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更新日:2024年1月11日

水質環境検査

恵まれた札幌市の水質環境を保全するため、水質汚濁防止法等に係わる各種水質検査、その他調査業務に伴う検査を行っています。
また、現代社会では、10万種以上の化学物質が使用されているとされていますが、水質環境係では国が実施している化学物質の分析法開発や全国的な環境調査に参加し、多種多様な化学物質や自然由来の元素等についても実態調査を行い、環境リスクの把握に努めています。

検査業務

事業場排水等に関する検査

「水質汚濁防止法」対象事業場や「開発行為における汚水放流の指導要綱」対象事業場の排水の検査のほか、市内2ヶ所の旧鉱山の排水検査や、河川事故に伴う水質検査を行っています。

 

良好な水環境を保全するために

調査研究

化学物質による環境リスク低減に関する調査研究

従来の化学物質問題は、PCBやダイオキシン等の有害性の高い物質対策が主でしたが、現在では、医薬品や化粧品など身近に使用されている化学物質の環境残留性や生態系への影響などが問題となっています。
また、新たな有害物質として撥水剤や半導体製造などに用いられるペルフルオロオクタン酸(PFOS)等の有機フッ素化合物が問題となっており、国際的な取組みが必要とされています
水質環境係では、医薬品や有機フッ素化合物、農薬等の分析法の開発や市内の河川水中の残留調査を積極的に実施しています。

化学物質測定に有効なLC/MS/MS

化学物質測定に有効なLC/MS/MS

 

化学物質環境実態調査(エコ調査)への参加

環境省の化学物質環境実態調査(エコ調査)に参加し、分析方法開発や市内公共用水域の残留実態把握調査を行い、化学物質の環境リスクの把握に努めています。

化学物質環境実態調査については、環境省のホームページをご参照ください。

水質環境係のエコ調査受託状況

年度 分析法開発 初期環境調査 詳細環境調査 調査対象
2017

アジルサルタン、

レボフロキサシン

りん酸(2-エチルヘキシル)ジフェニル等3物質

-

水質

2018

レボフロキサシン アジルサルタン、アルベンダゾール及びその代謝物、クロミプラミン、ヒドロクロロチアジド、カルバマゼピン - 水質

2019

17β-エストラジオール、17α-エチニルエストラジオール レボフロキサシン、アジスロマイシン、塩酸メトホルミン、ピリドスチグミン、マラカイトグリーン塩酸塩

-

水質

2020

 

17β-エストラジオール、17α-エチニルエストラジオール ベンゾフェノン-4、ベンラファキシン、アンピシリン、イマザリル、クロフィブラート アルキルアミドプロピルベタイン、環状ポリシロキサン 水質
2021 17β-エストラジオール、17α-エチニルエストラジオール

アミオダロン、イベルメクチン、

N-(2,3-ジメチルフェニル)アントラニル酸、ストレプトマイシン、ベンゾフェノン-3、p-メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル

環状ポリジメチルシロキサン類、2-ベンジリデンオクタナール、テトラアルキルアンモニウム及びその塩類、テトラメチルアンモニウム=ヒドロキシド 水質

注)分析法開発:全国調査を行うための基礎となる化学物質の分析法を開発する。
初期環境調査:環境中での有無を調査する。
詳細環境調査:環境中の存在が確認されたものについて残留状況を詳細に調査する。

水質相談窓口

飲料水等の水質に関するお問合せ先は、次のとおりです。

相談したい内容 担当 連絡先
水道水の異常(色・におい・異物など) 水道局水質管理センター 011-563-7003
井戸水や受水槽の異常 保健所環境衛生課 011-622-5165
河川の水質基準などに関する問い合わせ 環境局環境対策課 011-211-2882
河川の異常(油流出、魚へい死等)に関する問い合わせ(通報)) 環境局環境対策課 011-211-2882

 

水質分析機関

飲料水等の水質検査は、民間の検査機関にお問い合わせ願います。なお、お問い合わせに際しては、あらかじめ次の事項についてご留意願います。

  1. 項目によっては検査できないこともあります。また、検査の曜日等に制限があります。
  2. 特別の採水容器を必要とします。また、採水してくれるサービス(別途費用要又は検査料に含まれる)
    もあります。
  3. 検査料金は一律ではありません。

このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局衛生研究所生活科学課

〒003-8505 札幌市白石区菊水9条1丁目5-22

電話番号:011-841-8875

ファクス番号:011-841-7073