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手稲消防署では、高齢者の防火対策を推進するため出前講座を募集しています。
そもそも、なぜ高齢者なのか?
札幌市では、1年間に397.6件の火災が発生しています。※過去5年間(2018~2022)の平均
そのうち、住宅火災が175.2件です。
さらに、住宅火災を「高齢者世帯」と「65歳未満世帯」の2つに分けると・・・
高齢者世帯は、65歳未満世帯の約3分の1しか火災が発生していません。
しかし、両者の世帯数を見てみると・・・
高齢者世帯は、65歳未満世帯の約3分の1の世帯数です。
比較しやすいように1万世帯あたりの件数にしてみると・・・
ほぼ同じ件数になったので、高齢者世帯と65歳未満世帯の出火率には、差がないことが分かります。
では、火災による被害という側面から、3つの項目で見てみましょう。
これを、住宅火災件数で割って、火災1件あたりの損害額をみると・・・
高齢者世帯は、65歳未満世帯の1.7倍の損害額が発生していることが分かります。
これを、住宅火災件数で割って、火災1件あたりの焼損面積をみると・・・
高齢者世帯は、65歳未満世帯の2.2倍の焼損面積が発生しています。
高齢者は、65歳未満の2.8倍の死者が発生しています。
これだけでも憂慮すべき事実ですが、さらに人口を見てみると・・・
高齢者は、65歳未満の約3分の1の人口です。
そこで、比較しやすいように10万人あたりの死者数を見てみると・・・
10万人あたりでは、高齢者は65歳未満の7.5倍の死者が発生しています。
高齢者世帯と65歳未満世帯の出火率は、ほとんど変わりません。
しかし、高齢者世帯は65歳未満世帯よりも火災の被害が拡大しやすい。
また、高齢者は65歳未満よりも火災で亡くなる可能性が高い。
よって、高齢者の防火対策に重点的に取り組む必要がある、ということになります。
手稲消防署では、「高齢者の防火対策」をテーマにした出前講座を実施しています。
手稲消防署の職員が、皆さんのもとを訪問し、火災を防ぐポイントを詳しくお話します。
町内会や自治会の集まりはもちろん、介護関係者など高齢者と日常的に関わる方々にもオススメです。
手稲消防署予防課までご連絡ください。
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