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更新日:2022年6月13日

なぜ条例をつくることになったのか(背景1)

背景1:生物多様性の危機的な状況

人類は、生物多様性(※1)のもたらす恵みを享受することにより生存しており、生物多様性は人類の存続の基盤であるといえます。
一方、生物多様性は、人間が行う開発等による生態系の破壊、気候変動、外来種等による生態系のかく乱などにより、危機的状況に直面しており、生物の多様性に関する条約(平成5年条約第9号。以下「生物多様性条約」という。※2参照)の下、国際社会全体で生物多様性の保全に取り組んでいるものの、令和2年9月に国連の生物多様性条約事務局が発表した地球規模生物多様性概況第5版では、愛知目標(※3)の達成は不十分であるとされるなど、現状のままであれば、生物多様性のもたらす恵みは今後も低下し続けることが危惧されています。

1年間に絶滅している種の数

愛知目標の達成状況

※1 生物多様性

地球上では、人間だけではなく、動物や植物、昆虫などいろいろな生き物がお互いにつながり合いながら生きています。このように、たくさんの生き物がいて、それらがつながり合っていることを「生物多様性」といいます。

※2 生物多様性条約

個別の野生の種や、特定地域の生態系に限らず、地球規模の広がりで生物多様性を考え、その保全を目指す唯一の国際条約であり、平成4年6月にブラジルで開催された国連環境開発会議(地球サミット)で、条約に加盟するための署名が開始され、平成5年12月29日に発効されました。

※3 愛知目標

平成22年10月に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議において採択された、2020年までに生物多様性の損失を止めるための効果的かつ緊急の行動を実施する20の個別目標をいいます。

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