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更新日:2023年12月4日
採血した血液から、患者さん自身の体を攻撃する自己抗体の検査や肝炎などの感染症の原因となるウイルスの検出を行っています。また、患者さんが服用されている薬(抗てんかん薬、抗菌薬、免疫抑制剤など)の血中濃度を測定することで、以降の治療方針の決定にも役立てられています。
抗体とは本来、自分の体の中に入ってくる微生物などの異物を攻撃するものですが、自己抗体というものがつくられると、自分の組織(細胞)を攻撃してしまいます。この自己抗体をつくってしまう病気が自己免疫疾患(膠原病)です。自己抗体の検索は自己免疫疾患の病態や活動性の診断、予後の確定、治療法の選択に必要な検査です。
細胞の核成分に対する自己抗体の総称で、顕微鏡で検索を行っています。
感染症の検査には、肝炎ウイルス、梅毒、HIV、HTLV-Iの検査などがあります。
日本で肝炎を起こす原因の約9割が、肝炎ウイルスの感染によるとされています。
B型肝炎ウイルス及びC型肝炎ウイルスのスクリーニングとして、以下の検査項目を行っています。
梅毒にかかると全く違う二種類の抗体ができます。
脂質抗原は生物界にも広く分布しているため梅毒に感染していなくても「偽陽性」となることがあります。
通称「エイズ」ウイルスの感染確認検査です。渡航で陰性証明書が必要な時は、検査後証明書を作成・発行を行っています。
成人T細胞性白血病の原因となるヒトTリンパ球感染ウイルスの感染による抗体を検出する検査です。ウイルス保有者(キャリア)のリンパ球を含む血液・体液(特に、母乳からの母子感染が心配されています。)から感染します。
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスは、PCR法で体の中にどれだけのウイルスが存在するかを調べることができます。
患者さんの体内で起こっている感染症(敗血症など)の診断補助的な検査を実施します。また、治療に対する適正な抗菌薬の選択などにも役立っています。
βDグルカン・エンドトキシンの測定機器
血中薬物濃度の検査では以下の項目を測定しています。
血中薬物濃度の測定機器
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