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令和5年度(2023年度)の札幌市水道局予算案の作成は、「予算編成方針」に基づいて行います。
水道事業の主たる収入である給水収益は、平成9年度以降減少が続く中、令和2年度には新型コロナウイルス感染症の発生によって大きく減少し、いまだコロナ禍以前の水準には回復していません。また、今後は人口減少に伴い、更なる給水収益の減少が見込まれます。
一方、支出においては、耐震性能の不足と経年劣化が進む白川浄水場の改修や腐食等による漏水が懸念される配水管の更新など、水道施設の更新・耐震化を着実に進めていく必要があります。また、ウクライナ情勢等を受けた資源価格上昇や労働需給の改善を反映した賃金上昇率の高まりなどを背景に建設改良費や運営管理費が高い水準で推移することが想定されます。
このように、今後の財政状況は今後一層厳しくなることが見込まれます。
そのため、将来にわたり健全経営のもと安全・安定給水を継続していくためには、先を見据えた創意工夫や取捨選択などの取組を進め、財政基盤の強化を図っていく必要があります。
札幌市水道局では、平成27年度からの10年間を計画期間とした札幌水道ビジョン(以下「ビジョン」という。)に基づき、令和元年度には後半5年間(令和2年度から令和6年度)の財政収支見通しを策定し、各事業を計画的に進めております。
令和5年度予算では、財政収支見通しを踏まえ、直面する課題や事業効果をしっかりと把握したうえで、ビジョンで掲げた目標に向けた編成作業を行う必要があります。
つきましては、令和5年度予算編成においては「中長期的な視点に立ち、各事業を様々な選択肢から検証を行い、従来の発想にとらわれない新たな取り組みや創意工夫により、健全な事業運営を維持する」ことを基本方針とし、予算編成を行います。
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