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札幌市は、豊平川に集中している現在の水源以外にも安定した水源を確保するため、北海道、小樽市、石狩市、当別町とともに、石狩西部広域水道企業団に参画しており、令和7年度から受水を開始する予定です。
■第1期創設事業(平成4年度~平成24年度)
・当別ダムの建設
・当別浄水場(1期分)建設
・送水管の布設
平成25年度から当別町、石狩市、小樽市へ送水開始
■第2期創設事業(平成29年度~令和6年度)
・当別浄水場(2期分)の建設
・ポンプ場の建設
・送水管の建設
令和7年度から札幌市へ送水開始予定
札幌市は、平成4年の設立時より「将来需要に対する水量の確保」と「水源の分散化」を参画の目的としてきました。しかし、札幌水道ビジョン策定時に実施した水需要予測において、将来需要が人口減少に伴い減少することとなり、「将来需要に対する水量の確保」は喫緊の課題ではなくなりました。
こうしたなか、近年、全国各地で大雨などによる災害で水源や水道施設が被害を受ける事例が多く発生しており、本市においても、同じような災害がいつ発生するかわからない状況であります。そのため、水源の98%が豊平川に集中していることを踏まえ、引き続き「水源の分散化」を目的として企業団へ参画しています。
また、石狩西部広域水道企業団からの受水により、以下のメリットがあります。
〇西部配水池※への送水ルート二重化
西部配水池への送水ルートの二重化を図ることができ、一方の送水ルートが被害を受けても西部配水池からの給水を継続することができます。
※西部配水池は、宮丘公園(西区西野290番地1)にある札幌市の4大配水池の1つで、白川浄水場で作られた水道水を、西区、手稲区及び北区の一部へ配水するための施設です。
〇白川浄水場改修における企業団からの受水の活用
今後予定している白川浄水場改修事業において、3つある既存の浄水場を、順に停止させることとしております。停止させる際に不足する供給能力を補うために新たに浄水場を建設する予定であり、石狩西部広域水道企業団から受水することでその浄水場の建設規模を縮小することが可能になります。
札幌市は、令和7年度から1日あたり最大44,000立方メートルを受水する予定です。
44,000立方メートル/日受水することで、事故・災害時に豊平川から取水できなくなった場合でも、炊事や洗面などに必要な生活用水として1人20Lを札幌市民全員分を確保できます。
企業団の財源は、主に「国からの補助金・構成団体出資金・企業債」から成り立っています。企業団として事業を行うことで、国から財政支援を受けることができるうえ、各構成団体が共同事業として応分の出資や負担を行うことで、それぞれが単独で事業を行うよりも少ない費用で実施することができます。
■財源の内訳
■企業団事業費及び出資金(単位:百万円)
第1期 創設事業 |
第2期 創設事業 |
合計 |
|
企業団事業費(A+B) |
56,805 |
25,008 |
81,813 |
当別ダム建設事業(水道用水負担分)(A) |
19,689 |
0 |
19,689 |
札幌市出資金 |
3,560 |
0 |
3,560 |
水道広域化施設整備事業費(B) |
37,116 |
25,008 |
62,124 |
札幌市出資金 |
5,922 |
3,881 |
9,803 |
札幌市負担金 |
984 |
245 |
1,229 |
※当別ダム建設事業費の総額は68,279百万円。
※事業費は、第1期創設事業は実績値、第2期創設事業は令和3年度現在の計画値。
・当別ダムホームページ(北海道空知総合振興局)
・石狩西部広域水道企業団ホームページ
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