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更新日:2011年2月26日

デナリとララの同居を開始しました

画像:ホッキョクグマのデナリとララ。仲睦まじい様子。
久しぶりの再会を喜び挨拶するデナリとララ

画像:雪浴びするデナリと雪に鼻を突っ込むララ。
広い放飼場に戻ったデナリはすっかりリラックスモード。

世界のクマ館で、出産準備のため昨秋からホッキョクグマのメス(ララ)とオス(デナリ)を別々にしていましたが、今回赤ちゃんの誕生がなかったことから、2月21日に5か月ぶりに同居させました。
 久しぶりに顔を合わせた2頭ですが、もともと仲が良いペアのため、同居はすんなりと運び、狭い部屋から広い場所に移ったオスのデナリはのびのびとくつろいだ様子を見せています。
 今後は終日一緒の予定ですので、仲睦まじい2頭の様子をご覧ください。
 飼育下での自然繁殖が極めて難しいホッキョクグマですが、2000年以降に国内で唯一自然繁殖に成功しているのがこのデナリとララのペアです。2頭はまだ若く、3回目の繁殖も考えられますので、どうかご声援をお願いします。
 著しい生息環境の悪化により、ホッキョクグマは2006年に絶滅危惧種に指定され、種の保存の必要性が急速に高まっています。

画像:ホッキョクグマのさつきです。
円山動物園の3頭のホッキョクグマのうち、さつきのみ単独飼育です
なお、ホッキョクグマは本来、単独で生活する動物です
今後はララの妊娠・出産・育児期間中にデナリとのペアリングを目指します

これまでのあゆみと今後の予定

円山動物園のホッキョクグマのあゆみ
平成7年(1995年)5月 アメリカ合衆国ユタ州からデナリ転入
平成8年(1996年)5月 大分県からララ転入

平成12年(2000年)12月16日 ララ出産/産子数1(死亡)

平成13年(2001年)12月21日 ララ出産/産子数2(死亡)

平成14年(2002年)12月15日 ララ出産/産子数2(死亡)

平成15年(2003年)11月 ララ妊娠の兆候あり。これまでの失敗を踏まえ、世界の熊館を全面閉鎖

平成15年(2003年)12月11日 ララ出産/産子数2(ツヨシ、一頭死亡)
平成16年(2004年)3月19日 ツヨシの一般公開
平成17年(2005年)1月22日 ツヨシ、釧路市動物園へ転出(釧路市動物園にはコロとクルミの母娘がいる)
平成17年(2005年)11月 ララ妊娠の兆候あり。世界の熊館全面閉鎖
平成17年(2005年)12月15日 ララ出産/産子数1(ピリカ
平成18年(2006年)4月1日 ピリカの一般公開
平成19年(2007年)2月2日 ピリカ、おびひろ動物園へ転出
平成19年(2007年)7月 メスのさつきがおびひろ動物園から転入
平成19年(2007年)11月 ララ妊娠の兆候あり。世界の熊館全面閉鎖
平成19年(2007年)12月? ララ出産/産子数不明(死亡)
 平成20年(2008年)1月 世界の熊館の観覧を再開

ホッキョクグマ繁殖のための今後の予定

平成20年(2008年) 

・ 2月~3月 デナリとララの同居

・ 4月~5月 繁殖行動の季節 

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ケ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428