防止のため中止となり、「親子で環境満喫バーチャルツアー・古潭海岸ビーチコーミング」動画作成に協力、2022年1月15日には、2時間にわたり「ラジオで西区環境広場」を放送しました。
スポーツごみ拾い(スポGOMI)の開催
2022年9月3日には、西区との共催で「西区区制50周年記念スポGOMI大会」を開催しました。西区では2001年から地域の道路や公園などを市民が愛着を持って清掃活動を行うアダプト・プログラムを導入し、現在50を超える団体が参加、地域の清掃活動をおこなっています。札幌市西区制施行から50周年を迎えた2022年、そのアダプト参加団体を中心としたスポーツごみ拾いの大会を開催し、15チームが参加してくれました。宮の沢地域をエリアとして、制限時間内に、エリア内に落ちているゴミを拾います。ゴミは種類や重さごとにポイントが定められており、合計のポイントを競い合いました。
最後に、参加者全員で「ごみ拾いはスポーツだ!」
4 ピンクリボン啓発活動
【取組に関連するSDGs】
ピンクリボン in SAPPOROの取り組み
乳がんは日本人女性の9人に1人がかかると言われていますが、ごく初期に発見されれば90%が治癒すると言われています。ピンクリボン in SAPPOROは2006年から活動を開始。株式会社らむれすは、ピンクリボン in SAPPOROの事務局として、乳がん検診への意識を高め検診の必要性を訴えかけていくとともに患者・医療関係者・市民の交流の場づくりを目指して様々な活動を行っています。
啓発イベント ピンクリボン in SAPPORO
毎年、夏に中央区で啓発イベントを行っており、これまでにさっぽろテレビ塔や歩行者天国など、様々な会場からピンクリボンを発信してきました。2019年からは札幌駅前通地下歩行空間にて啓発イベントを開催。ミニ講演や音楽イベント、手作り作家&野菜マルシェを行いながら、啓発パンフレットを配布しています。夜は恒例のさっぽろテレビ塔ライトアップを行い、ピンクリボンをアピールしています。
ワーキング・サバイバーズ・フォーラム
「がんと仕事」の問題について考える「ワーキング・サバイバーズ・フォーラム」を毎年開催しています。今や2人に1人ががんになる時代、そのうち4人に1人は65歳未満の働き盛りだと言われ、がんを経験した方の就労や雇用問題は大きな注目を集めています。フォーラムでは、「がんと仕事」「がんとお金」の問題に携わるメンバーによる講演やパネルディスカッションを行い、医療従事者・患者・企業・行政、それぞれの立場から「がんになっても働き続けるための環境づくり」について一緒に考えます。
啓発番組「ピンクリボン in SAPPORO」
三角山放送局では2007年からピンクリボン啓発番組を放送しています。患者さんやご家族、企業の方など、毎回ピンクリボンに携わる様々な方をゲストにお迎えして、それぞれの立場から乳がんに対する想いや取り組みを発信しています。今後も番組を通してピンクリボンの輪を広げていくとともに、一人でも多くの「行動」につなげてきます。
ピンクリボン出前講座
北海道内の企業や学校(高校、大学、短大)にて、「ピンクリボン出前講座」を行っています。乳がん専門医による講義とブレストケアを題材としたパフォーマンスを1回の授業の中で行い、検診意欲の向上はもちろん、家族や知人にも伝わるような出前講座を行っています。講師の派遣をご希望の方はピンクリボンinSAPPORO事務局までお電話ください。
5 災害に強いまちづくり、さらなるSDGsの推進に向けて
【取組に関連するSDGs】
地域メディアにとって、災害時のきめ細かなエリア内での情報発信は、大きな役割の一つです。震災、豪雨、暴風雨、暴風雪による被害が相次ぐ近年、地域でも各機関による防災対策ネットワークが生まれています。三角山放送局では、2016年から、防災減災の情報番組を放送しています。災害に強いまちづくりを目指して、さまざまな情報発信をお届けしています。
安心安全わが街わが家(火曜10時45分~10時55分)
情報提供団体:西区役所総務企画課、手稲区役所総務企画課、西消防署、手稲消防署、札幌市危機管理局、札幌市防災協会、北海道総務部危機対策局危機対策課
★地域で日ごろから生活しているエリア内における、避難場所・避難経路・救援所・協力店舗などを日常的に放送し、地域住民が把握できるようにする。
★地域コミュニティにおける減災・防災の取り組みを紹介する。
★災害が起きた時に、地域でのリアルタイムの情報が放送局に寄せられるような行動の喚起、その練習。HUG体験、各機関の取り組み紹介のイベント開催。
のぶさんのこころつなぐラジオ(毎月第二土曜14時00分~)
出演:防災士
北海道防災教育アドバイザー 佐藤伸博さん
仙台で東日本大震災を経験し、ご家族と北海道に移住。その後、東日本大震災の避難者支援を行う一般社団法人の運営に携わりました。
≪SDGsの理念に関連した受賞など≫
平成16年度 北海道福祉のまちづくりコンクール ソフト部門最優秀賞
情報を発信するばかりではなく、一人ひとりの思いや声を大切に、西区の生活ステーションとしていっしょに暮らし、伝え、参加する番組づくりがステーションコンセプト「いっしょに、ね」の中に集約されています。小さな声、弱い声を大切にする放送局づくりが評価されました。
平成22年度 北海道福祉のまちづくりコンクール 福祉用具部門受賞
障がいを持った方も使える放送機器「エンジェルブレス」「ブルブルキュー」などの開発
平成23年度「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」において「内閣府特命担当大臣表彰優良賞」受賞
平成24年度 経済産業省ダイバーシティ促進企業100「促進企業表彰」受賞
平成25年度 札幌弁護士会「人権賞」受賞
令和元年度 障害者の生涯学習支援活動に係る文部科学大臣表彰 奨励者表彰
「いっしょにね!文化祭」⇒障がい者の文化活動の推進、障がい理解の促進について
令和元年度 第69回電波の日 総務大臣賞受賞(地区協議会会長として授与された)
一般社団法人日本コミュニティ放送協会北海道地区協議会に対しての表彰
⇒2018年北海道胆振東部地震における臨時災害FM設置への協力、ブラックアウト時の各局の災害放送、北海道からの指定地方公共機関の指定などに対して
令和4年度 刑務所の矯正行政における功績に対し法務大臣表彰 受賞
札幌刑務所の受刑者のリクエスト番組「苗穂ラジオステーション」放送活動に対して
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