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エキノコックスは、キツネのおなかの中に住んでたまごを生む寄生虫(きせいちゅう)です。
キツネは野(の)ネズミを食べて感染(かんせん)します。
キツネのおなかの中で生まれたエキノコックスのたまごは、キツネのふん(うんち)といっしょに外に出てきます。
エキノコックスのたまごはとても小(ちい)さく、目で見ることはできません。
また、キツネのおしっこには、エキノコックスのたまごは入(はい)っていません。
キツネのふん(うんち)といっしょに外に出てきたエキノコックスのたまごが、ヒトの口から体の中に入ってしまうことがあります。
たまごはヒトのおなかの中で幼虫(ようちゅう)になり、肝臓(かんぞう)などに住(す)みつきます。
幼虫が肝臓でどんどん大きくなって、肝臓の病気になってしまうのがエキノコックス症です。
ヒトからヒトへはうつりません。
幼虫は大きくなるのがとてもおそいため、ヒトの体の中に入ってから具合(ぐあい)が悪(わる)くなるまでに、何年(なんねん)もかかります。
肝臓の病気になると、体がだるくなったり、おなかが痛(いた)くなったり、熱(ねつ)が出たりします。
エキノコックスのたまごを口にいれないことが大切(たいせつ)です。
血液検査(けつえきけんさ)で調(しら)べることができます。
小学生以上の市民(しみん)は無料(むりょう)で検査(けんさ)できます。
手術(しゅじゅつ)をして悪(わる)いところを取(と)りのぞきます。
早(はや)く見つけたほうが治りやすくなります。
キツネを見かけたら、近づいたり大きな声(こえ)を出したりしないで、しずかにはなれましょう。
キツネはヒトからえさをもらわなくても、自然の中でえさを見つけて食べることができるので、キツネにえさをあたえないようにしましょう。
※ヒトにえさをもらうことを覚えると、自分でえさをとれなくなって弱ってしまったり、ヒトに食べ物をねだったり、ときにはおそってくることもあります。
公園(こうえん)や庭(にわ)などでキツネのふんを見つけたら、さわらないようにしましょう。
ふんをさわってしまったときは、しっかりと手を洗いましょう。
犬はキツネと同じく野ネズミを食べてエキノコックスに感染します。
犬はキツネからは感染しません。
犬から犬へも感染しません。
犬は感染してもほとんど具合が悪くなりませんが、ふん(うんち)の中にエキノコックスのたまごが出てくるため、ヒトが感染する危険性(きけんせい)があります。
わんちゃんが外で野ネズミやおちているものを食べることがないように気(き)をつけましょう。
エキノコックスは、キツネや野ネズミの体の中でくらしています。
1.エキノコックスのたまごを野ネズミが食べる
2.野ネズミの体の中で、エキノコックスのたまごが幼虫になる
3.野ネズミ(の体の中にいるエキノコックスの幼虫)をキツネが食べる
4.キツネのおなかの中で、エキノコックスの幼虫がおとなになり、たまごを生む
5.キツネのふんといっしょにエキノコックスのたまごが体の外に出される→1.にもどる
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