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更新日:2022年7月11日
新しい薬となりそうな「薬のもと」が発見された後、まず動物を対象に効果や副作用を検討する試験が行われます。そこで病気に対する効果が期待され、大きな副作用がないことが確認されたものが「薬の候補」となります。
薬の候補を人に投与して、効果や副作用を調べることを『治験』といいます。
治験は安全性を考えて、健康な人→少数の患者さん→多数の患者さんと段階的に行われます当院でも、患者さんにご協力いただく治験を実施しています。
また、医薬品だけでなく新しい医療機器が開発される時にも、治験が行われています。
※当院では、健康な人を対象とした治験は行っておりません。
治験を実施するには、患者さんの人権や安全性、プライバシーを守るために、法律などで厳しいルールが定められています。
薬機法:薬についてのルール
GCP(医薬品の臨床試験の実施基準):治験のルール
このほかにも、GCPでは治験委員会の委員名簿や会議の記録等を公表するよう定めており、当院でもホームページに掲載しております。
ワクチンなど一部の治験を除き、健康な方を対象とした治験は行っておりません。
またそれぞれの治験の内容により年齢、合併症、治療歴などにより、対象となる患者さんの条件が決まっています。ご不明な点があれば、主治医または治験コーディネーターにご相談ください。
薬が発売された後は、さらに多くの患者さんに使用されるため、効果や安全性、今までわからなかった副作用について調べます。また、患者さんの合併症や年齢の違いにより、効果や安全性に差がないかなど特別に調べる場合もあります。
発売後一定期間に集められた情報は、国(厚生労働省)へ報告されます。
*これらの調査についても、患者さんのプライバシー等に十分配慮して実施しております。
より良い治療や診断のために、患者さんにご協力いただき、既に国内で承認され診療で使用されているくすりや治療・診断方法について、比較したり多数の症例を集めて統計をとるなどし、医師が主体となり臨床研究を行なうことがあります。
また、他の医療機関や研究機関と共同して、多くの医学的データを集める研究を行うことがあります。得られた成果は学会や論文として報告され、今後のより良い診療に役立てられます。
*国で定められたガイドライン等に従い、患者さんのプライバシーや人権に充分配慮して実施しております。
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