ホーム > 西区のまちづくり > 西区の環境の取り組み > 西区SDGsフォトコンテスト > 未来に繋がる17の約束~西区SDGsフォトコンテスト2025~(結果発表)
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標記フォトコンテストにつきまして、応募のあった170作品(一般の部113作品、小学生以下の部57作品)について、写真及びメッセージを踏まえ各審査員が審査を実施し、下記のとおり入賞作品を選定いたしました。
・一般の部
審査員を代表して、 「北海道大学大学院地球環境科学研究院 山中教授」、と「写真家 井上 浩輝氏」に審査の総評をいただきました。
このコンテストも6回目を迎えることが出来ました。今回、添えられたコメントがなくなり、自ずと「写真の伝える力」が大切となりました。私は、この写真で撮影者が伝えたいことは何だろうか?を考えてから、タイトルを見て、なるほどとか、あれとか思うのです。構図に影響を与えるカメラの位置、ピントが意図どおりなら「伝える力」を高めます。そこからは、どんなSDGsを表現しているかは被写体そのものです。年を重ねるとともに、琴似発寒川、農試公園、五天山公園といった西区の代表的な風景が減り、誰しも分かる風景というよりも、むしろ、西区再発見となるものが入賞作品となったように思います。スーパーの閉店を扱った心が痛む出来事の写真もありました。小学生以下の部では、西区の皆さんの暮らしがSDGsにつながっていることをストレートに表現してくれた作品が選ばれたように思います。今年も西区の皆さんの思いを切り取った写真を応募して下さり、ありがとうございました。
今回も多くの素晴らしい作品をご応募いただき、ありがとうございました。コンテストが回を重ねるごとに作品全体の質は高まり、特に今年は、皆様一人ひとりの深い観察眼によって細部まで丁寧に写し撮られた、見応えのある作品が際立ちました。西区の豊かな自然に加え、地域に暮らす人々の営みの中にSDGsのヒントを見出す視点も多く見られました。一般の部では写真の完成度はもちろん、タイトルやゴール選択の的確さにも深い洞察が感じられ、小学生以下の部でもオリジナリティー豊かな作品が多く、審査は非常に楽しいものとなりました。一方で審査を通して改めて感じたのは、SDGsゴールの選択の重要性です。素晴らしい写真であっても、関連性の薄いゴールを複数選ぶと、核心的なメッセージが散漫になってしまうケースが見受けられました。当コンテストでは写真・タイトル・ゴール選択を総合的に審査します。テーマを明確にしゴールを絞り込むことで、作品はより力強いメッセージを放ちます。このコンテストが西区の魅力や課題を再発見するきっかけとなることを願い、次回も皆様の多様な視点から切り取られた作品と出会えることを心から楽しみにしています。

(撮影地:札幌高級鋳物株式会社 鋳込み作業)
明暗を利用したインパクトのある写真でした。その次に、鋳物工場内部ということが伝わってきました。札幌市の中では珍しい工場団地が西区にはあることを改めて思い出させる作品です。西区の暮らしの中に、ものづくり、産業を支える人々がいることをストレートに感じさせる写真として、SDGsの作る責任、働きがいを表現したものです。写真は鋳物が作られる様子を扱っています。もう少し広角や明るく撮ると工場の様子は分かりやすくなりますが、工場の説明写真になる一方、近寄りすぎると、鋳物を作る説明写真になってしまう、上手いバランスです。鋳物の金色に加えて、防火服の銀色も写真全体を引き締める効果を担っています。
溶けた鉄が放つ光と、それに向き合う人々のシルエットが作り出す光景は、ものづくりの現場が持つ厳粛さと力強さに満ちています。タイトルが示す通り、資源が熱によって溶かされ「新しい形へ」と生まれ変わる瞬間をドラマチックに捉えており、ゴール12「つくる責任 つかう責任」が示す資源の「循環」を見事に視覚化されています。危険を伴う現場で働く人々の真摯な姿は、私たちの社会を支える「働きがい」(ゴール8)や「産業と技術革新の基盤」(ゴール9)の重要性をも雄弁に物語っています。テーマの深い洞察、卓越した写真技術、そして社会へ向けた力強いメッセージが高次元で融合した、グランプリにふさわしい圧巻の一枚です。おめでとうございます。

(撮影地:発寒河畔公園テニスコート横)
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西区の人々の営みを伝える、SDGsフォトコンテストにおける王道のような写真です(SDGs12とのつながりは読みとれませんでしたが…)。人々の服装とともに山の残雪など、季節感も伝えています。街と自然が共生する西区の特徴も伝えています。腕を伸ばし、かかとを上げた瞬間とともに、左の手前の大きく写った人がこの写真にダイナミックさを伝えるとともに、構図としての安定感も伝えています。もし、彼女が写っていなかったら、左右に拡がり、多くの人が参加していることが分かるだけの静的な説明写真になっていたでしょう。爽やかなキリリとした空気感とほっこりとした暖かい雰囲気を伝える素敵写真だと思います。

(撮影地:自宅の庭)
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何気ない日常のこの光景は、見る者の心を温かくする普遍的な魅力にあふれています。ローアングルで捉えることでひまわりの圧倒的な高さを強調し、それを見上げる兄弟のおどろきやよろこびを生き生きと伝えています。ごく身近な場所で生命を育み、自然と共に暮らす営みは、選択されていたゴール15「陸の豊かさも守ろう」と、ゴール11「住み続けられるまちづくりを」の理念を体現しており、ゴール選択の的確さも素晴らしいです。壮大な絶景だけでなく、日常の中の素敵な一瞬が“写っている”というのも写真の素敵なところで、この一枚にはそれが詰まっています。その魅力が凝縮されたこの一枚に、心からの賛辞を贈ります。おめでとうございます。

(撮影地:札幌市西区 リサイクルプラザ宮の沢)
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この1枚の写真でリサイクルプラザ宮の沢で行っている様々なリユースの取組みを知ることができます。写真の奥にある家具類は札幌市民がリユース(再利用)を希望して出した「大型ごみ」。中央にはサイズアウトなどの理由で着なくなった「子ども服」を、主に西区民の皆さんにご寄付いただきました。手前の「カレンダー」は、不用になったカレンダーをリユースするチャリティイベントで残った品を譲り受けて、更にリユースしています。ゼロカーボンを達成する上で重要なのが、そのままの状態で繰り返し使う「リユース」という取り組みです。不用品を捨ててしまう前に「喜んで使ってくれる人がいるかもしれない」と考えてみるのはいかがでしょうか。

(撮影地:西区琴似4条7丁目)
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琴似発寒川を歩くとせせらぎが聞こえ、心地よい風を感じ、色とりどりの樹々や花に癒され、鳥や虫たちの歌声が心を和ませてくれます。北5条手稲通にかかる発寒橋から眺める川面。山の手方向に三角山、南西には手稲山が望めます。八軒方向に護岸の段道が続く場所。緩やかなRを描いて子どもたちが色とりどりの服装で歩いていきます。上の段に上がろうとする子、下の草花を触る子、先生の近くが好きな子、どうしても上の段を歩きたい子。大人になって振り返った時、この安らぎの時間が彼らの原風景となり故郷の記憶としていつまでも残ることでしょう。自然豊かな西区を象徴する風景であり、「西区が好きで賞」を贈らせていただきます。

(撮影地:福井緑地)
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今にも飛び込みそうなオシドリの母と、その背を追いかける小さなひなの、愛らしい一瞬を捉えた作品です。西区は豊かな自然に恵まれていますが、河川や水辺は人が自然と触れ合う場というだけではなく、多くの生き物の住処になっています。市民生活の身近な場所で、こうした命の営みが守られていることは、自然と共生する豊かな都市環境の証です。この愛らしい家族の姿は、私たちに地域の生態系を守り、育むという責任を再認識させます。この写真のような風景がいつまでも西区で見られることを願っています。

タイトル:共生の街
選択したSDGs:7,11,13,15
撮影地:西野川さらりんひろば
撮影者:アンボ ヒデキ

タイトル:ご近所さん 有難う ~「じじばば」も取り残さない町~
選択したSDGs:11
撮影地:発寒11条
撮影者:内山 宏

タイトル:クリスマスツリー。
選択したSDGs:13,15
撮影地:琴似の歩道
撮影者:スノー

タイトル:緑に包まれて ~豊かな緑の向こうに街並みが~
選択したSDGs:11,15
撮影地:琴似発寒川
撮影者:ヨシダトオル

(西区にちなんだ部分:古潭海岸(親子で環境満喫バスツアー))
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見た瞬間に「こう表現したか…!!」と驚きを持って見ました。SDGsは、環境・社会・経済が微妙なバランスの上で成り立っていることを、一番上にSDGsホイールにしたモービルという飾りで表現されています。さらに、#14海の豊かさと、#12つくる責任つかう責任を別のブランチに吊したり、透明なプラスチックを加工してボトルの形にしたり、小さい拾ったゴミを固めたり、自然の小石や貝を配置したりと、非常に計算されたもの、そして、様々なものを吊して、多様性を表現したかな?とも思ってしまいます。
古潭の海で拾った漂着物で、こんなに素敵なモービルをつくったとのこと。「どこからやってきたのかな?」と考えるその気持ちが、豊かな海を守る(ゴール14)ための最も大切な一歩です。ごみになっていたかもしれないものを、世界に一つだけのアート作品に変身させる創造力は、モノを大切にする心(ゴール12)そのものです。環境について学び、それを楽しいアートにしてしまう、その素晴らしいアイデアと行動力に審査員みんなが感心しました。グランプリにふさわしい、見ていて笑顔になる作品です。おめでとうございます。

(撮影地:西区の自宅。夏休みに、小さくなった服を整理して、西区の友達のきょうだいにあげました。また使ってくれたら嬉しいです。)
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見た瞬間にSDGs #12を扱った作品と分かります。リサイクルされた服を上手に並べ、あたかも服を着ている人がいるような躍動感と楽しさを表現しています。服のサイズの違いや、青色系が男子、赤色系が女性と決めつけられませんが、多様性も表現しているように思います(50:50になっていると嬉しかったのですが)。何と言っても、地面を表現する他の服を並べることで、服を着ている人がジャンプしているように見えるようになることに貢献しているように感じさせる点もいいですね。
サイズが合わなくなった服を、まるで人が寝転んでいるかのように並べた、とても楽しくて創造的な作品ですね。タイトルにある『服の輪』という素敵な言葉の通り、大切に着ていた服を次の友達の兄弟につないでいく優しい気持ちが、この一枚からまっすぐに伝わってきます。まだ十分に使えるものを捨てずに、次へと生かす。その行動は、ゴール12「つかう責任」を実践する、私たちみんなのお手本です。SDGsを身近な行動と楽しい表現で見事に形にした、心温まる一枚です。おめでとうございます。

タイトル:わたしの指よりみじかいえんぴつたち ~限りある資源を大切に~
選択したSDGs:1,4,11,12
撮影地:学校で大切に使っているえんぴつを
自宅で撮影しました。
撮影者:中島 妃菜

タイトル:いただきます・ごちそうさま ~作って、食べて、感謝して~
選択したSDGs:2,7,11,12
撮影地:西区の自宅
撮影者:青山 健志朗

タイトル:本とのであいはドキドキワクワク ~図書館はたのしい~
選択したSDGs:4,11,12
撮影地:山の手図書館
撮影者:北清 一華

タイトル:つながる自転車 ~いとこからぼくへ、ぼくから弟へ~
選択したSDGs:7,12
撮影地:農試公園
撮影者:こうた
受賞された方には協賛企業様(石屋製菓株式会社、北海道コカ・コーラボトリング株式会社)より素敵なプレゼントをお送りいたします。
【協賛企業特別賞:一般の部受賞作品一覧】(PDF:1,207KB)
【協賛企業特別賞:小学生以下の部受賞作品一覧】(PDF:373KB)
受賞された方にはやまベェグッズ・カレンダーをお送りいたします(12月予定)。
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