ホーム > 環境を学ぼう > 円山動物園は環境教育を行います > 絶滅の危機に瀕している生物
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地球に生物が誕生したのがおよそ40億年前といわれていますが、地球上の全ての動物や植物は、そのときに誕生した生き物から枝分かれしてずっと命をつなぎながら進化して、今の形になりました。もちろん地球の歴史の中で、恐竜のように絶滅した種もいくつかありますが、現在はこれまでに無かったくらいすさまじい勢いで生物が絶滅しているのです。
世界資源研究所は、1990年~2020年の間に全世界の生物種の5~15%が絶滅すると警告しています。地球上に存在する生物種は500万種とも5000万種とも言われていますが、かりに1000万種だとすると、毎年1万7000~5万種が、毎日47~137種が地球から姿を消していることになります。
国際自然保護連合(IUCN)は2007年9月12日に2007年版のレッドリストを発表しましたが、絶滅危惧種は前年より188種増え、16,306種とされています。
2006年版のレッドリストでは絶滅危惧種は16,118種ですが、哺乳類の23%、鳥類の12%、両生類の32%が危機に瀕しているとされています。また、絶滅のおそれのある種が多く生息する国は、エクアドルが2,178種、アメリカが1,179種、マレーシアが911種で、日本は215種となっています。すでに絶滅してしまったか、飼育下の個体しか確認できない種が一番多いのはアメリカで266種にのぼり、日本はトキなど13種となっています。
(平成20年3月18日・種の保存担当部長 大谷倫子)
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