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更新日:2024年4月10日

「オランウータンとボルネオの森」2024年5月下旬オープン!

2023年10月末に完成しました、2024年5月下旬にオープンを予定しています。

 

 Zooむイン工事:アースチューブ編

(仮称)オランウータン館は、建築工事、機械工事、電気工事の3つの工事により建設されています。

機械工事の内容としては、衛生設備(水道や排水設備など)、暖房設備、空調・換気設備、人工降雨設備、ろ過設備などの工事があります。

今回は、新施設の建物の下に埋め込まれて設置されるため、来園者の方々にはほぼ気づかれることはないのですが、省エネルギーのために役立つ設備「アースチューブ」についてご紹介します。

アースチューブ

アースチューブは、外気を建物の中に直接導入するのではなく、地中に埋めたパイプに送風し、土中で熱交換した空気を空調・換気に利用する自然エネルギー利用のシンプルなシステムです。

地中温度は、外気温度に比べて、夏は低く、冬は高く、深いところでは1年を通しほぼ一定の温度となるため、建物に導入する外気を、地中に埋めたアースチューブに通すことで、地中熱と熱交換が行われ、冷却や加熱を行うことができます。

アースチューブ アースチューブ

アースチューブの配管は、外側はギザギザに(表面積を大きく)することで地中と熱交換しやすく、内側は平滑で発生する結露水が流れやすくなっています。

アースチューブ設置 アースチューブ設置

新施設においては、直径35cmのアースチューブを51m×2列、地面から2.5m下に設置しています。

このアースチューブにより、空調設備に導入される空気が外気より夏は涼しく、冬は暖かくなるため、冷暖房に必要となるエネルギーを削減することができるのです。(シミュレーション上は、年間131,971MJのエネルギーの削減を想定)

アースチューブ

SDGsの目標7のターゲット「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を実現するため、アースチューブにより、地熱という再生可能エネルギーを利用し、雪国札幌においてオランウータンが暮らすボルネオ島を感じることできる環境を整えていきます。

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

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ファクス番号:011-621-1428