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令和6年度(2024年度)の札幌市水道局予算案の作成は、「予算編成方針」に基づいて行います。
水道事業の主たる収入である給水収益については、平成9年度以降札幌市の人口が増加する中にあっても減少が続いていましたが、令和4年には戦後初めて人口が減少に転じ、今後も人口減少が続く見込みであるなど、これから更に減少していくものと想定されます。
一方、支出については、経年劣化が進む水道施設の更新・耐震化等を着実に進めていく必要がありますが、ウクライナ情勢の長期化や円安等の影響による資源価格上昇のほか、労働需給の引き締まりを反映した賃金上昇率の高まりなどを背景に、建設改良費や運営管理費の上昇が懸念されています。
このため、令和6年度は厳しい予算編成になることが想定されます。
限られた財源の中においても、将来にわたって安全で良質な水を安定して供給していくためには、これまでの取組に加えて、新たな技術の導入、創意工夫による事務事業の効率化、優先度を踏まえた取捨選択など様々な取組を通して財政基盤の強化を図っていく必要があります。
札幌市水道局では、平成27年度からの10年間を計画期間とした札幌水道ビジョン(以下「ビジョン」という。)に基づき、令和元年度には後半5年間(令和2年度から令和6年度)の財政収支見通しを策定し、各事業を計画的に進めております。
令和6年度は現ビジョンの最終年度にあたり、ビジョンで掲げた目標の仕上げと次期ビジョンの策定を見据えた取組が必要であり、札幌市の水道事業にとって大きな節目となります。
そのため、厳しい財政状況の中においても、各事業を円滑に実施していくためには、より一層事業内容の工夫や効率化を図っていく必要があります。
つきましては、令和6年度予算編成においては「限られた財源の中、各事業の優先順位、規模、実施手法等について改めて検証し、併せて新たな技術の導入など新しい取組や創意工夫による効率化の推進により、持続可能で健全な事業運営を維持する」ことを基本方針とし、予算編成を行います。
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